いろはにほへと ちりになれ!

藤丸セブン

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二十三限 対義語って何?

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 <対義語> 意味が反対となる語や、意味が対照的になっている語。アントニム、反義語、反意語、反義詞、反対語、対語などともいう。「対義語」の対義語は「類義語」「同義語」などである。
「今回は久しぶりに授業っぽいことするんだな」
 
 <二十三限 対義語って、何?>
 
「私知ってるぜ。『花束みたいな◯をした』の対義語は『ゴミクズみたいなミスをした』何だろ?」
 いつもの如く放課後の補習部。その教室の中でいろはが謎の言葉を口走った。
「・・・はい?」
「だーかーらー!『花束みたいな恋◯した』の対義語は『ゴミカスみたいなミスをした』何だろ!?私詳しいんだ!」
「む、確かにそれっぽい」
 波留のその言葉にいろはは驚きながら「違うのか!?」と叫ぶ。本日の補習は国語。対義語の習得である。
「はぁ。何故そうなるんです?」
 大きなため息を吐くもののいろはの全てを否定するのは教育上よろしくない。その為念の為、六花はいろはに何故そう思ったのかを聞いてみた。きっと何の根拠もない思いつきなのだろうが。
「作者が言ってた!今日作者が仕事中にゴミカスみたいなミスして作者が一番怖いと思ってる上司から怒られて捨てられた猫みたいになりながら」
 あ。ゴミカスみたいなミスをしたって『花束みたいな恋をし◯』の対義語やんけ。
「って言ってたから」
「作者さん!?あなたのせいじゃないですか!!いーさんに変な事教えないで下さい!」
「む。これは作者の戯言を信じたいーが悪い。作者も悪いけど」
 なんでさ!ゴミカスみたいなミスして精神ボロボロの作者の前を向く為のユーモア溢れる一言じゃん!それくらい許してよ!というか何で聞いてんだよ!作者仕事中でしたけど!?
「ん?そりゃ私は作者から作られてるからだよ。作者が知ってる事は私も知ってるぞ?何てったって私達のこの言葉も表情も全部作者が作ってんだから」
 メタいメタいやめろ!!!今までで一番メタいって!夢もへったくれもない事言うのやめろ!!普通に悲しい!!!心に来る!!!
「あんだぁ?作者弱ってんのかぁ?」
「む。ろー、よしよししてあげたら?きっと元気になる」
「えぇ、恥ずかしいじゃないですか」
 成人男性(作者)の頭を優しく撫でる想像をした六花が頬を朱色に染める。うん。これだけでちょっと元気出てきたぞ。
「さ、作者さん!元気だして下さい!」
 頭を撫でるのは流石に恥ずかしかったのか六花は言葉で作者を励ましてくれた。完全復活だ!!!あんなもんミスに入らねえよ!!よっしゃ!!これからも父さん頑張るからな!!お小遣いをあげよう!!!
「現金だなぁこの作者。お小遣いだけに。がははははははははは!!!!!」
「む、割とキモいけど。ドヘンタイや遊び人よりはましかな。性的な目で見てないから許せる」
 もう作者の事はいいから勉強しな?勉強が嫌なのは作者よーくわかるけど、将来困るのは自分だぞ?
「む!なんか今日の作者父親感が強い!!子供もいなければ結婚もしてない!恋人すらいない癖に!!!」
 やめて波留。正論は俺に効く。いいもん!作者まだ若いもん!まだ親になる年じゃねぇよーだ!!!
「作者さん!そうやって乗るから話が進まないんですよ!!早く勉強しますよ!!」
「「はーい」」
 はーい
「んで?対義語って何?」
「そこからですか!?対義語を知らない癖によくさっきの詳しいとかいう発言よく言えましたね!?」
「む、いつもの事でしょ。とりあえず一番最初の文章を読むべき。作者がググってコピペしてるから」
 そうだね。対義語、意味。って調べて出てきた奴だね。それで把握しておくれ。
「なるほどわかった。よっしゃ!そんじゃ問題出してくれろっちゃん!!」
 このお話の一行目を読んだいろはは自信満々に六花に問題の出題を依頼する。六花と波瑠は本当に分かっているのか疑わしい表情をしたが、いろはに従って問題を出す事にした。
「いーさんが分かりそうな対義語、ですか」
「む。いーの興味のある単語がいいと思う。例えばゲームとか」
「ゲームですか。それなら!問題です!攻めの反対は何でしょう!!」
「「受け!!!」」
 六花の出した問題にいろはと波瑠が即答した。
「う、受け?ま、まあ間違いではないのかも?知れませんけども。普通守りじゃないですか?」
「いや、今のはろっちゃんが悪りぃよ」
「む。それはそう。オタクたるもの攻めの反対なんて聞かれたら受けと答えざるを得ない」
 攻めの反対は受け。はっきり分かんだね。しかし一般人の六花にその理屈は伝わらない。伝えたくもない。故にこの話はここでおしまい。次の問題!
「なあなぁ。じゃあゴミカスみたいなミスをしたの対義語はどうなるんだ?あと『花束みたいな恋をした』も」
 次の問題は普通に問題集から出そうとしていた六花に唐突にいろはが呟く。どうしても作者の失敗を引きずりたいようだ。もうやめてくんない?
「ええっと。合っているかどうかは分かりませんが、ゴミカスの対義語は最高、ですかね?物体があるゴミカスとしては多分対義語は有機物とかになるのでしょうが、今回は概念的な話ですし。ミスは失敗と同義なので対義語は成功でいいと思います」
「む、じゃあ花束と恋は?」
「花束の対義語。一本の茎、ですかね?恋の対義語は憎しみとかではないでしょうか?」
 六花が対義語を言っていく中二人は心無い様に「おー」と言いながら聞く。ちなみに作者はゴミカスの対義語は最高。花束の対義語は一輪の花。恋の対義語は失恋だと思いました。しかし六花は国語の成績最高なので間違える訳にはいかないと思い調べたら全く違いました。作者の学の無さが悔やまれる。
「そんなんだからゴミカスみたいなミスすんだろうが」
 違うもん!今回のは学があろうがなかろうが起こり得る?ゴミカスみたいなミスだもん!!
「む?頭いい人は分からなかったら聞くか調べる。それを面倒だからって流した作者のゴミカスみたいなミスは、学のない人のミスだと思う」
 やめてくれ波留。その術は俺に効く。・・・はい。反省してます。
「あらら。まあ、反省できるのはいい事です。この失敗を次に活かしてお仕事頑張って下さい。さ!我々も勉強を頑張りますよ!」
 六花が上手く作者を慰めつつ二人を勉強に引き戻す。素晴らしい。この子作者が育てたんですよ!!
「上手く纏めたんですから大人しくナレーションに戻って下さい!」
 はい。
「そんじゃあこっちも纏めようぜ!花束みたいな恋をしたの対義語は!」
「む、一本の茎みたいな憎しみを抱いた」
 花束みたいな恋をしたを対義語にしてみた所、訳がわからない内容が完成した。しかし別にこれは作品を貶している訳ではない事だけはしっかり理解して欲しい。神作だと思います。作者は見た事ないけど。
「茎みたいな憎しみって何だ?何でかは知らないけど憎い!みたいな?」
「さ、さぁ?茎という物を細く脆い物と考えるのならそうなのかも知れませんね。もしくは少しだけ憎しみを抱いたとかいう事にも使えるかも知れません」
「む。じゃあこれの具体例を教えて」
 一本の茎みたいな憎しみを抱いた。この謎の言葉を使った具体例。そんな無茶ぶりに六花は頭を回転させ答えた。
「いーさんがわたくしのプリンを食べてしまったのでわたくしはいーさんに一本の茎みたいな憎しみを覚えた!というのはどうです!?」
 強い憎しみではないものの一時的に弱い恨みを抱く。その様な意味で六花はこの対義語を纏めた。
「おお!それっぽい!」
「む、完璧」
 完成したその対義語とその使い道は最早対義語というよりもことわざの様になっていたが、それは最早気にしないものとする。気にしたら負けなのだ。
「ほんじゃゴミカスみたいなミスをしたを対義語にすっとー?」
「最高の性交をした。だな。さあ。俺と朝まで愛し合おういろは!!!」
「ぶち殺すぞてめぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
 事件は一瞬で起こった。まず、いろはが対義語を見ながら椅子に座っていると、背後から星本能寺が現れた。そしてゴミみたいなセリフを吐きながらいろはに抱きつこうとした次の瞬間。波留が即座に動き、いろはの背後にいる本能寺の顔面に強烈なアッパーを叩き込んだのだ。
「ブルゥッフヘァドァ!!?」
 波留の一撃を受けて本能寺は情け無い声をあげながら床に転がり込んだ。その一撃はまさに、黒い閃光の如く。
「な、何故。俺の速度に、追いつける、、んだ」
「私の使命は友達を守る事。お前みたいな汚物は絶対にいーには触れさせない」
「ふ、っぐふっう!み、見事だ。だ、が。俺はいろはを俺の事大好きな肉◯器になるまで諦めな」
「とっととくたばれ糞野郎」
 波留は殺意しかない笑顔を見せるともう一度黒い閃光が落ちる様な威力と速度で本能寺の急所を蹴り飛ばした。
「うん。やっぱオチはドヘンタイで締めるのが安定だな!」
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