チート転生者をぶっ殺す人通称テンプレキラーは口では面倒くさいなどと言いながらも気が付けば美少女たちに囲まれていた。

せばすちゃn

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本編

調べ物するならアカシックレコードかTwitterみたいなとこはある

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何をするにも金が必要なこのご時世。
バイトで食つなぐ日々も存外悪くないと思い始めた今日この頃だ。
よって、今日も今日とてアルバイト。空はドが付くほどの快晴、絶好の浮気調査日和である。
張り込みにおいて一番必要なのはやはり忍耐力だ。
そういう意味では俺は3人の中で誰よりも張り込みに向いているのだろう。

「ホシに動きは……?」
「ありませんッス」
「そうか。……ふあぁ」
「ちょー眠いッスね」
「んだなー」

良さげなスポットに身を潜めて五分ほど経ったけど、何もないし見張り飽きた、帰りたい。帰ってヨガしたい。女豹のポーズとか。
噂によるとターゲットは妻帯者でありながら合コン三昧の日々を謳歌しているらしい。
確かな筋での情報(Twitter)によると、本日のターゲット主催の合コンは俺達がドリンクバーだけで死ぬまで居座る予定のファミレス、の、向かいにあるラブホテルで行われるそうだ。
ホテルの看板には大きく『女神サマ及びスカトロお断り』と書いてある。 
飲食店の正面に女神サマとか書くなよ。食欲失せるだろうが。

「ところで先輩ハラ減ってないッスか?」
「んー、ぼちぼち」
「そう言うと思って。これ、どぞッス」

道端で拾った奴隷こと新人刑事デカは、買ってきたアンパンとミルクを俺に無造作に投げ渡す。
ミルクはキャッチし損ねたので、足元にあった死の底無し沼にのまれて消え去った。

「おお、さんきゅ」
『いいなーアンパン。私も食べたいです……じゅるり』

ドドドドドドド!!

「女神サマ、天界からヨダレ垂らすのはやめてくれ。しかも土砂降りだし」

女神サマは女神サマであるからして、ああ見えて以外と天候も操れたり操れなかったりする。
ファミレスの外はご覧の有様で視界も甚だ悪く、正直言って見張りどころではない。

「恵の雨ッスよおおおおーーーっ!! 久方ぶりのシャワーッスうううう!」

なんて事を考えていたら奴隷デカが唯一身に纏っていたボロボロの布切れを引き裂いて豪雨の中に躍り出た。全裸だ。着てる服が無くなったも同然だしシャワー浴びた後どうするんだろうか。
そして雨ではなく女神サマのクソ汚ねぇヨダレなので身体が汚れる一方なのは自明の理である。たまに砕けたピーナッツとか混ざってるし。

……ピーナッツか

「おい、また俺の柿ピー食べたな?」
『ギ、ギクーッですよ!!』
「ですよじゃねえだろテメェこの野郎、分け前から引いとくからな」
『そ、そんなー!』

許されざる蛮行、償い難し。

「何してるの?風邪引くよ?」
「なんだお前は?!や、やめろーっス!!」
『あ、アイツはーっ?!』

外に目をやると、奴隷バカが男に話しかけられていた。
雨の中目を凝らして見ると、あの男、ターゲットによく似ている。というか本人だ。
男の正面には全裸の彼女がいて、側にはビリビリに破かれた服がある。

「テメェ……俺の仲間に仲間に手を出すなーっ!」
「うわー」

ヒュー

「死ぬうー」

俺の飛び蹴りによって地平線の彼方まで吹き飛んだ男は銀河を一周してやっと戻ってきた。

ズザザザァ……

「これに懲りて、もう悪いことはやめるんだぞ!」
「は、はいいい!浮気も止めますううう!」
「先輩、かっけーッス!」
「はっはっはっはっは」

これにて一件落着。報酬の3兆を抱えて俺達は帰路についたとさ。めでたしめでたし
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