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第一六話 救いのかたち
第一六話 二
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「おっ、あかりちゃんじゃない?」
「本当だ。やっぱりその見た目は目立つなぁ」
「先月ぶりだっけか。久しぶりだな」
聞き覚えのある三つの声は、町での仕事をきっかけに話すようになったあかりと同い年の男子たちのものだった。何をされたわけでもないのだが、軽い印象の彼らは今までにない性質で、あかりは申し訳ないと思いながらも苦手に感じていた。
あかりはびくりと肩を震わせ、そろそろと後ろを振り返った。
「こ、こんにちは」
あかりがらしくなく小さな声で挨拶をすると、男のひとりがひらりと手を振った。
「覚えてるー?」
あかりは無意識に顔を強張らせ、かろうじて頷いた。もう一人の男がけらけらと笑う。
「しゃべれるようになったんだ。へえ、かわいい声してるね」
「てか重そうな荷物抱えてんね。ちょうど暇してたし、なんなら手伝おうか?」
そしてまた声を大にして男たちが笑う。
誠実に仕えてくれている家臣やある程度親しい民、ひいては大事な幼なじみの男性たちとは異なる笑い方にあかりはあまり良い気がせず、怯えていた。おまけに頼りになりそうな町民が周囲にいないこともあかりの恐怖心を煽っていた。
「聞いてる、あかりちゃん?」
男の一人があかりとの距離を一歩詰め、顔を覗き込んできた。あかりはほとんど無意識に後退ると身体を強張らせた。
「なぁなぁ、一緒にお茶しねぇ? そんなに急ぎの用でもなさそうだしさー」
「そ、そんなことないよ。大事なものだから、早く届けたいの」
しかし、あかりが首を横に振っても彼らは全く取り合ってくれなかった。
(ど、どうしよう……)
思いきって言霊の力を借りようか。だが、一般人相手に術を使うというのも気がひける。
あかりが考えあぐねていると、いよいよ腕が伸びてきて手首がつかまれそうになった。
「本当だ。やっぱりその見た目は目立つなぁ」
「先月ぶりだっけか。久しぶりだな」
聞き覚えのある三つの声は、町での仕事をきっかけに話すようになったあかりと同い年の男子たちのものだった。何をされたわけでもないのだが、軽い印象の彼らは今までにない性質で、あかりは申し訳ないと思いながらも苦手に感じていた。
あかりはびくりと肩を震わせ、そろそろと後ろを振り返った。
「こ、こんにちは」
あかりがらしくなく小さな声で挨拶をすると、男のひとりがひらりと手を振った。
「覚えてるー?」
あかりは無意識に顔を強張らせ、かろうじて頷いた。もう一人の男がけらけらと笑う。
「しゃべれるようになったんだ。へえ、かわいい声してるね」
「てか重そうな荷物抱えてんね。ちょうど暇してたし、なんなら手伝おうか?」
そしてまた声を大にして男たちが笑う。
誠実に仕えてくれている家臣やある程度親しい民、ひいては大事な幼なじみの男性たちとは異なる笑い方にあかりはあまり良い気がせず、怯えていた。おまけに頼りになりそうな町民が周囲にいないこともあかりの恐怖心を煽っていた。
「聞いてる、あかりちゃん?」
男の一人があかりとの距離を一歩詰め、顔を覗き込んできた。あかりはほとんど無意識に後退ると身体を強張らせた。
「なぁなぁ、一緒にお茶しねぇ? そんなに急ぎの用でもなさそうだしさー」
「そ、そんなことないよ。大事なものだから、早く届けたいの」
しかし、あかりが首を横に振っても彼らは全く取り合ってくれなかった。
(ど、どうしよう……)
思いきって言霊の力を借りようか。だが、一般人相手に術を使うというのも気がひける。
あかりが考えあぐねていると、いよいよ腕が伸びてきて手首がつかまれそうになった。
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