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♡67… 木の箱
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「姉上」
ブルーは隣に立つ女の人をそう呼んだ。
青と黒が混ざった神秘的な髪、凛々しい目つき、真っ白な肌、近寄りがたい美貌、ブリーより3歳ほど年上だろうか。2人はよく似ていた。
両手は大きな剣に添えられ、城から雪景色となった町を見下ろしている。
真っ白な毛皮のマントが美しい。
「姉上、どうか恩自らホシフルの国に行くのはおやめください。あの国の王子は1000年の呪い故、夜には悪魔と化すとのこと。大変危険でございます。」
「構わぬ。我が国が危機に瀕している今、私がどうしても行かねばなるまい。できれば戦いは避けたいものだ。」
姉上と呼ばれた女の人はニコッとブルーに微笑んだ。
場面が変わり、城の中で手紙を読んでいるブルー。彼の横には大きめの木の箱が置いてある。蓋は開いていない。
ブルーは青ざめ、震えている。
木箱を見る。開けるかどうかひどくためらっているのが分かる。
どうしても触れないらしく、側で控えていた家来に開けさせる。
中を見た家来は悲鳴を上げた。そしてブルーに向かって、「ご覧にならないでください・・・!」と言う。
ブルーはたまらず、止めようとする家来を押しのけ、中を見る・・・。
(ひっ!)リーフは戦慄した。
そこにはさっきまで気高く微笑んでいたあの女の人の、言葉に言い表せないほど無残な死体があったから。
ありとあらゆる拷問をほどこさなければこうはならないだろう。かろうじて本人とわかるのは、最後まで苦痛を味あわせるために頭を残したから、という感じだった。
「姉上!!姉上!!」
ブルーは絶叫しながら早く姉を箱から出そうとするが、体がちぎれてうまく出せない。
それでも彼は必死で肉片をかき集める・・・。
壮絶な場面だった。
バッとブルーは身を起こしてリーフから離れる。
「見えたのか・・・?」
リーフは頷く。ブルーが妖精の婚印に触れた瞬間、彼の心が見えた。というより、彼の心に入った気がした。同時に抱えた恐ろしいほどの怒りも感じた。
「あのひとはホシフルの国に行って・・?マーリンがあんなことを・・・?」
ブルーは否定しない、ということは肯定したということだった。
リーフはマーリンの呪いが解ける前、あの城の拷問部屋のことを思い出していた。部屋中の血痕、ベッドの下の指・・・。
1000年の呪いをかけた悪魔は、リーフが考えている以上に恐ろしいものだったのかもしれない。
でなければ強力な魔法を使える妖精の末裔が、1000年も苦しむわけがなかった。
「そのような紋章など・・・!!」
ブルーはナイフを取り出した。
「・・その足から削ぎ取ってやる・・・!」
リーフの太ももにナイフを当てようとする。リーフはとっさに手で払った。手のひらがザックリ切れて血が噴き出る。
逃げようとするリーフを頭から押さえつけ、太ももにナイフを突き立てた。
「あーっ!」
あまりの激痛に叫ぶリーフ。ブルーは容赦なく突き立てたナイフを動かそうとする。
その時、誰かがブルーを押しのけ、リーフの前に立ちはだかった。
「傷つけない約束でしょ?」
それは、人間になったクルクルだった。
ブルーは隣に立つ女の人をそう呼んだ。
青と黒が混ざった神秘的な髪、凛々しい目つき、真っ白な肌、近寄りがたい美貌、ブリーより3歳ほど年上だろうか。2人はよく似ていた。
両手は大きな剣に添えられ、城から雪景色となった町を見下ろしている。
真っ白な毛皮のマントが美しい。
「姉上、どうか恩自らホシフルの国に行くのはおやめください。あの国の王子は1000年の呪い故、夜には悪魔と化すとのこと。大変危険でございます。」
「構わぬ。我が国が危機に瀕している今、私がどうしても行かねばなるまい。できれば戦いは避けたいものだ。」
姉上と呼ばれた女の人はニコッとブルーに微笑んだ。
場面が変わり、城の中で手紙を読んでいるブルー。彼の横には大きめの木の箱が置いてある。蓋は開いていない。
ブルーは青ざめ、震えている。
木箱を見る。開けるかどうかひどくためらっているのが分かる。
どうしても触れないらしく、側で控えていた家来に開けさせる。
中を見た家来は悲鳴を上げた。そしてブルーに向かって、「ご覧にならないでください・・・!」と言う。
ブルーはたまらず、止めようとする家来を押しのけ、中を見る・・・。
(ひっ!)リーフは戦慄した。
そこにはさっきまで気高く微笑んでいたあの女の人の、言葉に言い表せないほど無残な死体があったから。
ありとあらゆる拷問をほどこさなければこうはならないだろう。かろうじて本人とわかるのは、最後まで苦痛を味あわせるために頭を残したから、という感じだった。
「姉上!!姉上!!」
ブルーは絶叫しながら早く姉を箱から出そうとするが、体がちぎれてうまく出せない。
それでも彼は必死で肉片をかき集める・・・。
壮絶な場面だった。
バッとブルーは身を起こしてリーフから離れる。
「見えたのか・・・?」
リーフは頷く。ブルーが妖精の婚印に触れた瞬間、彼の心が見えた。というより、彼の心に入った気がした。同時に抱えた恐ろしいほどの怒りも感じた。
「あのひとはホシフルの国に行って・・?マーリンがあんなことを・・・?」
ブルーは否定しない、ということは肯定したということだった。
リーフはマーリンの呪いが解ける前、あの城の拷問部屋のことを思い出していた。部屋中の血痕、ベッドの下の指・・・。
1000年の呪いをかけた悪魔は、リーフが考えている以上に恐ろしいものだったのかもしれない。
でなければ強力な魔法を使える妖精の末裔が、1000年も苦しむわけがなかった。
「そのような紋章など・・・!!」
ブルーはナイフを取り出した。
「・・その足から削ぎ取ってやる・・・!」
リーフの太ももにナイフを当てようとする。リーフはとっさに手で払った。手のひらがザックリ切れて血が噴き出る。
逃げようとするリーフを頭から押さえつけ、太ももにナイフを突き立てた。
「あーっ!」
あまりの激痛に叫ぶリーフ。ブルーは容赦なく突き立てたナイフを動かそうとする。
その時、誰かがブルーを押しのけ、リーフの前に立ちはだかった。
「傷つけない約束でしょ?」
それは、人間になったクルクルだった。
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