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ハイハイ
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僕は熊と散歩がしたかったのでハイハイができるか試すことにした。
仰向けで寝ていた僕は、お腹にぎゅっと力を入れて手足を左に傾けて起き上がろうとしたけどダメだった。
何回やっても起き上がれなくて僕はイライラしてきた。
熊と散歩がしたいのに一緒に遊びたいのになでなでもしたいのに、何もできない。
イライラする。
「ウシャル、グハ様の様子がおかしいぞ! ジタバタともがいておられる!」
「ヘルトリー、グハ様は今、自分の力で起き上がろうと必死にもがいておられるのよ。ここは心を鬼にして見守りましょう」
「そんな、グハ様がもがき苦しむ姿を何もせずに見ていろというのか。くっ、クソお!」
ヘルトリーはイライラして壁を殴ったけど、僕はそれを見てかっこ悪いと思った。
僕はかっこ悪くなりたくないからジタバタもがくのをやめた。
そしたら気持ちがだんだん落ち着いてきて、体の中であり余る力を感じた。
目を閉じて地面から少しずつ宙に浮いていくイメージをして、膨ませてみた。
そしたら体がだんだん軽くなってきて水の中にいるみたいだった。
目を開けたら本当に僕の体が宙に浮いてた。
「ウシャル、これは夢か? グハ様が宙に浮いておられるように見えるのだ……」
「いえ夢じゃないわ……私にもそう見えるもの。まだ自分自身の体を起こすことすら出来ないというのに、羽根も無しに浮遊するなんて……とんでもない才能だわ!」
僕はイメージ通り宙に浮くことが出来たので嬉しかった。
それにこれで熊の散歩をしてやれるから良かった。
ウシャルとヘルトリーは宙に浮いてる僕を見て、手を握り合って興奮してる。
「グハ様がいかに魔王様の強大な力を受け継いでいるといっても、魔力の使い方を覚えなくてはその真価を発揮できない。しかし学ぶこともなく自力で使いこなしてみせるとは、グハ様は本当に末恐ろしいお方だな! ウシャルよ!」
「ええ! 私は確信したわ。遠くない未来にきっと、いえ必ず、グハ様がこの世界を統べられるということを! ……ふふふ。あっはっはっはっはっはっは!」
「くくく……。だはは、だははは! だはっ! だはだはだはっ!」
初めてヘルトリーの笑う姿を見たけど変な笑い方でちょっと気持ち悪かった。
二人は何が面白いのか、地面に転げて腹を抱えてずっと笑ったままだった。
そんな楽しそうな二人をほっといて、僕は熊の所まで飛んで行った。
そしてこっそり洞穴を出て、熊と散歩することにした。
仰向けで寝ていた僕は、お腹にぎゅっと力を入れて手足を左に傾けて起き上がろうとしたけどダメだった。
何回やっても起き上がれなくて僕はイライラしてきた。
熊と散歩がしたいのに一緒に遊びたいのになでなでもしたいのに、何もできない。
イライラする。
「ウシャル、グハ様の様子がおかしいぞ! ジタバタともがいておられる!」
「ヘルトリー、グハ様は今、自分の力で起き上がろうと必死にもがいておられるのよ。ここは心を鬼にして見守りましょう」
「そんな、グハ様がもがき苦しむ姿を何もせずに見ていろというのか。くっ、クソお!」
ヘルトリーはイライラして壁を殴ったけど、僕はそれを見てかっこ悪いと思った。
僕はかっこ悪くなりたくないからジタバタもがくのをやめた。
そしたら気持ちがだんだん落ち着いてきて、体の中であり余る力を感じた。
目を閉じて地面から少しずつ宙に浮いていくイメージをして、膨ませてみた。
そしたら体がだんだん軽くなってきて水の中にいるみたいだった。
目を開けたら本当に僕の体が宙に浮いてた。
「ウシャル、これは夢か? グハ様が宙に浮いておられるように見えるのだ……」
「いえ夢じゃないわ……私にもそう見えるもの。まだ自分自身の体を起こすことすら出来ないというのに、羽根も無しに浮遊するなんて……とんでもない才能だわ!」
僕はイメージ通り宙に浮くことが出来たので嬉しかった。
それにこれで熊の散歩をしてやれるから良かった。
ウシャルとヘルトリーは宙に浮いてる僕を見て、手を握り合って興奮してる。
「グハ様がいかに魔王様の強大な力を受け継いでいるといっても、魔力の使い方を覚えなくてはその真価を発揮できない。しかし学ぶこともなく自力で使いこなしてみせるとは、グハ様は本当に末恐ろしいお方だな! ウシャルよ!」
「ええ! 私は確信したわ。遠くない未来にきっと、いえ必ず、グハ様がこの世界を統べられるということを! ……ふふふ。あっはっはっはっはっはっは!」
「くくく……。だはは、だははは! だはっ! だはだはだはっ!」
初めてヘルトリーの笑う姿を見たけど変な笑い方でちょっと気持ち悪かった。
二人は何が面白いのか、地面に転げて腹を抱えてずっと笑ったままだった。
そんな楽しそうな二人をほっといて、僕は熊の所まで飛んで行った。
そしてこっそり洞穴を出て、熊と散歩することにした。
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