BL短編集③

華愁

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叶わないと知っているから

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オレは今、体育館に居る。

目的はバスケの試合をしている海馬先輩だ。

二年上の先輩であることがきっかけで好きになった。

多分、先輩はオレのことなんて覚えてないだろうし
ましてや、(恋愛感情)で
好きだなんて言われても困るだけだろう。

実は、先輩に恋人が居るのは何となく知っていた。

だから、こうして陰からこっそりと
見てるだけで幸せだと思った。

「祐輝、やったね」

先輩とハイタッチした恋人さんは笑顔が似合う可愛らしい人だ。

お似合いだなと思った。

特等席から立ち何時か再会した時
話せたらいなと思いながら体育館を出た。
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