51 / 74
第十話
番外編、天国にいるミシェルの話。Ⅰ
しおりを挟む
天国に行ったミシェル、彼は今山積みになった書類達と戦っていた。
ーもう、やだ…………なんなの?なんでこんなにもあるの?意味分からん………
『ミシェイル様、机に顔をくっつけても、仕事は無くなりませんよ?』
『う、うるさい!!今は休憩中なんだっ!!』
はぁ、とため息をつく六羽の天使は持ってきていた新たな書類を積み上げる。
『えっ!?』
『あともう少しですよ、ちゃんとやってください。』
『うえーーーーー!!』
ミシェルはぐったりとした素振りをしながら、次の紙を手元に持っていく。書類を見ている姿はまるで天使長のようだが、頭脳は神様だ。一秒も満たない間で書類を見通し、書き始める。
ーあの姿は神様らしいのですがね…………
そう思いながら六羽の天使、マフィエルは現世で手に入れたであろう紅茶を作り始める。
『…………ねぇ、マフィ神の俺でもさ子供って出来るのかな?』
『…………いま、ナント?』
『だから、子供が欲しいって言ってんの!』
マフィエルはカップに注いでいたお湯を盛大に溢しながら、絶句していた。
ーあの、ミシェイル様が子供!?確かに愛と純情の神と唱われる神ですが、そんな素振り見せた事すら無かったあのミシェイル様が、こ、ここ、子供!?
マフィエルは咳を一つし、その応えに答える。
『それは、人間との、ですか?』
『そうだよ。』
『………例は地球側の方で神とのハーフが生まれていたこともあるそうですが、歴史の筋道が改変される可能性があります。』
『結局は大丈夫なの?』
『ええ、男同士となれば分かりませんが。』
『えっ!!』
『はい?』
ーなぜ、男同士の所で驚くのだろう………
この時は分かっていなかったマフィエル。いや、薄々勘づいていたのですが、まさか愛したのがよりにもよって“ 男同士 ”だとは………
なぜ知ったのかと言うと、天界にある過去と未来を写し出す“ 鏡 ”を使い、ミシェルの行動を詳しく見ていた。
ーえーと………ここ、ぐらい、かな?
持ち手のダイヤを上手に扱い、ミシェルが管理している“男性だけの世界”からミシェルの行動を確かめる。
『ブブン……ブン----------』
ーお、きたきた…………
『リクたん~っ!何してるの?』
『あっ!ミシェル~』
リクと呼ばれた少年はミシェルに抱きついてくる。
ーチッ、私ですらかわされるのに………羨まし、じゃなかった、神々しい神になんと言う行為っ!!
マフィエルさん、心駄々漏れ出すよ………
『俺、俺………成人する年になったら婚約することになってしまったんす』
『…………はえ?』
『二十になったらって事だったんすけど、相手側の事情で、あと、一年に………』
『…………』
ミシェルはその話を静かに聞いていた。いや、強いて言うなら聞くことしか出来なかった、と言うことだろう。
ーこれが、ミシェイル様を恋に落とした者?ただのガキじゃねぇーか。
こらこら、マフィエルさん。口調が天使ではないですよ?
『………俺は、後悔したくないんだ。だからこれだけは言わせて欲しい………』
ーあ?なんだよ?婚約する前に好きとか言うつもりか?
『本当は、ミシェルが好きなんだ!!』
『っ!!』
ーまじかーーーッッッ!!
案の定マフィエルが思った通りリクは、ミシェルに告白をした。
心の中では、アァ、頼むからその先は無くなってくれ!!と懇願するマフィエルであった。
ーもう、やだ…………なんなの?なんでこんなにもあるの?意味分からん………
『ミシェイル様、机に顔をくっつけても、仕事は無くなりませんよ?』
『う、うるさい!!今は休憩中なんだっ!!』
はぁ、とため息をつく六羽の天使は持ってきていた新たな書類を積み上げる。
『えっ!?』
『あともう少しですよ、ちゃんとやってください。』
『うえーーーーー!!』
ミシェルはぐったりとした素振りをしながら、次の紙を手元に持っていく。書類を見ている姿はまるで天使長のようだが、頭脳は神様だ。一秒も満たない間で書類を見通し、書き始める。
ーあの姿は神様らしいのですがね…………
そう思いながら六羽の天使、マフィエルは現世で手に入れたであろう紅茶を作り始める。
『…………ねぇ、マフィ神の俺でもさ子供って出来るのかな?』
『…………いま、ナント?』
『だから、子供が欲しいって言ってんの!』
マフィエルはカップに注いでいたお湯を盛大に溢しながら、絶句していた。
ーあの、ミシェイル様が子供!?確かに愛と純情の神と唱われる神ですが、そんな素振り見せた事すら無かったあのミシェイル様が、こ、ここ、子供!?
マフィエルは咳を一つし、その応えに答える。
『それは、人間との、ですか?』
『そうだよ。』
『………例は地球側の方で神とのハーフが生まれていたこともあるそうですが、歴史の筋道が改変される可能性があります。』
『結局は大丈夫なの?』
『ええ、男同士となれば分かりませんが。』
『えっ!!』
『はい?』
ーなぜ、男同士の所で驚くのだろう………
この時は分かっていなかったマフィエル。いや、薄々勘づいていたのですが、まさか愛したのがよりにもよって“ 男同士 ”だとは………
なぜ知ったのかと言うと、天界にある過去と未来を写し出す“ 鏡 ”を使い、ミシェルの行動を詳しく見ていた。
ーえーと………ここ、ぐらい、かな?
持ち手のダイヤを上手に扱い、ミシェルが管理している“男性だけの世界”からミシェルの行動を確かめる。
『ブブン……ブン----------』
ーお、きたきた…………
『リクたん~っ!何してるの?』
『あっ!ミシェル~』
リクと呼ばれた少年はミシェルに抱きついてくる。
ーチッ、私ですらかわされるのに………羨まし、じゃなかった、神々しい神になんと言う行為っ!!
マフィエルさん、心駄々漏れ出すよ………
『俺、俺………成人する年になったら婚約することになってしまったんす』
『…………はえ?』
『二十になったらって事だったんすけど、相手側の事情で、あと、一年に………』
『…………』
ミシェルはその話を静かに聞いていた。いや、強いて言うなら聞くことしか出来なかった、と言うことだろう。
ーこれが、ミシェイル様を恋に落とした者?ただのガキじゃねぇーか。
こらこら、マフィエルさん。口調が天使ではないですよ?
『………俺は、後悔したくないんだ。だからこれだけは言わせて欲しい………』
ーあ?なんだよ?婚約する前に好きとか言うつもりか?
『本当は、ミシェルが好きなんだ!!』
『っ!!』
ーまじかーーーッッッ!!
案の定マフィエルが思った通りリクは、ミシェルに告白をした。
心の中では、アァ、頼むからその先は無くなってくれ!!と懇願するマフィエルであった。
0
あなたにおすすめの小説
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
「役立たず」と追放された神官を拾ったのは、不眠に悩む最強の騎士団長。彼の唯一の癒やし手になった俺は、その重すぎる独占欲に溺愛される
水凪しおん
BL
聖なる力を持たず、「穢れを祓う」ことしかできない神官ルカ。治癒の奇跡も起こせない彼は、聖域から「役立たず」の烙印を押され、無一文で追放されてしまう。
絶望の淵で倒れていた彼を拾ったのは、「氷の鬼神」と恐れられる最強の竜騎士団長、エヴァン・ライオネルだった。
長年の不眠と悪夢に苦しむエヴァンは、ルカの側にいるだけで不思議な安らぎを得られることに気づく。
「お前は今日から俺専用の癒やし手だ。異論は認めん」
有無を言わさず騎士団に連れ去られたルカの、無能と蔑まれた力。それは、戦場で瘴気に蝕まれる騎士たちにとって、そして孤独な鬼神の心を救う唯一の光となる奇跡だった。
追放された役立たず神官が、最強騎士団長の独占欲と溺愛に包まれ、かけがえのない居場所を見つける異世界BLファンタジー!
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
追放された『呪物鑑定』持ちの公爵令息、魔王の呪いを解いたら執着溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
「お前のそのスキルは不吉だ」
身に覚えのない罪を着せられ、聖女リリアンナによって国を追放された公爵令息カイル。
死を覚悟して彷徨い込んだ魔の森で、彼は呪いに蝕まれ孤独に生きる魔王レイルと出会う。
カイルの持つ『呪物鑑定』スキル――それは、魔王を救う唯一の鍵だった。
「カイル、お前は我の光だ。もう二度と離さない」
献身的に尽くすカイルに、冷徹だった魔王の心は溶かされ、やがて執着にも似た溺愛へと変わっていく。
これは、全てを奪われた青年が魔王を救い、世界一幸せになる逆転と愛の物語。
義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました!
えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。
※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです!
※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる