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本編(前編)
247.過去と未来の境界
19時過ぎ。
「じゃ、1週間お疲れってのと、今日で譲が最後ってことで・・・まずは乾杯!」
「おつかれー!」
「星影」にて集まり、安藤、団野、金田、照島と共に乾杯する。
「1週間なんてあっという間だな。」
「譲がもう最後なのか~、おれ、さびしいぜ~。」
「おぉ、団野、嬉しいこと言ってくれるじゃん。」
「明日からも残って仕事しちゃえばいいじゃん。」
「それは楽しそうだけど・・・もともと俺は急な穴埋め要因だったからな。しょうがないよ。」
「そうなのか~?人は多いほうが楽しいけどな~。」
「はは・・・団野、予算ってもんがあるんだぜ。急だったのに来てくれてありがとな、譲。よければまた来年、力になってくれ。」
「毎年募集してるの?」
「まぁな。募集ってか、お前らみたいに一度働いてくれた奴らから連絡来ることが多いかな。とはいえ毎年同じ顔ぶれってのもなんだから、全くの新人も必ず採用してるけどな。」
「そうなんだ。また来年、楽しみだな。」
「おう、こっちも楽しみにしてるぜ。」
ふと目の前をデカい船が通る。何かと思いきや、カツさんが立派な舟盛りを持ってきてくれたようだ。
「ほれ譲、遠慮なく食え!俺の奢りだ。」
「いーんすか!?いただきます!」
「おー。今日は豪勢だな、カツさん。」
「活きのいいもんがよく獲れてよ、若けーんだからたくさん食え!」
舟盛りを置いたのち、さらにカツさんは巨大なビールピッチャーを持ってきてくれた。若いやつらは飲んで食って騒いで寝ればいいんだよ、とのことだ。他に食いたいもんあったら言えよ、と言い残しカツさんは板前に戻る。
「"獲れた"って言ってたな。カツさんって漁師?」
「元漁師だな。今はこの店がメインだよ。」
「そーなんだ。いまでも時々漁に出たりしてるってことね。」
「あぁ、特にこういう歓送迎会の日の朝はな。カツさんはお前らみたいな元気に働く若いやつが好きだからよ、自分の目でウマいもんを厳選したいらしいぜ。」
「いや、ウマいわ、マジで。」
ビールは相変わらず苦手だが、舟盛りが美味すぎるせいか気にならない。男6人の勢いは止まらず舟盛りもビールもあっという間に無くなる。その都度、カツさんは次の料理と酒を持ってきてくれる。
「しかし、今回のゲームは譲の圧勝なのかなー。あん時はシビれたよな、照島。」
「あれね、人生で1番刺激的な出来事になるんじゃないかな。」
「お前ら3人で何かやってたのか?譲はいつも単独行動してたように見えたが。」
「俺と照島が二人で休憩入った日があったじゃないっすか。あん時、寮に戻ったら譲が女とヤってたんだよ。」
「あぁ、カツさんが来た日か。」
「しかもその女ってのが、あの日クレーム入れてきた奴っすよ。譲の野郎、復讐代わりにそいつのこと犯したっぽくて。」
「おいおい、人聞き悪いこと言うなよ。仕事の不出来をご指摘いただいたお礼しただけだぜ。」
「だっはっはー!最高だわ譲ー!いやーしかしシビれたよ、あの瞬間は。」
「金田と照島もマワしたのか?」
「それなんすよー。俺らが寮に戻った時にはもう譲はヤリ終えてて、その後俺らもヤらせてもらってさ。あっ、安藤さん、これって俺と照島もポイントになるかな?」
「良いんじゃないか?ただ写真代は譲のものだな。」
「おっしゃ、1,000円確定。」
「まぁそれくらいはな、女食わしてもらったわけだし。照島なんかそれで童貞卒業したからな。」
「おい金田!それ今言わなくていいだろ!」
「今言わねーでいつ言うんだよ!」
「はは、照島は童貞だったか。初体験が輪姦とはな、性癖歪むんじゃないか。」
「いやほんと・・・今でも思い出すと興奮しますよ。気持ちよかったわー・・・。」
「思い出してるお前のツラ気持ち悪いわー。」
「ツラは生まれつきだ!」
「それにしても、譲があの女に報復してたとはな。俺のとこまで連れてくればよかったのに。」
「安藤さんとこ?実はあの女とヤりたかったの?」
「はは・・・まぁ悪くない女だったよな。いや、若い女はいろいろと使い途があるんだよ。報復も兼ねてるなら、なおさら都合が良くてな。」
「おっ・・・なんか黒そうだな、安藤さん。」
「お前がいうか?譲。まぁお前らが撮った写真、楽しみにしてるぜ。」
談笑していたところ、ガラっと入り口の扉が開く。振り向くと、長めの髪を後ろで束ねた男が1人おり、こちらに視線を向けている。
「おう辻。」
「すんません、遅くなりました。」
辻と呼ばれた男は俺たちのテーブルに合流し、カツさんにビールを頼む。
「明日から譲と入れ替わりになる辻だ。」
「辻です、よろしく。」
「辻、こっちから順に照島、金田、譲だ。譲は今日で最後だったが、照島と金田は明日以降も残るからよ、よろしくな。」
「ってことは、俺の代わりに入ったのは譲くん?急だったのにありがとう。」
「いえ、俺も楽しませてもらったし。」
カツさんがジョッキを一つ持ってくる。軽く会釈をしつつ、ピッチャーからジョッキへとビールを注ぐ辻。
「じゃあ改めて、乾杯。」
「乾杯!」
「辻は今年で3回目だったか?うちで働くのは。」
「そうっす。団野と同期。」
「そっかぁ、おれ、辻さんと一緒に働き始めたんだったなー。辻さんの方が仕事覚えるの早かったんだよなー。」
「お前が遅かったんだろ。」
「えーっ!そうだったのかな。」
「はは・・・まぁ、今では団野も立派な主戦力だからな。」
「ゲームでもいつも辻さんには勝てないしなぁー。」
「お、今年もゲームやってるんですか?」
「あぁ。譲が1週間だけだったから、それに合わせて今年のゲーム期間も1週間でな。」
「1週間か・・・気合い入れないと数稼げないな。」
「団野たちは今週で締め切ったから、お前は明日から1週間な。時期がズレて多少不公平はあるかもしれないけど。」
「ま、いいっすよ別に。」
「今年は辻さん何人いくのかなー。おれ、"辻斬り"が毎年楽しみなんですよー。」
「おいおい、一応競い合ってる関係なのになんで楽しみなんだよ。」
「いやー、だって辻さんが撮る写真って毎年すごいじゃないっすかー。だいたい毎年優勝してるし。」
「今年は譲が凄そうだからな。辻、まさに気合い入れないと負けるかもしれないぞ。」
「お、今年はそんなすげー奴がいるのか。」
「いやまぁ・・・どうでしょうね。」
「団野、お前はどうなんだよ、今年は。」
「ゼロっす!」
「堂々と言うなよ!」
「だってゼロなもんはゼロだし~。」
「はは・・・ま、団野以外はまだお楽しみってことにしとこうぜ。改めて結果発表の場は設けるからよ。」
酒と共に騒いでいるうちにあっという間に時間が過ぎて、気づけば21時過ぎ。この楽しい場も、終わりを迎える時が来た。
「譲、今夜はどうするんだ?寮に泊まってってもいいけど。」
「んー・・・まぁ、今夜は帰ることにするよ。」
「そうか。終電は大丈夫か?」
「終電?・・・ってそうか、この辺は早いのかな。しかも家まで遠いし。」
「お前の地元なら22時前の電車に乗って0時前後に着くかどうかってとこだろ。」
「そっか・・・じゃ、そろそろ出た方がいいのかな。」
「譲~もう行くのか~。おれ、だいたい暇してるしまた遊ぼうぜー。」
「あぁ、ぜひ。連絡するよ。」
「譲、1週間ありがとな。気をつけて帰れよ。9月にはまたこのメンバーを一度集めるから、その際連絡するよ。」
「ありがとう、安藤さん。みんなもありがとう。1週間あっという間だったけど、一緒に仕事したり寮で騒いだり楽しかったわ!」
「譲!ちょっと待ってろ・・・!」
「カツさん?」
「・・・ほれ、土産だ。持って帰れ。」
「おおっ!うまそうなイカ!一夜干し?」
「こないだ女連れで来てた時にイカが美味いとか言ってたろ?浜焼きと一夜干しじゃちょい違うけど、そいつも良い味出してるからよ。」
「ありがとうカツさん!」
「なんだよ譲!女連れでこの店来てたのか!?」
「しかもイカ食ってたのかよ!お前イカ臭せーことばっかりしてるくせによ!」
「お土産でさらにイカ臭くなるじゃねーか!」
「うるせーぞお前ら!」
「譲、またいつでも遊びに来いよ。サービスすっからよ。」
「もちろんまた来るよ、カツさん!」
「さ、みんな、あまり引き止めたら譲の帰りが遅くなっちまう。譲、残りの夏休み、楽しく過ごせよ。」
「もちろん。安藤さんたちも"海月"でお元気に!」
「また遊ぼうなー!」
みんなに送られながら「星影」を後にする。駅まで続く、暗く細い道を1人で歩く。昨日までの、さっきまでの賑やかな時間が、まるで夢だったかのような静けさ。駅から海は見えない。だけど潮の香りは感じる。
静けさを、電車の音が切り裂く。ほとんど誰も乗っていない電車に1人で乗り込む。走り出した電車の窓からは、少しだけ海が見える。俺にとって非日常だった1週間。それは確かに存在していた時間だ。そして、また日常に戻って行くんだ。非日常の気配を連れて、ガタンゴトンと。
「じゃ、1週間お疲れってのと、今日で譲が最後ってことで・・・まずは乾杯!」
「おつかれー!」
「星影」にて集まり、安藤、団野、金田、照島と共に乾杯する。
「1週間なんてあっという間だな。」
「譲がもう最後なのか~、おれ、さびしいぜ~。」
「おぉ、団野、嬉しいこと言ってくれるじゃん。」
「明日からも残って仕事しちゃえばいいじゃん。」
「それは楽しそうだけど・・・もともと俺は急な穴埋め要因だったからな。しょうがないよ。」
「そうなのか~?人は多いほうが楽しいけどな~。」
「はは・・・団野、予算ってもんがあるんだぜ。急だったのに来てくれてありがとな、譲。よければまた来年、力になってくれ。」
「毎年募集してるの?」
「まぁな。募集ってか、お前らみたいに一度働いてくれた奴らから連絡来ることが多いかな。とはいえ毎年同じ顔ぶれってのもなんだから、全くの新人も必ず採用してるけどな。」
「そうなんだ。また来年、楽しみだな。」
「おう、こっちも楽しみにしてるぜ。」
ふと目の前をデカい船が通る。何かと思いきや、カツさんが立派な舟盛りを持ってきてくれたようだ。
「ほれ譲、遠慮なく食え!俺の奢りだ。」
「いーんすか!?いただきます!」
「おー。今日は豪勢だな、カツさん。」
「活きのいいもんがよく獲れてよ、若けーんだからたくさん食え!」
舟盛りを置いたのち、さらにカツさんは巨大なビールピッチャーを持ってきてくれた。若いやつらは飲んで食って騒いで寝ればいいんだよ、とのことだ。他に食いたいもんあったら言えよ、と言い残しカツさんは板前に戻る。
「"獲れた"って言ってたな。カツさんって漁師?」
「元漁師だな。今はこの店がメインだよ。」
「そーなんだ。いまでも時々漁に出たりしてるってことね。」
「あぁ、特にこういう歓送迎会の日の朝はな。カツさんはお前らみたいな元気に働く若いやつが好きだからよ、自分の目でウマいもんを厳選したいらしいぜ。」
「いや、ウマいわ、マジで。」
ビールは相変わらず苦手だが、舟盛りが美味すぎるせいか気にならない。男6人の勢いは止まらず舟盛りもビールもあっという間に無くなる。その都度、カツさんは次の料理と酒を持ってきてくれる。
「しかし、今回のゲームは譲の圧勝なのかなー。あん時はシビれたよな、照島。」
「あれね、人生で1番刺激的な出来事になるんじゃないかな。」
「お前ら3人で何かやってたのか?譲はいつも単独行動してたように見えたが。」
「俺と照島が二人で休憩入った日があったじゃないっすか。あん時、寮に戻ったら譲が女とヤってたんだよ。」
「あぁ、カツさんが来た日か。」
「しかもその女ってのが、あの日クレーム入れてきた奴っすよ。譲の野郎、復讐代わりにそいつのこと犯したっぽくて。」
「おいおい、人聞き悪いこと言うなよ。仕事の不出来をご指摘いただいたお礼しただけだぜ。」
「だっはっはー!最高だわ譲ー!いやーしかしシビれたよ、あの瞬間は。」
「金田と照島もマワしたのか?」
「それなんすよー。俺らが寮に戻った時にはもう譲はヤリ終えてて、その後俺らもヤらせてもらってさ。あっ、安藤さん、これって俺と照島もポイントになるかな?」
「良いんじゃないか?ただ写真代は譲のものだな。」
「おっしゃ、1,000円確定。」
「まぁそれくらいはな、女食わしてもらったわけだし。照島なんかそれで童貞卒業したからな。」
「おい金田!それ今言わなくていいだろ!」
「今言わねーでいつ言うんだよ!」
「はは、照島は童貞だったか。初体験が輪姦とはな、性癖歪むんじゃないか。」
「いやほんと・・・今でも思い出すと興奮しますよ。気持ちよかったわー・・・。」
「思い出してるお前のツラ気持ち悪いわー。」
「ツラは生まれつきだ!」
「それにしても、譲があの女に報復してたとはな。俺のとこまで連れてくればよかったのに。」
「安藤さんとこ?実はあの女とヤりたかったの?」
「はは・・・まぁ悪くない女だったよな。いや、若い女はいろいろと使い途があるんだよ。報復も兼ねてるなら、なおさら都合が良くてな。」
「おっ・・・なんか黒そうだな、安藤さん。」
「お前がいうか?譲。まぁお前らが撮った写真、楽しみにしてるぜ。」
談笑していたところ、ガラっと入り口の扉が開く。振り向くと、長めの髪を後ろで束ねた男が1人おり、こちらに視線を向けている。
「おう辻。」
「すんません、遅くなりました。」
辻と呼ばれた男は俺たちのテーブルに合流し、カツさんにビールを頼む。
「明日から譲と入れ替わりになる辻だ。」
「辻です、よろしく。」
「辻、こっちから順に照島、金田、譲だ。譲は今日で最後だったが、照島と金田は明日以降も残るからよ、よろしくな。」
「ってことは、俺の代わりに入ったのは譲くん?急だったのにありがとう。」
「いえ、俺も楽しませてもらったし。」
カツさんがジョッキを一つ持ってくる。軽く会釈をしつつ、ピッチャーからジョッキへとビールを注ぐ辻。
「じゃあ改めて、乾杯。」
「乾杯!」
「辻は今年で3回目だったか?うちで働くのは。」
「そうっす。団野と同期。」
「そっかぁ、おれ、辻さんと一緒に働き始めたんだったなー。辻さんの方が仕事覚えるの早かったんだよなー。」
「お前が遅かったんだろ。」
「えーっ!そうだったのかな。」
「はは・・・まぁ、今では団野も立派な主戦力だからな。」
「ゲームでもいつも辻さんには勝てないしなぁー。」
「お、今年もゲームやってるんですか?」
「あぁ。譲が1週間だけだったから、それに合わせて今年のゲーム期間も1週間でな。」
「1週間か・・・気合い入れないと数稼げないな。」
「団野たちは今週で締め切ったから、お前は明日から1週間な。時期がズレて多少不公平はあるかもしれないけど。」
「ま、いいっすよ別に。」
「今年は辻さん何人いくのかなー。おれ、"辻斬り"が毎年楽しみなんですよー。」
「おいおい、一応競い合ってる関係なのになんで楽しみなんだよ。」
「いやー、だって辻さんが撮る写真って毎年すごいじゃないっすかー。だいたい毎年優勝してるし。」
「今年は譲が凄そうだからな。辻、まさに気合い入れないと負けるかもしれないぞ。」
「お、今年はそんなすげー奴がいるのか。」
「いやまぁ・・・どうでしょうね。」
「団野、お前はどうなんだよ、今年は。」
「ゼロっす!」
「堂々と言うなよ!」
「だってゼロなもんはゼロだし~。」
「はは・・・ま、団野以外はまだお楽しみってことにしとこうぜ。改めて結果発表の場は設けるからよ。」
酒と共に騒いでいるうちにあっという間に時間が過ぎて、気づけば21時過ぎ。この楽しい場も、終わりを迎える時が来た。
「譲、今夜はどうするんだ?寮に泊まってってもいいけど。」
「んー・・・まぁ、今夜は帰ることにするよ。」
「そうか。終電は大丈夫か?」
「終電?・・・ってそうか、この辺は早いのかな。しかも家まで遠いし。」
「お前の地元なら22時前の電車に乗って0時前後に着くかどうかってとこだろ。」
「そっか・・・じゃ、そろそろ出た方がいいのかな。」
「譲~もう行くのか~。おれ、だいたい暇してるしまた遊ぼうぜー。」
「あぁ、ぜひ。連絡するよ。」
「譲、1週間ありがとな。気をつけて帰れよ。9月にはまたこのメンバーを一度集めるから、その際連絡するよ。」
「ありがとう、安藤さん。みんなもありがとう。1週間あっという間だったけど、一緒に仕事したり寮で騒いだり楽しかったわ!」
「譲!ちょっと待ってろ・・・!」
「カツさん?」
「・・・ほれ、土産だ。持って帰れ。」
「おおっ!うまそうなイカ!一夜干し?」
「こないだ女連れで来てた時にイカが美味いとか言ってたろ?浜焼きと一夜干しじゃちょい違うけど、そいつも良い味出してるからよ。」
「ありがとうカツさん!」
「なんだよ譲!女連れでこの店来てたのか!?」
「しかもイカ食ってたのかよ!お前イカ臭せーことばっかりしてるくせによ!」
「お土産でさらにイカ臭くなるじゃねーか!」
「うるせーぞお前ら!」
「譲、またいつでも遊びに来いよ。サービスすっからよ。」
「もちろんまた来るよ、カツさん!」
「さ、みんな、あまり引き止めたら譲の帰りが遅くなっちまう。譲、残りの夏休み、楽しく過ごせよ。」
「もちろん。安藤さんたちも"海月"でお元気に!」
「また遊ぼうなー!」
みんなに送られながら「星影」を後にする。駅まで続く、暗く細い道を1人で歩く。昨日までの、さっきまでの賑やかな時間が、まるで夢だったかのような静けさ。駅から海は見えない。だけど潮の香りは感じる。
静けさを、電車の音が切り裂く。ほとんど誰も乗っていない電車に1人で乗り込む。走り出した電車の窓からは、少しだけ海が見える。俺にとって非日常だった1週間。それは確かに存在していた時間だ。そして、また日常に戻って行くんだ。非日常の気配を連れて、ガタンゴトンと。
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