俺は神剣に選ばれ最強になる! 封印されてたツンデレ悪魔を引き連れ修行旅~ところで外れスキルの『努力』ってどういう事だよ!~【俺と悪魔】

いな@

文字の大きさ
108 / 149
第一章

第108話 消火活動

しおりを挟む
「おいおい火事かよ、あの煙やべえな、何軒か燃えてるんじゃねえか?」

「もくもくだね、街の真ん中あたりかな? 泊まる宿に預けてきた馬が無事なら良いけど心配よね、早く入れてもらって、見に行こうよ」

 ツンツンと俺の服を引っ張りながらそう言うアンラ。

 確かに俺も心配だな、方向が泊まる宿と同じなのも気がかりだ。

「そうだな、おい門番、入って良いか? それと衛兵の詰所を教えてくれねえか? コイツら盗賊なんだよ」

 喋りかけてやっと街の中を向いてた門番がこっちを向いた。

「あ、ああ、身分証をってソイツら……最近Bランクパーティーになるらしいと街で偉そうにしてる奴らじゃないか? それが盗賊?」

「そうなんか? 俺達は来たばっかだから知らねえが、俺達の金を奪おうとしてきたから捕まえた。後は宿にも仲間が行ったらしいが、衛兵がコイツらから聞き出して捕まえてくれっだろ」

 そう言いギルドカードを門番へ見せた。
 二人分を見て、通してもらえることになり、衛兵の詰所も教えてもらった、というより『詰所はここだ』と指差した先は門に併設されている建物がそうらしい。

 門番も、管理監の管轄じゃなくて、珍しく衛兵がその役割をしているそうだ。

 寝ている三人を引きずって牢屋に放り込み、魔法で起こした後はもちろん、アンラの痛い自白ペインコンフェッションでさっさと俺達を襲おうとした仲間を洗いざらい喋ってもらった。

 盗賊を捕まえた報酬と、情報を聞き出した報酬をもらい、衛兵の詰所を後にして宿に向かう。

 その前に同行している衛兵のおっさんと一緒に、門前の冒険者ギルド出張所へBランク冒険者の盗賊行為を報告していく。

 冒険者ギルドの出張所は衛兵の詰所から、十メートルほどしか離れていない目の前だ、あっという間に到着してすぐに所長室に通された。

 そこで出張所の所長に衛兵のおっさんが説明して、俺達がその説明を正しいと認める。

 聞いていた所長は『ついにやらかしたな』と呟くと職員の一人、お茶の準備をしてくれてた姉ちゃんを呼び、話した内容を書いた紙を渡して街の真ん中にある冒険者ギルドに走らせた。

「奴ら六人が来た当初から喧嘩などの騒ぎが増えてな、素行も良いとは言えない奴らで怪しんではいたんだが、盗難か……これは余罪があるだろうな」

「今なら自白の魔法がかかってるぞ、聞いたら良いんじゃねえか? そうだろアンラ」

「そだね~、数日は素直に白状してくれるよ~、あっ、お酒はないけどこの本読んだこと無いやつね、借りて良い?」

 よし、ちゃんと借りて良いか聞けたじゃねえか。

 壁際にあった本棚を勝手に物色していたアンラは、一冊の本を手に取り戻ってきた。

 それを所長に向けて突きだしニコニコと笑ってる。

「ん? 何をゴソゴソとしているのかと思えば『悪魔に魅いられた花嫁Ⅵ』か、前の巻はないが良いのか? この街を出るまでに返してもらえれば構わないが」

「間が飛んでるんだけど、誰か持ってないかな? 今夜中に読んじゃうから貸してもらいたいんだけど」

 こころよく貸してくれる事にはなったが、間が抜けてたんじゃ面白くねえだろと思う。
 それを聞いた所長は、ポンと手を打ち何かを思い出したようだ。

「その本は先ほど走らせた者が置いていった本だからな、あの者が帰ってきたら聞いてみるか。君達はどこに泊まっているんだ? そこに連絡を入れるように言っておくぞ」

「ひゃっほーい♪ 泊まってる場所はね、真ん中の冒険者ギルドから――」

 アンラが宿を教えていると、所長と衛兵のおっさんの表情が険しくなった。

 どうしたんだ?

「その場所は今燃えているところだ、冒険者ギルドからも水魔法が使える者に緊急依頼はかけているんだがな」

「「マジかよ!嘘っ!」」

 俺はソファーから勢い良く立ち上がり、アンラを見る。

 アンラは頷き、手に持ってた本を所長に押し付け出口に俺と同じように歩きだした。

「お、おい、どこへって、水魔法が使えるなら頼む!」

 その声を聞いた時はもうバンと勢い良く扉を開け、俺達は走り出していた。

「「任せとけ!任せて!」」

 同時に返事をし、俺は通路を走りながら覚醒した。
 出張所を出たところでアンラと手を繋ぎ、人の行き来が多く、全力で走れない大通りを避けるため、大通り沿いに建ち並ぶ二階建ての屋根へ跳び上がった。

「あそこだ! 急げアンラ!」

「本気で走っちゃうわよ! 私達の馬が待ってるんだから! ぴょーん!」

 屋根から屋根へ、飛び移りながら煙がモクモクと立ち上る場所に向け突き進む。

 普通に馬車でも十分以上かかる距離を十数秒で走りきり、俺達が泊まる予定だった宿の向かいの屋根に到着した。

「ケント! 水弾ウォーターボールよ! それを宿の真上でぶつけるの! こうよ! |水弾《|《ウォーターボール》》!」

 人の顔ほどもある水弾ウォーターボールを十数個、一度に作り出してアンラは間を置かず射出したと思ったら、言ってた通り宿の真上でぶつけた。

 ドパンとぶつかった水弾ウォーターボールはまるで通り雨のように燃え盛る宿に降り注いだ。

「分かった! デカい水弾ウォーターボールだ! おりゃっ! うおりゃぁぁ!」

 俺は同時にデカいやつは投げられねえ、仕方ないから一抱えほどある水弾ウォーターボールを両手で山なりに投げ、宿の上まで行ったとき、アンラほぼ同じ大きさの水弾ウォーターボールを投げてぶち当てた。

 ドッパーンと後から投げたものが始めに投げたものに見事に当たり、水瓶をひっくり返したかのように燃える宿へバシャンと落ちた。

「ケントその調子よ! どんどん行くわ!」

「おう! おりゃ!」

 俺達の他にも宿に水桶で水をかけている。
 それは水魔法で水桶の水をそそいで、後は人力でやってる。
 燃える宿のまわりには冒険者や衛兵、街の人達が手に水桶を持って走り回っていた。

「アンラ、俺達の馬はあそこだ! 逃がしてもらえてんなら全力で水をかけっぞ! アンラは俺が作ったのに当てて崩してくれ! いくぞぉぉぉぉ!」

 デカいものを作るため、投げられねえなら宿の上に作れば良いだけだ。

 そう思い、早速だが離れた場所に水弾ウォーターボールを作り、どんどん気合いを入れで大きく作る。

「ケントそれ! まーたとんでもないことをやってるわね! でもあの大きさなら――私も大きいの出しちゃうわよ! ほいっと!」

 宿屋の上空五十メートルほどの高さのところでどんどん水の玉が大きくなり、宿の大きさと同じくらいになった瞬間、まわりで消化するため集まっていた者達の声に負けず、アンラは呪文を唱え、これもまた俺の十数メートルはある水の玉と同じような大きさの水弾ウォーターボールを射出した。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~

エース皇命
ファンタジー
 学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。  そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。 「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」  なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。  これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。 ※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした

むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~ Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。 配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。 誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。 そんなホシは、ぼそっと一言。 「うちのペット達の方が手応えあるかな」 それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。

―異質― 邂逅の編/日本国の〝隊〟、その異世界を巡る叙事詩――《第一部完結》

EPIC
SF
日本国の混成1個中隊、そして超常的存在。異世界へ―― とある別の歴史を歩んだ世界。 その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。 第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる―― 日本国陸隊の有事官、――〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟。 歪で醜く禍々しい容姿と、常識外れの身体能力、そしてスタンスを持つ、隊員として非常に異質な存在である彼。 そんな隊員である制刻は、陸隊の行う大規模な演習に参加中であったが、その最中に取った一時的な休眠の途中で、不可解な空間へと導かれる。そして、そこで会った作業服と白衣姿の謎の人物からこう告げられた。 「異なる世界から我々の世界に、殴り込みを掛けようとしている奴らがいる。先手を打ちその世界に踏み込み、この企みを潰せ」――と。 そして再び目を覚ました時、制刻は――そして制刻の所属する普通科小隊を始めとする、各職種混成の約一個中隊は。剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する未知の世界へと降り立っていた――。 制刻を始めとする異質な隊員等。 そして問題部隊、〝第54普通科連隊〟を始めとする各部隊。 元居た世界の常識が通用しないその異世界を、それを越える常識外れな存在が、掻き乱し始める。 〇案内と注意 1) このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。 2) 部隊規模(始めは中隊規模)での転移物となります。 3) チャプター3くらいまでは単一事件をいくつか描き、チャプター4くらいから単一事件を混ぜつつ、一つの大筋にだんだん乗っていく流れになっています。 4) 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。ぶっ飛んでます。かなりなんでも有りです。 5) 小説家になろう、カクヨムにてすでに投稿済のものになりますが、そちらより一話当たり分量を多くして話数を減らす整理のし直しを行っています。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた

歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。 剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。 それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。 そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー 「ご命令と解釈しました、シン様」 「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」 次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。

処理中です...