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一話 開戦
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『それではこれから30分後、島の中でのプレイヤー同士の攻撃を可能にします。散らばってください』
さっきの女の人の声がアナウンスで島の全体に流れる。その合図で一斉にプレイヤー達は動き始めた。
おおよその大きさは四国地方の面積で、地形は綺麗な円になっている。100人のプレイヤーが居ればそう会うことは無いだろう。しかし、この100人は強者の中の強者、移動速度が凡人と天と地の差がある。
それを考慮するなら、一番ちょうど良い範囲だろう。
★★★★★★★★★★★★★★★★★
「ハッハッハ…最高じゃん!」
小柄な体型で小さな剣を所持している男がある建物の中に入り、一人で笑い、歓喜する。
「早く戦いてぇーー!………出てきてよ!」
「ふふ…さすがね。短剣使いNo.1の『瞬足・アハヤ』気配を完全に消してたはずなんだけどね…」
「えっ、居たの!?」
「えっ?」
「えっ?」
…………………………
キョトンとするアハヤとやらかしたと思いながら恥ずかしさで顔を赤らめる女性。この女性はNo.2アーチャーの『必中・アーチ』
そしてこの沈黙と恥ずかしさを消そうと早速動き、弓を構えたのはNo.2アーチャーのアーチだ。
彼女の弓は彼女自身が直々に仕立てたオリジナルの弓だ。オシャレを捨てて機能だけに特化した完璧な弓。
その弓から放たれる矢は恐ろしく早い。
「イタッ!!いたたた」
「ふふ…さすがにしぶといわね。普通の人ならこれで一撃なはずなのに…けれどもお終いよ!」
再びアーチが弓を構えたそのとき、瞬足・アハヤは持っている短剣を牽制として投げ、アーチの方向へ向かう。
アーチは短剣を避けれたものの、短剣に意識が向き過ぎて圧倒的スピードを誇るアハヤに気が付いたのはアハヤのもう一本の短剣で刺されたときだった。
「ぐはっ………ぐぅぅ…」
「へへっ!悪いね金髪のねーちゃん!僕は王になりたいんだ!じゃぁね」
刺された腹を両手で抱えるアーチは何も出来ずに刺されて倒れてしまった。
「よし。とりま一人撃破~♪」
ーー世界ーー
【No.2アーチャーのアーチがNo.1短剣使いのアハヤに倒させました】
「アーチやられちゃったか~」
「あんたのお気に入りだったのにね」
「うん………悲しいな~」
「けど、最弱の一角と言われている下位職の弓士で上位職の短剣使いに挑んだのは凄いことじゃないの?」
「まぁね……」
勝った者が居れば当たり前だが撒ける者が居る。支持している者が死亡と悲しいものだ。
そしてこの世界には下位職、上位職、最上位職に分かれている。どの職業でも輝けれるが、もちろん相性の悪さが多い職業だったり、成長が遅い職業だってある。それで、必然的に下位職と言われてしまうのだ。
【残り99名。優勝候補を発表します】
全世界のモニターに一斉にある表が表示される。
1位 マス 最上位職 魔王職No.1
2位 アルケ 最上位職 獣使いNo.1
3位 アカネ 上位職 大地使いNo.1
4位 ヒル 最上位職 マジシャンNo.1
5位 マーム 下位職 大剣使いNo.1
【以上になりますが。これは前評判なので参考程度に。後々オッズを決めさせてもらうので、賭けにご参加よろしくお願いします】
★★★★★★★★★★★★★★★★★
「眠みぃな………だれか居ねぇか~…俺の目を覚ましておくれよ」
「そんなに眠いなら、一生寝かせてあげよう」
「おっ?」
あくびをしながら森の中を歩いていた男は鎌使いNo.1のアルマだ。そして後ろから奇襲を掛けて殴ろうとしたのは拳士No.1のミネム。
どちらとも上位職だ。
「相変わらず髪の毛長ぇな~!その髪、俺の鎌でちょん切ってやろうか?」
「ふんっ。貴様こそなんだそのふざけた髪はまるでセンスが無い。俺は髪のセンスを分かっていない奴は大っ嫌いだ」
「おいおい?この良さが分からねぇのかよー!!ハッハッハ!」
「眠れ」
ミネムはノーモーションで右脚を地面に思いっきり蹴り、即座にアルマとの間合いを攻撃圏内に入れ、顔面をモロに食らわす。
「ぐっはぁ、ははは!」
「態勢を崩すな」
態勢を崩して防御態勢を取れないアルマに更なる追撃を入れようとするミネム。
しかし、大きな鎌がミネムの背後から迫る。
「むっ!?」
背後からの奇襲に気付いたミネムは最速の判断で追撃を辞め、直ぐに避ける。
さすがに避けられると思っていなかったアルマはさっきからの余裕な表情が崩れ、驚愕する。
「お前…いつの間にそんな化け物に…」
「ふんっ…俺はお前とは違う。俺には帰るべき場所がある。たくさんの恩師の為にな」
「じゃぁ同じじゃねぇか……くそ!負ける訳にはいかねぇ!!!!!」
「!?」
鎌が小さくなったが、2つに分裂して二刀流になる。そして構えるアルマ。
「俺の究極奥義『双天』」
「面白いじゃないか……」
さっきの女の人の声がアナウンスで島の全体に流れる。その合図で一斉にプレイヤー達は動き始めた。
おおよその大きさは四国地方の面積で、地形は綺麗な円になっている。100人のプレイヤーが居ればそう会うことは無いだろう。しかし、この100人は強者の中の強者、移動速度が凡人と天と地の差がある。
それを考慮するなら、一番ちょうど良い範囲だろう。
★★★★★★★★★★★★★★★★★
「ハッハッハ…最高じゃん!」
小柄な体型で小さな剣を所持している男がある建物の中に入り、一人で笑い、歓喜する。
「早く戦いてぇーー!………出てきてよ!」
「ふふ…さすがね。短剣使いNo.1の『瞬足・アハヤ』気配を完全に消してたはずなんだけどね…」
「えっ、居たの!?」
「えっ?」
「えっ?」
…………………………
キョトンとするアハヤとやらかしたと思いながら恥ずかしさで顔を赤らめる女性。この女性はNo.2アーチャーの『必中・アーチ』
そしてこの沈黙と恥ずかしさを消そうと早速動き、弓を構えたのはNo.2アーチャーのアーチだ。
彼女の弓は彼女自身が直々に仕立てたオリジナルの弓だ。オシャレを捨てて機能だけに特化した完璧な弓。
その弓から放たれる矢は恐ろしく早い。
「イタッ!!いたたた」
「ふふ…さすがにしぶといわね。普通の人ならこれで一撃なはずなのに…けれどもお終いよ!」
再びアーチが弓を構えたそのとき、瞬足・アハヤは持っている短剣を牽制として投げ、アーチの方向へ向かう。
アーチは短剣を避けれたものの、短剣に意識が向き過ぎて圧倒的スピードを誇るアハヤに気が付いたのはアハヤのもう一本の短剣で刺されたときだった。
「ぐはっ………ぐぅぅ…」
「へへっ!悪いね金髪のねーちゃん!僕は王になりたいんだ!じゃぁね」
刺された腹を両手で抱えるアーチは何も出来ずに刺されて倒れてしまった。
「よし。とりま一人撃破~♪」
ーー世界ーー
【No.2アーチャーのアーチがNo.1短剣使いのアハヤに倒させました】
「アーチやられちゃったか~」
「あんたのお気に入りだったのにね」
「うん………悲しいな~」
「けど、最弱の一角と言われている下位職の弓士で上位職の短剣使いに挑んだのは凄いことじゃないの?」
「まぁね……」
勝った者が居れば当たり前だが撒ける者が居る。支持している者が死亡と悲しいものだ。
そしてこの世界には下位職、上位職、最上位職に分かれている。どの職業でも輝けれるが、もちろん相性の悪さが多い職業だったり、成長が遅い職業だってある。それで、必然的に下位職と言われてしまうのだ。
【残り99名。優勝候補を発表します】
全世界のモニターに一斉にある表が表示される。
1位 マス 最上位職 魔王職No.1
2位 アルケ 最上位職 獣使いNo.1
3位 アカネ 上位職 大地使いNo.1
4位 ヒル 最上位職 マジシャンNo.1
5位 マーム 下位職 大剣使いNo.1
【以上になりますが。これは前評判なので参考程度に。後々オッズを決めさせてもらうので、賭けにご参加よろしくお願いします】
★★★★★★★★★★★★★★★★★
「眠みぃな………だれか居ねぇか~…俺の目を覚ましておくれよ」
「そんなに眠いなら、一生寝かせてあげよう」
「おっ?」
あくびをしながら森の中を歩いていた男は鎌使いNo.1のアルマだ。そして後ろから奇襲を掛けて殴ろうとしたのは拳士No.1のミネム。
どちらとも上位職だ。
「相変わらず髪の毛長ぇな~!その髪、俺の鎌でちょん切ってやろうか?」
「ふんっ。貴様こそなんだそのふざけた髪はまるでセンスが無い。俺は髪のセンスを分かっていない奴は大っ嫌いだ」
「おいおい?この良さが分からねぇのかよー!!ハッハッハ!」
「眠れ」
ミネムはノーモーションで右脚を地面に思いっきり蹴り、即座にアルマとの間合いを攻撃圏内に入れ、顔面をモロに食らわす。
「ぐっはぁ、ははは!」
「態勢を崩すな」
態勢を崩して防御態勢を取れないアルマに更なる追撃を入れようとするミネム。
しかし、大きな鎌がミネムの背後から迫る。
「むっ!?」
背後からの奇襲に気付いたミネムは最速の判断で追撃を辞め、直ぐに避ける。
さすがに避けられると思っていなかったアルマはさっきからの余裕な表情が崩れ、驚愕する。
「お前…いつの間にそんな化け物に…」
「ふんっ…俺はお前とは違う。俺には帰るべき場所がある。たくさんの恩師の為にな」
「じゃぁ同じじゃねぇか……くそ!負ける訳にはいかねぇ!!!!!」
「!?」
鎌が小さくなったが、2つに分裂して二刀流になる。そして構えるアルマ。
「俺の究極奥義『双天』」
「面白いじゃないか……」
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