俺は異端の暗殺者

keyouuu

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池袋の廃倉庫は、雨漏りが鉄板を叩く音だけが響く死の空間だった。
薄暗い蛍光灯の下、中央に立つ棘姫の銀髪が濡れて光り、赤い瞳が燃えるように四人を睨みつけていた。
彼女の周りで血が渦を巻き、傷ついた肉体が即座に再生を繰り返す。
緋夜の妹――棘姫。
Crimson Thornの最後の棘。
「…姉を殺した女たち」
棘姫の声は低く、震えていた。
「紅蓮も、緋夜も、全員お前たちの手で溶かされ、腐らされ、締め上げられ、息絶えた。
今夜、ここで――お前たちの血で、すべてを終わらせる」
メイは無言で右足を上げた。
スカートが捲れ上がり、白い秘部が露わになる。
黄金の奔流が、すでに喉元でうねっていた。
ミミが尻を突き出し、笑顔で言った。
「棘姫ちゃん、かっこいいね!
でも、あたしたちに勝てるかな?
姉さんみたいに、溶かされちゃうよ?」
棘姫が手を挙げた。
血の棘が無数に伸び、四人を包囲する。
棘は鞭のようにしなり、メイの肩を切り裂き、ミミの太腿に浅い傷を刻んだ。
血が滴る。
だが、棘姫の体はすでに再生を始めていた。
メイの先ほどの放尿で溶かされた腕の肉が、赤い糸のように蠢き、元に戻っていく。
「…無駄だ」
棘姫が呟いた。
「私の血は、死なない。
お前たちの汚い液体も、毒便も、脚の締めも、尻の圧迫も――すべて、再生する」
マヤが優雅に髪をかき上げ、唇を曲げた。
「ふん。
再生するなら、何度でも殺してあげるわ。
あたしの下で、何度息絶えてもいいのよ?
優雅に、ゆっくり、苦しんで」
リナが静かに脚を上げ、一歩踏み出した。
ストッキングが軋み、筋肉が浮き上がる。
「…再生速度を上回るダメージを与えれば、限界があるはず。
一気に、潰す」
棘姫が笑った。
血の棘が渦を巻き、四人を襲う。
メイが最初に動いた。
棘を避け、棘姫の足元へ滑り込む。
両足を広げ、片足を高く掲げた。
「…溶かす」
シュゥゥゥ――
黄金色の奔流が棘姫の胸から腹へ直撃。
液体が赤いジャケットを貫通し、肉を抉り、骨を露出させる。
棘姫の体が震え、悲鳴が漏れた。
だが、次の瞬間――血が逆流し、溶けた肉が再生を始める。
「…効かない!」
ミミが背後から飛びつき、尻を棘姫の背中に押し付けた。
ブシュッ。
毒便が直に浴びせかけられる。
背中が腐り、肉がどろりと溶け落ちる。
棘姫がよろめく。
「くっ…!」
リナの脚が棘姫の首に絡みつき、締め上げる。
骨の軋む音。
棘姫の顔が紫に変わる。
だが、血が首の傷を塞ぎ、再生する。
マヤが最後に、棘姫の顔の上に腰を落とした。
スカートが頭を覆い、柔らかな尻が顔を押し潰す。
「んっ…ふふ、暴れないで。
何度でも、座ってあげるわ」
棘姫はもがいた。
血の棘が乱れ、四人を切り裂こうとする。
メイの腕に深い傷が走り、血が噴き出す。
ミミの腹に棘が刺さり、彼女が小さく悲鳴を上げた。
だが、メイは動じない。
彼女は棘姫の体に跨がり、両脚で挟み込み、再び足を上げた。
今度は至近距離で、連続放尿。
シュッ、シュッ、シュッ。
黄金の奔流が棘姫の顔面、喉、胸へ直接注がれる。
再生が追いつかない。
肉が溶け、骨が露出し、内臓が崩れ落ちる。
棘姫の血の渦が弱まる。
「…あ…あぁ…!」
最後に、リナの脚が首を完全に折った。
マヤの体重が、息を完全に奪う。
棘姫の体が、ぴくりとも動かなくなった。
ホールは静かになった。
棘姫の体は、溶け、腐り、締め上げられ、窒息した姿で横たわっていた。
再生は、もう追いつかなかった。
メイはゆっくり立ち上がり、スカートを直した。
腕の傷から血が滴る。
彼女は棘姫の胸に黒いカードを置いた。
《Deadly Dymes》
《完了》
ミミが肩を押さえながら、メイに寄りかかった。
「…やったね、メイちゃん。
棘姫、ついに死んだ。
Crimson Thorn、完全に終わったよ…」
マヤが髪を払い、ため息をついた。
「まあまあね。
でも、こんなに手こずるなんて、予想外だったわ。
あたしの優雅さが、少し汚された気分」
リナが棘姫の携帯を拾い上げ、データを抜き始めた。
「…棘姫の最後のメッセージ。
『姉の仇は、私が討つ。
もし私が死んでも、必ず――』」
リナの声が止まった。
画面に、一行の暗号化されたテキスト。
《真の棘は、まだ生きている。
Deadly Dymesを、血の海に沈めるまで、追う》
メイの瞳が、わずかに揺れた。
「…誰だ」
リナが解読を続け、静かに言った。
「棘姫の姉…いや、もっと上。
Crimson Thornの本当のリーダー。
『紅棘の女王』――名前は『紅葉』。
緋夜も棘姫も、彼女の配下だったらしい。
紅葉は今、消息不明。
だが、このメッセージは…復讐の誓いだ」
マヤが唇を舐めた。
「ふん。
まだ棘が残ってたのね。
面白いわ。
次は、その女王を座らせてあげる」
ミミがメイの手を握った。
「メイちゃん、大丈夫?
傷、痛い?
でも…あたしたち、最強だよ。
紅葉って子も、溶かして、腐らせて、締めて、座っちゃおう!」
メイは無表情で頷いた。
「…追う。
殺す」
外へ出ると、雨が激しくなっていた。
棘姫の血の臭いが、雨に混じって消えていく。
だが、どこか遠くで――
紅い瞳が、四人を睨みつけている気がした。
真の復讐者が、動き始めた。
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