最弱スキル【鑑定】しかないと言われた俺、実は最強の切り札でした 〜勇者パーティーを追放された俺の逆転劇〜

鳴神 祈

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第25章

力を求めて

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◆ 戦いの余波

 ヴァルドとの戦闘から数日。
 俺たちはなんとか街へ戻り、ギルドで報告を済ませた。
 だが、冒険者たちの反応は冷たかった。

「結局、幹部を取り逃がしたのか」
「勇者なら倒せただろうに」

 陰口が聞こえてくる。
 胸の奥に悔しさが渦巻く。

(……俺にはまだ、圧倒的に力が足りない)



◆ 師の言葉

 そんな折、ギルドの奥から声をかけられた。
 現れたのは白髪の老冒険者――ギルドの指南役であり、“賢導士アルド”と呼ばれる人物だった。

「おぬしの戦いぶり、見せてもらったぞ」
 深い皺の奥に光る眼差しが俺を射抜く。

「鑑定の力は、ただ情報を得るだけではない。本質を見抜き、己の糧とする――そこまで到達してこそ、真の力になる」

 アルドの言葉が胸に突き刺さった。
 まるで俺の心を見透かしているかのように。



◆ 修行の始まり

 翌日から、俺はアルドの指導を受けることになった。
 《鑑定》で対象の“弱点”だけでなく、“隠された可能性”をも見抜く訓練。
 膨大な魔力と集中力を要するため、倒れ込む日も多かった。

「ユウマさん……無理しないで」
 リナが治癒魔法で支え、
「すごいです! 師匠みたいだ!」
 ミリアは目を輝かせ、
 カインは黙って隣で剣を振り続けていた。

 仲間の存在が、俺を奮い立たせた。



◆ 新たな力

 数週間後。
 ついに、俺は《鑑定》の新たな可能性に触れた。

「これは……《真鑑定》……?」

 目の前の木剣に視線を注ぐと、そこに文字が浮かび上がる。
《対象の潜在能力を解析し、解放可能》

 俺は思わず息を呑んだ。
 これは弱点を暴くだけでなく――“隠された力を引き出す”能力。

 リナの杖に《真鑑定》を使うと、封じられていた魔力回路が解放され、杖の輝きが増した。
「すごい……魔法の威力が上がった!」
 リナが驚きの声を上げる。

 ミリアの剣にも力が宿り、カインの鎧も耐久を増した。

(これなら……ヴァルドにも、勇者一行にも立ち向かえる!)

 胸の奥で、確かな自信が芽生えていった。
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