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029_俺の教えを請いたいなら、それなりの覚悟はしてもらうぞ
■■■■■■■■■■
029_俺の教えを請いたいなら、それなりの覚悟はしてもらうぞ
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酷いものだ。
銅の剣は噛みつきネズミに当たっても切れず、ジョナサンは体当たりを受けた。
スライムに指示することを忘れているから、スライムはどうしたらいいか判断できない。
地面に倒れたジョナサンは、泣きながら剣を振り回す無様な姿を晒す。
無駄に剣を振っているから、噛みつきネズミは近寄れないでいるのが救いか?
「剣が切れないなら、殴れ」
「はい」
「スライムに指示しろ」
「はい……ロビー。体当たり」
「ピッ」
噛みつきネズミの左後方から、スライムが体当たりした。
ダメージはほとんどないが、噛みつきネズミに隙ができた。
「今だ、刺せ」
「はい」
ジョナサンが剣を突き出す。切れ味が悪い剣でも、突かれればそれなりのダメージが入る。
「スライムに指示を出せ。冷静に考えて動け」
「はい。ロビー。後方に回って攻撃だ」
「ピッ」
ジョナサンは冷静さを取り戻したようだ。
後方に回り込んだスライムを嫌がった噛みつきネズミは、ジョナサンから意識を手放した。
「やっ」
その隙を見逃さなかったジョナサンの振り下ろし。切るのではなく、殴る攻撃だ。
噛みつきネズミが吹き飛んで、立ち上がれない。
「ロビー。覆いかぶさって」
「ピッ」
動けない噛みつきネズミにスライムが覆いかぶさると、そのまま纏わりついて体中を覆っていく。
足掻く噛みつきネズミの頭部に、ジョナサンの剣が振り下ろされる。それがとどめとなって、噛みつきネズミは倒れた。
激しい息遣いのジョナサンは、呆然と噛みつきネズミの死体を見下ろしている。
「僕が……やった……うっ……」
初めて魔物を殺したジョナサンは、嘔吐した。
「ジョナサン。気分はどうだ?」
ひとしきり吐いたジョナサンに、優しく声をかける。
「大分良くなりました」
涙目のジョナサンが立ち上がって、俺に頭を下げた。そんなにペコペコしなくてもいいんだがな。
「それなら、次は解体だ」
「えっ……?」
「魔物を倒したら、解体する。当然のことだ。ロック、見本を見せてやれ」
「承知しました」
ロック懐から短剣を取り出す。噛みつきネズミの後ろ足に手をかけて持ち上げると、そのナイフで首をかき切る。
首の半分ほどを切り、その切り口からボタボタッと血が落ちる。ジョナサンはそれを見てまた吐いた。
そんなことで魔物と戦い、その素材を持ち帰ることなんかできないぞ。
「目を逸らすな。こみ上げてくるものを飲み込め。吐くと癖になるぞ」
「癖に……」
癖になるかは知らないけどな。
「は、はい……目を逸らしません」
いい覚悟だ。
と思ったが、腹を裂いて臓腑が出てくると頬を膨らませて口を手で押さえていた。
ジョナサンはなんとか解体の見学をしきった。
見学だから褒めるようなことではないが、少しは評価してやろう。少しだから、100の内の1くらいだ。
「自分で解体できるようになったら、次のことを教えてやる。その前にその剣を寄越せ」
ジョナサンの銅の剣。俺はそれをボキッと折った。
「えっ!?」
「こんなものなんの役に立たない。これからはこれを使え」
俺は銅の剣をポイッと捨てて、拾った木の枝をジョナサンに渡した。
適当に選んだように見えるかもしれないが、これはコウリクという木の枝だ。コウリクは硬くて丈夫な木で、長さもジョナサンに丁度いいと思ったからチョイスしたんだ。
「持ち手のところに滑り止めの布を巻いて使え」
ロックが正方形の布を歯で噛んで破り、グリップのところに布を巻く。
「お前、いつも布を持ち歩いているのか?」
「これはハンカチですよ」
「ロックがハンカチだとっ!?」
「驚くところがおかしくないですか。抗議します」
「ロックがハンカチで手を拭くところを見たことがない。そんな俺が驚くのは当たり前だろ」
「ハンカチは淑女の涙を拭ったり、ベンチなどに敷くためのものですよ」
「……涙のほうはともかく、ベンチに敷くのになんの意味があるんだ?」
「紳士の嗜みです」
「……ジョナサン。調子はどうだ?」
「あ、無視したっ。俺だって紳士の端くれですからねっ」
ロックが紳士だなんて、俺は認めないからな。お前は俺と同じ穴の貉だと思っていたのに、色気づきやがって。
「それは両手で扱え。振り下ろす時は、腰を入れろ」
へっぴり腰では力が棍棒に伝わらないから、尻を蹴り上げて修正。
「は、はい」
「背筋を伸ばせ」
「はい」
ジョナサンは枝じゃなかった、棍棒を何度か振って調子を確かめた。
まだまだだが、さっきよりは良くなた。
「その感覚を忘れるな」
「はい、ありがとうございます」
この日は3匹の噛みつきネズミを狩った。
戦いは棍棒にしたことで少しはマシになったが、解体までは無理だった。
市民街にある俺の工房に、ジョナサンを連れて帰る。
「茶の1杯も出さないが、楽にしてくれ」
「あの、ここは?」
「俺が持っている工房の1つだ」
ジョンさんは平民街にある家が珍しいのか、キョロキョロとしている。
ジョナサンの前に加護ミエールを置く。
「これは……?」
「ここに手を置け」
「……はい」
赤(起動スイッチ)を押し、青(測定スイッチ)で測定。
─────────
ジョナサン・ルーデリック(9歳)
【加 護】 軟体テイマー
【体 力】 25
【魔 力】 70
【攻撃力】 15
【防御力】 10
【素早さ】 15
【素 質】 学者
─────────
ほう、ジョナサンは魔力が高いな。
もっとも加護ミエールは俺の能力値が100になるように調整されているから、魔力だけ異常に高い数値になってもおかしくない。
むしろ俺の能力が、魔力だけ少ないという意味でもある。
こういったことを調整しようと思っても、サンプルをもっと集めないとできないんだよ。
「僕の名前が出てます。それに加護も」
「これはジョナサンの加護や能力だ」
「え? 僕の……」
「そういったものを測るアイテムだな」
「そんなアイテムがあるのですか?」
「そりゃぁあるだろ。【神威の儀】だってアイテムを使って加護を調べているんだから」
「で、でも……【神威の儀】では能力なんて」
「加護だけ見るより、能力も見れたほうがいいだろ」
「だからって……」
「ジョナサン様。スピナー様はこういった方です。諦めてください」
ロックは何を諦めろと言うんだ?
加護を調べるだけなら二番煎じだから、やる意味がないだろ。そこに付加価値をつけてこそ、便利になるんだ。
こういったことの繰り返しで、世の中はどんどん便利になっていくんだと俺は思うぞ。
029_俺の教えを請いたいなら、それなりの覚悟はしてもらうぞ
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酷いものだ。
銅の剣は噛みつきネズミに当たっても切れず、ジョナサンは体当たりを受けた。
スライムに指示することを忘れているから、スライムはどうしたらいいか判断できない。
地面に倒れたジョナサンは、泣きながら剣を振り回す無様な姿を晒す。
無駄に剣を振っているから、噛みつきネズミは近寄れないでいるのが救いか?
「剣が切れないなら、殴れ」
「はい」
「スライムに指示しろ」
「はい……ロビー。体当たり」
「ピッ」
噛みつきネズミの左後方から、スライムが体当たりした。
ダメージはほとんどないが、噛みつきネズミに隙ができた。
「今だ、刺せ」
「はい」
ジョナサンが剣を突き出す。切れ味が悪い剣でも、突かれればそれなりのダメージが入る。
「スライムに指示を出せ。冷静に考えて動け」
「はい。ロビー。後方に回って攻撃だ」
「ピッ」
ジョナサンは冷静さを取り戻したようだ。
後方に回り込んだスライムを嫌がった噛みつきネズミは、ジョナサンから意識を手放した。
「やっ」
その隙を見逃さなかったジョナサンの振り下ろし。切るのではなく、殴る攻撃だ。
噛みつきネズミが吹き飛んで、立ち上がれない。
「ロビー。覆いかぶさって」
「ピッ」
動けない噛みつきネズミにスライムが覆いかぶさると、そのまま纏わりついて体中を覆っていく。
足掻く噛みつきネズミの頭部に、ジョナサンの剣が振り下ろされる。それがとどめとなって、噛みつきネズミは倒れた。
激しい息遣いのジョナサンは、呆然と噛みつきネズミの死体を見下ろしている。
「僕が……やった……うっ……」
初めて魔物を殺したジョナサンは、嘔吐した。
「ジョナサン。気分はどうだ?」
ひとしきり吐いたジョナサンに、優しく声をかける。
「大分良くなりました」
涙目のジョナサンが立ち上がって、俺に頭を下げた。そんなにペコペコしなくてもいいんだがな。
「それなら、次は解体だ」
「えっ……?」
「魔物を倒したら、解体する。当然のことだ。ロック、見本を見せてやれ」
「承知しました」
ロック懐から短剣を取り出す。噛みつきネズミの後ろ足に手をかけて持ち上げると、そのナイフで首をかき切る。
首の半分ほどを切り、その切り口からボタボタッと血が落ちる。ジョナサンはそれを見てまた吐いた。
そんなことで魔物と戦い、その素材を持ち帰ることなんかできないぞ。
「目を逸らすな。こみ上げてくるものを飲み込め。吐くと癖になるぞ」
「癖に……」
癖になるかは知らないけどな。
「は、はい……目を逸らしません」
いい覚悟だ。
と思ったが、腹を裂いて臓腑が出てくると頬を膨らませて口を手で押さえていた。
ジョナサンはなんとか解体の見学をしきった。
見学だから褒めるようなことではないが、少しは評価してやろう。少しだから、100の内の1くらいだ。
「自分で解体できるようになったら、次のことを教えてやる。その前にその剣を寄越せ」
ジョナサンの銅の剣。俺はそれをボキッと折った。
「えっ!?」
「こんなものなんの役に立たない。これからはこれを使え」
俺は銅の剣をポイッと捨てて、拾った木の枝をジョナサンに渡した。
適当に選んだように見えるかもしれないが、これはコウリクという木の枝だ。コウリクは硬くて丈夫な木で、長さもジョナサンに丁度いいと思ったからチョイスしたんだ。
「持ち手のところに滑り止めの布を巻いて使え」
ロックが正方形の布を歯で噛んで破り、グリップのところに布を巻く。
「お前、いつも布を持ち歩いているのか?」
「これはハンカチですよ」
「ロックがハンカチだとっ!?」
「驚くところがおかしくないですか。抗議します」
「ロックがハンカチで手を拭くところを見たことがない。そんな俺が驚くのは当たり前だろ」
「ハンカチは淑女の涙を拭ったり、ベンチなどに敷くためのものですよ」
「……涙のほうはともかく、ベンチに敷くのになんの意味があるんだ?」
「紳士の嗜みです」
「……ジョナサン。調子はどうだ?」
「あ、無視したっ。俺だって紳士の端くれですからねっ」
ロックが紳士だなんて、俺は認めないからな。お前は俺と同じ穴の貉だと思っていたのに、色気づきやがって。
「それは両手で扱え。振り下ろす時は、腰を入れろ」
へっぴり腰では力が棍棒に伝わらないから、尻を蹴り上げて修正。
「は、はい」
「背筋を伸ばせ」
「はい」
ジョナサンは枝じゃなかった、棍棒を何度か振って調子を確かめた。
まだまだだが、さっきよりは良くなた。
「その感覚を忘れるな」
「はい、ありがとうございます」
この日は3匹の噛みつきネズミを狩った。
戦いは棍棒にしたことで少しはマシになったが、解体までは無理だった。
市民街にある俺の工房に、ジョナサンを連れて帰る。
「茶の1杯も出さないが、楽にしてくれ」
「あの、ここは?」
「俺が持っている工房の1つだ」
ジョンさんは平民街にある家が珍しいのか、キョロキョロとしている。
ジョナサンの前に加護ミエールを置く。
「これは……?」
「ここに手を置け」
「……はい」
赤(起動スイッチ)を押し、青(測定スイッチ)で測定。
─────────
ジョナサン・ルーデリック(9歳)
【加 護】 軟体テイマー
【体 力】 25
【魔 力】 70
【攻撃力】 15
【防御力】 10
【素早さ】 15
【素 質】 学者
─────────
ほう、ジョナサンは魔力が高いな。
もっとも加護ミエールは俺の能力値が100になるように調整されているから、魔力だけ異常に高い数値になってもおかしくない。
むしろ俺の能力が、魔力だけ少ないという意味でもある。
こういったことを調整しようと思っても、サンプルをもっと集めないとできないんだよ。
「僕の名前が出てます。それに加護も」
「これはジョナサンの加護や能力だ」
「え? 僕の……」
「そういったものを測るアイテムだな」
「そんなアイテムがあるのですか?」
「そりゃぁあるだろ。【神威の儀】だってアイテムを使って加護を調べているんだから」
「で、でも……【神威の儀】では能力なんて」
「加護だけ見るより、能力も見れたほうがいいだろ」
「だからって……」
「ジョナサン様。スピナー様はこういった方です。諦めてください」
ロックは何を諦めろと言うんだ?
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