実は❰心の声❱が聞こえる芥川龍之介は……

華愁

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エピローグ 五年後と更なる新しい命«室野彩流視点»

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紘樹と旭は五歳になり                    
通例通り、芥原家の“教育方針”の 
護身術の練習が始まった。                  
                  
二人とも、とても筋がいいと                  
先生に褒められ喜んでいた。                  
                  
道場から帰って来て                  
お風呂に入り、リビングで                
のんびりしていたら                  
紘樹がふいに呟いた。                  
                  
「“室生先生”が父親で
“父さん”が“母さん”になったなんて
不思議な感じ……」                
                
桜龍と二人で顔をみあわせた。                
                
「紘樹? んん、“比呂志”なのかい?」                
                
「そうだよ、“室生先生”、“父さん”」            
            
「私もまた、“お父さん子”に
生まれてこられて嬉しい。            
            
まさか、“龍之介おじちゃん”が
“お母さん”になるとは
思ってなかったけど……」          
          
これは、もう、確定でしかない。          
          
紘樹と旭は“比呂志君”と“朝子”だ。          
           
そして、旭が    
とんでもないことを言い出した。          
          
「母さんのお腹の中に          
“朝巳”と“多加志君”と“也寸志君”の
生まれ変わりが 宿ってるよ。

ね、紘樹」    
  
「うん、確かに母さんのお
腹の中に三人ともいるよ」  
  
ーー  
  
一年後、紘樹と旭の言うとおり、
桜龍は三つ子の  
男の子を産んだ。  
  
名前は“麻樹あさき”、  
晃嵩あきたか聡恭としやすにした。  
  
とみ子や文さんの生まれ変わりと出会うのは
更に五年後なのだが、この時はまだ知らない。
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