うわさのRoll〜Remembering the days of Rape〜

冴木譲

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本編(前編)

25.ダブルブッキング

 2004年6月11日

 明日は土曜日、環と会う約束の日だ。会う場所や時間をまだ決めていないので、明日どうするか環に連絡してみよう。

 メールを打とうと思った矢先。携帯に受信通知。入れ違いで環から連絡が来たか、と思いメールを開く。

『ぁした、なんじにくりゅ?(^_-)-☆』

 手帳を開き予定を確認した。明日は杏理と会うことになっている。というか、土曜日は毎週杏理の家に行っているのだった。すっかり忘れていた。

 さて、どうするか。杏理を断るのも悪いし、何よりもそろそろ生理が来る頃だから、明日のうちに抱いておきたい。かと言って、環との約束を断るのはもっとまずい。最近ようやく自然な雰囲気で会えつつあるのに、ドタキャンしたら軽く見られてると思わせてしまう。どうするか。

「冴木~。この問題解けるか~?」

「えっ?あっ、わかんないっす。」
 
「お前ぇ~ちょっとは考えるフリくらいしろよ~。じゃあ他に・・・」

 授業なんか聞いてる場合じゃないんだよ。椿の指名を流し再び考え込む。2人は家が近い。それなら、なんとかいけるか。

 まず、杏理に返信することにした。

『早くて何時から大丈夫?』

『ぅ~ん・・・親は9時にはぃなくなるケド・・・早すぎると起きるのタイヘン・・・(^_^;)』

『なら、10時に行ってもいい?明日、夕方から親と用事があって、14時くらいには帰んないといけなくて。』

『そぅなんだぁ(>_<)わかったぁ⭐︎』

 次は環だ。

『明日なんだけど、環の家に行ってもいい?』

 決めるべきは時間よりも先に場所だ。環がどこかに出かけたいとか言い出したら、移動時間を確保する余裕はない。明日会う場所は杏理の家から歩いてすぐの、環の家一択だ。

 まもなく、環からの返信が届く。

『いいけど、散らかってるよ?(°_°)』

『いいよ別に。親は仕事でしょ?遥は?』

『遥は午前中は部活で、午後は親のところでバイトだよ(^o^)』

『そうなんだ。遥は一回帰ってくるんだろ?何時に家出るのかな。』

『バイト14時からだから、13時半くらいには出るかなぁ(^_^)』

 これは好都合だ。遥と鉢合わせる可能性を考えると、昼過ぎまでは環の家には行かない方がいいと言うことになる。

『じゃあ、明日は14時くらいに環の家にいくよ。』

『はーい⭐︎』

 よし、とりあえずなんとかなった。明日は10時に杏理の家に行き、セックス。その後14時に環の家に行き、セックス。基本的に1発出せば満足する俺にとっては、なかなか濃い1日となりそうだが、男を見せねば。今夜はしっかり睡眠を取ろう。
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