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第五部 王国統一 編
第二話 王《ロミオ》の目指すもの
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練兵場を離れたデイランは、そのままロミオの棲《す》まう居館へ向かう。
そこには常に歩哨《ほしょう》が立っている。
少し前までは誰もが見知った顔だが、こうして大所帯ともなると、名前も顔も把握していない人間の方が圧倒的だ。
しかし向こうはデイランのことを知っているらしく、背筋を伸ばして敬礼をする。
「ご苦労さん」
うなずきを返したデイランは屋敷に入る。
広間は殺風景なものだ。
置物や絵画、石像など、屋敷を飾っていたあらゆるものが売り払われている為、とにかく広さの割に、ものがなく、寒々しい。
それでもそのままではいけないと、使用人たちが近くで摘《つ》んできた花を生《い》けているのがまた、侘《わ》びしさをそえている。
デイランも全てを売るのではなく、幾つかは残しておいた方が良いんじゃないかと提案したのだが、「今の私たちに芸術を愛している余裕などありません。そんなことをするのであれば、一頭でも多くの馬を、一本でも優れた剣を揃えることのほうが重要なのです」と言われた。
王にそう言われてしまっては、何も言えない。
デイランがロミオの居室に向かおうとすると、部屋の前に側近たちがいた。
そのうちの一人、トリンピスがデイランに気づく。
彼は今、ロミオの身辺を警護する近衛部隊の隊長をしている。
「デイラン! 戻って来たかっ!」
「ああ、ついさっきな。
何をしているんだ」
マリオットが「今、陛下は思索《しさく》の時間だ」と言った。
「なるほど。
決済が必要な書類があれば、俺が渡しておくが?」
マリオットが首を横に振る。
「いや、大丈夫だ。
陛下のことはお前に任せる」
トリンピスはともかく、マリオットくらいならば部屋に入れば良いのに、マリオットは少し気を遣《つか》いすぎるきらいがある。
用事があるならあるで、部屋に入れば良い。
デイランはそういう考えなので、些細《ささい》な用事でなければ、どんどんロミオの部屋に入る。
別にロミオは怒らないのだから。
しかし、それがいつの間にかロミオとデイランの関係は他の主従とは違う、特別なもの――そんな風に思われるようになった。
いちいち、訂正して回るのも面倒だから放っておいているが。
デイランは部屋に入る。
ロミオは地図と向かいあっている。
地図は大人が三人くらい大きく腕を広げたくらいの大きさで、キャンバスにたてかけられている。
紙ではなく布に描かれたそれは、地図というよりも絵画と言った方が良い。
しかしそちらの方が、長持ちすると、ロミオが特別に作らせたものだ。
地図は大陸全土のもので、今現在の勢力が詳細に描かれている。
ロミオがこの地図とむかいあい、取るべき指針を考えることを、誰から言い出しのか、“思索の時間”と呼ぶようになっていた。
デイランは椅子《いす》を引っ張り出し、背もたれに腕を乗せ、主人が気づくのを待つ。
ロミオは地図に指をはしらせている。
ファインツの北、神星王国領の数州を挟み、現在は王国と帝国の境界線である大河を挟んだ、平野。
王国統治下では、シーブルック州と呼ばれていた場所だ。
今は帝領ヴァラキア州と名前を変えられたそこは、帝国にとって対王国の橋頭堡《きょうとうほ》であり、前線基地である。
さらに平地が少なく、穀物の育成に向かず、生産力の小さな北方に多くの穀物を運ぶ、生命線と言っても良かった。
帝国成立後、シーブルックを攻めるまでは、電撃的な速度で行われた。
帝国にとって、この地を押さえるのは絶対的な目標だったのだ。
事実、この地を押さえたお陰で、兵糧《ひょうろう》には困らなくなった。
しかし現在、その地は今は宝の持ち腐れだ。
帝国はラヴロン平原の戦い以後、甲羅に閉じこもった亀のように引きこもり、軍事行動はとっていない。
それが不気味だった。
と、ロミオがようやくデイランに気づいたようだった。
彼は笑顔になった。
「デイラン殿! いつ戻って来たのですか?」
「ついさっきだ」
「声をかけてくださればよかったのに」
「いや、さすがに雇い主の時間を邪魔するほど考えなしじゃない」
「すいません。お気を使わせてしまって……」
「で、何か新しい情報でも入ったか?」
「はい。
マックス殿が情報を。
シーブルック(帝領ヴァラキア)で、最近頻繁に軍事教練や、徴兵が行われているということです」
「ついに、か……。
神星王国の方は?」
「まだ際《きわ》だった動きはないようです」
「……そうか」
「軍の方はどうですか?」
「あたらしい芽は出てきている。
しかし……圧倒的に時間が足りないな。
もし、近々《きんきん》に戦ということになれば、数の開きは大きくならざるをえない」
「実戦に耐えうるのはどれほどですか」
「多くて、五千。
練度を無視しても、一万数千」
「マックス殿の試算では神星王国と帝国が連合した場合、五万ほどに膨れると言っていました。
……しかし、戦のことに関してはデイラン殿に一任しています。
その想いは今も、変わってはいません」
「聞きたいことがある」
「何ですか?」
「お前は一般人からも広く兵を募集することを決めた。
それは頭数を揃える為だけか?」
「違います。
私は先のヴェッキヨとの戦いで、民の力強さを知りました。
そして、騎士という特別な存在などなくとも、国はやっていけるのかもしれないと思い始めたのです。
王がいて、貴族がいて、騎士がいる……。
それはこれまで当たり前のことでした。
しかし私はそれらにことごとく裏切られ続けた。
無論、今、支えてくれる人々の中には貴族や騎士はおります。
しかしながら、それ以上に、民が私を支えてくれていると実感できたのです」
「騎士のいない世界か。大それたことだな」
「貴族や騎士でもない、名も無き人々も、勇敢に戦うことができる。
自分の信じるもの、大切にするもの、守りたいもの。
……王への忠節ではない、別の理由で、十分に……。
むしろ私は自発的な奉仕こそ、最も大切なのではないかと思うのです。
貴族や騎士のように務めとしてそれをするのではなく、自分の生まれ故郷や家族を守る為に戦う……そちらの気持ちのほうが、勝《まさ》る……。
こんな大それたことは、よちよち歩きのこの国だからこそ試せることですが」
「王も、いらない、か?」
「そうかもしれませんが、さすがにそこまで私は想像できない。
だからこそ、まずは想像出来る所から手をつけていこうと思ったのです」
「お前がやりたいことを、俺は支えよう」
「あなたならそう言ってくれると思っていました。
……私はすっかり、デイラン殿に甘えていますね」
「ま、甘えられることならどんどん甘えてくれ。
最終的にお前が決めることだ。
その手伝いまでしか俺には出来ない」
「それだけでも十分すぎます」
ロミオとデイランは笑みを交わした。
「ああ、そうだ。
あなたが留守の間に、アミーラ殿が参りましたよ。
帰ってきたら来て欲しいと客殿《きゃくでん》の泊まっていただいております」
「そうか。分かった。顔を出しておこう」
ロミオはいたずらっぽい笑みを見せる。
「アミーラ殿は苦手ですか?」
「苦手、というか……どう接したら良いのか、戸惑うんだ。
これまで、あのタイプはそばにいなかったからな。
あんな、積極的な……」
「デイラン殿も苦手なことがあったのですね。
何だか安心しました。
一切の隙も無い、完全無欠な人かと」
「そう思われていたとはな。
光栄だ」
「デイラン殿。
しばらくはこちらに?」
「ああ。盗賊よりも対処しなきゃならないことが起こりつつあるみたいだしな」
「助かります。
ところで……弟《クロヴィス》のことはご存じですか?」
「ああ。伝令のやりとりは何度かしたな。
怪我もなく、元気らしいぞ」
「そうですか」
ロミオは安堵に頬《ほほ》を緩める。
クロヴィスは今、エリキュスの麾下《きか》で盗賊討伐の任務についていた。
弓や馬術の扱いを、クロヴィスはまるで綿が水を吸うように、習熟していった。
体格《なり》こそ今はさすがに小さいのは仕方ないが、リュルブレも弓の腕前は太鼓判を押すほどだ。
今はエリキュスの元で、実戦の空気に馴れる、ということをしている。
「まあ確かに心配だよな。弟だし。まだ十歳だ」
ロミオは表情を引き締める。
「いいえ、そんなことではありません。
あれは、皇太弟なのです。
一人の兵士として戦うことなど……本来であれば、あってはならないことです」
「でもそれはお前の為でもある。
お前を助けたい。
あの年齢で見上げたものだと思うぞ」
「……それは、そうですが」
「それに、相手は数も少ない野盗だ。
エリキュスも、クロヴィスだって、それはわきまえている。
お前だって分かっているだろう。
クロヴィスはクロヴィスなりに、お前を支える為に何かをしたいんだ。
むしろその気持ちを押し込めたら、いつの時みたいに櫃《ひつ》に忍び込むような無茶をやるかもしれない」
「我が弟ながら、困ったものです」
言いながらも、ロミオは優しい顔をしていた。
そこには常に歩哨《ほしょう》が立っている。
少し前までは誰もが見知った顔だが、こうして大所帯ともなると、名前も顔も把握していない人間の方が圧倒的だ。
しかし向こうはデイランのことを知っているらしく、背筋を伸ばして敬礼をする。
「ご苦労さん」
うなずきを返したデイランは屋敷に入る。
広間は殺風景なものだ。
置物や絵画、石像など、屋敷を飾っていたあらゆるものが売り払われている為、とにかく広さの割に、ものがなく、寒々しい。
それでもそのままではいけないと、使用人たちが近くで摘《つ》んできた花を生《い》けているのがまた、侘《わ》びしさをそえている。
デイランも全てを売るのではなく、幾つかは残しておいた方が良いんじゃないかと提案したのだが、「今の私たちに芸術を愛している余裕などありません。そんなことをするのであれば、一頭でも多くの馬を、一本でも優れた剣を揃えることのほうが重要なのです」と言われた。
王にそう言われてしまっては、何も言えない。
デイランがロミオの居室に向かおうとすると、部屋の前に側近たちがいた。
そのうちの一人、トリンピスがデイランに気づく。
彼は今、ロミオの身辺を警護する近衛部隊の隊長をしている。
「デイラン! 戻って来たかっ!」
「ああ、ついさっきな。
何をしているんだ」
マリオットが「今、陛下は思索《しさく》の時間だ」と言った。
「なるほど。
決済が必要な書類があれば、俺が渡しておくが?」
マリオットが首を横に振る。
「いや、大丈夫だ。
陛下のことはお前に任せる」
トリンピスはともかく、マリオットくらいならば部屋に入れば良いのに、マリオットは少し気を遣《つか》いすぎるきらいがある。
用事があるならあるで、部屋に入れば良い。
デイランはそういう考えなので、些細《ささい》な用事でなければ、どんどんロミオの部屋に入る。
別にロミオは怒らないのだから。
しかし、それがいつの間にかロミオとデイランの関係は他の主従とは違う、特別なもの――そんな風に思われるようになった。
いちいち、訂正して回るのも面倒だから放っておいているが。
デイランは部屋に入る。
ロミオは地図と向かいあっている。
地図は大人が三人くらい大きく腕を広げたくらいの大きさで、キャンバスにたてかけられている。
紙ではなく布に描かれたそれは、地図というよりも絵画と言った方が良い。
しかしそちらの方が、長持ちすると、ロミオが特別に作らせたものだ。
地図は大陸全土のもので、今現在の勢力が詳細に描かれている。
ロミオがこの地図とむかいあい、取るべき指針を考えることを、誰から言い出しのか、“思索の時間”と呼ぶようになっていた。
デイランは椅子《いす》を引っ張り出し、背もたれに腕を乗せ、主人が気づくのを待つ。
ロミオは地図に指をはしらせている。
ファインツの北、神星王国領の数州を挟み、現在は王国と帝国の境界線である大河を挟んだ、平野。
王国統治下では、シーブルック州と呼ばれていた場所だ。
今は帝領ヴァラキア州と名前を変えられたそこは、帝国にとって対王国の橋頭堡《きょうとうほ》であり、前線基地である。
さらに平地が少なく、穀物の育成に向かず、生産力の小さな北方に多くの穀物を運ぶ、生命線と言っても良かった。
帝国成立後、シーブルックを攻めるまでは、電撃的な速度で行われた。
帝国にとって、この地を押さえるのは絶対的な目標だったのだ。
事実、この地を押さえたお陰で、兵糧《ひょうろう》には困らなくなった。
しかし現在、その地は今は宝の持ち腐れだ。
帝国はラヴロン平原の戦い以後、甲羅に閉じこもった亀のように引きこもり、軍事行動はとっていない。
それが不気味だった。
と、ロミオがようやくデイランに気づいたようだった。
彼は笑顔になった。
「デイラン殿! いつ戻って来たのですか?」
「ついさっきだ」
「声をかけてくださればよかったのに」
「いや、さすがに雇い主の時間を邪魔するほど考えなしじゃない」
「すいません。お気を使わせてしまって……」
「で、何か新しい情報でも入ったか?」
「はい。
マックス殿が情報を。
シーブルック(帝領ヴァラキア)で、最近頻繁に軍事教練や、徴兵が行われているということです」
「ついに、か……。
神星王国の方は?」
「まだ際《きわ》だった動きはないようです」
「……そうか」
「軍の方はどうですか?」
「あたらしい芽は出てきている。
しかし……圧倒的に時間が足りないな。
もし、近々《きんきん》に戦ということになれば、数の開きは大きくならざるをえない」
「実戦に耐えうるのはどれほどですか」
「多くて、五千。
練度を無視しても、一万数千」
「マックス殿の試算では神星王国と帝国が連合した場合、五万ほどに膨れると言っていました。
……しかし、戦のことに関してはデイラン殿に一任しています。
その想いは今も、変わってはいません」
「聞きたいことがある」
「何ですか?」
「お前は一般人からも広く兵を募集することを決めた。
それは頭数を揃える為だけか?」
「違います。
私は先のヴェッキヨとの戦いで、民の力強さを知りました。
そして、騎士という特別な存在などなくとも、国はやっていけるのかもしれないと思い始めたのです。
王がいて、貴族がいて、騎士がいる……。
それはこれまで当たり前のことでした。
しかし私はそれらにことごとく裏切られ続けた。
無論、今、支えてくれる人々の中には貴族や騎士はおります。
しかしながら、それ以上に、民が私を支えてくれていると実感できたのです」
「騎士のいない世界か。大それたことだな」
「貴族や騎士でもない、名も無き人々も、勇敢に戦うことができる。
自分の信じるもの、大切にするもの、守りたいもの。
……王への忠節ではない、別の理由で、十分に……。
むしろ私は自発的な奉仕こそ、最も大切なのではないかと思うのです。
貴族や騎士のように務めとしてそれをするのではなく、自分の生まれ故郷や家族を守る為に戦う……そちらの気持ちのほうが、勝《まさ》る……。
こんな大それたことは、よちよち歩きのこの国だからこそ試せることですが」
「王も、いらない、か?」
「そうかもしれませんが、さすがにそこまで私は想像できない。
だからこそ、まずは想像出来る所から手をつけていこうと思ったのです」
「お前がやりたいことを、俺は支えよう」
「あなたならそう言ってくれると思っていました。
……私はすっかり、デイラン殿に甘えていますね」
「ま、甘えられることならどんどん甘えてくれ。
最終的にお前が決めることだ。
その手伝いまでしか俺には出来ない」
「それだけでも十分すぎます」
ロミオとデイランは笑みを交わした。
「ああ、そうだ。
あなたが留守の間に、アミーラ殿が参りましたよ。
帰ってきたら来て欲しいと客殿《きゃくでん》の泊まっていただいております」
「そうか。分かった。顔を出しておこう」
ロミオはいたずらっぽい笑みを見せる。
「アミーラ殿は苦手ですか?」
「苦手、というか……どう接したら良いのか、戸惑うんだ。
これまで、あのタイプはそばにいなかったからな。
あんな、積極的な……」
「デイラン殿も苦手なことがあったのですね。
何だか安心しました。
一切の隙も無い、完全無欠な人かと」
「そう思われていたとはな。
光栄だ」
「デイラン殿。
しばらくはこちらに?」
「ああ。盗賊よりも対処しなきゃならないことが起こりつつあるみたいだしな」
「助かります。
ところで……弟《クロヴィス》のことはご存じですか?」
「ああ。伝令のやりとりは何度かしたな。
怪我もなく、元気らしいぞ」
「そうですか」
ロミオは安堵に頬《ほほ》を緩める。
クロヴィスは今、エリキュスの麾下《きか》で盗賊討伐の任務についていた。
弓や馬術の扱いを、クロヴィスはまるで綿が水を吸うように、習熟していった。
体格《なり》こそ今はさすがに小さいのは仕方ないが、リュルブレも弓の腕前は太鼓判を押すほどだ。
今はエリキュスの元で、実戦の空気に馴れる、ということをしている。
「まあ確かに心配だよな。弟だし。まだ十歳だ」
ロミオは表情を引き締める。
「いいえ、そんなことではありません。
あれは、皇太弟なのです。
一人の兵士として戦うことなど……本来であれば、あってはならないことです」
「でもそれはお前の為でもある。
お前を助けたい。
あの年齢で見上げたものだと思うぞ」
「……それは、そうですが」
「それに、相手は数も少ない野盗だ。
エリキュスも、クロヴィスだって、それはわきまえている。
お前だって分かっているだろう。
クロヴィスはクロヴィスなりに、お前を支える為に何かをしたいんだ。
むしろその気持ちを押し込めたら、いつの時みたいに櫃《ひつ》に忍び込むような無茶をやるかもしれない」
「我が弟ながら、困ったものです」
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