『りっくん』と『くうちゃん』

あんず

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くうちゃん?

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くうちゃんは朝早くから出かけて行った。

嬉しそうに……。

デートかな?




くうちゃんは

俺の双子の弟。

二卵性の双子だ。

くうちゃんは母親に似てて
俺は父さん似。

双子って言われた事は……ない。

同じ名字で同じ学年……でも親戚だと
思われている。





俺は普通に2800グラムで産まれたのに
くうちゃんは1500グラムしかなくずっと保育器の中にいたんだ。


身体も弱くて直ぐに熱を出すくうちゃん。


可哀想で仕方なかった。


でもいつも一緒にいられるのは俺だけで
優越感に浸る自分がいた。




幼稚園でも小学校でも女の子に人気があったくうちゃん。

『可愛い』『母性本能をくすぐる』と女の子はくうちゃんを可愛いがった。


でもくうちゃんは
『女の子って積極的でちょっとコワイね』
って言っていた。



中学生になると
男子からの視線がくうちゃんに注がれてる事に気がついた。


くうちゃんに近付きたがる奴を振り払おうと必死だった。



俺らの親友、凪に
『お前、くうの事好きだろ?恋愛で。』って
言われた時にドキリとした。


『陸らしいな。くうの事護れよ?』
続けて言われ男泣きした。


凪のクラスメイトの圭吾に誘われて4人で
バンド『4's』を始めた。


バンドはくうちゃんを他の奴らから護るのには適していた。


いつも4人でいるし圭吾の雰囲気が怖くて誰も近付こうとしなかった。




でもやっぱり
俺のくうちゃんは可愛いくて男どもの視線はいつも注がれていた。




それは高校生になった今も変わらなくて
俺はいつも不安でいっぱいだった。








『家族愛』『兄弟愛』を恋愛と勘違いしているのかもと悩んだ事もあった。



女の子には全く興味もなくエロビを見ても
勃ちもしない。

だからと言って男が好きなわけでもない。





俺が欲情するのはくうちゃんだけだった。

自慰のオカズはもちろんくうちゃん。





一緒に風呂に入ってくうちゃんの髪を洗い

身体を洗う。

背中越しで俺が欲情している事を

くうちゃんは知らない。




くうちゃんは直ぐにのぼせるから
先に風呂から出る。


くうちゃんが風呂から出た後は
俺の自慰タイムだ。


くうちゃんの華奢な身体

ピンク色のペニス

可愛い乳首

そして
睫毛フサフサのタレ目。


ああ
可愛いくうちゃん。

誰にも渡したくない。


くうちゃんの事を考えると

あっと言う間に達してしまう。








くうちゃんは両親が仕事で遅くなったり
出張で留守にする時は
必ず俺の部屋に枕を持ってやって来る。

それは子供の頃からで
高校に入った今でも続いている。




くうちゃんはパンツに夏はタンクトップ、

冬は長Tで眠る。

そんな格好でベッドに潜り込んでくる。

俺には刺激的過ぎる。

でもくうちゃんは俺の気持ちなんか御構い無しに『コワイから抱っこして?』って甘えてくるんだ。


断れる訳もなく小さいくうちゃんを腕の中に収めて背中を撫でてやる。

そうするとくうちゃんは直ぐに安心して眠るんだ。



寝入ったくうちゃんに

キスして

乳首を舐めて

ペニスを握り

秘孔に舌を這わせて

愛撫しているのは俺だけの秘密だ。









いつか

くうちゃんが誰かを好きになって

結婚しても

俺は一生

くうちゃんの兄でいられる。




俺は

ずっとくうちゃんの味方だ。

















凪と『studio  HAYATO』に向かい
客席に着いた。

4人掛けの丸テーブルにオーダーしたアイスコーヒーが届いた。




まだライブは始まっていないが
会場がざわついている。



『きゃ~可愛い』

『やっぱり姫は可愛いね』

『姫といる子だれ?』

『何あの二人、可愛い過ぎる』


そんな声があちこちから上る。

「陸、見てみろよ。姫いるよ?」

振り返ると

可愛い二人組がこっちへやってきた。





「ミキちゃんありがとうね。

また後で連絡するね。」


「うん。くうちゃん後でね?

素直になって……

くうちゃん可愛いんだから」






えっ

くうちゃん?




二人は繋いでいた手を離して

抱き合った。


『きゃあ    可愛い!』



そしてチュっとキスをした。


『もう最高!姫もあの子も可愛い!』


まだ周りが煩い。



「くうちゃん、ミキ行くね?」

そう言ってミキちゃんはスタッフ通路に消えて行った。





俺らのテーブルから離れない女の子……。

可愛い……。

くうちゃんに目元が似てる……?


「くうちゃん?」

可愛い子は小さく頷いて

恥ずかしそうに笑った。




笑った顔はくうちゃん以外の何者でも無くて

「くうちゃん可愛い!」

俺はくうちゃんを抱き締めていた。






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