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2ndプロジェクト 殺人詐欺の怪奇談
36.高校生と真実を知る絶望
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「ん? 一体、何が落ちたんだろう……」
ぼくは興味本位で落ちていた紙を拾い上げる。ついでに中を拝見させてもらった。内容は「塩見 湯治」宛てになっている借金の明細書。
「あれ? それは」
「さっきのゴミです……あっ! お疲れ様です。今日は帰らせていただきます」
ゴミ箱の中に放り投げると、ぼくは現場から走り去った。本気で帰宅するつもりだ。しかし、鞄を何処かに忘れてしまった。それに気づいた場所で立ち止まる。
殺人事件の経験は高校生にとって荷が重すぎるものだったのかもしれない。親を殺害する計画を立てた。その理由が金がらみだったことだとすると、なおさらだ。
「やっぱ、訳分かんない。保険金のために親を狙うなんて……これは、何だよ……何だって言うんだよ……」
この拭きとってもついてくるような胸の苦しみや虚しさが今になって、ぼくの中に入り込んでくる。気持ち悪い。電柱に寄り掛かって、怯えるように高い声を上げる。それを何度も繰り返した。夜道から迫ってくる闇がぼくを覆い隠すものだから、怖くなり目を瞑る。
「あ……あ……もう……」
悲しい思いも悔しい思いも嗚咽も抑えきれない。溜まったものがぼくの精神を巻き込んで、そのまま外に吐き出されていく。
「怖いよ……何で、こんなことを知らなくちゃなんないの? まだ高校生だよ!?」
頭を電柱に当てて目元を濡らしたのにも気づかず、ただただ頭に映ったこの事件のビジョンに心を傷つけられていた。この想像は不思議なことに後で聞かされた蛭間氏と湯治さんのやり取りとほぼ同じだった。
――――――――――――――――――――
「な、なんでお前がいるんだ……あの男はいないから、この時間がチャンスだって言ったのは、お前だよな」
「さあさあ、貴方はもう置物を持ってるじゃありませんか。このままじゃあ、不正の他に不法侵入ですから」
「と、湯治。
裏切りやがったな!」
「な、なんだお前らは!?」
「今のうちにっ!」
湯治さんが被害者の後頭部を殴る。すると即座に被害者は湯治さんの方を前に向け、蛭間氏には後頭部を見せる。そこで次郎氏は殺害された。
「蛭間さん。やっちゃいましたね。貴方が殺人の犯人ですね。僕は普通に逃げられますけど……都合が悪いんなら、僕の言う通りにしてもらいましょうか……」
――――――――――――――――――――
翼が生えた悪魔の様な顔だったという。まさにその通り。湯治は悪魔としか喩えの仕方がない。
そんなことを想像していると、さらに心を真実が縛り付けてきた。胸も痛い。特に心が刺されたように痛い。自分が高校生だということを忘れて、水田の中心にある虫の集まる光の下で、目立つことなく自分の思うがままに泣いていた。
事件の真実を知るのは辛すぎるよ。その上、犯行が家族ぐるみだったなんて、恐ろしくて詮索をしたことを死ぬほどに後悔した。そんなものに、ぼくたちも加わっていた事実がぼくの気持ちを執拗に攻撃する。
泣きわめき始めてから、すでに数十分は経っただろうか。涙が涸れて、ほんの少し重荷が軽くなった。
「ふう……やっと……」
「何? 前回の事件では、格好よく決めてたのに、今回案外とダサいのね」
「え?」
ぼくは電柱の後ろに回り込み急いで涙を腕でふき取って、飛び跳ねている髪の毛を整えてから彼女の前に出た。古月さんの前に。
そうだ。前回も明るい笑顔で……ぼくは無理矢理、笑顔を作って気持ち悪いほど元気にふるまって見せた。
「な、なんでもないって。ていうか、古月さん。こんな事件に巻き込まれて、親とか執事さんとか心配してるんじゃないの? お嬢様なんだから」
突然彼女は頬を膨らませて、ぼくの足を踏みつけてきた。しかも、かなり強めに。
「痛っ!」
「お嬢様とか……馬鹿じゃないの! アタシは普通に恥じらいのある女子高校生なんだけど!」
彼女は顔を突き出し、ぼくを睨みつけてきている。そこで調査の時に彼女にかかせてしまった恥を謝った。これで彼女に頭を下げるのは、何度目だろうか。というか、今週は人生で一番、頭を下げていたかもしれない。
「そこでアタシがあんたを許す。やっぱり可愛らしい女子っていうのは、こういうことをしないとね」
「あれ? いつから古月さんナルシストになったの?」
「へえ」
再度、足を踏まれる。今回は足に穴が開くところだった。
「はい。失言でした」
「分かればよろしい」
彼女もぼくを嘲笑い、顔が明るくなっていた。彼女の明るさは、可愛いい。これはこれでありなのかもしれない。……何、彼女をマジマジと見つめていたのだろうか。ぼくは彼女にバレないよう視線をずらした。
そう言えば、彼女は鞄を二つ持っているのだが。片方って。
「アンタのでしょ」
「ありがとう……って何処へ飛ばしてんの」
彼女が鞄を放り投げたところ、飛ばす方向を間違えたらしい。鞄は水田に落ちていった。水ポチャ!?
「あらら」
「古月さん!? やっていいこととやって悪いことがあるよ!?」
「ごめんごめん……今日の仕返しだからね……」
「許してくれて……うわあ!?」
ぼくが鞄を取りに行こうとすると、暗闇で前が見えなくなっていたこともあり、足の踏み場がないところに足を動かしてしまった。ぼくの下半身はびしょ濡れである。最悪に気持ち悪いです。
なんてことをしてくれるんだ。この悪役令嬢様は……
「ふふふ……また来週……会いましょう。そうそう明日の午後に今回の成功について絵里利から話があるみたいだから、確認しといてね」
「今回の任務は失敗じゃなかったのか……まあ、河井さんにも色々聞きたいからいい機会」
「そうね」
「じゃあ、明日の会議は次の任務の?」
こういう台詞は普通、地上でクールに放つ言葉のはず。決して手足までもが泥だらけになりながら、水田に落ちた鞄を取りに行く高校生が言うことじゃあないだろ。
そう思いながら、浮いているぼくの鞄を持った。
「ああ……濡れちゃって、教科書とか……ビニール袋に入ってるよ……これってどうして」
「じゃあ、御影。ご機嫌よう……じゃあね! その鞄自体は明日持ってきなさい!」
彼女はぼくを嘲笑いながら、逃げるように走っていった。あの明るさは、憎たらしいなあ。……けど、その背中に暗い影を見たのは気のせいか。
まあ。彼女の悪戯は明日、仕返しを考えるとして。明日の話がアプリのメッセージに入っているかもしれないから、確認しよう。
ぼくは早速ひび割れたスマートフォンの電源を入れる。
「明日から、完全犯罪計画部の職務は一時終了となります」
ぼくは興味本位で落ちていた紙を拾い上げる。ついでに中を拝見させてもらった。内容は「塩見 湯治」宛てになっている借金の明細書。
「あれ? それは」
「さっきのゴミです……あっ! お疲れ様です。今日は帰らせていただきます」
ゴミ箱の中に放り投げると、ぼくは現場から走り去った。本気で帰宅するつもりだ。しかし、鞄を何処かに忘れてしまった。それに気づいた場所で立ち止まる。
殺人事件の経験は高校生にとって荷が重すぎるものだったのかもしれない。親を殺害する計画を立てた。その理由が金がらみだったことだとすると、なおさらだ。
「やっぱ、訳分かんない。保険金のために親を狙うなんて……これは、何だよ……何だって言うんだよ……」
この拭きとってもついてくるような胸の苦しみや虚しさが今になって、ぼくの中に入り込んでくる。気持ち悪い。電柱に寄り掛かって、怯えるように高い声を上げる。それを何度も繰り返した。夜道から迫ってくる闇がぼくを覆い隠すものだから、怖くなり目を瞑る。
「あ……あ……もう……」
悲しい思いも悔しい思いも嗚咽も抑えきれない。溜まったものがぼくの精神を巻き込んで、そのまま外に吐き出されていく。
「怖いよ……何で、こんなことを知らなくちゃなんないの? まだ高校生だよ!?」
頭を電柱に当てて目元を濡らしたのにも気づかず、ただただ頭に映ったこの事件のビジョンに心を傷つけられていた。この想像は不思議なことに後で聞かされた蛭間氏と湯治さんのやり取りとほぼ同じだった。
――――――――――――――――――――
「な、なんでお前がいるんだ……あの男はいないから、この時間がチャンスだって言ったのは、お前だよな」
「さあさあ、貴方はもう置物を持ってるじゃありませんか。このままじゃあ、不正の他に不法侵入ですから」
「と、湯治。
裏切りやがったな!」
「な、なんだお前らは!?」
「今のうちにっ!」
湯治さんが被害者の後頭部を殴る。すると即座に被害者は湯治さんの方を前に向け、蛭間氏には後頭部を見せる。そこで次郎氏は殺害された。
「蛭間さん。やっちゃいましたね。貴方が殺人の犯人ですね。僕は普通に逃げられますけど……都合が悪いんなら、僕の言う通りにしてもらいましょうか……」
――――――――――――――――――――
翼が生えた悪魔の様な顔だったという。まさにその通り。湯治は悪魔としか喩えの仕方がない。
そんなことを想像していると、さらに心を真実が縛り付けてきた。胸も痛い。特に心が刺されたように痛い。自分が高校生だということを忘れて、水田の中心にある虫の集まる光の下で、目立つことなく自分の思うがままに泣いていた。
事件の真実を知るのは辛すぎるよ。その上、犯行が家族ぐるみだったなんて、恐ろしくて詮索をしたことを死ぬほどに後悔した。そんなものに、ぼくたちも加わっていた事実がぼくの気持ちを執拗に攻撃する。
泣きわめき始めてから、すでに数十分は経っただろうか。涙が涸れて、ほんの少し重荷が軽くなった。
「ふう……やっと……」
「何? 前回の事件では、格好よく決めてたのに、今回案外とダサいのね」
「え?」
ぼくは電柱の後ろに回り込み急いで涙を腕でふき取って、飛び跳ねている髪の毛を整えてから彼女の前に出た。古月さんの前に。
そうだ。前回も明るい笑顔で……ぼくは無理矢理、笑顔を作って気持ち悪いほど元気にふるまって見せた。
「な、なんでもないって。ていうか、古月さん。こんな事件に巻き込まれて、親とか執事さんとか心配してるんじゃないの? お嬢様なんだから」
突然彼女は頬を膨らませて、ぼくの足を踏みつけてきた。しかも、かなり強めに。
「痛っ!」
「お嬢様とか……馬鹿じゃないの! アタシは普通に恥じらいのある女子高校生なんだけど!」
彼女は顔を突き出し、ぼくを睨みつけてきている。そこで調査の時に彼女にかかせてしまった恥を謝った。これで彼女に頭を下げるのは、何度目だろうか。というか、今週は人生で一番、頭を下げていたかもしれない。
「そこでアタシがあんたを許す。やっぱり可愛らしい女子っていうのは、こういうことをしないとね」
「あれ? いつから古月さんナルシストになったの?」
「へえ」
再度、足を踏まれる。今回は足に穴が開くところだった。
「はい。失言でした」
「分かればよろしい」
彼女もぼくを嘲笑い、顔が明るくなっていた。彼女の明るさは、可愛いい。これはこれでありなのかもしれない。……何、彼女をマジマジと見つめていたのだろうか。ぼくは彼女にバレないよう視線をずらした。
そう言えば、彼女は鞄を二つ持っているのだが。片方って。
「アンタのでしょ」
「ありがとう……って何処へ飛ばしてんの」
彼女が鞄を放り投げたところ、飛ばす方向を間違えたらしい。鞄は水田に落ちていった。水ポチャ!?
「あらら」
「古月さん!? やっていいこととやって悪いことがあるよ!?」
「ごめんごめん……今日の仕返しだからね……」
「許してくれて……うわあ!?」
ぼくが鞄を取りに行こうとすると、暗闇で前が見えなくなっていたこともあり、足の踏み場がないところに足を動かしてしまった。ぼくの下半身はびしょ濡れである。最悪に気持ち悪いです。
なんてことをしてくれるんだ。この悪役令嬢様は……
「ふふふ……また来週……会いましょう。そうそう明日の午後に今回の成功について絵里利から話があるみたいだから、確認しといてね」
「今回の任務は失敗じゃなかったのか……まあ、河井さんにも色々聞きたいからいい機会」
「そうね」
「じゃあ、明日の会議は次の任務の?」
こういう台詞は普通、地上でクールに放つ言葉のはず。決して手足までもが泥だらけになりながら、水田に落ちた鞄を取りに行く高校生が言うことじゃあないだろ。
そう思いながら、浮いているぼくの鞄を持った。
「ああ……濡れちゃって、教科書とか……ビニール袋に入ってるよ……これってどうして」
「じゃあ、御影。ご機嫌よう……じゃあね! その鞄自体は明日持ってきなさい!」
彼女はぼくを嘲笑いながら、逃げるように走っていった。あの明るさは、憎たらしいなあ。……けど、その背中に暗い影を見たのは気のせいか。
まあ。彼女の悪戯は明日、仕返しを考えるとして。明日の話がアプリのメッセージに入っているかもしれないから、確認しよう。
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