齢1200の龍王と精を吸わないオタ淫魔

三崎

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埋もれるほどの花びらを君に

後日談:王妃の涙

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 最近ポトスの街中に、すこぶる美味い菓子店ができたと噂だ。
 店に入ってまず目につく物は真新しいショーケース。磨き上げられたガラスの内側には、美術品を思わせる菓子の数々が並んでいる。美術品と見紛うばかりに美しいのは菓子だけではなく、店の内装もまるで美術館のような繊細さだ。ショーケースの後ろ側の壁には、背の高い木棚が設けられている。天井まで届く高さの木棚に並べられるは、物語の姫君を連想させるような華やかなケーキだ。薄桃色のクリームに苺の花飾りをあしらったケーキ。抹茶色のスポンジにチョコレートのリボンを巻きつけたケーキ。見るに楽しい多様なケーキは、これまた驚くことに全て作り物なのだ。それも蝋を固めて作った非食品などではなく、砂糖を固めた砂糖菓子。瑞々しさを感じさせる苺も、ふわふわとした触感のスポンジも、たっぷりとした生クリームの上にのる花弁や動物も、目に見える全てが砂糖を固めて作られた物であるというから驚きだ。

 本物のケーキと見紛うばかりの砂糖菓子に目を奪われ、客人はしばし我を忘れるはずだ。しかし鼻腔に流れ込む本物のケーキの香りが、空腹感を呼び起こし現実へと引き戻してくれる。ショーケースに並ぶ彩鮮やかなケーキが「私を買って」と手招きをしている。
 菓子店の一番人気はケーキの大定番、苺のショートケーキだ。普通ショートケーキと言えば三角を連想するが、この店のショートケーキは丸型だ。ふんわりスポンジに苺の角切りを挟み込み、純白の生クリームで塗り固めた小ぶりのケーキ。てっぺんに大粒の苺を載せた、可愛らしい蝋燭のような風貌のケーキだ。
 2番人気はロールケーキだ。しっとりと口どけの良いロール生地に、コクのあるクリームを巻き込んだだけのシンプルなケーキ。注目すべきは巻き込まれるクリームが、生クリームとカスタードクリームの2層になっているという点だ。1つのケーキで2種の味わいを楽しめる、お得感溢れるケーキなのである。果物が使われていないという理由から値段も安価で、土産物としてまとめ買いする客も多い一品だ。

 そしてこの菓子店の特徴とも言うべきは、店内に飲食のための空間が設けられている点である。ショーケースのある空間とは薄いガラス戸一枚で区切られており、苺の生クリームを思わせる薄桃色の壁紙に囲まれた華やかな空間だ。花柄の卓布を掛けた3つの丸テーブルが置かれており、ウォルナット色の木椅子が各テーブルに2つずつ添えてある。買ったばかりの商品を店内で食べることができる、というのがこの菓子店の特徴であるが、実はこうした特徴を備えた菓子店はさほど珍しくはない。ポトスの街中でも観光誌にのる有名な菓子店は、必ずと言って良いほど2席や3席の飲食席を確保しているのだ。
 そうした中にあっても、この菓子店は一際存在感を放つ。その理由はと言えば、ケーキの共となるコーヒーが無料で提供されているのだ。それも安価な粉コーヒーなどではなく、豆から挽いた本格的なコーヒー。砂糖やミルクも入れ放題で、一つケーキを買えば美味いコーヒーも飲めてしまうというお得さなのだ。しかしそうであるがゆえに、この菓子店の飲食空間は常に満席状態。コーヒー片手に長く席を占領する客人も後を絶たず、空き席を見掛ければその日一日幸運に過ごせる、などと不可思議な噂が誕生するほどだ。

 そしてここに、偶然にも幸運を手にした男達がいる。

「それで、今日は何の用事でした?」

 飲食空間の最奥にあたる一席で、ゼータは聞いた。右手にはコーヒーカップ、目の前にはキャラメルケーキ。ふわふわのキャラメルスポンジには、まろやかなキャラメルクリームが挟み込まれている。飾りは蜜柑とアーモンド。ほろ苦さを感じる一品だ。

「アムレット皇太子の一件に関することだ。先日アポロ王から文が届いてな。魔族嫌い克服の礼と、あと諸々の事務連絡。その事務連絡の内容を、まぁ…伝えておいた方が良いかと思って」

 ゼータの真正面に座るレイバックはと言えば、彼にしては珍しく歯切れが悪い。テーブルの上のショートケーキはまだ一口も減ってはいないし、左手に持つコーヒーカップも先ほどから水面を揺らすばかりだ。一向に口を付けようとはしない。

「あまり良い連絡ではないんですか?」
「んー…。そういうわけでもないんだが…。そうだな、良い連絡と悪い連絡がある。どちらから聞きたい」

 突然の選択肢の登場に、ゼータはしばし言葉に詰まる。最終的にどちらの連絡も耳に入れることになるのだから、選択を与えられたことに然したる意味は存在しない。ならばまずは話し手にとって心安い方からと、ゼータは無感情に口を開く。

「良い連絡からお願いします」

 心安い話を先に、というゼータの選択肢は正しかった。よし、と呟くレイバックの口元には笑みが浮かび、カップの中のコーヒーはようやく一口分が減る。

「メアリ姫とアムレットの結婚が正式に決まった。結婚の日取りは来年の年の瀬。今からだと…1年と3か月先か。皇位継承はもう少し先になるそうだが、正式な夫婦関係になれば子を設けることが可能になる。アポロ王自身が、結婚より長く子宝に恵まれなかったからな。愛し合う時間は少しでも長く、ということだろう」
「愛し合う時間…ねぇ。子を作ることが前提の結婚というのも、何だか窮屈な気がしますけれど。でもメアリとアムレットは納得しているんですよね?」
「もちろん、納得済みだ。ドラキス王国から帰国以降、2人は随分と仲良くやっているそうだぞ。アポロ王曰く、『結婚をもう少し早めることはできないのか』とアムレット直々の申し出を受けたそうだ。アムレットはすでに王宮で暮らしているはずだし、まぁ…辛いよな。一緒に暮らしていて行く行くは夫婦となることが決まっているというのに、数年単位でお預け状態というのも」
「想像すれば気が狂いそうですねぇ」

 小人族祭の最中に、アムレットは貴族の慣習の一つとして「婚前交渉の禁止」を上げていた。正式な夫婦関係となる前に子ができては不味い、という思想が理解できないでもないが、婚約関係にあるアムレットとメアリの例に当てはめれば気の毒である。生真面目で几帳面と思われても、アムレットはれっきとした成人男性だ。人並みの肉欲は持ち合わせているはずである。

「結婚式はあまり大々的には行わないと言っていた。歴代の国王は皆、国王の座に付いた後に妃を迎えている。国家の主が妃を迎えたとなれば大々的な催しは避けられんが、アムレットはまだ皇太子の立場だからな。対外的に見れば、現国王の娘メアリが婿をとったというだけ。国賓の招待も最低限に済ませ、民への告知も書面に留めるそうだ」
「へぇ、良いんじゃないですか。その分即位式を派手にするということでしょう?」
「その通り。新王即位と王妃誕生を同時に祝うことになるからな。数年掛かりで資金を積み立てて、過去に類を見ない大規模な式典を執り行う予定らしい。俺が即位式に参列することにアポロ王はえらく乗り気だ。上空から花びらを撒くことにもな。しかしドラゴンの姿では細かな動作は不可能だから、誰かが背に載のり花びらを撒く必要がある」
「…まさか私の御役目ですか」

 まさかの任命に渋い表情を浮かべるゼータであるが、想像すれば悪くはない御役目だ。ドラゴンの背に乗って青空へと舞い上がり、友のために籠いっぱいの花びらを撒く。参列客にとっても楽しい演出であるし、ロシャ王国とドラキス王国の友好関係を示す手段としても不足はない。そして何よりも、ドラゴンの背に跨るというのは、想像するだけで心が躍る。「面倒な御役目ですが仕方ないですねぇ。友人のためですしねぇ」わくわくを隠せないといったゼータの様子に、レイバックも満足げだ。

「以上がアポロ王より伝えられた良い報告だ。質問はあるか」
「質問はありません。アムレットとメアリには、近々祝いの文を送ることにします」
「そうだな、そうすると良い。では悪い報告に話を移そうか。ゼータにとってはこちらの話の方が衝撃的だと思うが、取り乱さずに聞いてくれよ」

 レイバックの周囲には、途端に物々しい雰囲気が満ちる。ゼータはこくりと喉を鳴らし、右手に握り締めていたフォークをテーブルの上に置く。白皿の上のケーキは未だ半分以上が残ったままだ。良い報告のうちに平らげてしまうべきであったと、ゼータは軽い後悔の念を覚える。しかし至極真面目な表情のレイバックを前にして、「ケーキを味わいたいから報告は待ってくれ」とは言い出しにくい。ゼータは背筋を伸ばし、来たるべき衝撃に備える。
 そして渾身の一撃は振り下ろされた。

「およそ1年後を目途に開始される予定であった魔導具の共同開発。こちらの案件に付き、アポロ王より無期限の凍結が提案された」
「…は?」

 レイバックの言葉の意味を理解することができずに、ゼータはぽかんと口を開ける。魔導具の共同開発、それは元々レイバックがメアリとの結婚を受け入れた折の見返りとして、アポロから提示された事項であった。結果としてレイバックはルナを妃として選び、メアリは失意の中アポロの元へと返された。しかしアポロの忠臣であるマルコーの愚行、ルナ暗殺未遂の一件を国家間の不祥事として扱わぬというレイバックの判断、千余年不在であった王妃誕生に対する祝辞等々、様々な思惑を持って魔導具の共同開発は推し進められることとなったのだ。そしてドラキス王国の中心地であるポトスの街と、ロシャ王国の首都リモラの中間地点となる場所に、共同開発のための研究所を新設することが決まった。共同開発品目となる魔導具の選定や研究施設視察のために、魔法研究所の研究員であるゼータらが魔導大学を訪れたのはおよそ8か月前の出来事である。研究所の建設場所も決定し、共同開発の開始は1年後に迫っていた。その矢先の報告である。
 ガマガエルに等しい表情になったゼータの手指を、レイバックの手のひらが握り込む。頼むから取り乱すなよ、と言わんばかりだ。

「凍結については2国の協議が必要な事項だから、俺が異を唱えることができないわけではない。しかし俺はアポロ王の提案を受け入れるつもりでいる」
「な…何で?だって研究所の建設はもう始まっていますよね?先々週、魔法研究所の皆で見に行ったんですよ。付近の森は切り開かれていましたし、資材の運び込みも済んでいました。建物自体の建設はまだ始まっていませんけれど、でも地盤工事は終わっていましたし…」
「そうだ、建物の建設はまだ始まっていない。だから地盤工事を終えた現在の状態で工事を停止する。不要となった資材の受け入れ先もすでに決まっていて…いや、そんなことは重要ではない。こうなった経緯について説明するから、感情を押さえつつ冷静に聞いてくれ」

 ゼータの手指を握りつつ、レイバックの口から語られる経緯はこうだ。

 まず全ての発端は、メアリとアムレットの結婚が正式に決定したことだ。王位継承は3、4年後を予定しており、アムレットが魔族嫌いを克服したことから継承に係る準備は着々と進められている。しかしここで一つ、大きな問題が残る。それは次期国王となるアムレットが、王族の血を引いていないということだ。ロシャ王国の王位継承に関する法は不必要に厳しい。「王位継承の資格を有する者は、現国王の嫡出である男子に限る」と明確な法文が定められているのだ。つまり本来であれば、現国王アポロの嫡出でないアムレットが王座に付くことなど許されないのだ。
 しかしアポロ夫妻は男児に恵まれなかった。王妃であるダイアナは元々子宮に不調を抱えており、メアリの懐妊も奇跡的であると言われていたのだ。足元の官吏が男児不在を悲観する中で、アポロはメアリの教育に熱を注いだ。愛娘のメアリを、ロシャ王国で初めての女王にするつもりであったのだ。幸いにもメアリは才覚に恵まれ、国を治めるにたる資質を備えていた。幼少時の虚弱体質は不安材料であったが、滋養の甲斐もあり15歳を迎える頃には人並みの生活を送っていた。

 アポロはメアリに王位を継承するつもりであった。だがそれは認められなかった。理由はただ一つ、メアリが「女」であったこと。現国王の嫡出であり女王たる素質を備えたメアリ、しかしアポロの側近はただ「女」であるという理由だけでメアリの即位を頑なに認めなかった。アポロの提案する法の改正にも応じない。「女」に国家の主が務まるわけがない、頭の固い官吏は揃ってそう述べるのだ。
 そうして次期国王候補の座には、特例的な措置としてアムレットが選出された。アポロは腹に一物を収めながらも、今度はアムレットの教育に尽力した。しかしかつて「女だから」という理由でメアリを蔑ろにした官吏は、今度は口を揃えてこう言うのだ。王族の血を引かぬ者に、王の座が務まるのか、と。

「アポロ王はこの件について相当ご立腹だ。性別も血筋も、本人の努力ではどうにもならないことだ。皆に認められるべく努力を重ねても、結局はそこを理由に貶められてしまう。アポロ王にしてみれば、性別を理由にメアリ姫を貶められ、血筋を理由にアムレットを貶められたも同然なんだ。アポロ王がメアリ姫を俺の元に嫁がせようとしたのには、そういった理由もあるらしい。メアリ姫が国を出れば、ロシャ王国王族の血筋は途絶えてしまう。現行の王政は崩壊する他ない。アポロ王はそうなる事を望んでいた。愛娘を蔑ろにする古びた法など、混沌の中に滅びてしまえ、と」

 800年の治世の中で、24度の王位継承を経験したロシャ王国。初代国王の血筋を守るために、王位継承に関しては厳格な法が定められている。対するドラキス王国は今年で治世1027年、国王は未だに初代だ。王位継承に係る法などただの1文も定められてはいない。
 レイバックの元に妃として嫁げば、メアリは化石的とも言える王政から永久に解放された。性を理由に貶められることはなく、世継ぎを残さねばならぬという心理的重圧に苛まれることもない。例え遠く祖国を離れたとしても、笑顔に満ちた日々が待っていたはずだ。だからこそアポロは、レイバックに対するメアリの恋心を受け入れた。現行の王政を崩壊させることを承知の上で、メアリをドラキス王国に嫁がせる覚悟をしたのだ。

「アポロの怒りは、共同開発凍結の一件へと繋がっていく。何でもアポロはドラキス王国との、延いては魔族との友好関係構築の功績を、丸々アムレットの物にしたいらしい。魔導具の共同開発だけにあらず、観光客としての魔族の受入れ、ドラキス王国との交易の活性化、現在検討段階にある対魔族法案は全て凍結。腹心の官吏と水面下で検討を進め、いざアムレットに王位が移った折に全ての成果を花開かせるそうだ。凍結の表向きの理由は、魔族非友好派官吏の意を尊重したため。アポロ王が成し得なかった数々の施策を、次期国王であるアムレットが引き継ぎ悲願の達成を果たす。ある意味ではアポロ王の当初の思惑通り、現行の王政を崩壊させるに等しいな。王族の血を引かぬ者が、歴代国王が成し得なかった施策を実現したのだから」

 レイバックは一息を付き、すっかり冷めたコーヒーを口に運ぶ。蝋燭を思わせるショートケーキは、まだ当初の形状を保ったままだ。

「つまりだな…魔導具の共同開発は、アムレットが王座に就くまで凍結されるということだ。友の名に箔を付けるためと思い、飲み込んでくれると助かるが…」

 恐る恐る話を総括するレイバック。激しく取り乱したゼータがテーブルを返しては不味いと、両手のひらはしっかりとテーブル面を押さえている。レイバックの心配を他所に、ゼータは穏やかに笑う。

「友のため、と言われれば返す言葉はありません。潔く受け入れましょう。大丈夫、凍結と言っても精々数年の事でしょう。今まで生きてきた年数を考えれば、瞬き程度の時間ですよ。アポロ王には心置きなく了の意を返してください」

 そう語るゼータの目許には、大粒の涙が光る。

 丁度その時、菓子店の窓の外に2人組の女性の姿が伺えた。ケーキを買いにいたと思われる2人組は、窓ガラスに額を貼り付け菓子店内部の様子を伺っている。実はレイバックとゼータは飲食空間の椅子に座り込んでから、そうして窓の外に立つ人の姿を何度も見ている。彼らは皆、飲食空間の空き席の様子を伺っているのだ。しかし残念なことにも、レイバックとゼータが使用するテーブル席を含み、飲食空間内全てのテーブルはケーキを食べる客人で埋まっている。ケーキの共には挽き立てのコーヒー。席が空くにはまだまだ時間が掛かりそうだ。

 レイバックとゼータが飲食空間を利用できたのは、本当に運が良かったのだ。菓子店の前を通りかかった時に、丁度2人組の客人が帰路に着くところで、何となしに店内を覗き込めば飲食空間の一席が空いていた。そこで別のカフェを訪れる予定を変更し、この菓子店へと滑り込んだのである。「空き席を見掛ければその日一日幸運に過ごせる」との噂通り、美術品のような菓子を眺めるレイバックとゼータの表情は幸せそのものであった。
 しかし今、両拳を膝の上で握り締め、俯き涙零すゼータの姿は幸せには程遠い。
 所詮噂は噂、なのだ。
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