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フォーリア18歳、アシェル28歳 ー秘密のハーブガーデンー
銀狼の真実 ーsideアシェル
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オリビアが喋れるほどに回復したのは五日ほど経った頃だった。パートナーが足繁く通ってくれていて、目覚めた時にも一緒にいられたようで安心した。
「オリビア、体調はどう?」
オリビアの病室へ、俺とブライアンで見舞いに入った。彼女の体調も考慮し、あまり事件の真相は深く追求しないでおこうとブライアンと事前に話していたが、オリビアの方から全てを話してくれた。
「随分よくなったわ。早く仕事も復帰しないとね」
「病院のことよりも、今は自分の体を優先してくれ」
フフッと微かに笑った後、真剣な表情に変わり当時を思い返しながら話し始めた。
「……あの日……。ディルがローウェル病院へブライアンを訪ねて来た時、偶然二人の会話が聞こえた。それで、思い出してしまったの。アシェルを別宅へ送った帰りに、不審な男を見た事を……」
「もしかして、それを確かめる為に別宅へ?」
オリビアは静かに頷き話を続けた。
「この辺で馬族なんて珍しいから覚えていたんだけど、フォーリアにしてもディルにしても、ヒースマロウ村の住人は珍しい種族が多く住んでいるのかも知れないと思って見過ごしてしまった。その後、アシェルが襲われていたなんて知って、居ても立っても居られなくて別宅へ急いだの」
「そこでタリスと鉢合わせしたというわけか」
「ええ、そうよ。もしかして犯人が現場を確かめに来てるかもしれないし、そうじゃなくても何か手がかりが残っているかも知れないって思って。でも、そこに居たのは犯人ではなくてタリスだった」
タリスと会った瞬間、俺がヒートを起こした原因も全てタリスの仕業だと察したと言う。それを咎めても反省もせず計画通りに進まなかったことを嘆き、オリビアに新病棟の経営者にタリスを推薦しろと持ちかけたそうだ。そして事実上、ローウェル病院のトップに立てるよう父に働きかけろと……。
「勿論、即答で断った。そしたら、タリスの目論みが達成するまで口封じの為に攫われた。流石の私でも男の人の力には勝てなかったわ!」
照れ隠しのように微笑んだ彼女だったが、強がっているのだと分かってしまう。怖くて不安な日々だったに決まっている。
「そんなこと、笑顔で言うな!!」
「……ゴメンなさい。私の不注意で、アシェルをこんな目に合わせてしまって」
「何故そんなことを言うんだ。オリビアのお陰で病院のパニックは最低限で済んだ。それに、無事でいてくれて本当に良かった」
ブライアンと共に立ち上がり、ありがとうと深々とお辞儀をした。「そんなことしないで」とオリビアは慌てていたが、こんなことでは報いにもならない。心からの感謝を伝えるにはどんな言葉でも足りないくらいなのだ。
その後のタリスはというと、母とローウェル病院の経営者となる計画を企てていたと自供した。母は責任逃れのように否定したが、社交会での散々な振る舞いやその度に仕立てられるドレスや装飾品の無駄遣い。そしてこれまでの育児放棄なども含め、タリスと共に“ローウェル”から除名されることが決まった。
二人はジュニパーネトル街の周辺よりももっと遠くの、噂も耳に入らないほど離れた場所まで輸送された。父からせめてもの同情で最低限の賃金だけは手渡されたようだが、“ローウェル”というブランドを失った二人のその後は誰も知らない。
父は言う。
「銀狼が偉いのなんてこの周辺の街だけでの話だ。タリス達が肩書きもなく一人の人としてどう生きていくのか……あの子達はこれからが人生の本番なのだ。アシェルやブライアンも、広い視野を身につけなさい。銀狼だから偉い時代は直に終わる」
フォーリアの病室へ戻るとディルが来ていた。ディルも村から頻繁にフォーリアの様子を見に来てくれている。
「もう二日もすれば村へ帰れるよ」と言うと、とても嬉しそうに笑った。
「アシェル兄さん、実は兄さんが突然変異でオメガになったこと、こっそり調べていたんだ」
ブライアンが突然切り出した。そんな素振りは今まで見せたこともなかったのに。
「どうしたんだ?急に」
「アシェル兄さんだけが突然変異を起こすなんて不自然だと、ずっと思っていたんだ。それで、五年ほど前から家系を辿って調べていたんだ。するとね、過去にもいたんだよ。オメガになった銀狼が」
「本当に?」
そんな話は聞いたこともない。銀狼はアルファしか産まないために銀狼としか結婚さえさせてくれない特別な種族なのだ。なのにどこかでオメガの血が混ざっていたと言うのか?
「俺たち銀狼は別の種族やバース性の血が入らないから、あまりにも血が濃すぎたんだよ。他の種族は色んな血が混じっているだろう? だから突然変異なんて例はない。でも銀狼に限っては昔から何度か突然変異を起こしていたっぽい。そして、その人たちは皆処分されていた」
あまりの衝撃に息を呑んだ。過去にもオメガになった銀狼がいたなんて思ってもみなかった。もし俺も祖父の代なら処分されていたに違いない。時代が俺を救ってくれたのだ。
「母さんはきっとこのことを知っていたんだと思う。だから自分がオメガを産んだのを隠したかった。それで……アシェル兄さんをローウェルから追い出そうと躍起になっていたんじゃないだろうか」
「ブライアン、教えてくれてありがとう。俺はオメガになった時、なんで自分だけが……と酷く落ち込んだ。でも違ったんだな。俺だけが助かったんだ。この命を大切にしなければいけない」
フォーリアがずっと肩を抱いてくれていた。一人で聞くともう少し落ち込んだかもしれないが、フォーリアが居てくれるだけで信じられないほど冷静でいられた。
「アシェルさん、これからもっともっと幸せにします。過去のオメガの方の分まで」
「フォーリア……俺と出会ってくれてありがとう」
まだブライアンもディルも居るというのに、すっかり二人だけの世界に入ってしまった。固く抱きしめ合っていると、ブライアンの咳払いで我に返った。
「すっすまない」
「あはは。いいよ、アシェル兄さんには幸せになって欲しいからね」
「俺よりも、ブライアンは良い人はいないのか? 君だってもう恋人の一人や二人居てもいい年頃だ」
「二人も要らないよ!実は……思いを寄せている人は居るんだ」
まさかブライアンが打ち明けてくれるとは思っていなかったから正直驚いた。が、ブライアンにも幸せになって欲しい。俺に協力出来ることはないのだろうか。
俺の知っている人かと聞くと、これがまた驚きの答えが返ってきたのだ。
「ウチの使用人⁉︎」
「……そう。アシェル兄さんは知らないかもしれないけど、実はベータと偽ってオメガの使用人がいるんだよ。その子はとても優しくて気が利いて、素朴な笑顔が可愛らしいんだ」
使用人とは言っても三十人は居る。よくそんな中から一人を見つけ出せたなと感心してしまった。でもよくよく話を聞いていると、どの娘か分かった。フォーリアのベストを隠し持ってくれていた、あのリス族の娘だ!
「ブライアンから愛の告白なんてされると、きっとその子も喜ぶさ。早く想いを伝えないと、悪い虫につかれてもいいのか?」
以前、オリビアに言われたセリフをそのままブライアンに言っておいた。ブライアンは「それはダメだ!」と、俺と同じセリフを返してきて面白かった。上手く番になてくれれば……と願う。
俺ももうすぐ発情期に入る。次はやっとフォーリアと番になれるのだ。浮き立つ気持ちを胸に秘め、退院したフォーリアと共にヒースマロウ村へと帰った。
「オリビア、体調はどう?」
オリビアの病室へ、俺とブライアンで見舞いに入った。彼女の体調も考慮し、あまり事件の真相は深く追求しないでおこうとブライアンと事前に話していたが、オリビアの方から全てを話してくれた。
「随分よくなったわ。早く仕事も復帰しないとね」
「病院のことよりも、今は自分の体を優先してくれ」
フフッと微かに笑った後、真剣な表情に変わり当時を思い返しながら話し始めた。
「……あの日……。ディルがローウェル病院へブライアンを訪ねて来た時、偶然二人の会話が聞こえた。それで、思い出してしまったの。アシェルを別宅へ送った帰りに、不審な男を見た事を……」
「もしかして、それを確かめる為に別宅へ?」
オリビアは静かに頷き話を続けた。
「この辺で馬族なんて珍しいから覚えていたんだけど、フォーリアにしてもディルにしても、ヒースマロウ村の住人は珍しい種族が多く住んでいるのかも知れないと思って見過ごしてしまった。その後、アシェルが襲われていたなんて知って、居ても立っても居られなくて別宅へ急いだの」
「そこでタリスと鉢合わせしたというわけか」
「ええ、そうよ。もしかして犯人が現場を確かめに来てるかもしれないし、そうじゃなくても何か手がかりが残っているかも知れないって思って。でも、そこに居たのは犯人ではなくてタリスだった」
タリスと会った瞬間、俺がヒートを起こした原因も全てタリスの仕業だと察したと言う。それを咎めても反省もせず計画通りに進まなかったことを嘆き、オリビアに新病棟の経営者にタリスを推薦しろと持ちかけたそうだ。そして事実上、ローウェル病院のトップに立てるよう父に働きかけろと……。
「勿論、即答で断った。そしたら、タリスの目論みが達成するまで口封じの為に攫われた。流石の私でも男の人の力には勝てなかったわ!」
照れ隠しのように微笑んだ彼女だったが、強がっているのだと分かってしまう。怖くて不安な日々だったに決まっている。
「そんなこと、笑顔で言うな!!」
「……ゴメンなさい。私の不注意で、アシェルをこんな目に合わせてしまって」
「何故そんなことを言うんだ。オリビアのお陰で病院のパニックは最低限で済んだ。それに、無事でいてくれて本当に良かった」
ブライアンと共に立ち上がり、ありがとうと深々とお辞儀をした。「そんなことしないで」とオリビアは慌てていたが、こんなことでは報いにもならない。心からの感謝を伝えるにはどんな言葉でも足りないくらいなのだ。
その後のタリスはというと、母とローウェル病院の経営者となる計画を企てていたと自供した。母は責任逃れのように否定したが、社交会での散々な振る舞いやその度に仕立てられるドレスや装飾品の無駄遣い。そしてこれまでの育児放棄なども含め、タリスと共に“ローウェル”から除名されることが決まった。
二人はジュニパーネトル街の周辺よりももっと遠くの、噂も耳に入らないほど離れた場所まで輸送された。父からせめてもの同情で最低限の賃金だけは手渡されたようだが、“ローウェル”というブランドを失った二人のその後は誰も知らない。
父は言う。
「銀狼が偉いのなんてこの周辺の街だけでの話だ。タリス達が肩書きもなく一人の人としてどう生きていくのか……あの子達はこれからが人生の本番なのだ。アシェルやブライアンも、広い視野を身につけなさい。銀狼だから偉い時代は直に終わる」
フォーリアの病室へ戻るとディルが来ていた。ディルも村から頻繁にフォーリアの様子を見に来てくれている。
「もう二日もすれば村へ帰れるよ」と言うと、とても嬉しそうに笑った。
「アシェル兄さん、実は兄さんが突然変異でオメガになったこと、こっそり調べていたんだ」
ブライアンが突然切り出した。そんな素振りは今まで見せたこともなかったのに。
「どうしたんだ?急に」
「アシェル兄さんだけが突然変異を起こすなんて不自然だと、ずっと思っていたんだ。それで、五年ほど前から家系を辿って調べていたんだ。するとね、過去にもいたんだよ。オメガになった銀狼が」
「本当に?」
そんな話は聞いたこともない。銀狼はアルファしか産まないために銀狼としか結婚さえさせてくれない特別な種族なのだ。なのにどこかでオメガの血が混ざっていたと言うのか?
「俺たち銀狼は別の種族やバース性の血が入らないから、あまりにも血が濃すぎたんだよ。他の種族は色んな血が混じっているだろう? だから突然変異なんて例はない。でも銀狼に限っては昔から何度か突然変異を起こしていたっぽい。そして、その人たちは皆処分されていた」
あまりの衝撃に息を呑んだ。過去にもオメガになった銀狼がいたなんて思ってもみなかった。もし俺も祖父の代なら処分されていたに違いない。時代が俺を救ってくれたのだ。
「母さんはきっとこのことを知っていたんだと思う。だから自分がオメガを産んだのを隠したかった。それで……アシェル兄さんをローウェルから追い出そうと躍起になっていたんじゃないだろうか」
「ブライアン、教えてくれてありがとう。俺はオメガになった時、なんで自分だけが……と酷く落ち込んだ。でも違ったんだな。俺だけが助かったんだ。この命を大切にしなければいけない」
フォーリアがずっと肩を抱いてくれていた。一人で聞くともう少し落ち込んだかもしれないが、フォーリアが居てくれるだけで信じられないほど冷静でいられた。
「アシェルさん、これからもっともっと幸せにします。過去のオメガの方の分まで」
「フォーリア……俺と出会ってくれてありがとう」
まだブライアンもディルも居るというのに、すっかり二人だけの世界に入ってしまった。固く抱きしめ合っていると、ブライアンの咳払いで我に返った。
「すっすまない」
「あはは。いいよ、アシェル兄さんには幸せになって欲しいからね」
「俺よりも、ブライアンは良い人はいないのか? 君だってもう恋人の一人や二人居てもいい年頃だ」
「二人も要らないよ!実は……思いを寄せている人は居るんだ」
まさかブライアンが打ち明けてくれるとは思っていなかったから正直驚いた。が、ブライアンにも幸せになって欲しい。俺に協力出来ることはないのだろうか。
俺の知っている人かと聞くと、これがまた驚きの答えが返ってきたのだ。
「ウチの使用人⁉︎」
「……そう。アシェル兄さんは知らないかもしれないけど、実はベータと偽ってオメガの使用人がいるんだよ。その子はとても優しくて気が利いて、素朴な笑顔が可愛らしいんだ」
使用人とは言っても三十人は居る。よくそんな中から一人を見つけ出せたなと感心してしまった。でもよくよく話を聞いていると、どの娘か分かった。フォーリアのベストを隠し持ってくれていた、あのリス族の娘だ!
「ブライアンから愛の告白なんてされると、きっとその子も喜ぶさ。早く想いを伝えないと、悪い虫につかれてもいいのか?」
以前、オリビアに言われたセリフをそのままブライアンに言っておいた。ブライアンは「それはダメだ!」と、俺と同じセリフを返してきて面白かった。上手く番になてくれれば……と願う。
俺ももうすぐ発情期に入る。次はやっとフォーリアと番になれるのだ。浮き立つ気持ちを胸に秘め、退院したフォーリアと共にヒースマロウ村へと帰った。
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