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一章
003 半神半人、草原にて走る
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見渡す限りの荒野。
雲で埋め尽くされた空。
転がっているやたらデカい岩石。
赤土と砂利だらけでボコボコの地面。
いい感じに冷たい風。
それに合わせて砂埃の混じった最高の空気。
ひねくれたサボテンみたいな形の植物。
見たことない虫達。
そしてなぜか襲いかかってくるバカデカいイノシシ。
そう。そして逃げ惑う俺!
はい!転生して早速のピンチです!
地球では考えられなかった大きさのイノシシ的なヤバいのが追っかけ回してきます。
地球にいるイノシシの軽く2倍はあるんじゃないでしょうか、ですが……どうやら追い付かれることはなさそうです。
そう、気づいてしまったのですが、なんとこの身体、まるで疲れません!
息が切れるどころかまだまだスピードも出せそうです。
イノシシよか速く走れるなんて夢のようです。
エルアース陸上競技界に新星現る!
はい、すいません。
さあ、しかし巨大イノシシもなかなかのしつこさです。
本来臆病な性格だとどこかで聞いたような気もしますが、この世界のイノシシも似たような習性なのでしょうか。
まあ……剣幕からは臆病なようにはまるで見えません。
このまま走って撒いてもいいんですが、早速スキルの恩恵でしょうか、はたまた転生して知力が高まったおかげでしょうか、対処法が頭の中に色々浮かんできます。
というわけで、ちょっと走る速度を速めて振り向き様に!
「とう! 風刃!」
――シュン!スパッ!
「うわグロっ!」
手刀の先から放った風刃は、巨大イノシシを見事に真っ二つにしてしまいました。
大変に気持ち悪いです。
直視できません。
血の噴き出し方がヤバい、内臓がドパッと出てきてます。
異世界初魔法はもうちょっと落ち着いたやつを使いたかった。火にすればよかったかな。
さて、とはいえ死体をそのままにしといてもな……。
えーっと、【万物鑑定】によると、このモンスターはEランクのボアボアというモンスターらしい。
ちなみにこのランクというのはF~Aまでと、更にその上にS、SS、SSSとあり。Fが最低ランクだ。
つまりこのボアボアは、まあ雑魚の部類になる訳だな。
ん、なになに。
さらに【万物鑑定】によれば、例えEランクでもモンスターの攻撃は侮れない。
一般人は当然として、油断をすれば見習い騎士や見習い冒険者などが命を落とすことがある。
なるほどね。
聞かんでもあの迫力を見ればそりゃそうだろうなっつー情報だな。ありがたいんだけどね。
しかしこの【万物鑑定】の存在はやはりというか、かなり助かった。
まあ喋ったりしてくれる訳ではなくて、半透明の文章が視界の邪魔にならないとこに表示されるだけなんだけどね。淡々とした文章で説明文的な感じ。
まあ、あの神様にもここばかりは感謝してもいいかもな。
まさか意識をするだけで、対象としたものならなんでも情報が閲覧できるとはな。
だが、こんなRPGゲームみたいな視野、視界といえばいいのか……?
自分のステータスや所持してるスキル、異空間収納の中身やら、とにかく様々な情報が知りたいと意識を向けるだけで見れるようになるとは……こりゃこの状態が世界で俺だけだとしたらかなりチートだわ。あざます。
これ経験したらこのスキル無しで生きていけるのだろうか?
まあいい、とにかくこのデカイノシシどうするかな。
――グギュルルルルル
「……腹減ったわ。食うか」
一般的にもよく食われてるみたいだし。
しかし内臓と血……いや、気持ち悪い部分全てどうにかならないだろうか、確かイノシシって寄生虫がヤバいとかもあったような、なかったような……。
「おい! そこのあんた!」
お、やっと接触してきましたか、気配はレーダーっぽい機能で見えてたんだよね。
うん、言語の日本語化もできてるな。
完璧だぞ【万物鑑定】!
そんな機能もあるなんて、便利すぎるぞ!
さてと、第一異世界人とは仲良くなれるのだろうか……。
「はい、なんでしょうか?」
「そのボアボアはあんたが倒したのか!?」
「お兄ちゃん! やめようよ! こんなとこに1人でいるなんて、その人普通じゃないよ! 早くここを離れよう!」
普通じゃないって……まあ今はいい。
兄妹なのか?
顔立ちは似てると言えなくもない。
だが、二人とも格好はボロボロだし、だいぶやつれているようだ。
歳は兄が15で。
妹は12か。
人間に対して初の【万物鑑定】行使だが、ちゃんと発動しているようだ。
名前、年齢、レベル、ステータス、スキル……っていやいや、このスキルやっぱすごすぎだろ。
ボアボアの時は逃げるのに必死すぎて気にしてなかったが、対象が生物だとうっすらとその対象を囲うようなオーラ?敵意?らしきものが見える。
少年の方は赤がついたり消えたりと点滅している。
どうするか悩んでるんだな。
対して妹は真っ赤だ。わかりやすいな。
だいぶ警戒されてるようだ。
ここは優しくしないとな。
「ああ、そうだよ。それで君たちは? 一体ここら辺でなにをしているんだい?」
「……頼みがあるんだ! そのボアボアの肉をわけて欲しい! もう2日間なにも、水すら口にしていないんだ!」
マジか、そらヤバいわ。
これはわけてあげなきゃあ、お人好しの日本人としてのプライドが許さんわな。
「お兄ちゃん! そんなこと、うぐっ……ゲホッゲホッ」
「お、おいエリン! 大丈夫か!?」
いやいや、もう見てらんないよ。
お兄さんが助けてあげよう。
「なあ君たち、信用してくれとは言わない。だがまずはこれを」
俺は水を生むべくなんとなく魔法を発動し、まずは地面に窪みを作った。
「な! あんた魔法が使えるのか!」
「まあ見てて」
そして、更にその窪みに向けて水を生む魔法をなんとなく発動。
これで飲み水を確保だ。
仕組みがよくわからんが、魔法って結構楽に、ってか念じれば使えるんだな。意外と楽勝だ。
「す、すごい! こんなすごい魔法見たことないよ!」
「そうなの? あ、毒素も取り除いてあるから飲んで大丈夫、さあ妹さんも一緒に」
顔を見合わせる兄妹。
「あ、まだ信用できないだろうし、ちょっと待ってね。ん……ズズ……プハァ~美味い! これで安心かな?」
「あ、ありがとう! エリン、さあほら、キレイな水だよ」
「ゲホッ、ゲホッ、あ、ありがとう……ございます」
信用……まではもちろんされてないだろうけど、とりあえず赤オーラは消えたな、よし。
「大丈夫、落ち着くまで待ってるから、焦らないでゆっくり飲むんだよ」
「プハァ~! 生き返った! 兄ちゃんありがとう!」
「ふぅ……あ、あの……さっきはすいません。私、つい失礼なことを……」
まったく、いい子達じゃないか。
「ああ、全然大丈夫だよ。気にしないで」
「兄ちゃん魔法使えるんだな! こんな便利な魔法見たことないよ!」
妹もこくこく頷いてるな。
「こういうのは珍しいのかい? 君たちは魔法は?」
「第一位階なら少しだけ……小さな火球を撃ち出す程度ですが……」
「俺はまったく使えない。適性が無いらしいんだ。でもエリンはエルムガルド魔法学院に通ってるんだ。俺達がいた村じゃ一番才能があったんだぜ!」
そうか、だから兄の方には魔法関係のスキルがまったく無いのか。
ん、でも火属性自体は才能があるって書いてあるのになんでだ?
まあいいや、妹の方は使えるのはまだ第一位階までで、これまた火属性に才能があるんだな。
ちなみに位階というのは魔法のランクっぽい。
十位階まであって、数字が若い方が低ランクだ。って、鑑定したら書いてあった。
気になったワードにも即使えるなんて、なんて汎用性が高いんだこのスキルわ!
水の才能があれば飲み水には困らなかっただろうに……まあぼやいてもしょうがないな。
てか属性の適性って1個が普通なのか?
俺全部適性ついてるんだが……。
「へ、へぇ~なんだかすごそうだね! 普通は適性って1つの属性だけなのかい?」
「兄ちゃん何言ってるんだ?」
あ、あれ?この定番リアクションはまさか……。
「あ、あの! さっきの魔法ってなんの属性を使ったんですか?」
ああ、やっぱ間違いない。
どチートなんだ俺。
お約束だが言ってみるか。
「えーっと、2つかな? 土と水」
ん、なになに、そんなに人の顔凝視して、二人の時が完全に止まってる。
「お、お~い、お~い二人とも~」
顔の前で手をフリフリ。
「す、すごいです! 本当にすごいです! 魔法学院に在籍している人でも100人に満たないですよ! 王国中探しても1000人といないです!」
え、そうなの?なんか1000人って意外と多い気もするけど?
「うわぁ! 兄ちゃん超すげぇな! なあ、エリンのこと弟子にしてやってくれよ!」
「そ、そんなにすごいのかい? なんだか恥ずかしいな、それに弟子だなんて大げさだよ」
「お兄ちゃんやめてよ! 弟子になんてしてくれるワケないじゃない! 全人口3億人の王国ですからね! それはもうすごいですよ! 2つの属性を行使できるなんて」
あいや3億人かぁ~、そらすごいわ。
30万人に1人ぐらいの割合か?
「しかも兄ちゃん無詠唱だったよーな……」
「た、確かに! あ! まさか嵐の騎士団の人ですか!?」
しゅ、しゅとぅ、ええ、なんだって?
【万物鑑定】助けてくれ!
「そ、それはなんだい?」
「え、本当に知らないの? 兄ちゃんて王国の人間じゃないのか?」
んーと?デュアル王国騎士団の精鋭部隊、歴史は長く、古来より特別に選ばれた人間のみで編成される王の直属部隊……か、【万物鑑定】よ、ありがたいがよくわからん。
しかし、なんて言ったもんかな……二人とも薄くだけど、また赤オーラ出てきちゃってるし。
予想はしてたが自分の身の上を説明するのがこんなに困るとは、よくこの手の話だと正体を隠すもんだが……ここは。
「ちょっと、兄ちゃん? 急に黙ってどうしたの?」
「ああ、ごめんごめん。実は俺、さっきこの世界に転生してきたんだよね」
あ、ヤバい、またフリーズタイムだ。
「「ええええええええええええ!!!」」
ん、いけない、失敗したかも……。
雲で埋め尽くされた空。
転がっているやたらデカい岩石。
赤土と砂利だらけでボコボコの地面。
いい感じに冷たい風。
それに合わせて砂埃の混じった最高の空気。
ひねくれたサボテンみたいな形の植物。
見たことない虫達。
そしてなぜか襲いかかってくるバカデカいイノシシ。
そう。そして逃げ惑う俺!
はい!転生して早速のピンチです!
地球では考えられなかった大きさのイノシシ的なヤバいのが追っかけ回してきます。
地球にいるイノシシの軽く2倍はあるんじゃないでしょうか、ですが……どうやら追い付かれることはなさそうです。
そう、気づいてしまったのですが、なんとこの身体、まるで疲れません!
息が切れるどころかまだまだスピードも出せそうです。
イノシシよか速く走れるなんて夢のようです。
エルアース陸上競技界に新星現る!
はい、すいません。
さあ、しかし巨大イノシシもなかなかのしつこさです。
本来臆病な性格だとどこかで聞いたような気もしますが、この世界のイノシシも似たような習性なのでしょうか。
まあ……剣幕からは臆病なようにはまるで見えません。
このまま走って撒いてもいいんですが、早速スキルの恩恵でしょうか、はたまた転生して知力が高まったおかげでしょうか、対処法が頭の中に色々浮かんできます。
というわけで、ちょっと走る速度を速めて振り向き様に!
「とう! 風刃!」
――シュン!スパッ!
「うわグロっ!」
手刀の先から放った風刃は、巨大イノシシを見事に真っ二つにしてしまいました。
大変に気持ち悪いです。
直視できません。
血の噴き出し方がヤバい、内臓がドパッと出てきてます。
異世界初魔法はもうちょっと落ち着いたやつを使いたかった。火にすればよかったかな。
さて、とはいえ死体をそのままにしといてもな……。
えーっと、【万物鑑定】によると、このモンスターはEランクのボアボアというモンスターらしい。
ちなみにこのランクというのはF~Aまでと、更にその上にS、SS、SSSとあり。Fが最低ランクだ。
つまりこのボアボアは、まあ雑魚の部類になる訳だな。
ん、なになに。
さらに【万物鑑定】によれば、例えEランクでもモンスターの攻撃は侮れない。
一般人は当然として、油断をすれば見習い騎士や見習い冒険者などが命を落とすことがある。
なるほどね。
聞かんでもあの迫力を見ればそりゃそうだろうなっつー情報だな。ありがたいんだけどね。
しかしこの【万物鑑定】の存在はやはりというか、かなり助かった。
まあ喋ったりしてくれる訳ではなくて、半透明の文章が視界の邪魔にならないとこに表示されるだけなんだけどね。淡々とした文章で説明文的な感じ。
まあ、あの神様にもここばかりは感謝してもいいかもな。
まさか意識をするだけで、対象としたものならなんでも情報が閲覧できるとはな。
だが、こんなRPGゲームみたいな視野、視界といえばいいのか……?
自分のステータスや所持してるスキル、異空間収納の中身やら、とにかく様々な情報が知りたいと意識を向けるだけで見れるようになるとは……こりゃこの状態が世界で俺だけだとしたらかなりチートだわ。あざます。
これ経験したらこのスキル無しで生きていけるのだろうか?
まあいい、とにかくこのデカイノシシどうするかな。
――グギュルルルルル
「……腹減ったわ。食うか」
一般的にもよく食われてるみたいだし。
しかし内臓と血……いや、気持ち悪い部分全てどうにかならないだろうか、確かイノシシって寄生虫がヤバいとかもあったような、なかったような……。
「おい! そこのあんた!」
お、やっと接触してきましたか、気配はレーダーっぽい機能で見えてたんだよね。
うん、言語の日本語化もできてるな。
完璧だぞ【万物鑑定】!
そんな機能もあるなんて、便利すぎるぞ!
さてと、第一異世界人とは仲良くなれるのだろうか……。
「はい、なんでしょうか?」
「そのボアボアはあんたが倒したのか!?」
「お兄ちゃん! やめようよ! こんなとこに1人でいるなんて、その人普通じゃないよ! 早くここを離れよう!」
普通じゃないって……まあ今はいい。
兄妹なのか?
顔立ちは似てると言えなくもない。
だが、二人とも格好はボロボロだし、だいぶやつれているようだ。
歳は兄が15で。
妹は12か。
人間に対して初の【万物鑑定】行使だが、ちゃんと発動しているようだ。
名前、年齢、レベル、ステータス、スキル……っていやいや、このスキルやっぱすごすぎだろ。
ボアボアの時は逃げるのに必死すぎて気にしてなかったが、対象が生物だとうっすらとその対象を囲うようなオーラ?敵意?らしきものが見える。
少年の方は赤がついたり消えたりと点滅している。
どうするか悩んでるんだな。
対して妹は真っ赤だ。わかりやすいな。
だいぶ警戒されてるようだ。
ここは優しくしないとな。
「ああ、そうだよ。それで君たちは? 一体ここら辺でなにをしているんだい?」
「……頼みがあるんだ! そのボアボアの肉をわけて欲しい! もう2日間なにも、水すら口にしていないんだ!」
マジか、そらヤバいわ。
これはわけてあげなきゃあ、お人好しの日本人としてのプライドが許さんわな。
「お兄ちゃん! そんなこと、うぐっ……ゲホッゲホッ」
「お、おいエリン! 大丈夫か!?」
いやいや、もう見てらんないよ。
お兄さんが助けてあげよう。
「なあ君たち、信用してくれとは言わない。だがまずはこれを」
俺は水を生むべくなんとなく魔法を発動し、まずは地面に窪みを作った。
「な! あんた魔法が使えるのか!」
「まあ見てて」
そして、更にその窪みに向けて水を生む魔法をなんとなく発動。
これで飲み水を確保だ。
仕組みがよくわからんが、魔法って結構楽に、ってか念じれば使えるんだな。意外と楽勝だ。
「す、すごい! こんなすごい魔法見たことないよ!」
「そうなの? あ、毒素も取り除いてあるから飲んで大丈夫、さあ妹さんも一緒に」
顔を見合わせる兄妹。
「あ、まだ信用できないだろうし、ちょっと待ってね。ん……ズズ……プハァ~美味い! これで安心かな?」
「あ、ありがとう! エリン、さあほら、キレイな水だよ」
「ゲホッ、ゲホッ、あ、ありがとう……ございます」
信用……まではもちろんされてないだろうけど、とりあえず赤オーラは消えたな、よし。
「大丈夫、落ち着くまで待ってるから、焦らないでゆっくり飲むんだよ」
「プハァ~! 生き返った! 兄ちゃんありがとう!」
「ふぅ……あ、あの……さっきはすいません。私、つい失礼なことを……」
まったく、いい子達じゃないか。
「ああ、全然大丈夫だよ。気にしないで」
「兄ちゃん魔法使えるんだな! こんな便利な魔法見たことないよ!」
妹もこくこく頷いてるな。
「こういうのは珍しいのかい? 君たちは魔法は?」
「第一位階なら少しだけ……小さな火球を撃ち出す程度ですが……」
「俺はまったく使えない。適性が無いらしいんだ。でもエリンはエルムガルド魔法学院に通ってるんだ。俺達がいた村じゃ一番才能があったんだぜ!」
そうか、だから兄の方には魔法関係のスキルがまったく無いのか。
ん、でも火属性自体は才能があるって書いてあるのになんでだ?
まあいいや、妹の方は使えるのはまだ第一位階までで、これまた火属性に才能があるんだな。
ちなみに位階というのは魔法のランクっぽい。
十位階まであって、数字が若い方が低ランクだ。って、鑑定したら書いてあった。
気になったワードにも即使えるなんて、なんて汎用性が高いんだこのスキルわ!
水の才能があれば飲み水には困らなかっただろうに……まあぼやいてもしょうがないな。
てか属性の適性って1個が普通なのか?
俺全部適性ついてるんだが……。
「へ、へぇ~なんだかすごそうだね! 普通は適性って1つの属性だけなのかい?」
「兄ちゃん何言ってるんだ?」
あ、あれ?この定番リアクションはまさか……。
「あ、あの! さっきの魔法ってなんの属性を使ったんですか?」
ああ、やっぱ間違いない。
どチートなんだ俺。
お約束だが言ってみるか。
「えーっと、2つかな? 土と水」
ん、なになに、そんなに人の顔凝視して、二人の時が完全に止まってる。
「お、お~い、お~い二人とも~」
顔の前で手をフリフリ。
「す、すごいです! 本当にすごいです! 魔法学院に在籍している人でも100人に満たないですよ! 王国中探しても1000人といないです!」
え、そうなの?なんか1000人って意外と多い気もするけど?
「うわぁ! 兄ちゃん超すげぇな! なあ、エリンのこと弟子にしてやってくれよ!」
「そ、そんなにすごいのかい? なんだか恥ずかしいな、それに弟子だなんて大げさだよ」
「お兄ちゃんやめてよ! 弟子になんてしてくれるワケないじゃない! 全人口3億人の王国ですからね! それはもうすごいですよ! 2つの属性を行使できるなんて」
あいや3億人かぁ~、そらすごいわ。
30万人に1人ぐらいの割合か?
「しかも兄ちゃん無詠唱だったよーな……」
「た、確かに! あ! まさか嵐の騎士団の人ですか!?」
しゅ、しゅとぅ、ええ、なんだって?
【万物鑑定】助けてくれ!
「そ、それはなんだい?」
「え、本当に知らないの? 兄ちゃんて王国の人間じゃないのか?」
んーと?デュアル王国騎士団の精鋭部隊、歴史は長く、古来より特別に選ばれた人間のみで編成される王の直属部隊……か、【万物鑑定】よ、ありがたいがよくわからん。
しかし、なんて言ったもんかな……二人とも薄くだけど、また赤オーラ出てきちゃってるし。
予想はしてたが自分の身の上を説明するのがこんなに困るとは、よくこの手の話だと正体を隠すもんだが……ここは。
「ちょっと、兄ちゃん? 急に黙ってどうしたの?」
「ああ、ごめんごめん。実は俺、さっきこの世界に転生してきたんだよね」
あ、ヤバい、またフリーズタイムだ。
「「ええええええええええええ!!!」」
ん、いけない、失敗したかも……。
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