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優一の姉のお話。番外編
最終日の後夜祭。
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無事成功を納めた桃子のクラスは、生徒会からトロフィーを受賞することになった。
「やったーーっ!!」
「これで部費がまかなえる!!」
「しゃっー!!」
まさに女子の皮を被った獣の様に叫ぶ彼女らに対し、男子達と言えば…………
「もう、ヤダ……………」
「終わった、…………終わった……………」
泣きながら歓喜の声を出している。
「助かっ…………」
『それでは、優勝者には、今の心境を聞きたいと思いますので、優勝者のクラスは、全員、前へ来てください。』
「「「はあっ!!!???」」」
「さぁ、可愛い男の娘諸君。行こうか。」
クラス委員長は、微笑みながら女装している彼らにこうも言った。
「いや、お嬢様がた。ふふ、アハハッ!!!」
高笑いをしなからだが。
「ひぃっ!!!」
「も、もう、ヤダッーーーーーー!!!!!」
「助けてくれーーーーっ!!!」
もちろん助ける者はおらず、他のクラスの男子達は顔に「ごめん………」と書いているかのような素振りをしていた。桃子のクラスの男子達は他のクラスの男子達に『この裏切り者っ!!』や『助けてくれっ!!』や『はは、ははははは…………』と魂が抜けたかの様に笑っていた。
ーーーーー
生徒会の話が終わると最後の行事が始まる。
「えー、今回は2-B組が優勝しましたので、と言うか私達のクラスなんですけど………まぁ、頑張ったと言うことで、皆さん!かんぱーい!!」
『乾杯っ!!』
2学年合同の打ち上げが始まった。そして…………
「す、スゲーな春風………お前本当に女の子みたいだな…………」
「もう、聞きたくないよ……………」
春風には、トラウマの文化祭として記憶されるであろう。
「清次郎君はさぁ、こういうカラフルのクマさんとか似合いそうだねww」
「ほ、ホント?」
「うんうん!!」
清次郎は可愛い物好きの特性が付け加えられたらしい。
「花枝!助けてくれ!!!」
「ん?どったの?」
「だ、………男子達に追われてて…………」
『おーい、朝日~。この黒猫カチューシャを着用してくれないかー?』
『可愛いマドンナの朝日くんはどこにいますか~!!』
「おお!人気者だね~。朝日可愛いもんね!」
「か、かわ!?は、恥ずかしいこというなよ、バカ…………」
朝日は可愛い照れ屋に進化をとげた!!
こうして文化祭は終わった。
この男子達の変わりよう…………ごっちゃんです。さて、そろそろ来る頃だろう。
「おーい!モンちゃん~!!」
「遅いぞ、翔真。」
「だって見当たらなかったんだもんさぁ。」
翔真(しょうま)と呼ばれた男は、来た早々桃子の耳に聴こえるくらいの声で、なにかを訪ねる。
『それで、“例の物”は?』
物騒に聴こえるが、これがあまり物騒ではない。もしかしたら、一部の人にとっては物騒かもしれないが。
『おう、この“物”が欲しかったんだろ?』
『ああ。確かめさせてもらうぜ?かまわないか?』
『ええ。』
“例の物”を手に取った翔真はニコニコしながら見ていた。それは………
『やっぱ最高ですわー、これ。生の高校生のメイド服なんて拝めませんからね~』
『だろ!』
誇らしげに笑う桃子。そして手に取る紙を見ながらニコニコしている翔真。
例の物とは、桃子のクラスがメイド服を着た写真だった。
『やっぱ、これは止められないよな。』
『なー。』
「「だって………私(俺)腐女子(腐男子)だしな!!」」
彼らは当の前に腐っていたのだ。男と男の恋愛に。
まぁ、これは止められないよね。
「やったーーっ!!」
「これで部費がまかなえる!!」
「しゃっー!!」
まさに女子の皮を被った獣の様に叫ぶ彼女らに対し、男子達と言えば…………
「もう、ヤダ……………」
「終わった、…………終わった……………」
泣きながら歓喜の声を出している。
「助かっ…………」
『それでは、優勝者には、今の心境を聞きたいと思いますので、優勝者のクラスは、全員、前へ来てください。』
「「「はあっ!!!???」」」
「さぁ、可愛い男の娘諸君。行こうか。」
クラス委員長は、微笑みながら女装している彼らにこうも言った。
「いや、お嬢様がた。ふふ、アハハッ!!!」
高笑いをしなからだが。
「ひぃっ!!!」
「も、もう、ヤダッーーーーーー!!!!!」
「助けてくれーーーーっ!!!」
もちろん助ける者はおらず、他のクラスの男子達は顔に「ごめん………」と書いているかのような素振りをしていた。桃子のクラスの男子達は他のクラスの男子達に『この裏切り者っ!!』や『助けてくれっ!!』や『はは、ははははは…………』と魂が抜けたかの様に笑っていた。
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生徒会の話が終わると最後の行事が始まる。
「えー、今回は2-B組が優勝しましたので、と言うか私達のクラスなんですけど………まぁ、頑張ったと言うことで、皆さん!かんぱーい!!」
『乾杯っ!!』
2学年合同の打ち上げが始まった。そして…………
「す、スゲーな春風………お前本当に女の子みたいだな…………」
「もう、聞きたくないよ……………」
春風には、トラウマの文化祭として記憶されるであろう。
「清次郎君はさぁ、こういうカラフルのクマさんとか似合いそうだねww」
「ほ、ホント?」
「うんうん!!」
清次郎は可愛い物好きの特性が付け加えられたらしい。
「花枝!助けてくれ!!!」
「ん?どったの?」
「だ、………男子達に追われてて…………」
『おーい、朝日~。この黒猫カチューシャを着用してくれないかー?』
『可愛いマドンナの朝日くんはどこにいますか~!!』
「おお!人気者だね~。朝日可愛いもんね!」
「か、かわ!?は、恥ずかしいこというなよ、バカ…………」
朝日は可愛い照れ屋に進化をとげた!!
こうして文化祭は終わった。
この男子達の変わりよう…………ごっちゃんです。さて、そろそろ来る頃だろう。
「おーい!モンちゃん~!!」
「遅いぞ、翔真。」
「だって見当たらなかったんだもんさぁ。」
翔真(しょうま)と呼ばれた男は、来た早々桃子の耳に聴こえるくらいの声で、なにかを訪ねる。
『それで、“例の物”は?』
物騒に聴こえるが、これがあまり物騒ではない。もしかしたら、一部の人にとっては物騒かもしれないが。
『おう、この“物”が欲しかったんだろ?』
『ああ。確かめさせてもらうぜ?かまわないか?』
『ええ。』
“例の物”を手に取った翔真はニコニコしながら見ていた。それは………
『やっぱ最高ですわー、これ。生の高校生のメイド服なんて拝めませんからね~』
『だろ!』
誇らしげに笑う桃子。そして手に取る紙を見ながらニコニコしている翔真。
例の物とは、桃子のクラスがメイド服を着た写真だった。
『やっぱ、これは止められないよな。』
『なー。』
「「だって………私(俺)腐女子(腐男子)だしな!!」」
彼らは当の前に腐っていたのだ。男と男の恋愛に。
まぁ、これは止められないよね。
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