林檎

雨宮 月白

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青い

野球少年

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高校生になって初めての夏が来た
彼が居ない初めての夏だ


「涼し~」
私は友達の佳奈とコンビニに来ていた
「おまたせ」
私は買いたいものを買い外で待っていた佳奈に言った
「中に入ればよかったのに暑かったでしょ」
「だって中入って1回涼しい思いしちゃうとさらに暑く感じるでしょだからだよ」
「ふーん」分からないことはないけど少しでも涼めばいいのに
私は買ったアイスを佳奈とわけながら炎天下の中を歩いた佳奈の習い事の時間になり別れた、私は1人学校に向かっていた部室に忘れ物をしたからだ。
部室の鍵はいつも部長が開けっ放しにして後輩に押付けて来るから毎回私が貰っている。正直面倒だがこうやって忘れものした時は便利で助かっている部室が見えて来た時私は違和感を覚える
いつも電気は必ず消していくのに誰かつけっぱで出たのかなドアノブを握り開けるとそこには同い年ぐらいの男の子がいた私の顔を見て逃げ出したそうに笑っているそりゃそうだここは女子の着替える部屋でもあるからだ
「どうしたの?」
「すみませんボールが…」
「あー窓割っちゃったんだ」
「すみません」
「私は全然だけど怒られちゃうかもね」
「ですよね」
そういう彼は焦りながらガラスを片付けていた
「危ないよ」
「でも」
「まだ部活中でしょ?私片付けとくから」
「悪いですよ」
「大丈夫!!私怒られても痛くも痒くもない鋼人間だから!」
しばらく考えている様子だったが
「じゃあお言葉に甘えて」
そういうと人目を気にしながらそそくさと部室を出ていった
これどうしようかな~とりあえずちりとりとかで片ずけるかてか窓が割れるってことは相当な音したんじゃないの?どうして先生たちは気が付かないのかなどーせ職員室でテレビでも見て大声でだべってるから気づかなかったんだろ
とりあえずこんなもんかあとは割れた窓をどうにかしなきゃだよな端っこだし隠せないことは無いけど隠しててバレた時やばいよな~とりあえず謝りに行くか
私は扉を3回ノックする大体の教師は反応無し扉の近くにいる教師はちらっと見て終わり
私は顧問を見つけると駆け寄り後ろから声をかける
「すみません」
「おぉ高山どうした」
「実は部室でボールを片付けていたら手が滑って窓を割ってしまって」
怒られるかな怒鳴られるかな窓っていくらするんだろう高いよね
「高山」
「はい」
「嘘はいい」
えっ?
「さっき野球部が謝りに来たそしたら部室に来た女の子が片付けてくれるってのと自分が謝るからっと言っていたと聞いてな」
「そうだったんですね」
なんか助かっちゃったな私だったらいいって言われたらその人のせいにしちゃうのにな
「失礼します」
職員室を閉めて私は学校から出るまだ部活が終わってないところもあったりしグランドも体育館も声が響いている
ボケーッとしながら帰ってると電話がなった
佳奈からだ
「どうしたの?」
「今日この後暇?」
「暇だけど?」
「よかった!一緒に夏祭り行こ」
「いいけど習い事は?」
「今日夏祭りだからって早めに切り上げてくれたの」
良い先生もいたもんだな
「そうなんだ」
「じゃあ18時に青峰公園で待ち合わせね!」
「りょーかい」
そっか今日夏祭りの日か
汗だけ拭こうかな
私は早歩きで家に戻り着替える
時間になるまでコンビニで買ったものや学校に忘れてたものをカバンに詰め時間を潰した

18時になりいつもの時計台で待っていると
「さっきぶり」
後ろから声が聞こえた
「何食べる~?」
私は考えながら歩き出す
「んーりんご飴好きなんだよね」
「えーベタベタしちゃわない?」
「小さいのかえば?」
「確かに」
私と佳奈はりんご飴を買い人があまりいない階段に移動した
「やっぱ人多いいね~」
「そうだね~」そんな他愛もない話をしていると
「あ」
後ろから声が聞こえ2人で振り返る
「あっさっきの」
昼部室であった野球少年がいた
「ありがとうございました」
と深く頭を下げてきた
「いやいや頭あげてください結局何も出来なかったんで」
と慌てて立ち上がる
佳奈が私になにか合図すると走って祭りの人混みの中に消えていった
あいつ…
「とりあえず座って!!」
野球少年は会釈をして近くに座る
「名前なんて言うの?」
「長島奏です」
「奏くんか」
「私は高山凛月よろしくね」
「よろしくです」
お互いの自己紹介が終わるとしばらく沈黙が流れた
「今日は一人で来たの?」
「そうっすね」
「そっか私は女の子と来てたんだけど消えたんだよね」
「すみません」
「いやぜんぜん食欲旺盛だからどっかほっつき歩いてるよ」
と返すと奏くんは何かを考えてるように俯いている
「高山さんは彼氏とかは?」
言葉を発したかと思ったらいきなりぶっ込んだ質問で思わず笑ってしまった
「気になる?」
「少し」
私はしばらく考えたこの話をしてこの子はどういう気持ちになるんだろう
「んーと」
まぁもう会うことないだろうし話してもいいかも
「彼氏はいるよ」
一瞬顔がくもった気がしけど構わず話し始めた
「去年亡くなったの」
わたしは昔話をし始めた
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