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28 薔薇園の月が綺麗※
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『僕はオーロに従う。だから、したくないならって言わないでよ。なんだか、僕……』
オーロに拒否されたみたいに感じて胸が痛くて、なんだか分からない涙が出てくる。
『泣くなよ、リオン。リオンはまだ牙も子供だ。昨日のは突発だ、らだからさ、番いとして番い合うことも大切だけど、いっぱい楽しいことをしよう。俺たちは番いだ。ずっと一緒だ。今日は離宮の周りを走ろう』
『いやだ』
僕は繰り返し首を横に振った。
『したいのかよ』
『したいよ。うん……したいんだ』
オーロに拒否されたまま遊ぶなんて出来ない。僕はなんだかひどく感情的だ。
『ん、じゃあ番うけどよ。リオン、リオンは番うのが好きなのか?した俺が言うのはなんだけど、お前はまだ成人前だ』
『分からない。でも……して』
オーロが覆いかぶさる。オーロは僕より小さいから僕のお腹の辺りに腕が来て、お尻の孔が熱くなって入って来るのが分かった。
『番うと寂しくない気持ちがするから……んっ……』
アーロンは僕のことを可哀想で気の毒だと言った。離宮に閉じ込められて一人ぼっちだと。でもオーロといると夜は一人ぼっちではない。オーロのことが大好きで、番うとオーロの体温を粘膜越しに感じ、体液から僕を求めくれる熱さを感じる。可哀想で一人ぼっちじゃなくなる。
『オーロ、オーロ、もっとして。僕を一人にしないで』
オーロの腰の動きに草むらに擦られた僕の腹も熱い。獣の性器からまたおしっこみたいな体液が出て、僕はぶるっと身体を震わせた。
『リオン、リオ……ッ……ンッ』
オーロが背後から伸び上がり僕の右首に噛み付きながら、どくんどくんと体液を出してくる。熱くて目眩がしそうだ。お尻の孔も気持ち良くて、噛まれたのにびりびりと気持ち良い。僕の唸り声がいつもより甘く聞こえる。
『オーロ、僕っ……』
お尻全体の気持ち良さがお尻の孔に一気にやってきて、僕は息を止めながらオーロの性器を絞めた。決して小さくはないけれど、僕のお尻の孔を痛めることはない獣の性器は、入る時より出す時の方が痛みを伴う。
『ゆっくり出して……あ、あ、い、た、ぐぅんっ!』
息の荒いオーロが腰を抜くと、やっぱり性器の棘が痛くて、でも、僕はそれが変に気持ち良くてびくびくとお尻を震わせた。
『血……は、出てないな』
薔薇の垣根の死角の中で番った僕のお尻の孔をオーロがざりりと舐める。
『や、やだ、やあ……ん、汚いよ』
『汚くないぜ。少し赤い。あと、漏らしたか?腹毛が濡れてる』
お尻の孔を舐めてから僕をひっくり返し、性器の辺りをざりざりと舐めあげて来た。それが気持ち良くてグルグル喉を鳴らすと、そのままお腹から胸の辺りを舐めあげて来て、僕はオーロの首筋を舐めた。すごく良い匂い。薄荷の中になんだか甘い香りが匂い立つ。
『オーロ、どうしよう、噛みたい、僕』
返事を待つ前に、衝動からオーロの左首筋に下から噛み付いた。
『いっ……てえ。さすが、子供の歯は鋭くて細い。番いを噛むのは、獣の正当な行為だ。好きだから所有の証を付けたくなる』
口の中に甘い血の味がして、僕は啜るように舐める。
『オーロ、痛くしてごめん』
オーロはくすぐったそうに身を捩る。それが可愛くて僕はオーロの身体を組み伏せた。
『うお、す、する?』
『しない。だって、すごく痛いから。小さいオーロだと泣いてしまうよ』
『そんなに痛いのか?』
『痛いよ。でも、オーロから受けた痛みだから僕は平気。大丈夫なんだ』
僕はオーロの短い鬣をざりざりと舐める。オーロが気持ちよさそうに目を閉じていて、僕はオーロの首から頭まで舐めてから立ち上がった。
『走ろう、オーロ。僕ね、薔薇の垣根を越えられるんだ』
僕が走って飛び越えると、オーロも飛び越えて走り出す。僕は嬉しくて楽しくて、オーロの後を追いかけて遊んだ。月が傾く頃、オーロが離宮の庭を抜けていくと、僕は室内に入ってヒト族の形状に戻った。楽しかった、嬉しかった。気持ちよかった。そんな気持ちを抱えながら眠りについた。
※※※※※※※※※※※※
子供の茶会と言うなかれ。
僕はお祖父様の言いつけ通り茶会に参加している。茶会は男爵から公爵まで幅広くあり、ある意味子供の社交界だ。その中で大公の孫にあたる僕はかなり人を集めるらしい。僕が顔を出す茶会は人だらけだ。
「アーロン様、ようこそ」
「アーロン様、お会い出来て光栄です」
成人前の貴族の中で僕が一番爵位が高いから、僕の許しがある前に話をしてはならないが、僕は茶会ではその取り繕いのような慣例を辞めさせた。だから僕を一番に見つけた者から挨拶を交わしている。
「アーロン様、お久しぶりです。さ、バーリア男爵のお嬢さん」
馴染みの伯爵子息の
ジュリウスが小柄な女の子を連れていた。
「僕の遠縁に当たるのです。ご挨拶をしたくて困っていらして」
「あの、アーロン様」
小さな声がジュリウスの背後から聞こえる。金の柔らかそうな長い髪に小さく細い手足が見える。ジュリウスの袖の後ろから現れた青い瞳は大きく。額に後毛がとても可愛い。
僕は胸が高鳴ってしかたがない。僕は……どうしてしまったのだろう。
「初めまして、マリアナ・バーリアです」
「僕らと同じ年です。王都に男爵のタウンハウスが無く、茶会では僕の屋敷にいます。貴族学舎に通うときも同様にする予定なのです」
そう言い残し、ジュリウスは呼ばれて別の子息に挨拶をしに行った。
「よろしくお見知り置きくださいませ。お願いいたしますわ」
僕より頭ひとつ弱小さな彼女はドレスの裾を摘み、丁寧に挨拶をした。なんて可愛いのだろう。
「ジュリウスお兄様にお話しいただいて、アーロン様に憧れておりました。やはり思った以上に素敵です」
にこりと小さな唇が微笑みの形を取る。そう、僕に似合うのは僕より小さく可愛い女の子だ。しかし僕にはサリオン殿下がいる。名目上サリオン殿下を伴侶にして、マリアナと伴侶の契りを交わしても良いのではないか。僕は大公になるのだから、どちらも救うことが出来るはずだ。
「あの、アーロン様」
「話がある、マリアナ」
「まあ、わたくしもでございます」
僕は吹き出した。
「僕らは気が合う」
僕はマリアナをエスコートし、後ろにカノンを従わせて客室の一室に入った。
ーーー
はっきり断言します。兄は弟に先を越されています!アーロンはマリアナという金髪碧眼の美少女に出会いました。アーロンの思いは?
オーロに拒否されたみたいに感じて胸が痛くて、なんだか分からない涙が出てくる。
『泣くなよ、リオン。リオンはまだ牙も子供だ。昨日のは突発だ、らだからさ、番いとして番い合うことも大切だけど、いっぱい楽しいことをしよう。俺たちは番いだ。ずっと一緒だ。今日は離宮の周りを走ろう』
『いやだ』
僕は繰り返し首を横に振った。
『したいのかよ』
『したいよ。うん……したいんだ』
オーロに拒否されたまま遊ぶなんて出来ない。僕はなんだかひどく感情的だ。
『ん、じゃあ番うけどよ。リオン、リオンは番うのが好きなのか?した俺が言うのはなんだけど、お前はまだ成人前だ』
『分からない。でも……して』
オーロが覆いかぶさる。オーロは僕より小さいから僕のお腹の辺りに腕が来て、お尻の孔が熱くなって入って来るのが分かった。
『番うと寂しくない気持ちがするから……んっ……』
アーロンは僕のことを可哀想で気の毒だと言った。離宮に閉じ込められて一人ぼっちだと。でもオーロといると夜は一人ぼっちではない。オーロのことが大好きで、番うとオーロの体温を粘膜越しに感じ、体液から僕を求めくれる熱さを感じる。可哀想で一人ぼっちじゃなくなる。
『オーロ、オーロ、もっとして。僕を一人にしないで』
オーロの腰の動きに草むらに擦られた僕の腹も熱い。獣の性器からまたおしっこみたいな体液が出て、僕はぶるっと身体を震わせた。
『リオン、リオ……ッ……ンッ』
オーロが背後から伸び上がり僕の右首に噛み付きながら、どくんどくんと体液を出してくる。熱くて目眩がしそうだ。お尻の孔も気持ち良くて、噛まれたのにびりびりと気持ち良い。僕の唸り声がいつもより甘く聞こえる。
『オーロ、僕っ……』
お尻全体の気持ち良さがお尻の孔に一気にやってきて、僕は息を止めながらオーロの性器を絞めた。決して小さくはないけれど、僕のお尻の孔を痛めることはない獣の性器は、入る時より出す時の方が痛みを伴う。
『ゆっくり出して……あ、あ、い、た、ぐぅんっ!』
息の荒いオーロが腰を抜くと、やっぱり性器の棘が痛くて、でも、僕はそれが変に気持ち良くてびくびくとお尻を震わせた。
『血……は、出てないな』
薔薇の垣根の死角の中で番った僕のお尻の孔をオーロがざりりと舐める。
『や、やだ、やあ……ん、汚いよ』
『汚くないぜ。少し赤い。あと、漏らしたか?腹毛が濡れてる』
お尻の孔を舐めてから僕をひっくり返し、性器の辺りをざりざりと舐めあげて来た。それが気持ち良くてグルグル喉を鳴らすと、そのままお腹から胸の辺りを舐めあげて来て、僕はオーロの首筋を舐めた。すごく良い匂い。薄荷の中になんだか甘い香りが匂い立つ。
『オーロ、どうしよう、噛みたい、僕』
返事を待つ前に、衝動からオーロの左首筋に下から噛み付いた。
『いっ……てえ。さすが、子供の歯は鋭くて細い。番いを噛むのは、獣の正当な行為だ。好きだから所有の証を付けたくなる』
口の中に甘い血の味がして、僕は啜るように舐める。
『オーロ、痛くしてごめん』
オーロはくすぐったそうに身を捩る。それが可愛くて僕はオーロの身体を組み伏せた。
『うお、す、する?』
『しない。だって、すごく痛いから。小さいオーロだと泣いてしまうよ』
『そんなに痛いのか?』
『痛いよ。でも、オーロから受けた痛みだから僕は平気。大丈夫なんだ』
僕はオーロの短い鬣をざりざりと舐める。オーロが気持ちよさそうに目を閉じていて、僕はオーロの首から頭まで舐めてから立ち上がった。
『走ろう、オーロ。僕ね、薔薇の垣根を越えられるんだ』
僕が走って飛び越えると、オーロも飛び越えて走り出す。僕は嬉しくて楽しくて、オーロの後を追いかけて遊んだ。月が傾く頃、オーロが離宮の庭を抜けていくと、僕は室内に入ってヒト族の形状に戻った。楽しかった、嬉しかった。気持ちよかった。そんな気持ちを抱えながら眠りについた。
※※※※※※※※※※※※
子供の茶会と言うなかれ。
僕はお祖父様の言いつけ通り茶会に参加している。茶会は男爵から公爵まで幅広くあり、ある意味子供の社交界だ。その中で大公の孫にあたる僕はかなり人を集めるらしい。僕が顔を出す茶会は人だらけだ。
「アーロン様、ようこそ」
「アーロン様、お会い出来て光栄です」
成人前の貴族の中で僕が一番爵位が高いから、僕の許しがある前に話をしてはならないが、僕は茶会ではその取り繕いのような慣例を辞めさせた。だから僕を一番に見つけた者から挨拶を交わしている。
「アーロン様、お久しぶりです。さ、バーリア男爵のお嬢さん」
馴染みの伯爵子息の
ジュリウスが小柄な女の子を連れていた。
「僕の遠縁に当たるのです。ご挨拶をしたくて困っていらして」
「あの、アーロン様」
小さな声がジュリウスの背後から聞こえる。金の柔らかそうな長い髪に小さく細い手足が見える。ジュリウスの袖の後ろから現れた青い瞳は大きく。額に後毛がとても可愛い。
僕は胸が高鳴ってしかたがない。僕は……どうしてしまったのだろう。
「初めまして、マリアナ・バーリアです」
「僕らと同じ年です。王都に男爵のタウンハウスが無く、茶会では僕の屋敷にいます。貴族学舎に通うときも同様にする予定なのです」
そう言い残し、ジュリウスは呼ばれて別の子息に挨拶をしに行った。
「よろしくお見知り置きくださいませ。お願いいたしますわ」
僕より頭ひとつ弱小さな彼女はドレスの裾を摘み、丁寧に挨拶をした。なんて可愛いのだろう。
「ジュリウスお兄様にお話しいただいて、アーロン様に憧れておりました。やはり思った以上に素敵です」
にこりと小さな唇が微笑みの形を取る。そう、僕に似合うのは僕より小さく可愛い女の子だ。しかし僕にはサリオン殿下がいる。名目上サリオン殿下を伴侶にして、マリアナと伴侶の契りを交わしても良いのではないか。僕は大公になるのだから、どちらも救うことが出来るはずだ。
「あの、アーロン様」
「話がある、マリアナ」
「まあ、わたくしもでございます」
僕は吹き出した。
「僕らは気が合う」
僕はマリアナをエスコートし、後ろにカノンを従わせて客室の一室に入った。
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はっきり断言します。兄は弟に先を越されています!アーロンはマリアナという金髪碧眼の美少女に出会いました。アーロンの思いは?
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