常世のパライゾ

CqrLN

文字の大きさ
17 / 20
act.7.陰謀

ニカイメ

しおりを挟む
~マレファル低~
執事「お待ちしておりました、
   夕食の準備が整っております。
   本日は、領主様が同席なさります。」
楓「わかりました、
  すぐ向かいます。」
テーブルには見たこともない豪華な食事が
並べられていた。
領主「主らはイケルクチかね?」
楓「いえ、私たちの国では未成年は18歳で、
  飲酒はご法度になっております。」
領主「そうであるか!
   この辺りではあまり聞かないのでな、
   少し珍しい法律であるな、
   このマレファル領内の
   飲み物には基本アルコールが
   含まれるのでな。」
春人「今日ダストに行ったんだが、
   ドーンって飲み物もらったが、
   あれにも含まれるのか?」
領主「もちろんであろう、
   かなり少量であるがな、」
優李「え!飲んじゃったよ。」
領主「気を付けなされ、
   あそこの飲食物には基本
   毒が含まれておる、
   時に、なぜダストへと?」
楓「ダストであった事件後、
  街の復興などどう進むのか気になりまして」
領主「ほう、
   いろいろな興味を持たれるのですな。
   あの町は労働者が多く住む町、
   自らの力を振るい、
   何とかなるでしょう。」
春人「手を貸してあげないのか?」
領主「……実はこの町は今分断されておるのだ、
   故に手出しもダストが受け付けぬ、
   嫌われておるのじゃ。
   最近は、
   私たちの権力に不満を持つ者たちの反乱に
   おびえる毎日である。
   力をつければいくらでも這い上がれる。
   けじめをつければ何にでもなれる
   そんな街なのだが、
   頑固でのう。
   頑なに私を拒んでおるのだ。」
優李「そうなんだ。
   大変ですね。」
楓「難しい話ですね。
  権力が大きいと、
  必ず反感を買ってしまう勢力が現れる。」
領主「おぉ、わかってくれるか!」
楓「わかります。
  でも僕たちには何もできないのが
  とても悔やまれますね。」
こうすればいいのだ、
何かよからぬことに巻き込もうとしてきているような
そんな会話だから、
先に非協力的な姿勢を持っておいたほうがいい。
さらに、どちらにも関心がないように
接しているような態度でいるのが
無難であろう。
領主「……そうであるな。
   そろそろ私は席を離れるとしよう。
   主らは食事を楽しんでくだされ。」
優李「ありがとうございます。」
食事は本当に豪華で、
満足でいるほどの量であった。
春人「うまかったあ、
   腹いっぱいだ、
   もう食えねえ。」
ラボ「私ももう動けません。」
二人とも腹が風船の様に膨れている。
優李「二人とも食べすぎだよ?」
ラボ「zzZZ」
ラボはいつも気づいたら寝ている。
力士の様だ。
夜も更け、外は街頭と月の明かりに包まれ
部屋を照らす明かりはそこから流れてくる、
微量の光のみであった。
静寂が辺りを包んでいた。
いろいろあった。
呪いについて、この街について、
そして、渡人の彼ら。
頭が追い付かない。
この世界の来てそんなに時間は立っていないが、
謎が畳みかけてくる。
まず、呪いについてだ、
あの感情に飲まれないよう、
常に気を張っていないといけないな。
この街はまだ謎が多すぎる。
少しづつ情報を集めないといけないな。
渡人に関しては、
まだ気が晴れない。
忘れるのは無理だろう。
「受け入れろお前は人を殺した」
うるさい、
また脳内に響く声だ、
「随分楽しそうに蹂躙していたな」
そんなはずはない。
殺しが快楽など……
人の道を外れる行為だ。
「自分が求めていることにはもう気づいているだろう?」
楓「うるさい」
優李「……楓?」
優李は起きていたようだ、
まあ、春人とラボのいびきの中
ゆっくり寝れるわけない。
楓「どうしたの?」
優李「楓ニヤニヤしてたよ? 
   大丈夫?」
無意識に表情が動いていたのか、
気を付けなければ、
楓「大丈夫だよ。」
優李「……楓がどんなになっても、
   私は味方だよ?
   安心してね。
   悩みあるなら聞くからね。」
楓「大丈夫だよ、ありがとう。
  優李は優しいね。」
優李「そんなことないよ。
   おやすみ楓。」
楓「おやすみ」
もし、感情に飲まれ、自我を保てなくなったら、
優李や春人も殺してしまうのだろうか。
そんなこと絶対あってはいけない。
常に心を正常に保たなければ。
そう考えているうちに徐々に眠気がやってくるのであった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

.
ファンタジー
今年から冒険者生活を開始した主人公で【ソロ】と言う適正のノア(15才)。 その適正の為、戦闘・日々の行動を基本的に1人で行わなければなりません。 そこで元上級冒険者の両親と猛特訓を行い、チート級の戦闘力と数々のスキルを持つ事になります。 『悠々自適にぶらり旅』 を目指す″つもり″の彼でしたが、開始早々から波乱に満ちた冒険者生活が待っていました。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持

空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。 その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。 ※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。 ※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

処理中です...