俺は異端の暗殺者

keyouuu

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廃デパートの地下は、埃と鉄の臭いが混じり、照明の赤い光が血のように床を染めていた。
階段を下りきった先、広いホールのような空間。
中央に緋夜が立っている。
赤いローブの下、スカートとジャケットは血の色。
仮面で顔を隠し、瞳だけが赤く輝く。
周りを三十人の女たちが円陣を組んで囲む。
全員、赤い制服。
指先から血の棘が細く伸び、空気を切り裂く音が響いていた。
緋夜の声は、低く、響く。
「Deadly Dymes…
紅蓮を殺した報いは、血で返す。
ここで、全員死ね」
メイは無言で右足を上げた。
スカートが捲れ上がり、白い太腿が赤い光に映える。
下には何もない。
彼女は静かに息を吐き、黄金の奔流を準備した。
三ツ木ミミが跳ねるように前に出た。
尻を突き出し、笑顔で叫ぶ。
「えいっ! みんなー、覚悟してね!
あたしのスペシャル便で、腐らせちゃうよ♪」
ブシュッ、ブシュッ。
毒便が扇状に飛び散り、前衛の五人を直撃。
皮膚が即座に腐り、肉が溶け落ち、悲鳴がホールに反響する。
だが、Crimson Thornの女たちは動じない。
血の棘が鞭のように振り下ろされ、ミミの肩を浅く切り裂いた。
「いたっ! でも、まだまだ!」
高本リナが静かに脚を上げ、一人の女の首に絡みつけた。
ストッキングが軋み、筋肉が浮き上がる。
締め上げる。
骨の折れる音が響き、女が崩れ落ちる。
茅ヶ崎マヤは優雅に歩み、緋夜の前に立った。
「ふふ…血の支配、ね。
あたしに座らせてあげるわ。
あなたの血が、どれだけ苦しむか、見ててあげる」
緋夜が手を挙げた。
周りの女たちの血が一斉に噴き出し、赤い網のように四人を包み込む。
棘が無数に伸び、メイのジャケットを貫き、腕に傷を刻む。
血が滴る。
メイは表情を変えず、両足を広げた。
緋夜の足元へ滑り込み、片足を高く掲げる。
「…溶かす」
シュゥゥゥ――
黄金色の奔流が緋夜の仮面へ直撃。
仮面が白く曇り、ジュッと溶け始めた。
緋夜が後ずさり、初めて声を荒げた。
「この…!」
だが、液体は止まらない。
メイは連続で放尿。
胸、腹、脚へ流れ落ち、赤いローブを貫通し、肉を抉る。
緋夜の体が震え、血の棘が乱れる。
ミミが背後から飛びつき、尻を緋夜の背中に押し付けた。
毒便が直に浴びせかけられる。
背中が腐り、骨が露出。
緋夜の動きが鈍る。
リナの脚が緋夜の首に絡みつき、締め上げる。
マヤが最後に、緋夜の顔の上に腰を落とした。
スカートが頭を覆い、柔らかな尻が仮面を押し潰す。
「んっ…暴れないで。
あたしの下で、静かに逝きなさい」
緋夜はもがいた。
血の棘が最後に一閃したが、マヤの体重がそれを封じる。
息ができない。
肺が焼ける。
血の支配が、自身の血を操れなくなる。
十数秒。
緋夜の体が、ぴくりとも動かなくなった。
周りの三十人の女たちが、一瞬凍りついた。
リーダーが死んだ。
その隙を、メイたちは逃さない。
メイは立ったまま、次々と足を上げ、黄金の弧を放つ。
五人、六人。
皮膚が溶け、肉が崩れ、絶叫が途切れる。
ミミは跳ね回り、毒便を浴びせ続ける。
十人近くを一気に腐敗させる。
リナの脚が、次々と首を折る。
マヤは一人ずつ、優雅に座り込み、窒息させる。
ホールは地獄と化した。
血と尿と糞の臭いが充満し、赤い照明が死体を照らす。
三十人は、十五分で全滅した。
メイはゆっくり足を下ろし、スカートを直した。
髪から滴る汗と血、指先から滴る黄金の残り。
彼女は緋夜の胸に黒いカードを置いた。
《Deadly Dymes》
《完了》
ミミが息を弾ませてメイに抱きついた。
「やったー! 緋夜、倒したよ!
Crimson Thorn、終わりじゃん!
メイちゃんの黄金シャワー、今日も最強だった!」
マヤが髪をかき上げ、緋夜の仮面を蹴り飛ばした。
仮面の下は、溶けかけた美しい顔。
だが、もう息はない。
「ふん。
血の支配なんて、大したことないわね。
あたしたちのほうが、ずっと優雅で効果的」
リナが眼鏡を直し、静かに言った。
「緋夜の携帯からデータを抜いた。
Crimson Thornの残党は、まだ十人ほど。
拠点はここだけじゃない。
でも、リーダーを失った今、崩壊は時間の問題」
メイはホールを見回した。
死体の山。
溶けた肉、腐った内臓、紫色の顔。
彼女の胸の奥で、何かが静かに疼く。
「…まだ、終わらない」
ミミがメイの手を握った。
「うん! 残りも全部殺そう!
あたしたち3Mで、Crimson Thornなんて、跡形もなく消しちゃうよ!」
マヤがにやりと笑った。
「いいわね。
これで、業界に知れ渡るわ。
Deadly Dymesが、誰にも負けないって」
四人は階段を上った。
背後で、血と黄金の臭いが残る。
外へ出ると、雨が降り始めていた。
メイは顔を上げ、冷たい雫を浴びた。
「…次は、もっと大きい獲物が欲しい」
Leonard Damionの名前が、頭の片隅に浮かぶ。
まだ、影は遠い。
だが、この戦争が、彼の視線を引き寄せ始めていることを――
誰も、まだ知らない。
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