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第八話 不完全な自立
第八話 不完全な自立 (5)
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時を同じくして。特行の訓練施設がある閑寂な山奥では、不穏な空気を漂わせる男女二人の影があった。落陽の昏き光に照らされながらひっそりと対峙しているのは、一つ結びにした長い黒髪を飄々と靡かせた眼鏡女と、狂犬染みた眼光を振り撒く逆毛の男。双方ともに初対面だが、浅からぬ因縁があるのは周囲に漲った気迫で感じ取れる。
草木をざわめかせる通り風に剥き出しの犬歯を撫でさせながら、逆毛の男がゆっくりと口を開いた。
「にしても、わざわざこんな人目の付かない場所まで出向いてくるなんてご苦労なこったぜ。なぁ、『焔心の魔女』サンよぉ?」
剣山みたいに髪の毛を逆立てたヤンキー風の男――聖痕民団の幹部、鎌路辰彦は革ジャンのポケットに両手を突っ込んだまま、嘲るような態度で女を威圧している。一見隙だらけに見える彼の周りには凶悪な殺気が渦巻いており、軽々しく近付けば命まで奪われかねない危険を孕んでいる。無論、その事は真向かいで冷然と佇む女教師――元特行所属の痕印者、真田煉華も充分把握していた。
「だって後始末することを考えたら、こういう辺鄙な場所の方が色々と都合が良いじゃない。穴の一つや二つ増やしたって、そうそう気付かれはしないわ」
「へへ、違ぇねぇな」
凛然と返した真田の言葉に、鎌路はニヤリと笑みを浮かべて応える。これから生死を賭けた争いに身を投じようというのに、二人の顔にはまるで恐れの色がない。あるのは絶対的な自信のみだ。
「一応訊くけど、アタシを付け狙う目的は何? そのトサカだかウニだか分からない特徴的な頭に見覚えは無いのだけれど」
「なぁに、単純な事よ。組織にとって邪魔なアンタをぶっ殺せば、オレっちの評価は上がる。ついでに言えば、この前部下がボコられたっつー借りもあるしねぇ」
眼鏡越しの真田の眉がピクリと反応を示した。
「部下? ……あぁ、なるほど。あの三下連中の親玉か。道理で負け犬みたいなニオイがすると思ったわ」
「くはっ、言うねぇ。確かにそうだ、ありゃあ三下も三下、使えないゴミの集まりだからなぁ」
自分の部下を虚仮にされても反論せず、逆に嘲笑に興じる鎌路の姿を見て、真田の表情はどんどん人間味を失い、無感情になっていく。これは人ではなく、害虫だ。これから始まるのは戦いではなく駆除だと。炎獄の中に焼け焦げていく敵の残骸を見てもまるで動じず、敵はおろか味方ですらも恐れる存在、歴戦の痕印者、『焔心の魔女』――それが真田煉華という女だ。
「けど、あんなゴミどもと一緒にされちゃあ心外だぜ。オレっちの能力は戦闘に特化した超実戦型、本気を出したらどんな痕印者だって瞬殺よ」
「実戦型だの瞬殺だの、口煩い男ね。虚勢を張らないと死んでしまう病気でも持っているの?」
「ならこの喧しい口をアンタが止めてみりゃあいいじゃねえか――よぉ!」
そう叫ぶやいなや、鎌路は上半身を前方に傾けた体勢のまま、硬い地面を蹴りあげて真後ろに飛んだ。刹那、びゅんと風切る音を伴って銀光が煌めく。それは刃渡り10cm程の小型ナイフだった。人を殺傷せしめるに充分な威力を持った凶器を、鎌路はどうやったか両手を革ジャンのポケットに突っ込んだ状態で、真田の胸元目掛けて投げ放ったのだ。
「――ッッ」
咄嗟に真田は背面跳びの要領で身体を捩り、不意打ちのナイフを軽やかに躱す。裂かれたスーツの切れ端が宙に舞うのを横目で見送りつつ、迫り来る地面に右手を突き出すと、手の平ひとつで体重を支えてみせた。さながら雑技団のように常人離れした動きは、教え子である秀彰の前では一度とて見せたことがない。
遠く後ろの方でカランコロンと金属音が鳴るのを聞きながら、真田は爪先から見事に着地した。その一連の回避行動にアンコールを送るが如く、鎌路は二の刃、三の刃と次々にナイフを飛ばした。眉間と首元、二つの急所へ同時に飛来してくる凶刃。だが、今度は避ける素振りなどまるで見せず、極めて好戦的に対応する。
ゆらりと持ち上げた右手。そこから不死鳥の尾のように炎の波が生じて、飛びかかる二本のナイフをしめやかに包み込んだ。と思いきや、その影は忽然と姿を消してしまった。ありえないことにナイフは彼女の炎に呑まれただけで、一瞬にして燃え尽きたのだ。
真田は無感情な顔のまま、右手を収めた。焼失したナイフの残骸が黒焦げた粉塵となって、夜風に舞い上がる。
「キチガイに刃物とは中々洒落た能力じゃない」
「……ひゅーう」
掠れた口笛の音色が鎌路の動揺を如実に表していた。この化物が、と言いたげな視線をぶつけながらも、決して自らを下には見ない。いや、むしろ相手の手の内が見られた分、勝負を有利に運ぶ算段が彼の中で立とうとしていた。
「やるじゃねえか。さすがは元特行第零課のエリート様だ。他の有象無象とは役者が違う」
「そういうアンタこそ大した技能ね。今すぐにでも曲芸師に鞍替えしたほうがいいと思うわ」
「ほう、そうかい」
ジリジリと間合いを詰めていく真田。夏の訪れにはまだ早い時節にも関わらず、彼女の周囲にはぬらりと陽炎が揺らめいていた。あの程度のナイフなら、何本投げつけようが燃やし尽くしてやる。無言の中にある彼女の気概が、逆に鎌路の負けん気を奮い立たせた。
「なら、その曲芸とやらの極地を見せてやんよ」
言いながら鎌路はジャケットのジッパーに手を掛けると、ジジジィと耳障りな音を鳴らしつつ、それを一気に引き下ろした。するとその中に潜んでいた大量の刃物が弾けたように一斉に真田の眼前へと飛び出してくる。
「……っっ!?」
「そらおかわりだ。アンタ自慢の炎とやらで防いでみろよ。防げるモンならなぁ!!」
一体どうやってそんな狭所に収納していたのか。その数、およそ三十。ナイフだけではなく、医療用のメスや剃刀、彫刻刀まで様々だ。
「――『リアライズ』ッッ!!」
即座に真田は、その身に降り注ぐ無機物の殺戮的豪雨を灼熱の劫火で葬り去らんと、己が痕印の名を高らかに叫んだ。呼び声に応え、熱波の渦が鋼の刃を巻き込み、焼き尽くす。
だが、全ての刃物を溶かしきることは出来ず、ぐにゃりと溶けた形状のまま生き残った数本のナイフが、彼女の肌を鋭く抉る。
「……っ、ぐ……っっ!!」
文字通り、身を焼き斬るような痛みが腹部に走り、真田は思わず膝を付いた。肉の焦げる臭いが鼻孔を燻り、喉奥から吐き気が込み上げてくる。だが、それで終わる彼女ではない。足元に生い茂っていた雑草を毟り取るように掴みながら、嘔吐感を気合で耐えると、返す刃で鎌路の周りの空気を一気に燃焼させた。
「ぐぁぁぁぁッッ!!!?」
耳を劈く男の絶叫。燃え上がったジャケットを必死で脱ぎ捨てながら、鎌路はさながら童話に出てくる悪だぬきのように、ゴロゴロと地面を転がっていく。当然、隠し持っていた凶器も辺りに散らばり、間接的な武装解除にもなった。戦況は一変した。だが、真田の顔に勝ち誇った表情は無い。
「はぁ、はぁ……く、くはっ、ははっっ! なんてアマだ! 油断も隙もねぇ!」
額から大粒の汗を垂らしつつ、鎌路はなおも嗤っている。虚勢だと罵った真田も、その並々ならぬ精神力に内心舌を巻く思いだ。交錯する視線の間で、両者共に同じ考えに至った。己が手の内を隠したまま、容易く勝てる相手ではない、と。
「ふぅん、ならここからはお互い本気を出しあうってコトかしら?」
「あぁ、オレっちも甚だ不本意だが殺らなきゃ殺られるんじゃ、しょうがねぇ」
二人ともに立ち上がり、不敵な笑みをぶつけあいながらジリジリと間合いを詰めていく。その顔や言葉尻には未だ若干の余裕が窺えるものの、全身から発せられる気配には微塵の容赦も無い。己が生き残るためには、いかなる手段を講じてでも相手を完膚なきまでに打ちのめしてやる。所属や性別は違えど、その鬼気迫る決意だけは互いに共通していた。
ひょう、と一陣の風が吹き抜ける。それが死闘開始の合図となった。
「――『ザック・レスタ』ッッ!!!」
「――『リアライズ』ッッ!!」
刃と炎の饗宴、命で奏でる舞踏曲。地は穿たれ、木々は燃え、血飛沫と肉片と火花と金属を撒き散らしながら、観客の居ない舞台はただ一つのフィナーレに向かって、激しさを増していく――。
草木をざわめかせる通り風に剥き出しの犬歯を撫でさせながら、逆毛の男がゆっくりと口を開いた。
「にしても、わざわざこんな人目の付かない場所まで出向いてくるなんてご苦労なこったぜ。なぁ、『焔心の魔女』サンよぉ?」
剣山みたいに髪の毛を逆立てたヤンキー風の男――聖痕民団の幹部、鎌路辰彦は革ジャンのポケットに両手を突っ込んだまま、嘲るような態度で女を威圧している。一見隙だらけに見える彼の周りには凶悪な殺気が渦巻いており、軽々しく近付けば命まで奪われかねない危険を孕んでいる。無論、その事は真向かいで冷然と佇む女教師――元特行所属の痕印者、真田煉華も充分把握していた。
「だって後始末することを考えたら、こういう辺鄙な場所の方が色々と都合が良いじゃない。穴の一つや二つ増やしたって、そうそう気付かれはしないわ」
「へへ、違ぇねぇな」
凛然と返した真田の言葉に、鎌路はニヤリと笑みを浮かべて応える。これから生死を賭けた争いに身を投じようというのに、二人の顔にはまるで恐れの色がない。あるのは絶対的な自信のみだ。
「一応訊くけど、アタシを付け狙う目的は何? そのトサカだかウニだか分からない特徴的な頭に見覚えは無いのだけれど」
「なぁに、単純な事よ。組織にとって邪魔なアンタをぶっ殺せば、オレっちの評価は上がる。ついでに言えば、この前部下がボコられたっつー借りもあるしねぇ」
眼鏡越しの真田の眉がピクリと反応を示した。
「部下? ……あぁ、なるほど。あの三下連中の親玉か。道理で負け犬みたいなニオイがすると思ったわ」
「くはっ、言うねぇ。確かにそうだ、ありゃあ三下も三下、使えないゴミの集まりだからなぁ」
自分の部下を虚仮にされても反論せず、逆に嘲笑に興じる鎌路の姿を見て、真田の表情はどんどん人間味を失い、無感情になっていく。これは人ではなく、害虫だ。これから始まるのは戦いではなく駆除だと。炎獄の中に焼け焦げていく敵の残骸を見てもまるで動じず、敵はおろか味方ですらも恐れる存在、歴戦の痕印者、『焔心の魔女』――それが真田煉華という女だ。
「けど、あんなゴミどもと一緒にされちゃあ心外だぜ。オレっちの能力は戦闘に特化した超実戦型、本気を出したらどんな痕印者だって瞬殺よ」
「実戦型だの瞬殺だの、口煩い男ね。虚勢を張らないと死んでしまう病気でも持っているの?」
「ならこの喧しい口をアンタが止めてみりゃあいいじゃねえか――よぉ!」
そう叫ぶやいなや、鎌路は上半身を前方に傾けた体勢のまま、硬い地面を蹴りあげて真後ろに飛んだ。刹那、びゅんと風切る音を伴って銀光が煌めく。それは刃渡り10cm程の小型ナイフだった。人を殺傷せしめるに充分な威力を持った凶器を、鎌路はどうやったか両手を革ジャンのポケットに突っ込んだ状態で、真田の胸元目掛けて投げ放ったのだ。
「――ッッ」
咄嗟に真田は背面跳びの要領で身体を捩り、不意打ちのナイフを軽やかに躱す。裂かれたスーツの切れ端が宙に舞うのを横目で見送りつつ、迫り来る地面に右手を突き出すと、手の平ひとつで体重を支えてみせた。さながら雑技団のように常人離れした動きは、教え子である秀彰の前では一度とて見せたことがない。
遠く後ろの方でカランコロンと金属音が鳴るのを聞きながら、真田は爪先から見事に着地した。その一連の回避行動にアンコールを送るが如く、鎌路は二の刃、三の刃と次々にナイフを飛ばした。眉間と首元、二つの急所へ同時に飛来してくる凶刃。だが、今度は避ける素振りなどまるで見せず、極めて好戦的に対応する。
ゆらりと持ち上げた右手。そこから不死鳥の尾のように炎の波が生じて、飛びかかる二本のナイフをしめやかに包み込んだ。と思いきや、その影は忽然と姿を消してしまった。ありえないことにナイフは彼女の炎に呑まれただけで、一瞬にして燃え尽きたのだ。
真田は無感情な顔のまま、右手を収めた。焼失したナイフの残骸が黒焦げた粉塵となって、夜風に舞い上がる。
「キチガイに刃物とは中々洒落た能力じゃない」
「……ひゅーう」
掠れた口笛の音色が鎌路の動揺を如実に表していた。この化物が、と言いたげな視線をぶつけながらも、決して自らを下には見ない。いや、むしろ相手の手の内が見られた分、勝負を有利に運ぶ算段が彼の中で立とうとしていた。
「やるじゃねえか。さすがは元特行第零課のエリート様だ。他の有象無象とは役者が違う」
「そういうアンタこそ大した技能ね。今すぐにでも曲芸師に鞍替えしたほうがいいと思うわ」
「ほう、そうかい」
ジリジリと間合いを詰めていく真田。夏の訪れにはまだ早い時節にも関わらず、彼女の周囲にはぬらりと陽炎が揺らめいていた。あの程度のナイフなら、何本投げつけようが燃やし尽くしてやる。無言の中にある彼女の気概が、逆に鎌路の負けん気を奮い立たせた。
「なら、その曲芸とやらの極地を見せてやんよ」
言いながら鎌路はジャケットのジッパーに手を掛けると、ジジジィと耳障りな音を鳴らしつつ、それを一気に引き下ろした。するとその中に潜んでいた大量の刃物が弾けたように一斉に真田の眼前へと飛び出してくる。
「……っっ!?」
「そらおかわりだ。アンタ自慢の炎とやらで防いでみろよ。防げるモンならなぁ!!」
一体どうやってそんな狭所に収納していたのか。その数、およそ三十。ナイフだけではなく、医療用のメスや剃刀、彫刻刀まで様々だ。
「――『リアライズ』ッッ!!」
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だが、全ての刃物を溶かしきることは出来ず、ぐにゃりと溶けた形状のまま生き残った数本のナイフが、彼女の肌を鋭く抉る。
「……っ、ぐ……っっ!!」
文字通り、身を焼き斬るような痛みが腹部に走り、真田は思わず膝を付いた。肉の焦げる臭いが鼻孔を燻り、喉奥から吐き気が込み上げてくる。だが、それで終わる彼女ではない。足元に生い茂っていた雑草を毟り取るように掴みながら、嘔吐感を気合で耐えると、返す刃で鎌路の周りの空気を一気に燃焼させた。
「ぐぁぁぁぁッッ!!!?」
耳を劈く男の絶叫。燃え上がったジャケットを必死で脱ぎ捨てながら、鎌路はさながら童話に出てくる悪だぬきのように、ゴロゴロと地面を転がっていく。当然、隠し持っていた凶器も辺りに散らばり、間接的な武装解除にもなった。戦況は一変した。だが、真田の顔に勝ち誇った表情は無い。
「はぁ、はぁ……く、くはっ、ははっっ! なんてアマだ! 油断も隙もねぇ!」
額から大粒の汗を垂らしつつ、鎌路はなおも嗤っている。虚勢だと罵った真田も、その並々ならぬ精神力に内心舌を巻く思いだ。交錯する視線の間で、両者共に同じ考えに至った。己が手の内を隠したまま、容易く勝てる相手ではない、と。
「ふぅん、ならここからはお互い本気を出しあうってコトかしら?」
「あぁ、オレっちも甚だ不本意だが殺らなきゃ殺られるんじゃ、しょうがねぇ」
二人ともに立ち上がり、不敵な笑みをぶつけあいながらジリジリと間合いを詰めていく。その顔や言葉尻には未だ若干の余裕が窺えるものの、全身から発せられる気配には微塵の容赦も無い。己が生き残るためには、いかなる手段を講じてでも相手を完膚なきまでに打ちのめしてやる。所属や性別は違えど、その鬼気迫る決意だけは互いに共通していた。
ひょう、と一陣の風が吹き抜ける。それが死闘開始の合図となった。
「――『ザック・レスタ』ッッ!!!」
「――『リアライズ』ッッ!!」
刃と炎の饗宴、命で奏でる舞踏曲。地は穿たれ、木々は燃え、血飛沫と肉片と火花と金属を撒き散らしながら、観客の居ない舞台はただ一つのフィナーレに向かって、激しさを増していく――。
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