御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜

せいとも

文字の大きさ
55 / 62
第十二章

ハッピーウエディング④

しおりを挟む
「杏どうした?」

 仁が不思議に思い声をかける。

「ま、ま、マコさん」
「えっ?」
「杏、知ってるのか?」
「マコさん~」

 泣きながら真琴に抱きつく。

「杏は、真琴さんと知り合い?」
「お母さん覚えてない?何年か前に慣れない電車に乗って貧血で倒れた事があったじゃない」
「ええ。親切に助けてくれて、飲み物を買ってくれて、治まるまで付き添って背中を擦ってくれたお姉さんがって、真琴さんだったの?」
「うん。名前を聞いたらマコって言ってたから、マコさんだと思ってた。マコさんありがとう。お礼が言えないままタクシーに乗せてもらって、しかもお支払いもしてくれてて……」

 みんなの視線が、真琴に向く。

「あんちゃんってお名前だったわね。今思い出したわ。すっかりお姉さんになってるからわからなかったわ」
「マコさんが、私の義姉になるのよね?嬉しい~」

 真琴の心配は無駄に終わった。真琴の人柄で沢山の人の縁が繋がる。

 城之内家に、大歓迎されたのだった。

 
****
 
 『城之内ドバイリゾート&スパ』のグランドオープンを迎えた。

 世界中のセレブ達が集結していると言っても過言ではない。タワーホテルの大ホールと隣接して作られたガーデンは広々とし、沢山の招待客が入っていても余裕がある。

 みんなが注目する中、城之内グループ社長でありこのプロジェクトの責任者である仁が挨拶をする。

「本日は、『城之内ドバイリゾート&スパ』のグランドオープンにお越しいただきありがとうございます。城之内が長年に渡り建設して参りましたドバイでのリゾート施設が予定通りオープンを迎えました。一重に皆様のご協力があってこそだと思っております。本日をわがリゾートのスタートとし皆様に喜んでいただけるよう、進化して参る所存です」

 拍手が沸き起こる。

私事わたくしごとではございますが、グランドオープンを迎えた本日、結婚式を挙げさせていただきます。もしよろしければ、皆様が私達の結婚の証人として、見守っていただけたら幸いです」

 割れんばかりの拍手が鳴り響く。

 ガーデンにある教会からは、鐘が鳴り響く。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

腹黒外科医に唆された件~恋人(仮)のはずが迫られています~

有木珠乃
恋愛
両親を亡くし、二人だけの姉妹になった一ノ瀬栞と琴美。 ある日、栞は轢き逃げ事故に遭い、姉の琴美が務める病院に入院することになる。 そこで初めて知る、琴美の婚約者の存在。 彼らの逢引きを確保するために利用される栞と外科医の岡。 「二人で自由にならないか?」を囁かれて……。

妖狐の嫁入り

山田あとり
恋愛
「――おまえを祓うなどできない。あきらめて、俺と生きてくれ」 稲荷神社の娘・遥香(はるか)は、妖狐の血をひくために狐憑きとさげすまれ、ひっそり生きてきた。 ある日、村八分となっている遥香を探して来たのは怨霊や魔物を祓う軍人・彰良(あきら)。 彼は陰陽師の名門・芳川家の男だった。 帝国陸軍で共に任務にあたることになった二人だったが、実は彰良にもある秘密が――。 自己評価は低いが芯に強さを秘める女が、理解者を得て才能を開花させる!   & 苦しみを抱え屈折した男が、真っ直ぐな優しさに触れ愛を知る! 明治中期風の横浜と帝都を駆ける、あやかし異能ロマンス譚です。 可愛い妖怪・豆腐小僧も戦うよ! ※この作品は、カクヨム・小説家になろうにも掲載しています

溺愛御曹司の独占欲から逃れたい

鳴宮鶉子
恋愛
溺愛御曹司の独占欲から逃れたい

【完結】俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

椿かもめ
恋愛
「こはる、俺の妻になれ」その日、大女優を母に持つ2世女優の花宮こはるは自分の所属していた劇団の解散に絶望していた。そんなこはるに救いの手を差し伸べたのは年上の幼馴染で大企業の御曹司、月ノ島玲二だった。けれど代わりに妻になることを強要してきて──。花嫁となったこはるに対し、俺様な玲二は独占欲を露わにし始める。 【幼馴染の俺様御曹司×大物女優を母に持つ2世女優】 ☆☆☆ベリーズカフェで日間4位いただきました☆☆☆ ※ベリーズカフェでも掲載中 ※推敲、校正前のものです。ご注意下さい

絶体絶命!!天敵天才外科医と一夜限りの過ち犯したら猛烈求愛されちゃいました

鳴宮鶉子
恋愛
絶体絶命!!天敵天才外科医と一夜限りの過ち犯したら猛烈求愛されちゃいました

不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました

入海月子
恋愛
有本瑞希 仕事に燃える設計士 27歳 × 黒瀬諒 飄々として軽い一級建築士 35歳 女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。 彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。 ある日、同僚のミスが発覚して――。

花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

美凪ましろ
恋愛
「――狂いそうなくらいに、きみが好きだ」  三途の花と揶揄される私、川瀬花子。にこりともしないことで有名で、仲のいい同期もいない。  せっかくIT系大手企業に入って頑張って三ヶ月もの研修に耐えたのに配属されたのはテスターのいる下流の部署。  プライドが傷つきながらも懸命に働いて三年目。通勤途中に倒れかけたところを同期の御曹司・神宮寺恋生に救われ――。  恋に、仕事に奮闘し、セレブとの愛に溺れる、現代版シンデレラストーリー。

胃袋掴んだら御曹司にプロポーズされちゃいました

鳴宮鶉子
恋愛
胃袋掴んだら御曹司にプロポーズされちゃいました

処理中です...