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未来②
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昼休み
江莉香とランチ中の楓子
「退院祝いのパーティ?」
食べかけの箸が止まった
「そう、敬くん家でね」
食後の紅茶を飲みながら
話す江莉香
「真人くん
いつ退院するのかな?」
ため息混じりに呟く
「お宅の旦那に聞けば?」
その言葉におもわず
食べていた物が詰まり
咳こんだ楓子
江莉香が水を差し出した
それを一口飲む
「旦那って…怜のこと?」
目の前の彼女を見つめる
楓子から視線を逸して
「他に誰がいるのよ」
キッパリと言った
「そうだけど…」
ためらいがちに言う楓子
そんな彼女の前に
運ばれるアイスコーヒー
ストローを差し
氷を回しだした
「どうして
籍入れないの?」
淡々と話す江莉香
おもわず目を丸くする楓子
「何?急に…」
「どうして一緒に
暮らし始めたの?」
真剣な表情で
矢継ぎ早に質問する
「だって、怜が
いつまでも尚登先生の
家にいるの悪いからって」
少し呆れた顔になる
「プロポーズだって
考えなかったの?」
「私じゃ…
不釣り合いでしょ?」
俯いて言う楓子
「どうして?
お似合いだよ
もっと自信もてば?」
「でも…」
相変わらず
下を向いたまま
「怜くんも悪いのよ!
はっきり言わないから
今度のことだって…」
そう言いかけて言葉を
飲み込む江莉香
「何?
今度のことって…」
聞き返す楓子
「何でもない!
それより休憩時間
終わるわよ」
彼女の一言で店を出た
「じゃあ、私ここで」
仕事場に戻って行く楓子
そんな彼女の後ろ姿を
いつまでも眺めている
江莉香
江莉香とランチ中の楓子
「退院祝いのパーティ?」
食べかけの箸が止まった
「そう、敬くん家でね」
食後の紅茶を飲みながら
話す江莉香
「真人くん
いつ退院するのかな?」
ため息混じりに呟く
「お宅の旦那に聞けば?」
その言葉におもわず
食べていた物が詰まり
咳こんだ楓子
江莉香が水を差し出した
それを一口飲む
「旦那って…怜のこと?」
目の前の彼女を見つめる
楓子から視線を逸して
「他に誰がいるのよ」
キッパリと言った
「そうだけど…」
ためらいがちに言う楓子
そんな彼女の前に
運ばれるアイスコーヒー
ストローを差し
氷を回しだした
「どうして
籍入れないの?」
淡々と話す江莉香
おもわず目を丸くする楓子
「何?急に…」
「どうして一緒に
暮らし始めたの?」
真剣な表情で
矢継ぎ早に質問する
「だって、怜が
いつまでも尚登先生の
家にいるの悪いからって」
少し呆れた顔になる
「プロポーズだって
考えなかったの?」
「私じゃ…
不釣り合いでしょ?」
俯いて言う楓子
「どうして?
お似合いだよ
もっと自信もてば?」
「でも…」
相変わらず
下を向いたまま
「怜くんも悪いのよ!
はっきり言わないから
今度のことだって…」
そう言いかけて言葉を
飲み込む江莉香
「何?
今度のことって…」
聞き返す楓子
「何でもない!
それより休憩時間
終わるわよ」
彼女の一言で店を出た
「じゃあ、私ここで」
仕事場に戻って行く楓子
そんな彼女の後ろ姿を
いつまでも眺めている
江莉香
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