論理と真実

矢伝

文字の大きさ
上 下
7 / 10

電位というもの

しおりを挟む
 すべての物には電位というものがある。電位を理解するには、電気というものを理解しなけばならない。電気というものがあるのは世界が特殊な特徴を持っているからだ。論理と真実が振動して時間が流れる。全ての論理と真実は同じタイミングで入れ代わる。その為、世界は二つのグループに分けられる。論理→真実→論理→真実と変化しているグループと、真実→論理→真実→論理と変化しているグループがある。二つは殆んど同じもので位相が180°ずれているだけだ。世界にはこの二つのグループしかなく中間で変化する物はない。片方のグループがプラスの電気でもう片方のグループがマイナスの電気である。もとは論理と真実という二つのものだった物に変化という概念が加わって、プラスの電気とマイナスの電気という二つの物が生まれた。プラスの電気はいくら待ってもマイナスの電気に変化することは無いし数が減ったり増えたりすることも無い。変化しない物として扱えるので理解しやすいと思う。変化しているのはその内面で論理と真実が振動している。
 真実は全ての物に中間物があり0なのか、1なのか曖昧だ。しかし電気だけは一個二個と数える事が出来る唯一のものだ。論理の特徴を持つ電気は真実とも相性がよく論理と真実を繋ぐ橋渡しをしていると言える。
 電気は一つの点に無限に重ねる事が出来る。それゆえ物質とは呼べない。一つの点に何個の電気が重なっているかが電位である。
 プラスの電気がたくさん重なっていることを電位が高いと言い。マイナスの電気がたくさん重なっていれば電位が低いと言う。電気は電位の高い方から低い方に流れて平衡になろうとする。電気が何も無いのが電位0では無い。その土地の地面の電位を0とすることが多い。
 一つのプラスの電気は1の電荷を持っている。一つのマイナスの電気は-1の電荷を持っているプラスの電気が二個重なれば電荷は2である。プラスの電気とマイナスの電気が重なれば電荷は0である。物質というものは無数の電気が重なって出来ているため、電荷がいくつなのか解らなくなっている。そのため、その土地の地面の電荷を電位0とするのが普通である。
しおりを挟む

処理中です...