俺は異端の暗殺者

keyouuu

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ペントハウスの空気は、すでに血と腐敗の予感で重く濁っていた。
黒崎鉄平はソファの奥で縮こまり、震える指で葉巻を落とした。
周りを囲むCrimson Thornの五人の女たちは、赤いドレスを血のように揺らし、静かに構えていた。
中央の紅蓮は、長い赤髪を指で梳きながら、嘲るように笑った。
「Deadly Dymesの『3M』プラス一人、ね。
噂通り、派手な殺し方をする連中だわ。
でも、ここはあたしたちの狩場。
黒崎は、生き残ったギルドのものよ」
茅ヶ崎マヤが一歩前に出た。
長い黒髪が揺れ、唇が弧を描く。
「ふざけないで。
新参者が、よくもまあ、うちの縄張りで好き勝手やってくれたものね。
今すぐ消えなさい。
でないと、あたしの尻の下で、優雅に息絶えさせてあげるわ」
紅蓮の瞳が赤く燃えた。
彼女は指を軽く振る。
周りの四人の女たちの指先から、赤い糸のような血が噴き出した。
それは鞭のようにしなり、空を切り裂く。
血の棘――Crimson Thornの象徴的なスキル。
触れた皮膚を貫き、血を吸い上げ、内側から爆発させる。
メイは無言で動いた。
右足を高く上げ、スカートを捲り上げる。
白い太腿が照明に映え、秘部が露わになる。
一瞬の静寂の後――
シュッ、シュッ。
黄金色の奔流が二つの弧を描き、紅蓮のすぐ横にいた二人の女へ飛んだ。
一人は顔面に、もう一人は胸に直撃。
液体が触れた瞬間、皮膚が白く泡立ち、ジュッと溶け始めた。
悲鳴が上がる。
「ぎゃあっ!? 熱い! 溶けるっ!」
紅蓮が目を細めた。
「…面白い。
あんたが噂の『黄金の暗殺者』か」
三ツ木ミミが跳ねるように前に出た。
スカートを捲り上げ、尻を突き出す。
「えいっ! みんな、こんにちはー!
あたしのスペシャル便、味わってね♪」
ブシュッ、ブシュッ。
黒褐色の毒便が扇状に飛び散り、残る二人の女の顔と腹へ直撃。
毒が即座に発酵し、肉が腐り落ち、内臓がどろりと溶け出す。
女たちは床を転がり、絶叫しながら崩壊した。
高本リナは静かに脚を上げ、一人の女の首に絡みつけた。
ストッキング越しに筋肉が浮き上がり、締め上げる。
骨の軋む音。
女の顔が紫に変わり、舌を出し、動かなくなる。
マヤは優雅に歩み、紅蓮の前に立った。
「残りはあなただけね。
あたしに座らせてあげるわ。
最後は、息苦しくて、でも優雅に逝けるように」
紅蓮が笑った。
彼女の周りに血の棘が渦を巻く。
赤い糸が鞭のようにメイたちへ襲いかかる。
メイは身を翻し、棘を避けた。
一撃がジャケットの袖を切り裂き、血が滲む。
だが、彼女は表情を変えない。
代わりに、両足を広げ、紅蓮の足元へ滑り込んだ。
紅蓮の脚の間に立ち、ゆっくりと足を上げた。
「…溶かす」
シュゥゥゥ――
今度は連続放尿。
黄金色の奔流が、紅蓮の顔から胸、腹へ流れ落ちる。
液体はドレスを貫通し、皮膚を溶かし、肉を抉る。
紅蓮が後ずさり、初めて悲鳴を上げた。
「くっ…! この…!」
だが、遅い。
ミミが背後から飛びつき、尻を紅蓮の背中に押し付けた。
毒便が直に浴びせかけられる。
背中が腐り、骨が露出。
紅蓮の動きが鈍る。
リナの脚が紅蓮の首に絡みつき、締め上げる。
マヤが最後に、紅蓮の顔の上に腰を落とした。
スカートが頭を覆い、柔らかな尻が顔を押し潰す。
「んっ…ふふ、暴れないで。
あたしの下で、静かに逝きなさい」
紅蓮はもがいた。
血の棘が最後に一閃したが、マヤの体重がそれを封じる。
息ができない。
肺が焼ける。
十数秒で、動きが止まった。
部屋は静かになった。
五人のCrimson Thornの女たちは、全員死んでいた。
溶け、腐り、締め上げられ、窒息した姿で。
黒崎鉄平はソファの隅で震えていた。
メイはゆっくり近づき、足を上げた。
最後の弧が、黒崎の顔面へ。
皮膚が溶け、肉が崩れ、絶叫が途切れる。
メイは黒崎の胸に黒いカードを置いた。
《Deadly Dymes》
《完了》
ミミが息を弾ませてメイに抱きついた。
「やったー! 勝ったよ、メイちゃん!
Crimson Thornの奴ら、ボロボロじゃん!
あたしたち最強!」
マヤが髪をかき上げ、紅蓮の死体を一瞥した。
「ふん。
新参者なんて、こんなものね。
でも…血の棘、ちょっと厄介だったわ」
リナが眼鏡を直し、静かに言った。
「紅蓮は死んだけど、Crimson Thornはまだ終わってない。
彼女はリーダー格の一人。
本拠地は別にあるはず。
これで、宣戦布告になったわ」
メイは窓の外を見た。
六本木の夜景が、血のように赤く滲んでいる。
「…次は、根こそぎ潰す」
ミミが目を輝かせた。
「うん! もっともっと殺そう!
あたしたち3Mで、全部溶かして、糞まみれにして、締め上げて、座り込んで!
Crimson Thornなんて、跡形もなくしちゃおうよ!」
マヤがにやりと笑った。
「いいわね。
戦争よ。
あたしたちが、トップだってことを、思い知らせてあげる」
四人は部屋を出た。
背後で、溶けた肉と毒便の臭いが残る。
Leonard Damionの影は、まだ遠い。
だが、この戦争が、彼の計画にどう絡むのか――
誰も、まだ知らない。
夜は深まり、棘と黄金の戦いが、本格的に始まった。
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