スティグマータ・ライセンス 〜異能者たちのバトルロイヤル〜

よもぜろ

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第六話 悪魔の仔

第六話 悪魔の仔 (3)

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 痕印『ワイナルト』の命令に呼応して、秀彰の半径5メートル以内にあるコンクリート片や石片が一斉に浮き上がった。その総数、およそ五十。敵の全方位をぐるりと取り囲むように配備された砂石の弾丸たちは、彼が下す射出命令を今か今かと待ち望んでいる。
 しかし、その攻撃目標の中心点に居ながらも瀬能は秀彰の能力を嘲笑うかの如く、チロリと赤い舌を出しながら余裕を振り撒く。

「ケッ、なんなんだよ、どんなスゲー技を見せてくれるのかと楽しみにしてたのに、こんなショボイ攻撃かよ、つっまんねーな」
「ほざいてろ」

 刹那、宙に浮かんだ石弾の群れは幼き体躯目掛けて一斉に襲いかかった。薄ぼんやりとした月明かりに照らされた廃公園内に響き渡る、五月雨の如き集中砲火。その全てを右手一本から生じた不可視の障壁で凌ぎ切ると、瀬能は白い歯を剥き出しにして吠えた。

「ばぁぁぁぁか!! ボクの能力に死角があるとでも思ったのか!? お前のようなありきたりの痕印能力と一緒にするなよ、レベルが違うんだからさぁ!」
「――ッ」

 意気高々に唾を吐きながら、瀬能は自らの能力で硬い地面へと撃ち落とした石弾たちに侮蔑の笑みを投げかけている。

(なんつー馬鹿げた能力だ、冗談だろ?)

 絶望感漂う目の前の光景が秀彰の表情筋を悲痛に歪め、震える唇を噛ませた。今まで彼が見てきた能力は2つだけだが、そのどちらも自分の痕印能力と比較して優れているように思える。もっと直接的に言うならば自分の能力が『外れ』だと。

(けど我儘言ったってどうせ神様は替えてくれねえだろうからな、俺はこの『ワイナルト』と生きてくって決めたんだ)

 確かな決意を絶望の下に隠しつつ、秀彰は地面を見つめる。その姿は瀬能から見れば歴然とした力の差に打ちのめされ、死を受け入れようとしているようにしか映らない。

「く、くくく、そうだ、その顔だよ、何度見てもたまんないなぁ! もっと苦しめよ、この世のすべてを諦めろよ! そんで最期は無様に死んじまえ、このゴミクズ野郎がよぉッッ!!」

 ぬらりと闇に溶けるような速さで、瀬能の小さな身体が動いた。一歩、二歩と踊るように地を蹴り、さらに歩を進めようと右足を伸ばす。だが、その次の瞬間――。

「うぐぇ――ッッ!?」

 バスンと大きな粉砕音を鳴らし、瀬能の踏みしめた地面が不意に崩れた。重心を預けた右足は突如出現した隙間にずっぽりと埋まったまま、下へ下へと吸い込まれていく。さながら、新聞紙の上に砂を被せて隠匿した落とし穴のように。

「な、なん……だよ……これ……っっ!?」

 足元の亀裂は急速に広がり、やがては深さ五メートル程の大穴へと変化すると、獲物の小柄な身体を易々と飲み込んだ。瀬能はさながらカートゥーンアニメのキャラクターのように手足をバタつかせるが、無論それだけで助かるほどこの世の理は甘くない。

「あ、ああ……あぁぁぁぁぁ―――――ッッ!!?」

 無様な断末魔を残しながら、文字通り地面を踏み抜いてしまった瀬能の姿は、月光の雫すら届かないほど暗く深い穴底へと消えていった。

 勿論、これは偶然の産物ではない。秀彰が痕印で作った落とし穴だ。全方位から集中する石弾攻撃の合間を縫って、瀬能が通ると思しき地面の一部をごっそりと抉っておいたのだ。よくよく注意して見ていれば、周りの地形が不自然に盛り上がっていた事に気付いただろうが、勝利を確信した時の危険予測というものは往々にして機能不全に陥るもの。

 秀彰が工夫もなく、ただ闇雲に大量の瓦礫を差し向けて攻撃したのも、緻密な操作を悟られないための囮だった。土壇場での機転にしては上手く決まったが、最大の成功要因は敵自身の油断、慢心のおかげだろう。

 首筋まで滴り落ちた冷や汗を手の甲で拭いつつ、秀彰はふぅと短い息を吐いた。

「言ったろ、馬鹿にしてると足元すくわれるってな」

 巻き上がった砂埃を手ではたき落としながら、秀彰は暗い穴底に落ちた瀬能に向けて一瞥をくれた。落とし穴とはいえども、底に槍やら針やらといった物騒な仕掛けがあるワケではない。打ちどころさえ間違えていなければ打撲か骨折、総じて重軽傷程度で済むはずだ。

 自然とそんな考えをしていた事に驚きつつも、秀彰は内心安堵していた。いくら命を奪う覚悟があったとはいえ、トドメを刺さずに終えるならその方がいいに決まっている。

 いや――本当のところは、まだ殺人への呵責があったのかもしれない。

(さて、と。まずは真田センセに連絡して、例の特行とかいう組織に引き渡すとするか)

 こんな時、やはり頼りになるのは経験者だ。もしかしたら、今の戦闘での痕印反応を感知してこちらに向かってきているのかもしれない。気性激しいあのお方のことだ。無茶をしたと怒るだろうか、林の婆さんの仇を取られたと恨むだろうか。

(褒められる未来だけは全くもって想像出来ねーんだよなぁ……)

 いつものギャーギャーと喧しい師の姿を夢想し、秀彰は深い溜息を吐いた。初めての戦いを終えた後の達成感と安堵感、だが――そんな些細な休息すらも彼には与えられないらしい。

「……す」

 それは死者の呪言とも思わしき、悔恨に満ちた声。暗い穴底から薄っすらと、しかし確実に秀彰の耳まで届いた。

「……お前だけは、絶対殺す……」

 声はどんどん近付いてくる。穴底から地上へと。深さ五メートルもの穴底だ。普通の人間なら到底登れるはずもない。どうやって奴はこの穴を登ってきたのか。その答えは、瀬能の姿を見れば自ずと理解出来た。

 見捨てられた集合住宅の廃墟、そのちょうど中央の地点に空いた穴。そこから徐々に、痕印者の少年が姿を現す。

(う、浮いてやがる……!?)

 それは異様にして神秘的な光景だった。全身を淡い藍色の光で覆われた少年の額はぱっくりと割れ、幾何学模様に赤い歪みを生じさせているものの、痕印発動にはさしたる影響も無かったのだろう。

 まるでエレベーターの緩やかな上昇を思い起こさせるように、瀬能の身体はゆっくりと浮かび上がっている。その顔付きには先ほどまでは無かった、老成した落ち着きのようなものが備わっていた。

(なんだありゃ、まるで自分だけ重力から解き放たれたような……そうか、加重や加圧がヤツの攻撃手段だとしたのなら、逆もまた――)

 思考が能力の核心を捉えようとした寸前で、秀彰の身にも異変が生じた。

「ぐ……、……ッッ!?」
「もう油断なんてしない、手加減だって無しだ。無様な死に様なんてのも求めないよ、ただ殺す、それだけで十分だ」

 声質こそ甲高い少年のものだったが、放つ言葉は別人のように冷静だった。地表から三メートルほど離れた空中地点で奴が右手を掲げると、秀彰の身体まで同じように宙に浮かんだ。それも瀬能のような安定した状態とは異なり、常時フラフラと不安定な体勢のまま浮き上がらされている。

「お前の能力の性質は分かったよ。砂や地面、そういったモノを操るんだろ? だったらこうして地面から遠ざけてやれば、それだけでもう安定した力は使えないはずだ」
「チィ……ッッ!!」

 秀彰は今度こそ瀬能の言う通りだった。宙に浮いた状態、地面と接地していない状態では秀彰が言うところの『通電』が上手く行えない。仮に媒介へ意識を繋げられたとしても、視界や平衡感覚の狂うこの環境ではまともに戦う事は不可能だろう。

 今度は秀彰の方が空中でジタバタともがく番だった。

「地面に足をすくわれるだって? 大きなお世話さ。そんなのボクの能力の前じゃ何の問題にもなりはしない。最初に言った通り、せいぜい驚くくらいさ」
「……ッッ、……ぐうう……ッッ!!」

 秀彰が必死に手を伸ばそうが足を伸ばそうが、すんでのところで地表には届かない。そんな情けない秀彰の格好を見ても、瀬能は笑おうとはせず無表情に徹していた。

「けど――道化にしては上出来かもね。一流の道化だよ。だからこそ敬意を表して全力で殺してやる」
「だ……れが、道化だってぇ、この……クソガキ……ッッ!!」
「さようなら、面白かったよ、おにーさん」

 冷徹な声で告げ、奴は伸ばした手に力を込める。目の前の空間が歪み始め、死の予兆が秀彰の背筋をひしひしと襲った。

 瀬能の能力は数多の敵意から身を守り、粉砕し、圧して潰して重殺する性質を持つ。理不尽なまでの凶悪さに勝機はおろか対抗策すら浮かばない。

(あぁ頭が痛ぇ、喉も、背中も、全部潰れちまいそうだ。林の婆さんも死ぬときはこんな目に遭ってたんだろうな)

 強烈な偏頭痛に見舞われ、秀彰の喉奥から吐き気が込み上げてくる。このままでは死ぬ。だが、媒介に意識を向けられない以上、痕印能力を行使することは出来ない。

 それでも何か、術はあるはずだ。痕印者の存在を知ってから今までの記憶が秀彰の脳裏に猛スピードで蘇ってくる。その膨大な量の情報を要不要で瞬時に仕分け、未来への筋道を探り当てようと試みた。

(あぁ、一つだけあったぜ、痕印を使う手段が……!!)

 ソレを思いついた瞬間、秀彰は苦痛の渦中に落とされながらも思わず吹き出しそうになった。切り札と呼ぶにはあまりに稚拙で馬鹿げた発想、だがそれこそ半人前の自分にはお似合いだと、秀彰は覚悟を決めた。

「ぅぅぅぅわぁぁぁい――、うぐぐぐぐううううううッッ!!??」
「本当に諦めの悪いおにーさんだね。やけくそか何か知らないけど、余計なあがきなんてさせやしないさ。お前はここでボクに頭を潰されて死ぬんだからさぁ」

 度を越した痛みによって秀彰の思考が乱され、痕印名の詠唱が続けられない。頭痛は更に激しさを増し、頭部が破裂しそうなほどの痛みに変わっていた。充血した眼で視界は赤く染まり、口や鼻からも血臭血味が湧いてくる。

「ぐぐ、ぐぐぐぐぅぅぅぅぅぅぅぅ………ッッッ!!」

 いっそ諦めたほうが楽だろうとも秀彰も思った。それでも抗ったのは、生まれ持った負けず嫌いのせいだ。全力でぶつかって負けるなら仕方の無いことだ、諦めも付く。けれど、賭けの結果すら見ずに終わるなんて絶対に嫌だ、認めるわけにはいかない。

「ぅぅぅなぁぁぁぁぁるぅぅぅぅとぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 ゆえに秀彰は叫んだ。ありったけの力、全身全霊を込めて。ここは彼が初めて痕印能力を発現させた場所。同じように叫んだからといって、そう都合良く望むべき現象が起こるとは限らない。それでも秀彰はあの時の再現を願い、祈り、喉を震わせて吠えた。いや、縋るしか無かった。

「ふん、何をしようがボクへの攻撃は無駄だって」

 無様に叫ぶ秀彰とは対象的に、瀬能の言動は自信に満ちている。一度は罠に嵌ったとはいえ、あれだけの集中砲火を防ぎきったのだから当然だろう。重力重圧という攻守万能な恵まれた能力と正面からぶつかって勝てる相手なんて数えるほどしかいないのも事実だ。

 だが、幼い痕印者は未だ知らない。真に恐ろしき攻撃は敵意の不明瞭な攻撃、誰彼構わず暴れまわる天災のようなものだということを。それは秀彰が初めて痕印能力を発動した際に起こった能力の暴走、狙うべき標的も何も命じず、ただただその場にいる全てのモノを滅茶苦茶にするだけの災害。

 それが今、空中に浮かび上がる二人の痕印者の間で再び発現した。

「――なッッ!!!?」

 かくして一方的だった戦況は、猛烈な砂塵の群れによって一気に混沌と化した。荒れ狂った砂々は散らばった瓦礫を巻き込みながら、発動者の秀彰目掛けて襲いかかる。自分より格下の、それも死にかけだった痕印者が起こしたとは思えない破滅的な能力の暴走を見て、冷静だった瀬能の顔にようやく元の子どもらしい驚愕が戻ってきた。

「ぐ、ぐぅぅぅぅ……ッッ!! い、イカれてるよお前ぇッ! 自分で自分を攻撃するなんて……ぶふぇッッ!?」

 押し寄せてくるのはただの砂ではない。一つ一つに痕印の力が篭った、れっきとした攻撃だ。鋭利な破片が腕や脚を掠め、血飛沫が霧状となって辺りに飛散した。無論、標的となった秀彰だけでなく、傍に居た瀬能も自傷攻撃の巻き添えを喰らう。

「イかれてるだなんて、これ以上無い褒め言葉だぜ」

 瀬能の精神集中が保てなくなった事で、秀彰と瀬能の身体は同時に空中から地上へと落下する。取るべき手段は防御か攻撃か、迷っている暇など無かった。すぐさま秀彰は右手を掲げて、感応出来る最大値の媒介を使役し、憎き敵へと差し向ける。

「そのイカれた馬鹿野郎と一緒に、地獄に堕ちやがれぇぇぇッッッ!!!!」

 およそ3メートル下の地面へと落下していく最中、砂石と壁片が秀彰の命じる通りに瀬能の身体目掛けて飛んで行く。受け身も取れない体勢のまま、重傷覚悟でただただ攻撃のみに振り切った愚か者の所業を見て、瀬能の顔面は驚愕に歪む。

「こ、こんな無茶苦茶な攻撃があるかよぉぉ――――!!!?」

 硬い地面の衝突で骨が軋む感触を覚えながら聞く瀬能の絶叫は、秀彰の優越感をひっそりと満たしていった――。
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