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本編
第一話
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「傷を隠せと何度言ったら分かるのか! それでは第一王子との婚約が破棄されてしまうではないか!」
「こんな傷がある方が姉だなんて、もう耐えられませんわ!」
「レアー! いい加減になさい! 改めないと言うのならば即刻部屋に戻りなさい!」
私はその場で静かに立ち止まり、小さくカーテシー。
朝食の部屋を出ましょう。
先日折れた足は、まだ治っておらず、ズリズリと引きずり、部屋を出て自分の部屋に戻ります。
傷? 好きで付けている訳ではございません。
そもそも片眼が無く、見えないのは、父が幼少の時に殴ったため。
おでこの生え際の傷は、母が癇癪をおこし、花瓶で私を殴り付いた物。
首筋にある火傷は妹が、“髪の毛が気に入らない”、と火属性魔法を私に放ち付いた物。
この足は、婚約者の王子に学院の階段から突き落とされ折れた物です。
この家は狂っているのだと思います、使用人は一月足らずで消えていき、唯一残っている人物は祖父の代からいらっしゃる執事がただ一人です。
私は階段下の物置······私の部屋に入ります。
ここは、ここだけは誰にも邪魔されず、平和に過ごせる場所、それも終りを告げる計画を立てています。
『婚約破棄』『廃嫡』『|追放《慰謝料を頂き
ます》』を成し遂げるために。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
もう十年前、私が四歳の夏前、丁度今と同じ頃でした。
王家に連なる家系、バルニヤ公爵家の長女として生を受けて、幼い事もあり職業か発現していなくても、まだ普通の幸せを享受しておりました。
そんな時であります。
妹が、類い希なる魔力を有し、聖女の称号を持ち産まれ出でた時より私の生活の環境が、今までが夢の出来事の様に色褪せ、色の無い世界へと様変りを遂げたのです。
魔力しかない私、職がない王族は不要だと、家族達は今まで我慢してきた鬱憤を、吹き出し始めたのでした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
妹のペルセフォネが、産まれ五年が経ち、その頃には私の居場所はほとんど無くなっていました。
私はテラスに来ていた可愛いリスさんに、朝ごはんの残りのパンくずをあげておりました。
私の事を嫌わないで寄ってきてくれる、このリスさんや、たまにしか来てくれませんがフクロウさん、いつでもあげられる様にハンカチでパンをいつも忍ばせております。
おなかも満足したのか、リスさんは、パンの欠片を一つ抱え、木の上に戻って行きました、私も見付かって叱られない様に部屋に戻りましょう。
でもテラスから中に入るとそこにはお母様が、妹のペルセフォネの手を引き居間に入ってきました。
「何故ここに居るのですか! レアー! 何をぐずぐずしていますの! ここはペルセフォネの場所です! 早く立ち去りなさい! 汚らわしい!」
「ご、ごめんなさいお母様、お許し下さい」
直ぐ様その場で膝をつき、床に額を押し付ける様に、私は罰を受けたくないため、謝ることしか出来ませんでした。
「早く立ち去れと言っているのが分からないのですか!」
私はこのままでは駄目だと思い、立ち去ろうと顔を上げた目の前には、迫り来る何かを見ました。
ガシャン
頭に強い衝撃を受けて、顔に生温いお湯を掛けられた様です、そのまま私は気を失いました。
気が付くと、執事のクロノさんが私の寝る寝台の横に椅子を置き、座っておりました。
「まあ、クロノさん、如何なさいました」
「お気付きになられましたね、レアーお嬢様、どこか痛い所や、気分が悪い所などはありませんか?」
「ん、少し頭が痛いです」
そうして頭を触ると何か巻き付けられている様です。
「レアーお嬢様、傷がありますのであまり触りませんよう」
「何故傷が? もしや床に頭を押し付けた時かしら、ああ、どうしましょう、床を汚してしまったのでしょうか、お母様にまた叱られてしまいますわ」
依然、ペルセフォネに突き飛ばされ、膝を擦りむき、廊下の敷物に血を付けて酷く叱られた記憶が頭に浮かんできます。
馬具の鞭で叩かれた事を思い出し体がふるえてきます。
「大丈夫です、このクロノが綺麗に、何もなかったかの様にしておきました」
「ああ、クロノさんありがとうございます、本当にありがとうございます」
私はクロノさんに寝台の上で、深く頭を下げ感謝の意を伝えます。
「そろそろ部屋に戻りませんとまた叱られてしまいますわ、よいしょ、きゃ」
私は、寝台から降りようとしましたのに、クロノさんに止められてしまいました。
「今日はこのままこちらでお休み下さい、まだ熱がありますので、熱が下がるまで私がタオルを交換いたしますからご安心下さい」
「クロノさんは寝なくて大丈夫ですの? ずっと起きていてもらうのは申し訳ありませんわ」
「大丈夫ですよ、一晩寝ないなどよくあることです」
「うふふ、頑張り屋さんですわね、ありがとうございます」
そして私は、数年ぶりに柔らかな寝台で寝たのです。
今日はお父様がお城の公務からお帰りになる日です。
私はお客様がお見えになると聞いておりましたので、私が呼ばれる様な事が絶対に無いとは言い切れません。
少し小さくなりましたが一番綺麗な服を着ることにしましたが、袖から手首が見えてしまっています、でも後は学院の服しか破れていない服はありません、学院の服に着替え直して、用を足したくなってきました。
今日一日は部屋から出るなと厳命されておりましたが、用を足すため仕方無く部屋を出る事にました、戸を開け一歩踏み出し、戸を閉めていると、そこにはお父様がおられ、私を睨み付け歩み寄ってきます。
ああ、叱られてしまいます、でも、用を足さないと、私は勇気を振り絞りお父様にお声を掛けました。
「あ、あの、お父様」
「貴様は! 部屋から出るなとあれほど命じておったであろう! そんな事も出来んのか!」
「も、申し訳ありません、用を足したくなり」
「言い訳など聞きとうない! 公爵家の恥さらしが、ペルセフォネは産まれた時より聖女の素質を持ちだ! 貴様は何を持っておる」
「ま、魔力はあります」
「あるだけ無駄な魔力だけだ! 無職なぞ生きておる価値もない、ペルセフォネが無事生まれるまでは本当に仕方無く、職が目覚める事を待ちもした! それがなんだ! その年になっても目覚めんとは! 学院で王子殿下がお前を(虐遇する事に)気に入っていなければ疾うの昔に廃嫡し打ち捨てているところだ!」
そう言い、お父様は私の顔を殴られたのです、私は吹き飛ばされ、そこで意識を失いました。
ヒリヒリと痛む首で目が覚めたのだと思います、それと何故か目の片側が見えなくなっておりました。
「レアーお嬢様、目が覚めましたね」
「クロノさん、また寝台をお借りしてしまいましたわね、ごめんなさい、すぐに退きますわね」
あっ、私、用を足したくて部屋を出たのでした、それが今は用を足したいと思いません、そして今寝てしまっていたなんて! あやまらなければなりません!
「ごめんなさい、クロノさんの寝台を汚してしまいました! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
クロノさんは私の肩に優しく手を添え、頭を下げていた私を起こしてくれました。
「レアーお嬢様、何も汚れてはおりませんよ、ほら服も綺麗でしょう」
物凄く近くに、とても美しいクロノさんのお顔があります、本当にお美しい。
服ですか? 服は学院の制服を来ていますよ、片側しか見えない視線をクロノさんから下ろしました。
「が? 学院の制服ではありませんわ、それにクロノさんが着せて下さいましたの、ありがとうございます」
見たことの無い綺麗な服を来ておりました。
「はぁぁ、良い肌触りです」
それにほんのりお花の香りがします。お花の香料ですね、うふふ、良い香りです。
「レアーお嬢様、後七日で新しい学院です。旦那様よりお嬢様のお世話を仰せつかっております」
「え? それでは長く私は寝てしまっていましたのですね」
「はい、その間私が全てを任されており、執事の任も外され、他の者が担っております」
「そうなのですね、よろしくお願いいたします。それに新しい学院ですか? 前の学院では無いのですね、動物達がよく来てましたので寂しいです」
「いつもポケットにパンを忍ばせて降りましたからね」
「はい、新しい学院にも森はあるのでしょうか?」
あれば嬉しいのですが、王都の学院は二つ、お屋敷からは近いのですが森はありませんよね。
「残念ながら」
「そうですわよね、王都ですと、ああ、先程から聞きたかったのですが、クロノさん、私片目が見えないのです、後、首がヒリヒリと痛むのですが、触ってはいけませんか?」
クロノさんは悲痛なお顔をして、私の状態の事を話してくれました。
目は、お父様が殴られた時に見開いた目に、大きな宝石の付いた指輪が当たり、潰れたそうです。
学院は、王子様が、“森ばかりで気に入らない” だから違う学院へ行くので私も移動になるそうです。
首は、三日前にクロノさんが、寝続ける私を湯浴みさせてくれていた時に、私の黒髪が気に入らないと、ペルセフォネが火属性魔法を撃ったそうです、咄嗟にクロノさんが水属性魔法を使ってくれなければ、全身が焼けたであろう強い魔法だったそうです。
「あはは、私の居場所は本当に無くなってしまったのですね」
「このクロノがレアーお嬢様の居場所を作りますのでご安心下さい、今はお辛いでしょうが、私を信じて下さいますか?」
「はい、クロノさんだけは一度も私を叱りませんでしたから、信じます」
「では、少し体がお辛いかと思いますが、これから七日間は場所を変えますので抱えさせてもらいますね」
そう言うと、クロノは私を軽く持ち上げてしまいました。
どこに連れていってくれるのでしょうか。
「こんな傷がある方が姉だなんて、もう耐えられませんわ!」
「レアー! いい加減になさい! 改めないと言うのならば即刻部屋に戻りなさい!」
私はその場で静かに立ち止まり、小さくカーテシー。
朝食の部屋を出ましょう。
先日折れた足は、まだ治っておらず、ズリズリと引きずり、部屋を出て自分の部屋に戻ります。
傷? 好きで付けている訳ではございません。
そもそも片眼が無く、見えないのは、父が幼少の時に殴ったため。
おでこの生え際の傷は、母が癇癪をおこし、花瓶で私を殴り付いた物。
首筋にある火傷は妹が、“髪の毛が気に入らない”、と火属性魔法を私に放ち付いた物。
この足は、婚約者の王子に学院の階段から突き落とされ折れた物です。
この家は狂っているのだと思います、使用人は一月足らずで消えていき、唯一残っている人物は祖父の代からいらっしゃる執事がただ一人です。
私は階段下の物置······私の部屋に入ります。
ここは、ここだけは誰にも邪魔されず、平和に過ごせる場所、それも終りを告げる計画を立てています。
『婚約破棄』『廃嫡』『|追放《慰謝料を頂き
ます》』を成し遂げるために。
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もう十年前、私が四歳の夏前、丁度今と同じ頃でした。
王家に連なる家系、バルニヤ公爵家の長女として生を受けて、幼い事もあり職業か発現していなくても、まだ普通の幸せを享受しておりました。
そんな時であります。
妹が、類い希なる魔力を有し、聖女の称号を持ち産まれ出でた時より私の生活の環境が、今までが夢の出来事の様に色褪せ、色の無い世界へと様変りを遂げたのです。
魔力しかない私、職がない王族は不要だと、家族達は今まで我慢してきた鬱憤を、吹き出し始めたのでした。
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妹のペルセフォネが、産まれ五年が経ち、その頃には私の居場所はほとんど無くなっていました。
私はテラスに来ていた可愛いリスさんに、朝ごはんの残りのパンくずをあげておりました。
私の事を嫌わないで寄ってきてくれる、このリスさんや、たまにしか来てくれませんがフクロウさん、いつでもあげられる様にハンカチでパンをいつも忍ばせております。
おなかも満足したのか、リスさんは、パンの欠片を一つ抱え、木の上に戻って行きました、私も見付かって叱られない様に部屋に戻りましょう。
でもテラスから中に入るとそこにはお母様が、妹のペルセフォネの手を引き居間に入ってきました。
「何故ここに居るのですか! レアー! 何をぐずぐずしていますの! ここはペルセフォネの場所です! 早く立ち去りなさい! 汚らわしい!」
「ご、ごめんなさいお母様、お許し下さい」
直ぐ様その場で膝をつき、床に額を押し付ける様に、私は罰を受けたくないため、謝ることしか出来ませんでした。
「早く立ち去れと言っているのが分からないのですか!」
私はこのままでは駄目だと思い、立ち去ろうと顔を上げた目の前には、迫り来る何かを見ました。
ガシャン
頭に強い衝撃を受けて、顔に生温いお湯を掛けられた様です、そのまま私は気を失いました。
気が付くと、執事のクロノさんが私の寝る寝台の横に椅子を置き、座っておりました。
「まあ、クロノさん、如何なさいました」
「お気付きになられましたね、レアーお嬢様、どこか痛い所や、気分が悪い所などはありませんか?」
「ん、少し頭が痛いです」
そうして頭を触ると何か巻き付けられている様です。
「レアーお嬢様、傷がありますのであまり触りませんよう」
「何故傷が? もしや床に頭を押し付けた時かしら、ああ、どうしましょう、床を汚してしまったのでしょうか、お母様にまた叱られてしまいますわ」
依然、ペルセフォネに突き飛ばされ、膝を擦りむき、廊下の敷物に血を付けて酷く叱られた記憶が頭に浮かんできます。
馬具の鞭で叩かれた事を思い出し体がふるえてきます。
「大丈夫です、このクロノが綺麗に、何もなかったかの様にしておきました」
「ああ、クロノさんありがとうございます、本当にありがとうございます」
私はクロノさんに寝台の上で、深く頭を下げ感謝の意を伝えます。
「そろそろ部屋に戻りませんとまた叱られてしまいますわ、よいしょ、きゃ」
私は、寝台から降りようとしましたのに、クロノさんに止められてしまいました。
「今日はこのままこちらでお休み下さい、まだ熱がありますので、熱が下がるまで私がタオルを交換いたしますからご安心下さい」
「クロノさんは寝なくて大丈夫ですの? ずっと起きていてもらうのは申し訳ありませんわ」
「大丈夫ですよ、一晩寝ないなどよくあることです」
「うふふ、頑張り屋さんですわね、ありがとうございます」
そして私は、数年ぶりに柔らかな寝台で寝たのです。
今日はお父様がお城の公務からお帰りになる日です。
私はお客様がお見えになると聞いておりましたので、私が呼ばれる様な事が絶対に無いとは言い切れません。
少し小さくなりましたが一番綺麗な服を着ることにしましたが、袖から手首が見えてしまっています、でも後は学院の服しか破れていない服はありません、学院の服に着替え直して、用を足したくなってきました。
今日一日は部屋から出るなと厳命されておりましたが、用を足すため仕方無く部屋を出る事にました、戸を開け一歩踏み出し、戸を閉めていると、そこにはお父様がおられ、私を睨み付け歩み寄ってきます。
ああ、叱られてしまいます、でも、用を足さないと、私は勇気を振り絞りお父様にお声を掛けました。
「あ、あの、お父様」
「貴様は! 部屋から出るなとあれほど命じておったであろう! そんな事も出来んのか!」
「も、申し訳ありません、用を足したくなり」
「言い訳など聞きとうない! 公爵家の恥さらしが、ペルセフォネは産まれた時より聖女の素質を持ちだ! 貴様は何を持っておる」
「ま、魔力はあります」
「あるだけ無駄な魔力だけだ! 無職なぞ生きておる価値もない、ペルセフォネが無事生まれるまでは本当に仕方無く、職が目覚める事を待ちもした! それがなんだ! その年になっても目覚めんとは! 学院で王子殿下がお前を(虐遇する事に)気に入っていなければ疾うの昔に廃嫡し打ち捨てているところだ!」
そう言い、お父様は私の顔を殴られたのです、私は吹き飛ばされ、そこで意識を失いました。
ヒリヒリと痛む首で目が覚めたのだと思います、それと何故か目の片側が見えなくなっておりました。
「レアーお嬢様、目が覚めましたね」
「クロノさん、また寝台をお借りしてしまいましたわね、ごめんなさい、すぐに退きますわね」
あっ、私、用を足したくて部屋を出たのでした、それが今は用を足したいと思いません、そして今寝てしまっていたなんて! あやまらなければなりません!
「ごめんなさい、クロノさんの寝台を汚してしまいました! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
クロノさんは私の肩に優しく手を添え、頭を下げていた私を起こしてくれました。
「レアーお嬢様、何も汚れてはおりませんよ、ほら服も綺麗でしょう」
物凄く近くに、とても美しいクロノさんのお顔があります、本当にお美しい。
服ですか? 服は学院の制服を来ていますよ、片側しか見えない視線をクロノさんから下ろしました。
「が? 学院の制服ではありませんわ、それにクロノさんが着せて下さいましたの、ありがとうございます」
見たことの無い綺麗な服を来ておりました。
「はぁぁ、良い肌触りです」
それにほんのりお花の香りがします。お花の香料ですね、うふふ、良い香りです。
「レアーお嬢様、後七日で新しい学院です。旦那様よりお嬢様のお世話を仰せつかっております」
「え? それでは長く私は寝てしまっていましたのですね」
「はい、その間私が全てを任されており、執事の任も外され、他の者が担っております」
「そうなのですね、よろしくお願いいたします。それに新しい学院ですか? 前の学院では無いのですね、動物達がよく来てましたので寂しいです」
「いつもポケットにパンを忍ばせて降りましたからね」
「はい、新しい学院にも森はあるのでしょうか?」
あれば嬉しいのですが、王都の学院は二つ、お屋敷からは近いのですが森はありませんよね。
「残念ながら」
「そうですわよね、王都ですと、ああ、先程から聞きたかったのですが、クロノさん、私片目が見えないのです、後、首がヒリヒリと痛むのですが、触ってはいけませんか?」
クロノさんは悲痛なお顔をして、私の状態の事を話してくれました。
目は、お父様が殴られた時に見開いた目に、大きな宝石の付いた指輪が当たり、潰れたそうです。
学院は、王子様が、“森ばかりで気に入らない” だから違う学院へ行くので私も移動になるそうです。
首は、三日前にクロノさんが、寝続ける私を湯浴みさせてくれていた時に、私の黒髪が気に入らないと、ペルセフォネが火属性魔法を撃ったそうです、咄嗟にクロノさんが水属性魔法を使ってくれなければ、全身が焼けたであろう強い魔法だったそうです。
「あはは、私の居場所は本当に無くなってしまったのですね」
「このクロノがレアーお嬢様の居場所を作りますのでご安心下さい、今はお辛いでしょうが、私を信じて下さいますか?」
「はい、クロノさんだけは一度も私を叱りませんでしたから、信じます」
「では、少し体がお辛いかと思いますが、これから七日間は場所を変えますので抱えさせてもらいますね」
そう言うと、クロノは私を軽く持ち上げてしまいました。
どこに連れていってくれるのでしょうか。
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