現代に帰還した"元"邪悪な魔女は平穏に暮らしたいけど、駄目そうなので周到に準備して立ち回りながら無双します

忘八

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平和な休日に招かざる客

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 100万の人間を犠牲にして不老不死を得るという愚かさと自己中心極まりないクソバカプランを台無しにした。
 そんなクソバカプランを行おうとしたキマイラなる連中もキッチリ皆殺しにした。
 その後。
 戦友であったチェンから面倒臭さ極まりない厄ネタの処理を依頼され、その厄ネタ絡みで仕方無く自ら身売りして家族両親の安全の保証と毎月の給与を確保。
 そして、最後には厄ネタが効果を発揮出来ない様、完全に破壊した。
 その後。
 ロード・オブ・ザ・リングよろしく火山の噴火口へ、親愛なる古き友にして善良なる魔女に棄てて貰う。
 たった1日。
 否、数時間の間に濃密過ぎる時を過ごした翌日の土曜日。
 涼子はアルバイトに精を出していた。
 朝早くの開店準備から夕方まで。
 多数の来客のあるアルバイト先で商品の陳列や持ち込まれた商品の査定。
 他の部署への支援等で大忙しの涼子は昼休みを向かえると、バックヤードで母親が用意してくれたお弁当を美味しそうに食べながら命じられた狩りの件に考えを巡らせる。

 タイムリミットは土曜日の夜。
 その日に九尾とやらは生贄をディナーにした後、大量の妖怪共を引き連れて都市へと繰り出す。
 多分。否、確実にバンデッドの宇都宮公綱よろしく道すがら小さな町や村も襲う。
 そうなると、被害者の数はバカに出来ない事になる。
 私の飼い主の言動から察するに退魔師連中は九尾に対して非常に消極的と見るのが妥当。
 そうなると、百鬼夜行を起こされた後の対応が後手に回れば良い方。
 最悪、見て見ぬ振りして見殺しにしやがる可能性が想定される。
 そう言う意味では私を討伐せんと挑んで来た数多の戦士達は尊敬に値するわね。
 おっと、思考が脱線した。
 退魔師達に変わって連中の祖先が残した過去の莫大な負債を処理するのが私へ下達された任務な訳だけど……
 さて、どうやる?

 改めて下達された任務を振り返ると些か面倒臭い。
 百鬼夜行に来る妖魔達は九尾と言う虎の威を借りた狐よろしく好き放題に犯し、喰らい、殺さんとするのは確実。
 そんな慈悲を与える必要性が皆無な連中を皆殺しにする方法を考えたくとも、具体的な情報が未だ無い。
 その為。
 暫定的にプランを立てる事は出来ても、正確な情報に基づいた完璧なプランを立てる事が出来なかった。

 一番楽なのは隠れる場所が一切無い道路上や田畑に展開してる所を戦場の女神たる火砲による砲撃よろしく地面ごと纏めて耕す。
 これに尽きる。
 だけど、これは同時に田畑の持ち主の皆様に多大な迷惑を掛ける事になる。
 妖怪達の死体から流れ出る穢れで田畑が汚染されたら作物ばかりか、丹精込めて創り上げた土壌すらも台無しにしてしまう。
 そうなると、砲撃による耕しは最悪の事態に発展した際に於ける最終手段とせざる得ない。
 コラテラルダメージ覚悟の最終手段はコレで出来た。
 次はベストとベターな結果を出せるプランを考えないといけない訳だけど。
 現地の地形や連中の規模が解らないと流石に具体的なプランは立てられないわね。
 一先ず、山林内なら山林ごと焼き払っての焼き討ちしたい。
 炎で完全に全てを焼き尽くせば穢れも祓い清められるし。
 だけど、その山に住まう神々に赦し無く勝手にやったら怒り狂った神々から強烈なバチを当てられる可能性が濃厚。
 その為、焼き討ちの赦しが得られなかった場合、このプランは使えない。
 そうなると焼き討ちではない方法での皆殺しを考えなければならない。

 ただ敵を殺すだけならば、極論として言うなら誰でも出来る。
 コラテラルダメージを極めて最小限に留め、特定の制限下で結果を出さなければならないのが現実である。
 その為、涼子は頭を悩ませる。

 カミカゼドローンの群れによる空爆でチマチマとピンポイントに雑魚妖怪共を片付ける。
 これでも別に良いんだけど、時間が掛かる上に取り零しが出る可能性があるのも事実。

 「うーん……実に悩ましい」

 「何が悩ましいの?」

 頭を悩ませる涼子に声を掛けて来たのはアルバイト初日に涼子へ業務に於けるイロハを教え、その後は涼子始めとしたアルバイトの者達をフォローしてくれる人望溢れる先輩の女性であった。
 そんな女性が心配そうに問えば、涼子は具体的な内容に触れずにボカして答える。

 「友達から頼まれた事がありまして」

 涼子の答えに先輩の女性は深く踏み入る事はしなかった。

 「つまり、頼まれ事を成功させる為に頭を悩ませてる訳ね」

 「そう言う事です」

 涼子の答えを親身に聴く彼女も昼休みを取りに来たのだろう。
 用意していた昼食を用意して食べ始める。
 2人で黙々と昼食を食べていくと、先に食べ終えた涼子は先輩の女性に尋ねる。

 「先輩。来週の土日ってシフト入らなくても大丈夫ですか?」

 来週の土曜日の夜に訪れる狩りの時を踏まえれば、身軽に動ける様にアルバイトのシフトを入れない様にするのは当然と言えた。
 そんな涼子の真意を他所に先輩の女性は言う。

 「多分、問題無いと思うわ。それに店長には私から土日入れない様にも言っておくから」

 「ありがとう御座います」

 感謝の言葉を述べた涼子は水筒のお茶を静かに啜ると、昼休みが終わるまで身体をゆっくりと休めるのであった。




 午後のシフトを滞り無く終わらせ、午後の5時半以降のシフトに入るスタッフに引き継ぎも済ませた。
 その後。
 タイムカードを切った涼子は帰り支度を進めて居た。 
 着替えと共に帰り支度を済ませた涼子は業務を未だ続けているスタッフ達に「お先に失礼します」と、帰りの挨拶をキチンとしてアルバイト先を後にする。
 それから直ぐ近くにあるエレベーターに乗り込んでエントランスフロアに降り立った。
 エレベーターから降りて直ぐ近くにある食品を扱うスーパーに赴き、ティエリアからの要求の品であるお酒を確保する為に酒コーナーへ歩みを進めて行く。
 酒コーナーで麒麟一番搾り生ビールの大瓶と陳列棚に並ぶ日本酒の一升瓶から一番高い物を1つずつ。
 それから、良い赤ワインとジャックダニエルのボトルを1つずつ商品カゴに入れてレジコーナーへ向かえば、現金払いで会計を済ませた涼子はスーパーを後にした。
 その後は夕焼けに染まる空の下。
 真っ直ぐ寄り道する事無く駅に向かった涼子は電車に乗ると地元に向かった。
 電車から降り立った後も寄り道を一切する事無く涼子は真っ直ぐ自宅へと歩みを進めて行く。
 涼子が駅から15分ほど歩いた頃。
 人ならざる者の気配がした。
 その気配を頼りに視線をやる涼子。
 視線の先には緑地も兼ねた公園があった。
 ベンチ付きの東屋に独り静かに座り、缶酎ハイを飲むソフト帽にスーツと言う上品な気配と雰囲気を持った年輩の白人の姿があった。
 気配の主であろうと思わしき年輩の白人からは気配を隠す気は一切無く感じた。
 それどころか寧ろ、かの如く気配を垂れ流している意思さえ窺える。
 そんな己の気配を垂れ流す年輩の紳士とも呼べる白人が心の底に隠し持っているだろう涼子は、ウンザリとした溜息を漏らしてしまう。

 完全に私を誘ってる。
 無視しても良いけど、そんなんしたら確実に家庭訪問してくるのが目に見えてる。
 そうなると、誘いに乗らざる得ない。

 「あー、やだやだ」

 ウンザリとしたボヤきを漏らした涼子は仕方無いと言わんばかりに大きな溜息を漏らしてしまう。
 だが、直ぐに覚悟を決めた涼子は車の通りの無い道路を走って渡り、向かいの公園へと向かった。
 公園に足を踏み入れると、人の気配は一切無かった。
 だが、代わりに年輩の男の周りに姿を消すと共に気配を遮断して巧妙に潜む人ならざる者の剣呑な気配が複数あるのを感じ取れた。
 それ故、涼子は自分を誘う紳士が只者じゃないと即座に察する。

 護衛は間違い無く精鋭中の精鋭と見て良い。
 恐らく近衛みたいな王に仕える連中。
 そうなると、私を誘ってる白人のイケオジはとても高い地位に居る存在。
 下手したら、特定の勢力のトップそのものと言う可能性も高い。
 そう言えば、天使と悪魔のトップしてる兄弟が指輪の件で動いてるって言ってたわね……

 シャーロック・ホームズよろしく僅かな情報の断片から其処まで当たりを付けた涼子は、ミスマッチに酎ハイを上品に飲む紳士の脇に立って開口一番尋ねた。

 「貴方は"兄"ですか?それとも"弟"さんですか?」

 涼子からの唐突な問いに普通ならば誰もが首を傾げる。
 だが、涼子を誘って来た紳士は目の前のテーブルに酎ハイの缶を置くと、質問の意味を理解した上で答えた。

 「昨日の夜。君が無礼討ちで首を刎ねたのは弟の命を無視して独断専行したバカな下っ端達だよ」

 遠回しかつ長ったらしく自分は兄だと答えた紳士に聞いた張本人である涼子は告げる。

 「まぁ、貴方が兄でも妹でも私には関係無い上に貴方が本当に兄なのか?確かめる術も無いので別にどうでも良いんですよね」

 無礼に返した涼子に紳士は笑い出す。
 そうして一頻り笑った所で、涼子へ愉快そうに返す。

 「正論だな。確かに君に私が誰なのか?証明する術は無いし、どうでも良い事だ」

 愉快にする紳士に涼子は確証を持った上で前置きを抜きに問う。

 「私から聴きたいのは指輪の事でしょう?」

 「せっかちなのだな君は……まぁ、お陰で質問の手間が省ける」

 「指輪なら完全に破壊した上でこの世界とは異なる世界の火山の溶岩へと棄てました」

 正直に答えた涼子に紳士はまた愉快そうに大笑いした。
 余りにも愉快な答えだったのか?
 年輩の白人は心の底からバカ笑いを続けた。
 暫く笑い続けて笑い死にそうになる年輩の白人は笑うのを漸く辞め、尋ねる。

 「本当にあの指輪を処分したのか?」

 「はい。ハンマーとノミで砕いた後に融かして跡形も無く壊して、噴火口に棄てましたよ」

 涼子の嘘偽り無き答えに紳士は呆気に取られる。
 だが、やはり愉快な答えだったのだろう。
 また大いに笑い始めた。
 愉快に大笑いすると、年輩の白人は真剣な眼差しと共に涼子に感謝の意を示した。

 「ありがとう。君には感謝をしてもしきれない」

 「用がお済みでしたら、私は帰らさせて戴きます。adieuアデュー

 涼子は自分の正直な願望とも言える気持ちを込めて別れの言葉を告げると、背を向けて帰ろうとする。
 足を踏み出そうとした矢先。
 紳士が呼び止めた。

 「待ちたまえ」

 呼び止められて足を止めた涼子に紳士は立ち上がると、何時の間にか手にしていた1枚の黒い名刺を涼子の手に握らせる様にして授けた。
 さっきまでの愉快そうに笑っていたのが嘘の様に思える。
 そんな真剣な雰囲気と面持ちで紳士は告げる。

 「もしも、君にとって困った事が起きた際……其処に記された番号ないしアドレスに一報入れてくれたまえ」

 涼子は一瞬だけ「要らない」と返したくなった。
 だが、立場ありし大物の機嫌を損ねる訳にもいかない。
 そんな大人の対応をする事を選んだ涼子は名刺をしまうと、機嫌を損ねない様に感謝の言葉を述べた。

 「ありがとう御座います」

 勿論、敢えて相手の名前を出さずに。
 紳士は用が済んだ。
 そう言わんばかりに告げる。

 「では、私も帰るとしよう」

 そのまま立ち去ろうとした矢先。
 今度は涼子が呼び止めた。

 「おじさん」

 呼び止められた紳士は歩みを止めると、踵を返して尋ねる。

 「どうしたんだね?」

 尋ねられた涼子は東屋に据えられたテーブルの上に残る酎ハイの缶を指し示し、呼び止めた理由を告げた。

 「アレ缶酎ハイ、ちゃんと其処に見えるコンビニのゴミ箱に棄てていって」

 涼子の要求に紳士は噴き出すと、涼子の要求に従って東屋に戻って酎ハイの缶を取った。
 そして、涼子の前に立って愉快そうに尋ねる。

 「君は私の正体を知り、理解した上で私に命ずるのかね?」

 金色の瞳だけは笑ってない紳士に対し、涼子は怯える事無く返した。

 「あら?私はゴミを残していく海外の旅行客にゴミはキチンとゴミ箱に捨てろ。そう常識を説いただけですけど?」

 目の前に立つ紳士の正体を深く理解した上で涼子が敢えて紳士を旅行客として扱えば、紳士は「全く以てその通りだ」と認めた。
 それから悠然と歩き出し、キチンと横断歩道を渡ってコンビニへ赴く。
 そして、酎ハイの缶をキチンとゴミ箱に捨てたのだろう。
 コンビニから出た紳士は涼子に向かって手を振ると、そのまま悠然と歩みを進めて立ち去って行った。
 そんな紳士を見送った涼子はスマートフォンを取り出すと、タケさんに一報入れる。

 「どうした?」

 「タケさん。たった今、に指輪の事を聞かれました」

 涼子の報告にタケさんは興味なさそうに返す。

 「そうか。で、何て答えたんだ?」

 「ありのまま正直に答えました」

 「それで良いぞ。この件は姉貴に俺から報告しとくけ、お前さんはゆっくりと狩りの時までノンビリしとけや」

 その言葉と共に電話を切られた。
 だが、涼子は気にする事無く、何事も無かったかの様に公園から立ち去る。
 そして、そのまま家路に着くのであった。





 5分後。
 帰宅した涼子は玄関で靴を脱いで中に上がるとリビングへ赴いて帰って来た事を伝える為。
 母親に顔を見せに行って居た。

 「ただいまー」

 涼子の声と共にキッチンで夕飯の支度をしていた母親は顔を上げて返す。

 「おかえりー。お風呂の準備出来てるわよ」

 「ありがとう。後で入るよ」

 母親に感謝の言葉と共に後で入る旨を述べた涼子はリビングを後にして自室へ向かうと、魔法の鍵を用いて土産を手に工房へと足を踏み入れた。

 「おや、おかえりなさい。貴女の書庫借りてますよ」

 工房の片隅にある当時の涼子が休憩と読書の為。
 質の良い最高級の椅子とティーテーブル等を据えて作ったカフェスペースで、自分の部屋の様に本を手に御茶を飲んで優雅に過ごすティエリア。
 そんな彼女に対し、涼子は危険物処理を委託した際に求められた対価たる酒のボトルを並べていく。
 本をティーテーブルの上に置いたティエリアは興味深そうに並べられた酒のボトルを眺め始めた。
 一頻り眺めたティエリアは感嘆の言葉を漏らす。

 「凄い。これら全てガラスの出来た瓶よね?」

 自分の生きる世界とは異なる世界の酒が詰まったガラス瓶。
 其れ等に対してティエリアは感嘆すると、ボトルの1つを手に取って好奇心を露わにマジマジと見廻していく。
 見廻していく内にある事に気付いたティエリアは困惑した。

 「え?ええ???何でガラスを吹いた時に出来る筈の跡が無いの???」

 手吹きガラス特有の跡が一切無いばかりか造りも非常ち精密な事に驚き、困惑するティエリアを気にする事無く涼子は用意した酒のラインナップを告げる。

 「この動物が描かれたラベルは私の世界のビールで、この白いラベルのは私の故郷独自のお酒日本酒。黒いラベルの角張ったボトルは火酒、こっちはワインよ」

 そのラインナップにティエリアは目を輝かせると、涼子は確認する。

 「対価としてどうかしら?」

 涼子の問いにティエリアは満足げに答えた。

 「最高よ貴女」

 満足なティエリアに涼子は更に告げる。

 「あ、冷やして飲む方が良いわよ?私の故郷の主流な飲み方でもあるし……後、私の父の受け売りだけど冷えたビールを冷えたグラスに注いで飲むと最高に美味いそうよ」

 人によるだろう。
 だが、自分の父親が最も好きなビールの飲み方を教えた涼子は用が済んだ。
 そう言わんばかりに工房を後にしようとすると、ティエリアが涼子の背に向けて問い掛けて来た。

 「こんなに対価を貰ったら、お釣りをはらうべきよね?」

 質問と言う形で遠回しに無償で涼子の頼みを叶える。
 そう告げられた涼子は背を向けたまま、さも当然の様に拒否の意を示した。

 「別に要らないわ。私がそうしたいからしたってだけだし」

 自分がそうしたいからした。
 そんな正直な気持ちを答えた涼子は己の工房を後にして、扉を閉じて自室に戻った涼子は風呂に入ろうと思った。
 すると、窓の向こうから足音と共に神聖な気配がやって来た。
 神聖な気配の主を見ると、窓に脚が3本ある鴉が止まって居た。

 「もしかして……八咫烏やたがらす?マジで八咫烏なの??」

 心の底から神の使いたる八咫烏が窓の外に居る事に驚いた涼子は小さな深呼吸と共に気持ちを落ち着かせると、窓を開ける。
 すると、八咫烏は嘴に挟んでいた封書を涼子へと差し出して来た。
 涼子が差し出された封書を取ると、八咫烏は用が済んだと言わんばかりに飛び立って虚空へと消え失せた。
 封書を見詰める涼子は内容に目を通していく。
 一通り目を通し、任務に関係する情報を取得してから5秒経った瞬間。
 手紙は何の前触れも無く突如として蒼い炎を上げた。
 手紙は灰燼と化し、跡形も無く消えてしまった。

 「まるでミッション・インポッシブルみたいね。この手紙は5秒後に消滅する……って感じで」

 映画好きの涼子は何処か愉快そうに言うと、真剣な面持ちと共に手紙に記された情報と護らなければならぬ制限をメモ帳に記していく。
 メモ帳に記し終えた涼子は自室を後にしてお風呂場へと赴くと、今着ている服を全て脱いで風呂を浴びる支度を始めるのであった。


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