俺は異端の暗殺者

keyouuu

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青山の夜は、静かで冷たい。
高級マンションが林立する一角、ガラス張りの壁が月光を反射し、街灯の光が細い影を落とす。
黒澤メイはビルの裏手に立ち、ジャケットの襟を立てた。
短いスカートの下、冷たい風が素肌を撫でる。
下着はない。
今夜も、必要ない。
三ツ木ミミが隣で小さく息を弾ませ、目を輝かせた。
「メイちゃん、こんなおしゃれなとこで殺しなんて、なんかドキドキする!
白石影ってどんな人かな?
Leonardの側近だから、きっと強そうだけど…あたしたちなら余裕だよね♪」
茅ヶ崎マヤはヒールを鳴らしながら、唇を曲げた。
「余裕?
甘いわね。
Leonardの側近は、普通の人間じゃない可能性が高い。
護衛三十人だって、ただの人間とは限らないわ。
あたしの優雅さを、汚させないでちょうだい」
高本リナはタブレットを操作し、マンションのセキュリティ画面を映していた。
「警備システムは私が掌握済み。
エレベーターは直通、カメラはループ。
白石影は最上階のペントハウス。
護衛は二十八人確認。
全員、銃器と近接武器持ち。
スキル持ちの気配はないけど…Leonardの側近なら、何か仕掛けがあるはず」
メイは無言で頷き、裏口の非常階段へ向かった。
四人は音もなく上り、最上階の扉を開けた。
ペントハウスは広大だった。
白を基調にした内装、巨大なガラス窓から東京の夜景が広がる。
中央のソファに、白石影が座っていた。
白いスーツ、白い髪、白い肌。
年齢は三十代後半。
瞳は灰色で、感情が読み取れない。
彼はワイングラスを傾けながら、ゆっくり顔を上げた。
「…Deadly Dymes。
黒崎零を溶かした女たちか。
Leonard様から、君たちのことは聞いていたよ。
黄金の酸、毒の糞、脚の絞め、尻の圧迫。
どれも、興味深い」
護衛たちが一斉に立ち上がり、銃を構えた。
二十八人。
部屋の隅々まで埋め尽くす。
影が静かに言った。
「Leonard様の計画は、完璧だ。
君たちは、ただの道具。
でも、道具として優秀すぎる。
だから、今日は…少し遊ばせてもらう」
影が指を鳴らした。
次の瞬間、護衛たちの体から、薄い白い霧が噴き出した。
霧は部屋を満たし、四人の視界をぼやけさせる。
ミミが咳き込んだ。
「何これ…息苦しい…!」
マヤが唇を歪めた。
「毒ガス?
下品ね」
リナが眼鏡を押し上げ、分析した。
「神経ガスじゃない。
感覚を鈍らせる幻覚剤。
視界と平衡感覚を狂わせる」
メイは動じず、右足を上げた。
スカートが捲れ、白い太腿が白い霧に映える。
「…溶かす」
シュゥゥゥ――
黄金色の奔流が弧を描き、白石影の胸へ飛んだ。
だが、影は身を翻し、ソファの後ろへ隠れた。
液体が床に落ち、白いカーペットを黒く焦がす。
護衛たちが一斉に発砲。
銃声が部屋に響き、弾丸が四人を襲う。
リナが脚を振り上げ、一人の護衛の首に絡みつけた。
締め上げる。
骨の軋む音。
だが、霧の中で視界が揺れ、力が抜ける。
マヤが優雅に歩み、護衛の一人に腰を落とした。
スカートが顔を覆い、尻が押し潰す。
男がもがくが、霧で動きが鈍い。
ミミが尻を突き出し、毒便を放った。
ブシュッ。
霧の中で、毒が広がり、護衛の顔が腐り始める。
だが、数人が避け、反撃してくる。
メイは霧の中を進んだ。
視界がぼやけても、感覚は研ぎ澄まされている。
彼女は影の気配を追い、ソファの後ろへ滑り込んだ。
影が振り返った瞬間、メイは両足を広げ、至近距離で放尿。
シュッ、シュッ、シュッ。
黄金の酸が影の顔と胸へ直撃。
白いスーツが溶け、肉が剥がれ落ちる。
影が悲鳴を上げ、後ずさった。
「ぐあっ…! この…!」
だが、影の体から白い霧がさらに噴き出し、傷を覆う。
傷口がゆっくり塞がり始めた。
「…私のスキルは『白霧の再生』。
どんな傷も、霧で覆えば癒える。
Leonard様から授かった力だ」
メイの瞳が冷たく光った。
「…なら、何度でも溶かす」
彼女は影に跨がり、両脚で挟み込み、連続放尿。
黄金の奔流が影の全身を覆う。
霧が溶け、肉が崩れ、内臓が露出し、骨が白く光る。
影の再生が追いつかない。
彼の体が震え、霧が薄れる。
ミミが背後から飛びつき、尻を押し付けた。
毒便が直撃。
腐敗が加速する。
リナの脚が影の首に絡みつき、締め上げる。
マヤが最後に、影の顔の上に腰を落とした。
「…逝きなさい。
あたしの下で、静かに」
影の体が、ぴくりとも動かなくなった。
護衛たちは霧が消え、混乱した。
メイは立ち上がり、次々と足を上げ、黄金の弧を放つ。
溶けた肉が床に落ち、悲鳴が途切れる。
ミミの毒便、リナの脚、マヤの座り。
二十八人は、十分で全滅した。
メイは影の胸に黒いカードを置いた。
《Deadly Dymes》
《完了》
部屋は静かになった。
血と尿と糞の臭いが、白い内装を汚す。
ミミがメイに抱きついた。
「メイちゃん、すごかった!
霧の中でも、ちゃんと溶かしたよ!
あたしたち、最強だね♪」
マヤが髪をかき上げ、ため息をついた。
「まあまあね。
でも、Leonardのスキル持ちがまた一人減ったわ。
彼の計画に、確実に穴が開いてる」
リナが影のポケットからデバイスを取り出した。
画面に、新たな映像。
Leonardの冷たい微笑み。
《白石影も、よくやった。
君たちの力は、ますます面白くなってきた。
次は、私の近くまで来なさい。
待っているよ、Deadly Dymes》
映像が切れた。
四人はペントハウスを後にした。
外へ出ると、夜空に月が浮かんでいた。
メイは空を見上げ、静かに呟いた。
「…来るなら、来い。
溶かすだけ」
Leonardの視線が、どこかで彼女たちを追っている。
計画の歯車は、ゆっくりと回り続けていた。
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