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みんな襲われてるのに、どうやら俺は相手にされてないようだ。
29. 全身緑色
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俺ともみこはその場にへたり込んで自衛隊の到着を待っていた。あの強烈な個性を持つ信長の死をまだ受け入れられないでいる。
「ギィー、ギィー!」
「うるさいな」
これまで静かに見守っていたマァンティスの軍団が何やら騒ぎ出す。女王を失ってヤツらはどうするのだろうか? 全く見当もつかない。
「……ガーッ、ガーッ……あ、青葉さん……キャーーッ! た、大変ですー!」
大園夏子の叫び声が耳元に響いた。ただならぬ様子だ。
「お、おい、どうした? 何があった?」
「正随さんが……!」
「のりおが?」
「正随さんの背中から羽がっ!」
「……は?」
「全身緑色の……まるでマァンティスです!」
「……は?」
こ、こいつ……まさか……
もみこと顔を見合わす。そして同時に叫んだ。
「マァンティス喰ったのかーー!」
俺はそれが何を意味するのか直ぐに悟った。のりおが新たなクィーンとして誕生したのだ。これまでの戦いが全くの無意味となる。振り出しに戻ってしまった。
変異したのりおがどれだけ強いのか未知数だが、最早俺らに戦う気力も体力も残ってない。
この討伐は失敗だ。世界はまだ地球外生命体の脅威に晒されている。世の男は絶滅するだろう。
「青葉っちー、もみこちゃーん!」
突如、バタバタと大きな羽音がした。巨大マァンティスが空中に現れたのだ。
「の、のりおか?」
「そーだよー、ゴメンねー。僕、こうなるって知らなかったんだー」
「お前、何で喰ったんだっ!」
「だって長生きしたかったんだもーん」
「正随さん、もうそのことは咎めないから宇宙へ飛び立って! マァンティスを引き連れて地球から離れて! お願い!」
そうだ。それしかない。まだあいつはのりおのココロを持ってる。姿形は巨大カマキリだけど脳は完全に変異してないぞ。
「のりおー、地球を救ってくれー! 頼むー!」
俺はありったけの声で叫んだーー
「ギィー、ギィー!」
「うるさいな」
これまで静かに見守っていたマァンティスの軍団が何やら騒ぎ出す。女王を失ってヤツらはどうするのだろうか? 全く見当もつかない。
「……ガーッ、ガーッ……あ、青葉さん……キャーーッ! た、大変ですー!」
大園夏子の叫び声が耳元に響いた。ただならぬ様子だ。
「お、おい、どうした? 何があった?」
「正随さんが……!」
「のりおが?」
「正随さんの背中から羽がっ!」
「……は?」
「全身緑色の……まるでマァンティスです!」
「……は?」
こ、こいつ……まさか……
もみこと顔を見合わす。そして同時に叫んだ。
「マァンティス喰ったのかーー!」
俺はそれが何を意味するのか直ぐに悟った。のりおが新たなクィーンとして誕生したのだ。これまでの戦いが全くの無意味となる。振り出しに戻ってしまった。
変異したのりおがどれだけ強いのか未知数だが、最早俺らに戦う気力も体力も残ってない。
この討伐は失敗だ。世界はまだ地球外生命体の脅威に晒されている。世の男は絶滅するだろう。
「青葉っちー、もみこちゃーん!」
突如、バタバタと大きな羽音がした。巨大マァンティスが空中に現れたのだ。
「の、のりおか?」
「そーだよー、ゴメンねー。僕、こうなるって知らなかったんだー」
「お前、何で喰ったんだっ!」
「だって長生きしたかったんだもーん」
「正随さん、もうそのことは咎めないから宇宙へ飛び立って! マァンティスを引き連れて地球から離れて! お願い!」
そうだ。それしかない。まだあいつはのりおのココロを持ってる。姿形は巨大カマキリだけど脳は完全に変異してないぞ。
「のりおー、地球を救ってくれー! 頼むー!」
俺はありったけの声で叫んだーー
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