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☆追記 それから☆

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 タロの弟猫のコタローですが、このほど無事に、兄の年齢を追い抜きました。

 人間に換算すれば、すでに七十歳を超えているお爺ちゃんネコですが、母が出かけると、玄関でいつまでも仔猫のように鳴き続けたり。
 冬に、猫用のモフモフした猫ハウスを買ってあげたら、それなりに気に入ってくれたらしく、比較的高い頻度でベッドにしています。

 それでも、一番お気に入りの寝床は父の枕元で、野良猫出身のコタロー的には、兄弟たちと過ごした生まれ故郷に近いニオイなのかもしれないと、母と笑っています。

 年を重ねたせいか、背中が丸くなり、体表や筋肉の張りも失われて、シルエットは結構だらしない感じでもあります。
 しかし、タロとは違う妙な変化も。

 昔の人は「猫が長く生きると妖怪化して化け猫になる」と言ったとか。
 コタローも、私たちの呼びかけに応じるように「ニャア」と鳴いたり、コタローの話をしていて「ね?」と振ったら「ニャア」と応えたりします。
 もしかしたら、人間の言葉を理解し始めているのでは。
 とか、親バカに感じたり。

 タロよりも年を重ねたコタローですが、病気もせず元気でいてくれる事が、何より嬉しく感じております。
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