Secret living together life

華愁

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新学年はバタバタでした(苦笑)

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短い三学期が終わり、
今日から三年生。

オリオン荘では、
変わったことはない。

私が四人分のお弁当を
作っていることも泰佑と
ご飯を作ることも。

そう、始業式が始まり、
担任が発表されるまでは……

三年ということもあり、
色々と大変な一年に
なるだろうとは思っていたけど
まさか、担任が“佩川先生”とはね……


例の件があるから
三人としては佩川先生に
いいイメージがない。

私も内心焦っていた。

よりにもよって、
高校生活最後の担任が
“佩川先生”とはついてないなぁ。

一年間、憂鬱だ……

********************************

オリオン荘に帰り、夕飯を三人で食べる。

「明日から大変だな」

勇人が夕飯後に言った。

『まったくだよね』

「何かありましたら
私達に言ったくださいね」

泰佑の言葉に苦笑いをして頷いた。

四月・五月、六月と過ぎ、
あっというまに七月になり
中間・期末が終わり
あっというまに
終業式になった。

とりあえず、一学期は無事に終わった。

「明日から夏休みだな」

高校生活最後の夏休み。

最後だから色々大変だけど
楽しむことも忘れない(笑)

私が行きたい調理学校の試験は秋。

丁度、一年前
進路が決まらない私に
調理学校の資料を何冊か
持ってきたのは勇人だった。

毎日、お弁当や夕飯を作る私に
勇人がこう聞いたた。

【梓は料理が好きか?】

まぁまぁ好きな方ではあると思う。

じゃなければ、わざわざ、
お弁当や夕飯を作らない。

頷いた私に勇人が
例の資料を渡してくれた。

オリオン荘から通えるのが
秋に試験を受ける学校だった。

他の調理学校もよかったけど、
オリオン荘から通えないなら意味がない。

********************************

二学期になり、
どうにか試験にも合格した。

佩川先生は至って普通の態度だった。

まぁ、いまだに勇人を
諦めてないみたいだけど(苦笑)

頑張れ勇人(笑)

期末テストも終業式も終わり
今日はクリスマス。

私の合格祝いは
オリオン荘と実家と二度してもらった。

月日が経ち、今日は卒業式。

色々あったけど、
今日この日を迎えられてよかった。

「卒業、おめでとう」

三人を代表して雫が言った。

『ありがとう』
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