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13話 ユーキの日常③の1
「ユーキ様、なんだかぽよんぽよんした生き物がいました!これって食べられますか?」
とある森の奥。いつものようにキャンピングカーを停めて野営の準備をしていると、食料を調達しに行ったフリージアが網に捕らえた謎の球体を高々とボクに見せた。
透き通った青色をしたその物体は時折ぷるんと体を振るわしている。……うーん、ちょっとゼリーみたいではあるけれどあまり食欲はそそられないなぁ。
「なんだいそれは……もしかしてスライムじゃないか?まさかこの世界にドラ○エ要素があったなんて驚きだよ。フリージア、たぶんそれはモンスターと言うやつだ。毒があるかもしれないから食べるのはオススメしないね」
「残念ですぅ……。ちょっと美味しそうだなって思ったのに」
食べる気満々だったのかい?
『○□☆◇▽!?』
するとそのスライムは体をぐねぐねと動かしなにやら訴えてくる。どうやら意思があるようだね。しかしさすがにモンスターの言葉はわからないしなぁ。こんなときこそ役に立ちそうなヴィーは留守だよ。ちょっと野暮用さ。
「ふーむ……。そうだ、アレを試してみるか」
ボクは最近作った小道具をポケットから取り出す。作ったものの使う機会がなくてどうしたものかと思っていたからちょうどいいね。
「なんですか?その首輪」
「ん?これは動物の言葉がわかる翻訳機だよ。ボクのいた世界でこうゆうのが流行ってた事があってね、面白いかなーって思ったんだけど最近は友好的な獣人族があちこちの国にもたくさんいるからこんなの使わなくてもすぐ通訳してくれるんだよね。だからお蔵入りしたやつさ」
なんでもセレーネお嬢のペットのあのでかい犬の国から派遣されているようだよ。動物用の病院やアニマルセラピーとして働いているんだってさ。確かに獣人の医者ならその動物がどこが痛いかとか聞き取りしてくれるから治療もはかどるよね。セレーネお嬢はボクがいなくても新しい商売は順調らしい。風の噂では結婚してすぐに子供も産まれたとか……幸せそうで何よりだよ。
「もしかしたらモンスターにも使えるかも……スライムの首ってどこだろう?」
網から取り出したスライムに「食べないから暴れるなよ」と言うとふるふると上下に体を揺らしちょこんとおとなしくなる。やはりボクの言葉を理解しているようだ。しかし翻訳機である首輪をつけようにも首が見当たらない。どうしたものかと頭を悩ませていると……
むにっ。ちゅぽん。じゅわっ。
スライムから突起が生えてボクの手から首輪を受け取り、それを体内に取り込むと……溶かしてしまったのだ。
おぉ、食べられた?すごいな、スライムって金属も溶かして食べるのか。これは大発見だね。
すると今度はプルン!プルルン!と上下左右に激しく揺れピカッと一瞬光ったのである。
ポ○モンの進化みたいだ。やっぱりモン○ターボール欲しかったなぁ。と、そんな事に思考を巡らせていると光り終わったスライムが大きくジャンプしたのだ。
『……は、話せるーっ!言葉が話せるどーっ!この首輪すごっ!あなた、どこぞの青い猫型ロボットみたいな代物を持ってますね?!
おぉーっ、しかもすごい魔力!ん?これは神力?まぁどっちでもいいや!み・な・ぎ・る────っ!』
効果はあったようだが、まさか取り込むとは……スライムって面白いね。ん?
「なんでスライムが未来の猫型ロボットを知って……?まさかこのスライム────」
『ユーキさん大変なんですぅ!!なんかこの世界に特異性モンスターがしゅつげn ……?!』
タイミングがいいのか悪いのか、どこからともなく飛んできたヴィーがクネンクネンと体を揺らし小躍りしているスライムを見て言葉を失った。
「やぁ、ヴィー。もしかしなくてそのモンスターって言うのはこのスライムのことかい?」
スライムを指差してやればヴィーはまるで油の切れた機械のようにギチギチと首をボクに向けた。なんだいそんなホラーちっくな顔をして。
『……なっ、なんでスライムからユーキさんの力の反応があるんですかーっ?!あんた今度はなにしたんだぁ!!?』
「ん?このスライムがボクの作った翻訳機を食べた?だけだよ」
『それじゃーいっ!』
えー……それってボクのせいなのかい?
とある森の奥。いつものようにキャンピングカーを停めて野営の準備をしていると、食料を調達しに行ったフリージアが網に捕らえた謎の球体を高々とボクに見せた。
透き通った青色をしたその物体は時折ぷるんと体を振るわしている。……うーん、ちょっとゼリーみたいではあるけれどあまり食欲はそそられないなぁ。
「なんだいそれは……もしかしてスライムじゃないか?まさかこの世界にドラ○エ要素があったなんて驚きだよ。フリージア、たぶんそれはモンスターと言うやつだ。毒があるかもしれないから食べるのはオススメしないね」
「残念ですぅ……。ちょっと美味しそうだなって思ったのに」
食べる気満々だったのかい?
『○□☆◇▽!?』
するとそのスライムは体をぐねぐねと動かしなにやら訴えてくる。どうやら意思があるようだね。しかしさすがにモンスターの言葉はわからないしなぁ。こんなときこそ役に立ちそうなヴィーは留守だよ。ちょっと野暮用さ。
「ふーむ……。そうだ、アレを試してみるか」
ボクは最近作った小道具をポケットから取り出す。作ったものの使う機会がなくてどうしたものかと思っていたからちょうどいいね。
「なんですか?その首輪」
「ん?これは動物の言葉がわかる翻訳機だよ。ボクのいた世界でこうゆうのが流行ってた事があってね、面白いかなーって思ったんだけど最近は友好的な獣人族があちこちの国にもたくさんいるからこんなの使わなくてもすぐ通訳してくれるんだよね。だからお蔵入りしたやつさ」
なんでもセレーネお嬢のペットのあのでかい犬の国から派遣されているようだよ。動物用の病院やアニマルセラピーとして働いているんだってさ。確かに獣人の医者ならその動物がどこが痛いかとか聞き取りしてくれるから治療もはかどるよね。セレーネお嬢はボクがいなくても新しい商売は順調らしい。風の噂では結婚してすぐに子供も産まれたとか……幸せそうで何よりだよ。
「もしかしたらモンスターにも使えるかも……スライムの首ってどこだろう?」
網から取り出したスライムに「食べないから暴れるなよ」と言うとふるふると上下に体を揺らしちょこんとおとなしくなる。やはりボクの言葉を理解しているようだ。しかし翻訳機である首輪をつけようにも首が見当たらない。どうしたものかと頭を悩ませていると……
むにっ。ちゅぽん。じゅわっ。
スライムから突起が生えてボクの手から首輪を受け取り、それを体内に取り込むと……溶かしてしまったのだ。
おぉ、食べられた?すごいな、スライムって金属も溶かして食べるのか。これは大発見だね。
すると今度はプルン!プルルン!と上下左右に激しく揺れピカッと一瞬光ったのである。
ポ○モンの進化みたいだ。やっぱりモン○ターボール欲しかったなぁ。と、そんな事に思考を巡らせていると光り終わったスライムが大きくジャンプしたのだ。
『……は、話せるーっ!言葉が話せるどーっ!この首輪すごっ!あなた、どこぞの青い猫型ロボットみたいな代物を持ってますね?!
おぉーっ、しかもすごい魔力!ん?これは神力?まぁどっちでもいいや!み・な・ぎ・る────っ!』
効果はあったようだが、まさか取り込むとは……スライムって面白いね。ん?
「なんでスライムが未来の猫型ロボットを知って……?まさかこのスライム────」
『ユーキさん大変なんですぅ!!なんかこの世界に特異性モンスターがしゅつげn ……?!』
タイミングがいいのか悪いのか、どこからともなく飛んできたヴィーがクネンクネンと体を揺らし小躍りしているスライムを見て言葉を失った。
「やぁ、ヴィー。もしかしなくてそのモンスターって言うのはこのスライムのことかい?」
スライムを指差してやればヴィーはまるで油の切れた機械のようにギチギチと首をボクに向けた。なんだいそんなホラーちっくな顔をして。
『……なっ、なんでスライムからユーキさんの力の反応があるんですかーっ?!あんた今度はなにしたんだぁ!!?』
「ん?このスライムがボクの作った翻訳機を食べた?だけだよ」
『それじゃーいっ!』
えー……それってボクのせいなのかい?
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