チート転生者をぶっ殺す人通称テンプレキラーは口では面倒くさいなどと言いながらも気が付けば美少女たちに囲まれていた。

せばすちゃn

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本編

君が笑ったから、今日は欲望のままに楽しんだあと正義面して娼館を破壊する記念日

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「じゃあ、魔法かけますねー」
「はーい」
「ストイコビッチ・クソビッチ。メス豚になーぁれ!」
「神サマ、豚はやめてください」
「あなた女みたいな顔してるし私より可愛くなったら嫌なんですよ」
「俺はイケメンだから無理もないですね。ただ何度も言いますが女の嫉妬は見苦し」
「……調子に?」
「乗ってません」
「よくできました」

ここはとある国の国境付近。俺達は珍しく2人で地上に降り立っていた。
と、いうのも

「いいじゃないですか、豚でも。メスなんだから娼婦になるくらいできますよ」
「そんな娼館聞いたことないって」
「大丈夫ですよ。女神であり娼婦でもある私が断言します」

今回の相手はチート能力で稼いだ金で奴隷を買い付けているらしい。
しかも娼婦にまで落とされた特別哀れな奴隷を、わざわざ大金はたいて買い付けているとの事。
そいつが特に好意にしている娼館へ潜入をするべく、こうして2人息を潜めているのだが……

「女神で娼婦。そういえばそんな設定もあったね」
「そうです。本物目線から太鼓判押してあげます。アナタは立派なメス豚ですよ」

メス豚じゃダメだっつてんのに

「女神サマはその格好で?」

ちなみにこの女神サマは出会った時から徹頭徹尾全裸である。
首輪のワンポイントがキラリと光る流行の最先端、軽く見て4000光年後のコーディネートだ。他の追随を許さないその出で立ちには時に畏怖すら覚える。

「たりめーですよ、これが私なのですから。そもそも娼婦という設定がある以上誰がどう見ても私は娼婦なのですよ」
「やれやれ」

ということで女神サマは全裸+α、俺はメス豚の状態で娼館に乗り込むことになった。
 
…5年後。

「ぜぇ……ぜぇです……」
「や、やっと着いた」

思ったより遠くて目ん玉が飛び出るくらいびっくりしました。
しかし、俺達は長旅を乗り越えより強く、より逞しく成長した。
ちなみに道中で野良転生者を狩ってレベリングした甲斐あって、レベルも2万くらい上がった。
あと豚では戦いにくかったので女の子にしてもらった。ちなみに我ながらクソほど可愛い。俺と比べると女神サマなんてアレだ、あのーアレ、
アイマスク。

「さあ、早速潜入しよう女神サマ」
「ここが娼館……ゴクリ」
「どうした女神サマ」
「恥ずかしながら欲情してきました」

なるほど、本当に恥ずかしいパターンね。

「仕方ないなー。じゃあ少しだけ遊んでこうか?」
「がってんですよ!」

幸いにもレベリングの副産物で金なら大量にある。パーっと使うとしよう。

「のりこめー!」
「いえーい!」

……2年後

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙えがっだあああああ!!」
「満喫したですよおおぉぉ!!」

あまりの楽しさについつい時間を忘れ、俺は男に戻り、女神サマは服を着ていた。

「「さて」」

示し合わせたでもないのに2人の声が重なる。
満足した。こうなってしまえば最早やることは一つ。

「フンッ!」

ドシャァ!

俺のチート能力により娼館が爆散した。
中から奴隷と客がポポーンとポップコーンみたいに飛び出してくる。愉快だ。

「奴隷だけでも度し難いのに、娼婦にまで落として金にしようなんて……許せないですよ!」
「そうだ、絶対に許せねぇ」

欲望の全てを吐き出し賢者と化した俺達は、その中客の1人にそっと歩み寄る。
チート奴隷爆買い変態転生者だ。

「な、なんだお前達は……?!」
「あんこら?人を助けた綺麗な金で悲痛な運命を辿る予定だった奴隷を救う気分はどうだこら?」
「そうですよ、私たちが汚く見えるでしょうが」
「こんなヤツやっちゃいましょうよ女神サマ」
「お、俺はどうなってもいい!けど他の人達には絶対に手を出すんじゃない」
「なんだと?」

許せえねえ……こんな善人……えっと……許せねぇ!!

……。

…………。

「……なあ女神サマ」
「……なんですか?」
「人殺しは良くないよ」
「奇遇ですね、私もそう思ってました」

よかった、俺と同じ気持ちでいてくれんだ。
そうだよ、人殺しなんて良くないよ。そんなの賢い選択じゃない。

「殺しはナシです。帰りましょう」
「ああ。……じゃあ、そういうことで」
「……俺に、何もしないのか」
「あたりまえだ、だって俺達は……」

誰よりも賢い、賢者なのだから。
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