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〜くうの憂鬱〜5
しおりを挟む両手を広げて僕を受け止めてくれたミキちゃん……
「くうちゃん、どうしたの?」
息の整わない僕を不思議そうに見つめる。
「マジかっ!!」
「めっちゃ可愛い!!」
「……増えてるし……」
嫌な声が聞こえて振り返ると
さっきの3人組が改札の外まで追いかけてきていた。
「くうちゃん……知り合いじゃ……ないよね?」
小刻みに震える僕に気付いたミキちゃんが
僕に問いかけた。
「乗った……駅から……声かけられて……」
…………怖かった……
「怖かったね?」
僕の気持ちをミキちゃんがわかってくれた。
それだけで
嬉しくて
安心して
気が付けば僕の目からは泪が溢れていた。
「ねえ。どうしてくれるの?
僕のお友達のコト泣かせたでしょ?」
「えっ?」
「泣いちゃったの?」
「可愛いなぁ」
「違うでしょ?」
「君も怒らないでくれよ?」
「怒るよ。
だって君達、意地悪したのに謝らないんだもん。」
「マジ可愛いじゃん!!」
「ねぇ君も一緒に遊びに行こうよ」
「……ゴメンな。その子があんまりにも可愛いくて少し揶揄い過ぎたよ……。」
「うん。
君、ちゃんと謝ってくれてありがとう。
でも揶揄われるのはイヤな気持ちになるんだよ?」
「……そうだね。ゴメンな。」
「何、お前謝ってんだよ。」
「この二人と遊ぼうぜ。」
「イヤ……こんな可愛い子、泣かせるのマズイって。」
ミキちゃんは僕の代わりに一所懸命、
話しの通じないヤツら(まぁ一人は謝ってくれたけど)と話してくれてる……
僕がミキちゃんを護りたいのに……
自分の弱さに落ち込む。
ほらっ
また
憂鬱になる………
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