【完結】転生したら嫌われ者の悪役令嬢でしたが、前世で倒したドラゴンが守護精霊になってついてきたので無敵なようです

As-me.com

文字の大きさ
5 / 62

第4,5話 〈閑話〉神様の世界

しおりを挟む
 やぁ、みんな元気かい?ボクは神様だよ!今日は天界について詳しく教えちゃうね☆

 え、ボクの姿が全体的に白く光ってるしなんか眩しくて顔がよくわからないって?まぁ、神様ってそうゆうものだから気にしなくていいよ!


 では気を取り直して、まず天界って言うのはこの世に存在するありとあらゆる世界……所謂パラレルワールドを管理する場所なんだ。ここがちゃんと機能していないとそれぞれの世界達が崩壊しちゃうかもしれないから、とぉっっっても!重要な場所なんだよ!

 ちなみに天界にはたくさんの〈神〉達が存在していて、みんな役割分担しながら毎日忙しく働いているんだ!あ、実はボクはちょっと偉い立場の〈神様〉なんだよね。だからこっそり尊敬してもいいよ!どんとこい☆

 え?そんなにたくさん神様がいてややこしくないのかって?まぁ、神にも名前?っていうか、種類?があるから神様同士で間違えることはないんだけどね。

 あ、ほら……あそこにいるなんかしっとりしてるのは〈雨の神〉でカラッと陽気にしてるのが〈晴れの神〉。それと妙にうきうきしてるのが〈息吹の神〉で……え、みんな光ってて眩しいから違いがわからない?うーん、よく見たら違うんだけどなぁ。

 あ、〈出会いの女神〉がこっちを睨んでる!なにその女神らしからぬ表情……。まさかこれもわからないの?え、何かしたのかって?実はこの間、趣味のゲーム世界の制作に無断で〈女神の歌〉を使ったのがバレてから怒っちゃったみたいで口を聞いてくれないんだよ。ヒロインの設定に凄みを付けたかっただけなんだけどまさかこんなに怒るなんて思わなかったんだよね。今度謝っとこう……。

 えーと、それでなんだっけ。そうそう、とにかくたくさんの神様がいるわけ。ちなみにひとりだけの〈神〉もいれば、集団の〈神〉もいるんだ。あと、新人を育てるのも大事な仕事だよ!神って世界の歪みから生まれたりするんだけど放置して野良神になっちゃうと災いとか起こすから後始末が大変だからね。それにほら、新人がちゃんと育ったら仕事を任せてバカンスとか出来るし?

 あ、新人で思い出した……。〈輪廻の神〉の新人がやらかしてくれたおかげでボクの大切な(趣味の)世界は大変な目にあっているんだよ!ちゃんとマニュアル配ったのに読んでないってそれ〈神〉としてどうなの?!そのせいなのか魔王の世界にはバグで勇者が生まれていて、なぜか魔王と和解して仲良くしている世界になっちゃったよ!なんか平和だよ!

 まぁ、その新人の上司には抗議しておいたけど……どうしたってボクの大切な友達の魂はもう戻ってこない。あの子の激強な魂ならサクッと魔王を倒してまたこの天界にやってきてくれると思ったのに、このままではまた会えるかどうかもわからなくなってしまったんだ。

 だってあの子は、色んな手違いのせいでなんとボクの創造した世界に転生してしまったんだから。
 
 しかもなんの因果か悪役令嬢に転生してたなんて!その事実に気づいた時は驚いたのなんのって……とりあえず何の確認もせずにあの子の魂を勝手に転生させた新人はみんなのパシリに降格して減給処分だよね。

 それに、あの世界はまだ完成してないんだ!世界観的なラストをどうするか迷っていたのと、各攻略対象者のラストと悪役令嬢のラストをどう結びつけるかも悩んでいていいアイデアが浮かばなかったから保留のままにしていたんだよ。つまり、まだ安定していない世界なんだ。そんな不安定な世界にあんなに強い魂を転生させちゃうなんて────どんなバグが起こるかボクにもわかんなくなっちゃったよ!

 さらには、なぜかドラゴンの魂まで転生してるし……ほんとなんで?これもバグなのぉ?!

 そんなこんなで、今は落ち着いてその世界の監視をしているよ。悪役令嬢の守護精霊がドラゴンって、ゲーム世界の基本設定全部無視だけど仕方がないさ。あの子の魂にとっては現実の世界になってしまったんだしね。

 うん、それにしても……やっぱり未完成な世界だったからかそこいらでバグが起きているみたいだ。まさか“あの”キャラクターってば、性格変わってない?やっぱりこれもバグだろうか。

 気にはなるけれど、管理者は世界を見守るだけで手出しが出来ないんだ。それが例え自作の世界でもだよ。しかも、なんとあの子の魂が転生した時点でパラレルワールドのひとつとして認められちゃったんだよね。つまり、もう趣味の世界じゃなくなってしまったんだ。

 これだから縦社会は嫌なんだよ。

 だって、これだけは〈神〉の絶対の掟でありその掟を破れば存在を抹消されてしまう。〈神を従える神〉……〈全能神〉によって。それはボクを含め全ての〈神〉が対象なんだ。

 ボクに出来ることは、聖女……今はフィレンツェアか。その悪役令嬢の動向を見守る事くらいだね。



 でも、ボクの作った世界に転生したあの子の魂を理不尽に殺してなるものかとも思ってしまうんだよ。あの子の魂を見出したのは誰でもないボクなんだ。転生前に指切りもした。それならば、ボクにはそれなりの責務があると思っているんだ。


 なんとか〈神々〉の目をすり抜けられないか考えているんだけど……。これは誰にも内緒にしておいてね?









しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。

黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」 豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。 しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。

『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています

六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。 しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。 「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」 魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。 鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。 (な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?) 実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。 レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。 「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」 冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。 一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。 「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」 これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。

親友面した女の巻き添えで死に、転生先は親友?が希望した乙女ゲーム世界!?転生してまでヒロイン(お前)の親友なんかやってられるかっ!!

音無砂月
ファンタジー
親友面してくる金持ちの令嬢マヤに巻き込まれて死んだミキ 生まれ変わった世界はマヤがはまっていた乙女ゲーム『王女アイルはヤンデレ男に溺愛される』の世界 ミキはそこで親友である王女の親友ポジション、レイファ・ミラノ公爵令嬢に転生 一緒に死んだマヤは王女アイルに転生 「また一緒だねミキちゃん♡」 ふざけるなーと絶叫したいミキだけど立ちはだかる身分の差 アイルに転生したマヤに振り回せながら自分の幸せを掴む為にレイファ。極力、乙女ゲームに関わりたくないが、なぜか攻略対象者たちはヒロインであるアイルではなくレイファに好意を寄せてくる。

『外見しか見なかったあなたへ。私はもう、選ぶ側です』

鷹 綾
恋愛
「お前のようなガキは嫌いだ」 幼く見える容姿を理由に、婚約者ライオネルから一方的に婚約を破棄された 公爵令嬢シルフィーネ・エルフィンベルク。 その夜、嫉妬に狂った伯爵令嬢に突き落とされ、 彼女は一年もの間、意識不明の重体に陥る――。 目を覚ました彼女は、大人びた美貌を手に入れていた。 だが、中身は何ひとつ変わっていない。 にもかかわらず、 かつて彼女を「幼すぎる」と切り捨てた元婚約者は態度を一変させ、 「やり直したい」とすり寄ってくる。 「見かけが変わっても、中身は同じです。 それでもあなたは、私の外見しか見ていなかったのですね?」 静かにそう告げ、シルフィーネは過去を見限る。 やがて彼女に興味を示したのは、 隣国ノルディアの王太子エドワルド。 彼が見ていたのは、美貌ではなく―― 対話し、考え、異論を述べる彼女の“在り方”だった。 これは、 外見で価値を決められた令嬢が、 「選ばれる人生」をやめ、 自分の意思で未来を選び直す物語。 静かなざまぁと、 対等な関係から始まる大人の恋。 そして―― 自分の人生を、自分の言葉で生きるための物語。 ---

【完結】真の聖女だった私は死にました。あなたたちのせいですよ?

恋愛
聖女として国のために尽くしてきたフローラ。 しかしその力を妬むカリアによって聖女の座を奪われ、顔に傷をつけられたあげく、さらには聖女を騙った罪で追放、彼女を称えていたはずの王太子からは婚約破棄を突きつけられてしまう。 追放が正式に決まった日、絶望した彼女はふたりの目の前で死ぬことを選んだ。 フローラの亡骸は水葬されるが、奇跡的に一命を取り留めていた彼女は船に乗っていた他国の騎士団長に拾われる。 ラピスと名乗った青年はフローラを気に入って自分の屋敷に居候させる。 記憶喪失と顔の傷を抱えながらも前向きに生きるフローラを周りは愛し、やがてその愛情に応えるように彼女のほんとうの力が目覚めて……。 一方、真の聖女がいなくなった国は滅びへと向かっていた── ※小説家になろうにも投稿しています いいねやエール嬉しいです!ありがとうございます!

『身代わりに差し出された令嬢ですが、呪われた公爵に溺愛されて本当の幸せを掴みました』

鷹 綾
恋愛
孤児院で「九番」と呼ばれ、価値のない存在として育った少女ノイン。 伯爵家に引き取られても待っていたのは救いではなく、実の娘エミリアの身代わりとして、“呪われた化け物公爵”フェルディナンドの婚約者に差し出される運命だった。 恐怖と嘲笑の中で送り出された先で出会ったのは―― 噂とは裏腹に、誰よりも誠実で、誰よりも孤独な公爵。 角と鱗に覆われたその姿は、血筋ではなく、長年にわたる呪いと心の傷によるものだった。 そしてノインは気づく。 幼い頃から自分が持っていた、人の痛みを和らげる不思議な力が、彼の呪いに届いていることに。 「身代わり」だったはずの婚約は、やがて 呪いと過去に向き合う“ふたりだけの戦い”へと変わっていく。 孤独を知る公爵と、居場所を求めてきた少女。 互いを想い、手を取り合ったとき―― 止まっていた運命が、静かに動き出す。 そして迎える、公の場での真実の発表。 かつてノインを蔑み、捨てた者たちに訪れるのは、痛快で静かな“ざまぁ”。 これは、 身代わりの少女が本当の愛と居場所を手に入れるまでの物語。 呪いが解けた先に待っていたのは、溺愛と、何気ない幸せな日常だった。

処理中です...