神のおもちゃのラグナロク 〜おっさんになった転生者は、のんびり暮らす夢を見る。~

やすぴこ

文字の大きさ
149 / 162
第八章 ラグナロク

第149話 それは無理

しおりを挟む
「じゃあ父さん! 行ってくるよ! 町の皆も達者でな」

 俺は王都行きの馬車の幌から顔を出し町の皆と一緒に見送ってくれている父さんに手を振った。
 久し振りの親子水入らずの模擬戦から一日経った。
 昨日は朝飯を喰ったその足で麓の町へ戻り、父さんの居住許可を貰う為に町長の家に行ったが、実はいつ住んでも良いようにと既に登録済みだったんだと。
 頼むつもりがよくお父さんを説得してくれたって逆に感謝されちまったぜ。
 そう言えば町長も一度誘ったって言ってたな。
 俺を村で待つからって理由で断られていたとかなんとか。
 そして安心した俺は明くる日、つまり今日だな。
 今じゃ領主となったメイガスの待つ旧アメリア王都へ向けて出発したってわけだ。

 父さんも町の皆ももっとゆっくりして行けと言っていたけど、下手に三日も寝ちまってたし出来るならその遅れを取り戻したい。
 まぁそれは建前で、本音は昨日やりすぎちまった為だ。
 本来存在しない筈の夢にまで見た記憶の中の父さんとのガチンコ勝負。
 つい嬉しくて力が入り過ぎちまったからよ。
 どうやらとんでもねぇ事になりそうなんだと。
 俺達の人知を超える戦いが生み出した余波は、麓の町どころか下手したら旧王都まで届いたんじゃねぇかって話だ。
 その可能性も考えてわざわざ町とは反対側の麓にある人気の無い盆地で戦ったんだが、それが逆効果だった。
 山々に囲まれた盆地なんて戦いの音が反響し増幅し合って木霊として遠くまで広がっちまったらしい。
 その音を聞き付けた騎士やら警備隊やらや、数日もしない内に町に押し寄せちまうだろうって事でメイガスに合う前に騒ぎを起こしたくねぇ俺は、その前に逃げ出したってわけ。
 んで誤魔化し方だが、聞こえちまった音は仕方がねぇ。
 無かった事には出来ねぇしよ。
 ただ都合の良い事に町を襲ったドデカイヒドラの死体は郊外に残ったままだ。
 父さんの存在は隠したままで、旅の勇者が町を襲ったヒドラを倒した後、すぐに旧王都に向けて出発したって筋書きになってる。
 これなら、それを聞いた騎士達が慌てて俺達を追って引き返したとしても、先に旧王都に着く事が出来るだろう。
 ちなみにこの馬車の御者もグルなんで途中ですれ違っても適当に誤魔化せるって寸法だ。



「先生のお父さんが生きていて良かったのだ!」

 既に見えなくなった町の方角を幌の中からずっと見詰めていた俺にコウメが嬉しそうにそう話して来た。
 その笑顔に俺は言葉を失う。

 俺はなんて馬鹿なんだ。
 思わぬ神の気紛れで、存在しねぇ筈の父さんが俺の記憶の中から飛び出してきた。
 そりゃ嬉しかったさ。
 本来有り得ねぇ筈なんだが、なんせこの世界を創った神達の仕業だからよ。
 今まで俺に対して過酷な仕打ちしかして来なかったもんだから、我を忘れちまっていたぜ。

 なんで俺はコウメの前ではしゃいじまったんだ。

 『大好きだった父親』と言う存在。
 記憶の中だけにしか無かった俺と違って、コウメはその笑顔や手の温もりをまだ忘れる程の時間は経ってねぇんだ。
 最近は減って来たが、それでも英雄だった父親の思い出話をする際に目頭に涙が浮かぶ時がいまだに有る。
 三年と言う月日は長いようで短いものだ。
 思い出と割り切れるにはちと足りねぇ。
 特に悲しく辛い思い出なら尚更だ。
 俺なんかその悪夢から解放されるのに二十年も掛かっちまったしな。
 そんなコウメの前で俺は父さんとの再会を喜んじまった。
 コウメはどんな思いで俺と父さんの事を見ていたんだろうか。
 その事を想うと胸が締め付けられる。

「す、すまねぇ。コウメ」

 俺は絞るような声でコウメに謝った。
 もっと気の利いた言葉を掛けてやりてぇが、やっと口から出せたのがこんな情けねぇものだけだったんだ。
 目を合わせるのが辛かったが、そこまで逃げてちゃダメだろう。
 俺はしっかりとコウメの目を見た。

「先生。謝らないで欲しいのだ」

 俺の言葉にコウメは少し寂しそうな顔をして笑いながらそう言って来た。
 その眼はとても優しい色をしている。

「け、けどよ……」

「だから謝らないで欲しいのだ。先生のお父さんが生き返って僕もすっごく嬉しいんだから」

 コウメはそう言ってにっこりと笑っている。
 けど、その目尻にはキラリと光る物が見えた。
 よく見ると肩が少し震えている。
 言葉では強がっているが、やはり辛いんだろう。
 いや、もしかすると今の俺の言葉がその思いを呼び起こしちまったのかもしれねぇ。

「そ、そうだ! 魔族を倒せばもしかしたらコウメの父さんも……」

 1stである女媧を倒したから父さんが。
 おそらく臨時2ndのクァチル・ウタウスのご褒美で俺の記憶から飛び出した奴は既に何処かに出現している事だろう。
 それは母さんなのか、それとも村の他の奴なのか分からねぇが、こればかりは俺のコントロール外なんで知る由もねぇ。
 だが、次の魔族を倒した際に出て来て欲しい奴の事を強く願えばコントロール出来るんじゃねぇのか?
 ロキもそれぐらいのわがままは聞いてくれても良いだろう。
 この世に実際に居た人間を生き返らせる方が、この世に存在しなかった人間を呼び出すよりかは簡単な筈だ。
 試す価値は十分有る筈だぜ。
 順番待ちしているかもしれねぇ記憶の中の村の奴らにゃ悪いけどよ。
 元から居ねぇ人間なんだから許してくれ。

「先生。それは無理なのだ」

 俺の考えをコウメはキッパリと否定した。
 その表情から笑顔は消え真剣な物に変っている。

「無理って……。なんでそう言い切れるんだ? 俺だって理屈は分かってねぇんだぞ?」

「僕も同じことを考えたのだ。僕が魔族を倒したらお父さんが生き返るんじゃないかって……。けど紋章が『全ては既に決まっている』って言ったのだ」

「既に決まっている……?」

「うん。『だから変更はない』って、だから無理なのだ」

 何故かコウメはさっぱりとした顔でそう言った。
 『全ては既に決まってる』?
 『だから変更はない』?
 紋章がそう言っただと?
 勇者の紋章って勇者の力の使い方のチュートリアルなんじゃねぇのか?
 なんだって、そんな神側の事情を喋りやがる……。
 いや、これは神が紋章を通じて俺に対しての連絡事項って奴なんだろう。
 下手したらコウメの父親だけじゃなく、俺が殺した村人達を生き返らせろとか言う無茶を願うかもしれねぇから早めに忠告して来たと言う事か。
 俺の記憶の中の奴らと違って、死んだ人達には魂が存在する。
 魔族の魂を持ってきたとしても、元の魂が有る人達を如何こう出来るもんじゃねぇんだろう。
 それが出来るんなら、俺の魂から記憶だけを分離してこちらの世界の魂に移す事だって出来る筈だからな。
 デッドストックの魂が有るって事だし、魂の総量なんて問題も無くなる筈だ。
 それこそ転生者をどんどん連れて来ても問題無かっただろう。
 神の話をどこまで信用出来るかにもよるが、いまだこの世界に転生者は俺だけらしい。
 だから魂を持っている奴をご褒美で生き返らせる事は出来ないのかもしれないな。

「それに紋章が教えてくれたのだ。だから僕は悲しくはないのだ!」

 急にコウメは嬉しそうに顔を上げて俺を見て来た。
 その眼には悲しみの色が浮かんでいない。
 キラキラと目を輝かせている。

「教えてくれた? 一体何をだ?」

 紋章は何を言ったんだ?
 コウメの悲しみが一気に飛ぶような程の喜びをもたらす情報って、神の奴は何を吹き込みやがったんだろうか。

「うん! 紋章は言ったのだ。『ショーンの魂は既に無へと還り次の転生を待っている』って」

「ほぉ~なるほど」

 そこまでこの世界のシステム情報を喋って良いのか? と思わなくもねぇが、コウメの悲しみを慰める助けになってくれてるみてぇなんで正直有難ぇぜ。
 俺が言っても下手な慰めにもならねぇからな。

「そして、紋章は『その転生先はあなたと現在あなたが先生と慕う殿方との子供です』と言っていたのだ!」

「ぶふぅぅぅぅ!!」

 頬を赤らめてこちらを見て来るコウメの言葉に俺は盛大に噴出してしまった。
 現在慕ってる殿方ならワンチャン別人の可能性も有るが、『先生』まで付けられちゃ完全に俺名指しじゃねぇか!
 俺とコウメの子供を転生先にしただと?
 紋章……いや神の野郎! なんて事言いやがる。
 そんな嘘……じゃねぇんだろうが、言って良い事と悪い事を弁えやがれ!
 コウメの父親を人質に取られたみてぇなもんじゃねぇか!
 こんな事言われちゃ断れねぇじゃねぇよ!
 これ絶対ロキの仕業だな。 
 どうせ今も天界から俺が慌てる様を見て喜んでるんだろう。
 クソッタレめ!

「あ、あのさ、コウメ? それお前を慰める嘘かもしれねぇぜ?」

「紋章は嘘を吐かないのだ! だから先生! 将来結婚して欲しいのだ!」

「グハッ!」

 一応誤魔化そうとしたが、コウメの紋章に対する信頼度を覆す事は出来ねぇ様だ。
 くそ~今何を言っても墓穴を掘りそうだな。
 『先生は僕を嫌いなの?』とか『お父さんと会いたいのだ』とか泣かれでもしたら終わりだぜ。
 そうなったら逃げ道が完全に塞がれちまう。
 適当に同意して、時間稼ぎをするしかねぇな。
 年頃になりゃ気が変わるかもしれねぇしよ。
 何より自分の子供が義理の父親の魂で予約されてるってのは正直勘弁して欲しい。

「落ち着けコウメ。どっちにせよ、まだまだ先の話だ。成人しねぇと結婚出来ねぇからよ。それまで親父さんもあの世で待ってくれるだろ」

 と言うか、まだまだ幼いコウメじゃ物理的に子供が出来ねぇしな。
 一応コウメもその事は分かっているようで、不満な表情は浮かべていないので安心した。

「やったぁ! 先生から言質を取ったのだ! 絶対約束は守って貰うのだ!!」

 そう言ってコウメは抱き付いて来た。

「ぶっ! げ、言質ってお前。なんでそんなに難しい言葉を知っているんだ?」

「お母さんに教えて貰ったのだ! 旅の間に先生に結婚を認めさせなさいって!」

「なっ! レイチェルの奴、なんて事を娘に教えやがるんだ! ハッ! もしかして紋章が言ったってのは……?」

「それは本当なのだ! あと『結婚のお約束を取り次ぐなら今です』って教えて貰ったのだ!」

「紋章まで一緒になってんじゃねぇっての! なんだその紋章。フランク過ぎるだろ最近!」

「うん。前より色々喋ってくれるのだ。これも先生のお陰なのだ」

 コウメの言葉通りだろう。
 最初は問いかけには答えないとか力の使い方を教えてくれるだけとか言っていたのによ。
 ロキの野郎め! 好き勝手設定弄りやがってくそ。
 今はただ何も言わずに他に想い人でも出来る事を祈るしかねぇか。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。 《作者からのお知らせ!》 ※2025/11月中旬、  辺境領主の3巻が刊行となります。 今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。 【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん! ※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~

夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。 全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった! ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。 一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。 落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

処理中です...