薔薇の寵妃〜女装令嬢は国王陛下代理に溺愛される〜完結

クリム

文字の大きさ
20 / 37
第二章 レディ・ブリュー編

外伝 レディの声(サヴナ視点)

「元老院からの呼び出しだ」

 グランがそう言うとサヴナは頷いた。先程までグランの猛りが入っていた尻襞が緩んでいる。

 広い寝台にはグランが寝そべり、サヴナは腰に乗って揺らしていたのだ。

「湯に入る。お前は?」

 レディと同じ声で話すと、

「後で入る」

グランがそう言って、書類を眺めていた。

「そうか」

 サヴナは隣の部屋にある陶器の浴槽に入ってため息をつく。この小さな屋敷の地下に飼われている奴隷の世話もしなくてはならないが、今日は元老院に行くのだから念入りに洗わなくては。

 尻の中からグランの精が降りてきて、サヴナは耳を伏せながら浴槽の縁に座り指で掻き出した。




 元老院に行く時は少しばかり粉をはたき紅を引く。すると黄なびた肌が白くなる。首から下も全てにはたかれ、ガリア人の肌色にするのだ。立ち耳はそのままだが、下着を付けず、服は少し洒落たものを。首飾りが見える開襟シャツが元老院のお気に入りだ。

「サヴナ、来い」

 元老院は隣にある。サヴナはグランと元老院の裏扉から入り、会議室に滑り込んだ。

「おお、グラン」

 グランと元老院の痩せた男が椅子に座ると、グランの足元からサヴナは元老院の男の足元に座り、男の前立てを寛げて半勃たちの屹立を口に入れた。

「歯を立てるなよ、サヴナ」

 グランが小さく告げてきて、サヴナは慎重に喉を開く。男の屹立が喉輪に入り込み、男の手がサヴナの頭を撫でている。

「んっ、んっ、んふっ……」

 元老院の男はデュークの悪口をひたすら話した後、サヴナの頭を掴んで激しく喉を貫いて吐精した。

「はっ……んっ……」

 吐きそうになるのを堪えて多い精液を飲み込んだ。裏筋を越して道に残る精液を啜り、切っ先を舐めてから前立てを戻して、グランの足元に戻る。

「では」

 グランが立ち上がるとサヴナも立ち上がり、二階の部屋に入って行く。

「グラン、待っていた」

 太った男は両手付きの一人がけの椅子に座り、手招きをする。グランに服を脱ぐように言われ、サヴナは全てを脱ぐと首飾りだけになる。

「膝に乗りなさい」

 前立てから突き出た屹立を飲み込みやすいように、香油を塗りこめてあるサヴナは男の膝に乗り、背後から男の屹立を飲み込んで息を吐いた。

 両足をソファの左右に掛けられて、グランの目前で股間を晒している。

 男はサヴナの腰を掴むと上下に揺らし始めた。

「あ……あ……っ……」

「おお、カーヴァネスの声だ。良いのう」

 尻を打つ音とサヴナのわざと聞かせる喘ぎ声の中で、グランと男は春の被害状況を話し始める。

 再び決壊した川の橋の予算をどうするのか話し込み、サヴナは次第にデュークの行動に対して怒りを込めた男の激昂のまま、椅子から引きずり降ろされ、髪を掴まれ背後から手酷く犯された。

「あの黒い悪魔めっ!」

 空気が入り込み耳障りな音の中で、男が熱い猛りを迸らせる。

「あああーーっ!ひ、ひいっ!!」

 髪を掴まれて顔を上げられたサヴナは腰を突き出した体勢で、男の腰が二度三度揺れるのを待ってから尻を引き、男の萎えた屹立を丁寧に舐めてから元に戻した。

 服を着ていると女が入ってきた。グランが、

「エディーラ」

と笑いかけた。

「あらあら、子犬ちゃん。おじいちゃんたちの処理をしていたのね。お茶を入れましょう。お口直しにクッキーも添えるわ」

 エディーラ女伯爵は、グランのお気に入りだ。エディーラもグランを気に入っている。

「子犬ちゃんはあの子のカーヴァネスの声に似ているから、おじいちゃんたちはあなたを構うのね」

「カーヴァネスを抱くわけにはいかんだろう。いくら石女うまずめだとしても」

 元老院はレディを女だと信じ込んでいる。あの姿形だ、バレる方がおかしい。レディは完璧に演じている。

「そうね。やっとあの子が得たものを、私たちが奪う権利はないわ。奪えば本当に黒い悪魔になりそうよ」

 エディーラはサヴナに一番初めにお茶を出した。毒味だろう。飲むとふわりと甘かった。

「子犬ちゃんはミルクと蜂蜜入りよ」

 小さな声で床に座るサヴナに笑いかける。

「いつもあの子の味方でいてくれてありがとう」

「俺はレディの味方だ」

「いいのよ、それで」

 エディーラは太めのウエストに手を掛けて、サヴナの頭を撫でる。

「わしも蜂蜜を……」

「あなたはだめよ、太りすぎだわ。
それに子犬ちゃんを手酷く抱いたでしょう?カーヴァネスの代わりなら、もう少し優しく抱いて差し上げなさいな」

 くっく……とグランが笑い、サヴナは尻の中から精が漏れないよう膝を立てながらお茶を飲む。

「エディーラ、今日の元老院は三人か?」

「ええ。少し風邪気味ですって。子犬ちゃん、一階のあの人を呼んで来てくれるかしら。さあ、会議を初めましょう」

 元老院はエディーラ女伯爵を中心に動いている。王の監視役として。そのガス抜きを、グランがしていた。サヴナはその手足だ。それがルーネの、名前をくれたレディのためになるのであれば従う。

それがレディの声を持つサヴナの矜恃だ。
感想 2

あなたにおすすめの小説

恋愛偏差値ゼロの若きエリート財務官、今世の有能さが過ぎて冷徹王太子と天才魔術師に全力で外堀を埋められています

雪平もち
BL
前世は三十代、今世は二十代の若きエリート財務官・シリル。 恋愛偏差値ゼロのまま予算だけを愛してきた彼は、その並外れた有能さゆえに、王宮の超大物たちからロックオンされていた! 胃痛と腰痛に耐えながら、無自覚天然な財務官が、二人の凄まじい執着の狭間で右往左往する、異世界王宮溺愛BLコメディ!

転生天使は平穏に眠りたい〜社畜を辞めたら美形王子の腕の中でとろとろに甘やかされる日々が始まりました〜

メープル
BL
毎日深夜まで残業、食事はコンビニの冷たいパン。そんな社畜としての人生を使い果たし、過労死した俺が転生したのは――なんと、四枚の美しい羽を持つ本物の天使だった。 ​「今世こそは、働かずに一生寝て過ごしたい!」 ​平穏な隠居生活を夢見るシオンは、正体を隠して王国の第一王子・アリスターの元に居候することに。ところが、この王子、爽やかな笑顔の裏で俺への重すぎる執着を隠し持っていた!?

追放された『呪物鑑定』持ちの公爵令息、魔王の呪いを解いたら執着溺愛ルートに入りました

水凪しおん
BL
「お前のそのスキルは不吉だ」 身に覚えのない罪を着せられ、聖女リリアンナによって国を追放された公爵令息カイル。 死を覚悟して彷徨い込んだ魔の森で、彼は呪いに蝕まれ孤独に生きる魔王レイルと出会う。 カイルの持つ『呪物鑑定』スキル――それは、魔王を救う唯一の鍵だった。 「カイル、お前は我の光だ。もう二度と離さない」 献身的に尽くすカイルに、冷徹だった魔王の心は溶かされ、やがて執着にも似た溺愛へと変わっていく。 これは、全てを奪われた青年が魔王を救い、世界一幸せになる逆転と愛の物語。

異世界に勇者として召喚された俺、ラスボスの魔王に敗北したら城に囚われ執着と独占欲まみれの甘い生活が始まりました

水凪しおん
BL
ごく普通の日本人だった俺、ハルキは、事故であっけなく死んだ――と思ったら、剣と魔法の異世界で『勇者』として目覚めた。 世界の命運を背負い、魔王討伐へと向かった俺を待っていたのは、圧倒的な力を持つ美しき魔王ゼノン。 「見つけた、俺の運命」 敗北した俺に彼が告げたのは、死の宣告ではなく、甘い所有宣言だった。 冷徹なはずの魔王は、俺を城に囚え、身も心も蕩けるほどに溺愛し始める。 食事も、着替えも、眠る時でさえ彼の腕の中。 その執着と独占欲に戸惑いながらも、時折見せる彼の孤独な瞳に、俺の心は抗いがたく惹かれていく。 敵同士から始まる、歪で甘い主従関係。 世界を敵に回しても手に入れたい、唯一の愛の物語。

​呪われた王子様がモフモフの仔犬になって、僕の膝の上を占領しています〜正体を知らずに可愛がっていたら、元の姿に戻った途端に押し倒されました〜

メープル
BL
​人里離れた静かな森で、ひっそりと暮らす薬草学者のユキ。 彼がある日拾ったのは、呪いで仔犬の姿に変えられた軍神王子・ディートリヒだった。 ​「シロ」と名付け、膝の上を占領させるほど可愛がっていた森での穏やかな日々。 だが、呪いが解け、元の姿に戻った途端、その「仔犬」は豹変した――。 ​「俺の飼い主はお前だけだ」 ​傲慢な王子の顔と、寂しがり屋な仔犬の顔。二つの顔に翻弄されながら、その深い執着に溺れていく。

植物の声が聞こえる出稼ぎΩ、冷徹α宰相に買われて枯れた領地を蘇らせる〜不器用な旦那様の重すぎる溺愛からは逃げられません〜

水凪しおん
BL
辺境の村で多額の借金を背負わされ、王都へ出稼ぎにきたΩの農夫・ロイ。 彼には、植物に触れるだけで命を芽吹かせる「聖なる指先」という不思議な力があった。 ある日、路地裏で枯れかけた草に花を咲かせたところを、国の実権を握る冷徹なαの若き宰相・アレクに見初められる。 「お前のその指で、私の領地の死んだ土を蘇らせろ」 借金全額肩代わりという破格の条件で、彼に買われることになったロイ。 身分が違いすぎる相手に萎縮するロイだったが、共に植物を育て、領地を救うために奔走するうち、冷酷な仮面の下に隠されたアレクの不器用な優しさと、領民を想う熱い心に惹かれていく。 しかし、自分の存在がアレクの経歴に泥を塗ると恐れたロイは、彼の元から逃げ出してしまい……。 「私が欲しいのは、お前だけだ。誰にも渡さない」 土にまみれたΩと、孤独を抱えた氷の宰相。 枯れ果てた大地に奇跡の花を咲かせる、身分差・異世界オメガバース・溺愛ファンタジー! ※ボーイズラブ作品であり、設定に基づく強い執着や微細な性的ニュアンスを含む表現がございます。15歳未満の方はご遠慮ください。

無能と婚約破棄された僕ですが、世界最強の魔法使いに拾われ過保護に溺愛されています

水凪しおん
BL
魔力がない無能として家族に虐げられ、王太子の婚約者という立場だけを心の支えに生きてきたアイゼン。 しかし、妹にすべてを奪われ、婚約破棄を言い渡されてしまう。 絶望の中、冷たい雨の降る路地裏で倒れ伏した彼を拾ったのは、時の塔に住む世界最強の魔法使いサイラスだった。 「なぜ、こんな所に僕の番が転がっている」 強大すぎる力ゆえに短命と孤独の呪いを背負うサイラスは、アイゼンを一目で自身の番と見抜き、常軌を逸した過保護と溺愛で甘やかし尽くす。 実はアイゼンには、他者の魔力を極限まで増幅し、あらゆる呪いを中和する特異体質が隠されていた。 自分を捨てた国が滅びの道を歩む中、アイゼンは自分を愛してくれるサイラスを救うため、その強大な力を開花させていく。 傷ついた二人が互いの欠けた部分を埋め合わせ、永遠の番となるまでの極甘な救済ファンタジー。

沈黙のΩ、冷血宰相に拾われて溺愛されました

ホワイトヴァイス
BL
声を奪われ、競売にかけられたΩ《オメガ》――ノア。 落札したのは、冷血と呼ばれる宰相アルマン・ヴァルナティス。 “番契約”を偽装した取引から始まったふたりの関係は、 やがて国を揺るがす“真実”へとつながっていく。 喋れぬΩと、血を信じない宰相。 ただの契約だったはずの絆が、 互いの傷と孤独を少しずつ融かしていく。 だが、王都の夜に潜む副宰相ルシアンの影が、 彼らの「嘘」を暴こうとしていた――。 沈黙が祈りに変わるとき、 血の支配が終わりを告げ、 “番”の意味が書き換えられる。 冷血宰相×沈黙のΩ、 偽りの契約から始まる救済と革命の物語。