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第五章
必然の出逢い SIDE 仁②
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言葉は丁寧だが冷たい印象を与える俺に、これで気軽に声を掛けれる者などいないだろう。
挨拶を終え春樹のところに戻った俺は声を掛ける。
「春樹、頼みがある」
式は続いているので、かなりの小声だ。
「?どうしました??」
「会場の左後方に、背筋をピンと伸ばして真面目に話を聞いている髪を一纏めにしている女性わかるか?」
俺の言葉に春樹はさり気なく会場を見る。女性はたくさんいるが、長丁場の入社式で若干疲れの見え始める新入社員の中で、真面目に聞いている彼女は目立っているのだ。
「あの、目立っている美人さん?」
「ああ」
容姿だけで目立つのだ。更に姿勢が良いので、際立っている。
「彼女がどうかしましたか?」
「詳しいことは後で話す。彼女の顔を覚えといてくれ」
「はあ。わかりました」
普段から一緒にいる春樹が、不思議がるのも無理はない。俺から女性に興味を示すのも、話題に出すのも初めてなのだから……。
入社式が終わり、新入社員達より先に会場を出る俺達。流石にあの場で彼女に声を掛ける訳にいかない。
そして会場を出て、役員室のある最上階に向かうエレベーターに乗り込み、扉が閉まった瞬間に春樹から言葉が発せられた。
「話を聞きましょうか?」少し怒り気味だ。
「ああ。大した事はない。彼女をモノにする」
「……」長い沈黙。
「おい。春樹?どうした?」
「…いえ。私少々疲れているようです…専務の言葉が理解できないです」
「そうか?簡単に伝えたつもりなんだが…彼女に惚れたんだ」
「…はぁ!?!?」
「煩い。大きい声出してどうした?」
「どうしたもこうしたもないです。専務がいきなり変な事言うからです」
「真実を伝えたまでだ」
俺は至って真剣なのだ。
「……。いつ出会ったんだ?俺の知らないうちに」
驚きすぎて、秘書から普段の幼馴染に戻っている。
「ああ。ほら、社の前で親父の友人を助けてくれただろ?」
「ああ!あの時の!どこかで見た気がしたんだ!」
完全に幼馴染の春樹だ。
挨拶を終え春樹のところに戻った俺は声を掛ける。
「春樹、頼みがある」
式は続いているので、かなりの小声だ。
「?どうしました??」
「会場の左後方に、背筋をピンと伸ばして真面目に話を聞いている髪を一纏めにしている女性わかるか?」
俺の言葉に春樹はさり気なく会場を見る。女性はたくさんいるが、長丁場の入社式で若干疲れの見え始める新入社員の中で、真面目に聞いている彼女は目立っているのだ。
「あの、目立っている美人さん?」
「ああ」
容姿だけで目立つのだ。更に姿勢が良いので、際立っている。
「彼女がどうかしましたか?」
「詳しいことは後で話す。彼女の顔を覚えといてくれ」
「はあ。わかりました」
普段から一緒にいる春樹が、不思議がるのも無理はない。俺から女性に興味を示すのも、話題に出すのも初めてなのだから……。
入社式が終わり、新入社員達より先に会場を出る俺達。流石にあの場で彼女に声を掛ける訳にいかない。
そして会場を出て、役員室のある最上階に向かうエレベーターに乗り込み、扉が閉まった瞬間に春樹から言葉が発せられた。
「話を聞きましょうか?」少し怒り気味だ。
「ああ。大した事はない。彼女をモノにする」
「……」長い沈黙。
「おい。春樹?どうした?」
「…いえ。私少々疲れているようです…専務の言葉が理解できないです」
「そうか?簡単に伝えたつもりなんだが…彼女に惚れたんだ」
「…はぁ!?!?」
「煩い。大きい声出してどうした?」
「どうしたもこうしたもないです。専務がいきなり変な事言うからです」
「真実を伝えたまでだ」
俺は至って真剣なのだ。
「……。いつ出会ったんだ?俺の知らないうちに」
驚きすぎて、秘書から普段の幼馴染に戻っている。
「ああ。ほら、社の前で親父の友人を助けてくれただろ?」
「ああ!あの時の!どこかで見た気がしたんだ!」
完全に幼馴染の春樹だ。
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