ガチャ屋さん

かきこメーカー

文字の大きさ
1 / 1

ガチャの結果は?

しおりを挟む
「なあ知ってるかガチャ屋さんの噂」
「なにそれ?」
「ガチャ屋さんに頼むと好きなキャラ当ててくれるらしいぜ」
「チートとかか?」
「いやそういうんじゃなくて普通にガチャ引くだけだって」
「一発で当ててくれるの?」
「そうだよ」

「確率的にありえなくね・・・うさんくさい」
「それがな友達の友達の話しなんだが依頼して当ててもらったってさ」
「まじかよ。でもそれが本当なら、みんなその人に依頼すれば課金しなくてもいいじゃん。サービス終了しちゃうじゃん。」
「ああ・・・それがな依頼するには代償を支払わないといけないらしいぞ」
「いくらよ?」
「それが金じゃないらしい」
「金じゃない?じゃあなんなのさ」

「その友達はまつげを取られたってさ」
「まつげってなんだよそれ・・・」
「さぁ代償にどこかの部分をあげるみたいな」
「なんだよそれ、でどうすれば依頼できるの?」
「おっ興味出てきたか」
「そんなんじゃないけど、一応聞いておこうと」
「あ~確か神社でな・・・・」
 手順を聞いた

 その日の夜

 また負けた
 ちくしょう!俺もあのキャラさえいれば!ちくしょう!
 しかしもう課金する金もないし、
このキャラは期間限定だからまた金が貯まる頃には
 もうイベント終わってるし
 どうするかな、そういえばあいつが話してたあの噂本当なのかな
 確かめてみようと思った。

 え~っとどうすんだっけ、まず神社に行って
 半信半疑で手順通りに進めていった

「ヒッヒッヒ わたしを呼んだのはおまえさんかい?」
 ドクロの杖を持って白髪で白い着物を着た老婆があらわれた。

「ガ・・・ガチャ屋さんですか?」

「そうさね」

「で どれがほしいんだい」

「これです このキャラがほしいんですよ」

「じゃあその電話機を貸しとくれ」
「あ はい」
「ほれ」
「うおおおおおおおお!やったー噂は本当だったんだ
 これで俺も勝ちまくれるぜ、ありがとうございました!」
 それじゃ帰ってさっそく

「ちょっと待っとくれよ」
「今度はこちらの番さねぇ、さてどの部分がでるかね」
 
えっ?・・・そうだった喜びのあまり代償を払うのを忘れてた
 何だっけ確かまつげ取られるとか言ってたな、また生えるしいいか別に

「さてこちらも引かせてもらうよ」
「は?」

 老婆は何かぶつぶつと言いながら持っていたドクロの杖を振り出した
 やがてドクロの口がパカッと開き真っ黒いカプセルが吐き出された

「そっちのガチャは操作できるがこっちのは操作できないからね
 どれどれなにが出てきたかね」

 そう言いながら老婆はそのカプセルを開けた
 見るとそこには小さい心臓のようなものが入っていた・・・まさか
「これは・・・心臓だねぇ
 それじゃあ心臓をいただこうかね」

「嘘だろ・・・まつげって話しじゃないのか
 何でよりにもよってなんで心臓なんだよ!
 たすけてくれ たのむ このキャラ返すから」

「返品は受け付けてないよ」

「にっにげ・・・うっ・・・ぐっ・・・」

「ヒッヒッヒ
 いい心臓をしているねぇ おまえさんにとっては運が悪かったかもしれないがこちらにとってはSSRってやつさね
 ヒッヒッヒ」

 その翌日神社で男子学生の死体が発見された
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

10年前に戻れたら…

かのん
恋愛
10年前にあなたから大切な人を奪った

処理中です...