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第八話 不完全な自立
第八話 不完全な自立 (1)
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「……失敗しただと?」
首都圏内に点在する聖痕民団の拠点の一つ。寂れた雑居ビルの一室にて、肘置きの付いた大層な椅子にゆったりと背をもたれながら、犯罪組織の首領・鳳仁が部下の報告に不機嫌そうな声で尋ねた。
「申し訳ございません、鳳様。精鋭三人といえども、やはりあれが相手では少々荷が重かったようです」
チカチカと点滅を繰り返すお化け電球の下で、彼の側近にして幹部の一人である世良恭子は脇に手製のカルテを抱えながら、抑揚のない声で答えた。
「相手はあの元零課だと、前もって伝えておいたはずだが」
「はい。私からも事前に敵の痕印能力並びに過去の戦術、戦法のパターンを周知しておりましたが……残念ながらそれでも成果を出すには及びませんでした」
ギィ、と背もたれが軋み、無機質な悲鳴を上げる。言葉は無くとも、それだけで鳳の不機嫌な様子を感じ取った世良は、苦しげに唇を噛み締めた。
「奴等にとって荷が重かったのは認めてやろう。だが、唯の一人として五体満足に帰還出来なかったのはどういう事だ?」
「……どうと言われましても、ねぇ」
ここで初めて、世良の隣で屹立していた細身の男――鎌路辰彦が口を開いた。剣山のように逆立ったワイルドな頭髪と、背中に猛牛の顔がプリントされた革ジャンを着たヤンキー風の若い男だ。口元は彼の性格同様、常に捻くれたようにひん曲がっており、そこから発せられる言葉も所属組織の最高権力者を相手にしているとは思えない、実に軽薄な調子だった。隣で聞いていた世良の眉がピクリと過敏に反応するが、本人はあえて素知らぬ顔を貫き通す。
世良は、この男が大の苦手だった。嫌悪していると言ってもいい。仕事に対して不誠実で礼儀を知らない野蛮な態度に、何度腸が煮えくり返る思いをしたことか。静かな怒りを沸き上がらせつつも、今は鳳が見ている前とあって、努めて冷淡な声で首領の詰問を代行する。
「『渡り鳥』からの報告では、実行部隊は拠点に帰還する直前、指令役でリーダーの貴方に成果報告を行っていたはずですが」
「えぇまぁまぁ、そうね。そこでオレっちなりにケジメを付けたってワケっすわ」
ピンと尖った前髪を指先でこねるように弄びながら、鎌路は飄々とした顔で言い張る。それを横目で睨む世良の顔が一段と強張るのもお構いなしに。
「鳳様への報告よりも先に、部下の舌や耳を切り落とすのが、貴方なりのケジメだと?」
「交戦情報の収集だけなら別に半死半生の状態でも、研究所の奴らに引き渡して脳弄りゃ出来るんでしょ? その為にわざわざぶっ殺さずに生かしてやってるんですから。連中に感謝されることはあれ、恨まれる筋合いは無いってモンすよ」
世良の責任追求にも、鎌路は全く悪びれる様子なく堂々と言い返す。世良はふと、任務の最中で重体に陥り、現在も組織の息がかかった大病院で集中治療を受けている幹部候補生――瀬能亮太の事を思い出した。
もし、あの我儘盛りで残忍非道な悪童が生き永らえてそのまま成長したならば、きっとこの鎌路のような大人になるだろうと。
そう考えただけで、こめかみ付近がズキズキと痛み出す。柳を筆頭に問題因子が増えつつある幹部連中を纏める立場の世良にとっては、ヒステリックになるのも致し方ない事情ではある。
「そういう問題ではない。私が訊いているのは、組織に対する忠誠心の――」
「くはぁっ! 相変わらずしつこいねぇ、恭子ちゃんよぉ! オレっちは今、鳳様と話してんだからさぁ、お小言なら終わってからにしてくんない!?」
それまで大人しく、とも言うわけではないが、比較的穏やかに会話に応じていた鎌路は、とうとうその仮面を自ら脱ぎ捨て、荒ぶる本性を剥き出しにした。革ジャンのポケットに両手を突っ込んだまま、自分の肩くらいの高さしかない世良の顔を上から覗きこむように、上半身をくねらせて威嚇を始めた。
その時、鎌路が突っ込んでいる右ポケットの中からカチリ、と硬質な音が微かに響いた。それは金属の留め具を外す音か、あるいは折り畳まれた刃を起こす音か。
鳳や他の者には気づかれないほどの、些細な音。
しかし、鎌路の能力を知る世良の耳には、それが何よりも雄弁な『殺意の表明』として届いていた。彼女は鎌路のポケットの中で、今まさに戦闘準備が整ったであろう『何か』を幻視する。
「……そう、口で言ってもどうやら理解出来ないみたいね。貴方の頭では」
世良は表情こそ変えなかったが、その声には先ほどまでなかった氷のような冷たさが混じっていた。彼女の意識は鎌路の顔ではなく、その右ポケットの一点に集中している。
無論、世良とて聖痕民団の幹部という地位を与えられた一人。これしきの脅しで屈するような玉ではない。眼鏡の下に潜む世良の瞳が引き絞られ、周囲の気配が張り詰める。互いに視線を交えながら、主の合図を待った。ただ一言、殺れと命じられれば途端に二つの影は一つとなり、敗者はこの世から消え去るだろう。さながらこの場は猛獣を放った檻の中と化す。
「――世良」
だが、一触即発の剣呑とした空気を変えたのは、他ならぬ組織を束ねる長だった。
「報告は終わりか?」
「はい」
鳳に呼ばれた世良はすぐさま鎌路の顔から目を逸らすと、恭しく頷く。内心では彼より重用されているという自覚があるのだろう。冷淡に見える瞳の奥には、僅かな享楽が揺らいでいた。
しかし、それも続く首領の言葉で一気に掻き消える。
「なら下がれ。お前への用件は済んだ」
「……はい」
ほんの一瞬、彼女らしからぬ返答の間があったが、すぐにいつもどおり恭しく頭を下げてから、世良は一歩後退し、そのまま踵を返して扉へと向かう。退室する際、珍しく世良の歩調が乱れていたのに気付いた鎌路は、口端をより禍々しく、愉快げに曲げて高らかに口笛を吹く。
「ヒュー、やっぱ恭子ちゃんの冷酷な顔、たまんねぇっすわ。あの綺麗なうなじとおみ足をさ、オレっちの能力で切り刻んでやったら一体どんな声で哭くんですかねぇ。へへ、鳳様も少しは興味あるでしょ?」
「止めておけ。あれはそう簡単に落とせる女ではない」
落ち着き払った鳳の言葉には絶対的な力がある。弓なりだった鎌路の口元は諌められ、不満の混じった『への字』へと変形した。
「へいへい、分かってますよぉ。オレっちだってあんな規格外の能力と本気で殺り合う気なんざ、サラサラありませんから」
「お前にはなくとも、私の胸三寸でけしかけることは出来るがな」
鳳は低い声でそう告げると、鎌路の真似でもするように口端を軽く歪ませる。普段、仏頂面の強面が笑みを作ると、それだけで攻撃的な威嚇になる。
「……それ、どういう意味でしょうかねぇ?」
「無能な部下を処罰する権利は、何もお前だけに許されたものではないという事だ」
椅子から机へと肘の置き場を変え、五指を絡めて顔下半分を隠す。それは鳳が非情な決断を行う際に取るポーズだ。無論、鎌路もその癖を知っている。だから額に汗を掻き、引き攣るように頬を震わせていた。
「脅し、ってヤツですか。そりゃあ」
「私は責任を取れと言っているだけだ。分かるな?」
「……」
鎌路の喉が鳴る。追い詰められて喉が乾き、唾液を飲み込んだ音ではない。グルルと、さながら野犬が自らの力を示す時のように、低い唸り声を上げた。種族は違えど、遺伝子に刻まれた本能は同じ。狩場を奪われないためには、どんな窮地に陥っても決して臆病さを見せてはいない。抗うしか道はないのだ、たとえ相手がどんな化け物であっても。
「鳳様。今一度、オレっちにチャンスをください。必ずやあの元零課を始末し、ぶった斬った首を御目に掛けて見せましょう」
「良かろう」
鎌路らしからぬ真剣な眼差しとその裏にある覚悟を、鳳は聞き届けた。
「ならば鎌路、全身全霊を賭けてあの女を滅ぼして見せよ。それがお前の存在価値を示す、唯一の結果だ」
真一文字に結んでいた鎌路の口元が、再び捻じ曲がる。そこに刻んだ己の矜恃を思い出し、邪悪に嗤った。
「心得てますとも。オレっちの能力で幾千の剣刃地獄に堕とせば、ミンチなんて生温い。二度と再生できぬよう、細胞単位で切り刻んでやりましょうともさぁ!」
「ふん、頼もしい限りだが、しかし――」
濁った瞳を見開き、殺戮の宴に酔いしれる鎌路。だが、依然として鳳の眼差しは硬く、冷厳さを失わない。部下に待ち受ける苦難の未来を見通したが如く、重低音で釘を刺す。
「くれぐれも油断するなよ。アイツは――」
首都圏内に点在する聖痕民団の拠点の一つ。寂れた雑居ビルの一室にて、肘置きの付いた大層な椅子にゆったりと背をもたれながら、犯罪組織の首領・鳳仁が部下の報告に不機嫌そうな声で尋ねた。
「申し訳ございません、鳳様。精鋭三人といえども、やはりあれが相手では少々荷が重かったようです」
チカチカと点滅を繰り返すお化け電球の下で、彼の側近にして幹部の一人である世良恭子は脇に手製のカルテを抱えながら、抑揚のない声で答えた。
「相手はあの元零課だと、前もって伝えておいたはずだが」
「はい。私からも事前に敵の痕印能力並びに過去の戦術、戦法のパターンを周知しておりましたが……残念ながらそれでも成果を出すには及びませんでした」
ギィ、と背もたれが軋み、無機質な悲鳴を上げる。言葉は無くとも、それだけで鳳の不機嫌な様子を感じ取った世良は、苦しげに唇を噛み締めた。
「奴等にとって荷が重かったのは認めてやろう。だが、唯の一人として五体満足に帰還出来なかったのはどういう事だ?」
「……どうと言われましても、ねぇ」
ここで初めて、世良の隣で屹立していた細身の男――鎌路辰彦が口を開いた。剣山のように逆立ったワイルドな頭髪と、背中に猛牛の顔がプリントされた革ジャンを着たヤンキー風の若い男だ。口元は彼の性格同様、常に捻くれたようにひん曲がっており、そこから発せられる言葉も所属組織の最高権力者を相手にしているとは思えない、実に軽薄な調子だった。隣で聞いていた世良の眉がピクリと過敏に反応するが、本人はあえて素知らぬ顔を貫き通す。
世良は、この男が大の苦手だった。嫌悪していると言ってもいい。仕事に対して不誠実で礼儀を知らない野蛮な態度に、何度腸が煮えくり返る思いをしたことか。静かな怒りを沸き上がらせつつも、今は鳳が見ている前とあって、努めて冷淡な声で首領の詰問を代行する。
「『渡り鳥』からの報告では、実行部隊は拠点に帰還する直前、指令役でリーダーの貴方に成果報告を行っていたはずですが」
「えぇまぁまぁ、そうね。そこでオレっちなりにケジメを付けたってワケっすわ」
ピンと尖った前髪を指先でこねるように弄びながら、鎌路は飄々とした顔で言い張る。それを横目で睨む世良の顔が一段と強張るのもお構いなしに。
「鳳様への報告よりも先に、部下の舌や耳を切り落とすのが、貴方なりのケジメだと?」
「交戦情報の収集だけなら別に半死半生の状態でも、研究所の奴らに引き渡して脳弄りゃ出来るんでしょ? その為にわざわざぶっ殺さずに生かしてやってるんですから。連中に感謝されることはあれ、恨まれる筋合いは無いってモンすよ」
世良の責任追求にも、鎌路は全く悪びれる様子なく堂々と言い返す。世良はふと、任務の最中で重体に陥り、現在も組織の息がかかった大病院で集中治療を受けている幹部候補生――瀬能亮太の事を思い出した。
もし、あの我儘盛りで残忍非道な悪童が生き永らえてそのまま成長したならば、きっとこの鎌路のような大人になるだろうと。
そう考えただけで、こめかみ付近がズキズキと痛み出す。柳を筆頭に問題因子が増えつつある幹部連中を纏める立場の世良にとっては、ヒステリックになるのも致し方ない事情ではある。
「そういう問題ではない。私が訊いているのは、組織に対する忠誠心の――」
「くはぁっ! 相変わらずしつこいねぇ、恭子ちゃんよぉ! オレっちは今、鳳様と話してんだからさぁ、お小言なら終わってからにしてくんない!?」
それまで大人しく、とも言うわけではないが、比較的穏やかに会話に応じていた鎌路は、とうとうその仮面を自ら脱ぎ捨て、荒ぶる本性を剥き出しにした。革ジャンのポケットに両手を突っ込んだまま、自分の肩くらいの高さしかない世良の顔を上から覗きこむように、上半身をくねらせて威嚇を始めた。
その時、鎌路が突っ込んでいる右ポケットの中からカチリ、と硬質な音が微かに響いた。それは金属の留め具を外す音か、あるいは折り畳まれた刃を起こす音か。
鳳や他の者には気づかれないほどの、些細な音。
しかし、鎌路の能力を知る世良の耳には、それが何よりも雄弁な『殺意の表明』として届いていた。彼女は鎌路のポケットの中で、今まさに戦闘準備が整ったであろう『何か』を幻視する。
「……そう、口で言ってもどうやら理解出来ないみたいね。貴方の頭では」
世良は表情こそ変えなかったが、その声には先ほどまでなかった氷のような冷たさが混じっていた。彼女の意識は鎌路の顔ではなく、その右ポケットの一点に集中している。
無論、世良とて聖痕民団の幹部という地位を与えられた一人。これしきの脅しで屈するような玉ではない。眼鏡の下に潜む世良の瞳が引き絞られ、周囲の気配が張り詰める。互いに視線を交えながら、主の合図を待った。ただ一言、殺れと命じられれば途端に二つの影は一つとなり、敗者はこの世から消え去るだろう。さながらこの場は猛獣を放った檻の中と化す。
「――世良」
だが、一触即発の剣呑とした空気を変えたのは、他ならぬ組織を束ねる長だった。
「報告は終わりか?」
「はい」
鳳に呼ばれた世良はすぐさま鎌路の顔から目を逸らすと、恭しく頷く。内心では彼より重用されているという自覚があるのだろう。冷淡に見える瞳の奥には、僅かな享楽が揺らいでいた。
しかし、それも続く首領の言葉で一気に掻き消える。
「なら下がれ。お前への用件は済んだ」
「……はい」
ほんの一瞬、彼女らしからぬ返答の間があったが、すぐにいつもどおり恭しく頭を下げてから、世良は一歩後退し、そのまま踵を返して扉へと向かう。退室する際、珍しく世良の歩調が乱れていたのに気付いた鎌路は、口端をより禍々しく、愉快げに曲げて高らかに口笛を吹く。
「ヒュー、やっぱ恭子ちゃんの冷酷な顔、たまんねぇっすわ。あの綺麗なうなじとおみ足をさ、オレっちの能力で切り刻んでやったら一体どんな声で哭くんですかねぇ。へへ、鳳様も少しは興味あるでしょ?」
「止めておけ。あれはそう簡単に落とせる女ではない」
落ち着き払った鳳の言葉には絶対的な力がある。弓なりだった鎌路の口元は諌められ、不満の混じった『への字』へと変形した。
「へいへい、分かってますよぉ。オレっちだってあんな規格外の能力と本気で殺り合う気なんざ、サラサラありませんから」
「お前にはなくとも、私の胸三寸でけしかけることは出来るがな」
鳳は低い声でそう告げると、鎌路の真似でもするように口端を軽く歪ませる。普段、仏頂面の強面が笑みを作ると、それだけで攻撃的な威嚇になる。
「……それ、どういう意味でしょうかねぇ?」
「無能な部下を処罰する権利は、何もお前だけに許されたものではないという事だ」
椅子から机へと肘の置き場を変え、五指を絡めて顔下半分を隠す。それは鳳が非情な決断を行う際に取るポーズだ。無論、鎌路もその癖を知っている。だから額に汗を掻き、引き攣るように頬を震わせていた。
「脅し、ってヤツですか。そりゃあ」
「私は責任を取れと言っているだけだ。分かるな?」
「……」
鎌路の喉が鳴る。追い詰められて喉が乾き、唾液を飲み込んだ音ではない。グルルと、さながら野犬が自らの力を示す時のように、低い唸り声を上げた。種族は違えど、遺伝子に刻まれた本能は同じ。狩場を奪われないためには、どんな窮地に陥っても決して臆病さを見せてはいない。抗うしか道はないのだ、たとえ相手がどんな化け物であっても。
「鳳様。今一度、オレっちにチャンスをください。必ずやあの元零課を始末し、ぶった斬った首を御目に掛けて見せましょう」
「良かろう」
鎌路らしからぬ真剣な眼差しとその裏にある覚悟を、鳳は聞き届けた。
「ならば鎌路、全身全霊を賭けてあの女を滅ぼして見せよ。それがお前の存在価値を示す、唯一の結果だ」
真一文字に結んでいた鎌路の口元が、再び捻じ曲がる。そこに刻んだ己の矜恃を思い出し、邪悪に嗤った。
「心得てますとも。オレっちの能力で幾千の剣刃地獄に堕とせば、ミンチなんて生温い。二度と再生できぬよう、細胞単位で切り刻んでやりましょうともさぁ!」
「ふん、頼もしい限りだが、しかし――」
濁った瞳を見開き、殺戮の宴に酔いしれる鎌路。だが、依然として鳳の眼差しは硬く、冷厳さを失わない。部下に待ち受ける苦難の未来を見通したが如く、重低音で釘を刺す。
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