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本編(前編)
246.稼いだ金とポイントは
14時過ぎ。
今日は本当に落ち着いている。普段ならもう一踏ん張りして15時から休憩ということが多いが、すでに休憩に入っても問題ないくらいだ。
それゆえか、カウンター越しに現れた安藤に声をかけられる。店内のテーブル席まで来てくれ、とのことだ。カウンターを団野に任せてテーブル席へと向かい、安藤と向かい合う形で座る。
「ちょっと早いけど、1週間分のバイト代だ。先に渡しておく。」
「えっ?あぁ、ありがとう。」
「大丈夫だと思うが、一応中身を確認してくれ。」
渡された封筒の中身を取り出すと、数枚の紙幣と紙が一枚。紙は給与明細だ。7時から19時まで仕事して、休憩1時間で実働11時間。それが7日間で時給が1,000円。しめて77,000円の収入だ。普段のコンビニのバイトでは1ヶ月で40,000円ちょいの収入であることを考えると、凄い金額だ。紙幣もぴったり入っていることも確認した。
「ありがとう、ちゃんと入ってる。」
「そうか。残りの5時間くらい、最後まで頼むな。」
「もちろん。」
「今日は店閉めたら"星影"で打ち上げをやろうと思うが、来れるか?」
「もちろん行くよ。みんなで飲み食いするのは初日以来だな。」
「そうだな、お前はいつも女を引っ掛けてたみたいだしな。」
「そうそう。みんなとも飯食いたかったりしたかったけどさ。」
「その件についてだが、今日の締めが終わり次第カメラ回収するけど、その際に自分のポイントを紙に書いて自己申告してくれ。その辺の適当な紙でいいからよ。」
「申告?」
「あぁ。俺はカメラ現像してそれぞれ何ポイント、って判断するわけだけど、お前らと認識のズレがあるかもしれないだろ。だから前もってお前ら自身の認識を伝えてもらうってわけだ。」
「なるほど、ルール通りに撮れてないとポイントにならないわけだしな。」
「あぁ。俺が何か見落とす可能性もあるからな。じゃ、最後まで頼むぞ。」
「オッケー。」
17時過ぎ。
ビーチも「海月」もほとんど人はおらず、閑散としている。ちょうど1週間前に俺もここに来たわけだが、あの時もこんな感じだったな。すでに締め作業もだいぶ落ち着いており、なんなら閉店してしまっても問題なさそうな気もする。
カウンターにあるメモ帳のページを一枚破り取る。安藤に言われた通り自己申告票を作ろう。
この1週間で食った女は、夏海、詩乃、環、由子、優希、みのり、美沙、優花、紗良、以上の合計9人。この内、詩乃、美沙、紗良の3人は撮影をしていない。つまりポイントになり得る女は6人。ちゃんとルール通り撮影できているはずだし、申告は6ポイントでいいだろう。そういえばさっきのバイト代に写真代は入っていなかったが、別途もらえるのだろうか。俺にとって6,000円はでかい。
あぁ、良いバイトだったな。仕事そのものが楽しかったし、仲間にも恵まれて、それで77,000円も稼げてしまった。その上、女を9人も食えた。半分以上が元からの知り合いだったが、敢えて知り合いを一切呼ばず、現地調達に絞るのも面白かったかもしれない。来年また機会があれば、その時はそうしよう。
さてと、名残惜しいけど最後の時も近い。自己申告票とカメラを安藤に渡さないと。
「安藤さん。」
「ん?」
「これ、さっき言われたやつ。」
「おぉ、確かに受け取ったぜ。」
「集計はいつするの?」
「まだ現像担当オタク野郎のアポ取ってないからなんとも言えないけど、9月の上旬あたりで結果発表できると思うぜ。その際はお前も含めた今年のメンバー集めるから、飯でも食おうぜ。」
「わかった、ありがとう。」
今日は本当に落ち着いている。普段ならもう一踏ん張りして15時から休憩ということが多いが、すでに休憩に入っても問題ないくらいだ。
それゆえか、カウンター越しに現れた安藤に声をかけられる。店内のテーブル席まで来てくれ、とのことだ。カウンターを団野に任せてテーブル席へと向かい、安藤と向かい合う形で座る。
「ちょっと早いけど、1週間分のバイト代だ。先に渡しておく。」
「えっ?あぁ、ありがとう。」
「大丈夫だと思うが、一応中身を確認してくれ。」
渡された封筒の中身を取り出すと、数枚の紙幣と紙が一枚。紙は給与明細だ。7時から19時まで仕事して、休憩1時間で実働11時間。それが7日間で時給が1,000円。しめて77,000円の収入だ。普段のコンビニのバイトでは1ヶ月で40,000円ちょいの収入であることを考えると、凄い金額だ。紙幣もぴったり入っていることも確認した。
「ありがとう、ちゃんと入ってる。」
「そうか。残りの5時間くらい、最後まで頼むな。」
「もちろん。」
「今日は店閉めたら"星影"で打ち上げをやろうと思うが、来れるか?」
「もちろん行くよ。みんなで飲み食いするのは初日以来だな。」
「そうだな、お前はいつも女を引っ掛けてたみたいだしな。」
「そうそう。みんなとも飯食いたかったりしたかったけどさ。」
「その件についてだが、今日の締めが終わり次第カメラ回収するけど、その際に自分のポイントを紙に書いて自己申告してくれ。その辺の適当な紙でいいからよ。」
「申告?」
「あぁ。俺はカメラ現像してそれぞれ何ポイント、って判断するわけだけど、お前らと認識のズレがあるかもしれないだろ。だから前もってお前ら自身の認識を伝えてもらうってわけだ。」
「なるほど、ルール通りに撮れてないとポイントにならないわけだしな。」
「あぁ。俺が何か見落とす可能性もあるからな。じゃ、最後まで頼むぞ。」
「オッケー。」
17時過ぎ。
ビーチも「海月」もほとんど人はおらず、閑散としている。ちょうど1週間前に俺もここに来たわけだが、あの時もこんな感じだったな。すでに締め作業もだいぶ落ち着いており、なんなら閉店してしまっても問題なさそうな気もする。
カウンターにあるメモ帳のページを一枚破り取る。安藤に言われた通り自己申告票を作ろう。
この1週間で食った女は、夏海、詩乃、環、由子、優希、みのり、美沙、優花、紗良、以上の合計9人。この内、詩乃、美沙、紗良の3人は撮影をしていない。つまりポイントになり得る女は6人。ちゃんとルール通り撮影できているはずだし、申告は6ポイントでいいだろう。そういえばさっきのバイト代に写真代は入っていなかったが、別途もらえるのだろうか。俺にとって6,000円はでかい。
あぁ、良いバイトだったな。仕事そのものが楽しかったし、仲間にも恵まれて、それで77,000円も稼げてしまった。その上、女を9人も食えた。半分以上が元からの知り合いだったが、敢えて知り合いを一切呼ばず、現地調達に絞るのも面白かったかもしれない。来年また機会があれば、その時はそうしよう。
さてと、名残惜しいけど最後の時も近い。自己申告票とカメラを安藤に渡さないと。
「安藤さん。」
「ん?」
「これ、さっき言われたやつ。」
「おぉ、確かに受け取ったぜ。」
「集計はいつするの?」
「まだ現像担当オタク野郎のアポ取ってないからなんとも言えないけど、9月の上旬あたりで結果発表できると思うぜ。その際はお前も含めた今年のメンバー集めるから、飯でも食おうぜ。」
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