魔王0歳が世界を支配する

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金ぴかの女の子ペス

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僕は家が少ないすかすかの村で金ぴかの女の子を探してた。
見つからないから目を瞑って「金ぴかの女の子はどこ?」って心の中で誰かに聞いてみた。
そしたら真っ暗な中に金ぴかの子がぽわんってぼやけて出てきたから、僕は目を開けてそこまで飛んで行った。
金ぴかの女の子は、この村で一番ボロい家の中にいた。
家は木の板で出来てて、板がばりばりに割れて中が丸見えになってた。
割れた板の隙間から中を覗いて見ると、金ぴかの女の子がかしこまって手に何か持ってもぞもぞしてる。
よく見ると乾いた草で草履みたいなのを作ってて、金ぴかの女の子の周りには草履が山積みしてあった。
ずっと見てたらドキドキしてちんちんがイライラしてきたから、やっぱこの子をお嫁さんにしようと思った。

「んおぉ? おまん、さっきのガキんちょじゃねっがぁ……。わしん家でなんしょんじゃわれぇ。ひっぐぅ……ごがあぁ、っぺ」

僕の後ろから声がして振り向いたら、田んぼに落っこちてたおじいさんがボロい家の壁に手をついて僕を見てた。
それを遠くで見てたウシャルとヘルトリーが目をギラギラさせるから、僕は両手を前に出して殺したらダメだよの合図をした。

「わしの娘っ子に何か用がぁ? んあぁ? おい、もすかすておまん、ペスに惚れとんのかぁ? ぼへへっ」

おじいさんが喋ると臭かったけど、お嫁さんになる女の子のお父さんらしいから我慢した。
金ぴかの女の子の名前はペスらしい。
犬みたいな名前だと思った。

「うん。僕はあの金ぴかの子と、ぺすと結婚する」
「んあぁあん? ……は、はっはっは! どわっはっはっは! ……おもろいやんけぇ、ぐへっへ。ええぞ、ペスをおまんにくれてやろうか?」
「うん、ちょうだい」
「うーんでものぉ……くれてやりたいのは山々なんじゃがのぉ……ペスは家の稼ぎ頭じゃからのぉ。おらんくなってもうたら、わしゃ生きていかれんからのぉ、困るのぉ……。そうじゃ、金をくれるならペスを譲ってやってもええぞ。金になる物でもええ。ただしじゃ、わしが一生酒をたらふく飲んで暮らせるだけの金を用意せい。だはっはぁ! どうじゃ? わしもペスの稼ぎだけじゃ満足できんでのぉ。おまんとこのおっとうとおっかあに聞いてみい。おん? できっかぁ?」

おじいさんはペスに働かせて、自分は何もせずに酒を飲んで暮らしてるらしい。
しかもそれでも満足できずに今度はペスを売ろうとしてる。
すごく悪いおじいさんだ。
僕はペスを、この悪いおじいさんから救い出してあげようと思った。
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