ネクラ男子なのにカオヨミで女子好感度がなぜか上がっていく件

itsumono

文字の大きさ
23 / 28

23

しおりを挟む
だけどどうして梶本は清水と話す時無理に笑顔を作ろうとするのだろう。何か不自然だ。

 あの後僕達4人は学校を出て近くのファミレスに行くことになったのだが、夕食を摂っている時そんな事ばかり考えていた。

 なにか人を恐れているのに無理して距離を近づけているような気がする。梶本の顔をそれとなく気付かれないように注意深く見るとそれが良くわかる。

 鼻の周りに薄くだけど皺が何本もでている、だけど唇の両側が強く上げられている。鼻では嫌悪の表情をしているのに、口では喜びを表している。口で表現されている喜びの表情は殆ど嘘、だから彼女の表情は作り笑いの典型例と言える。

 だけど清水君の時だけそんな表情になるけど田中さんの時は本音で会話しているような表情だ。田中さんと話している時は笑った時の口の角度がちょっと違う、あと目の下の皺が多くなる感じがする。

 気のせいかな?清水君と話している時の表情が母さんが酔っ払って手を付けられなくなった親父のご機嫌を伺いながら会話してる時と少しだけ似ているんだけどな。

 ひょっとして彼女、まさか男性恐怖症?でもそれじゃなんでわざわざ清水に好意を?なんか矛盾するな、う~ん分からない考えが混乱してきた。

 そんなことを一人で考え込んでいると、梶本さんが時計をみてすこし驚きながら言った。
「あ、もうこんな時間だ、私帰らないと」
 そう言われてみんな時計を見ると19時近くになっている事に気付いた。

「ああもうこんな時間か、じゃあ今日はこれで」
「うん、楽しかった~清水君今度はどっか遊びにつれていってね~」
「はは、まあみんなで遊びにいくとかいいかもね~」

 駅前で梶本と別れると僕たち3人は、誰からとも言う事無く近くの喫茶店に入り直した。

「ごめんな、松君今日は無理言ってつき合わせて」
「いやそんな事ないよ」
「いや~松君つまんない顔してた~な~んか不機嫌な顔してた」
「そうだな、何かあった?ごめんな松君梶本さんと全然話せてなかったね」

「いやそうじゃなくてなんか梶本さんの表情や態度と清水への好意が相反すると言うか、清水の事あれだけ好きだってアピールしまっくているのに男を警戒してるっていうか、敵意すら表している?ごめん僕言っている事おかしいよねやっぱり」

 二人とも一瞬無言になりそして互いに顔を見合わせている。えっ何か僕すべる事言った?

「すごい!」
「いや~すごいな!やっぱり佐藤センセの眼力は恐れ入ったよ、驚いた!そうその通り、彼女梶本怜奈は男性恐怖症、理由は不明」
「え!?」
「まつ君良く分かったね~すごいよ一度会っただけで。私なんか彼女と同じクラスで友達になってしばらくしてから、他の人とかからの情報も合わせてなんとなくわかったのに~あれが表面的なものだと分かったんだ。今日初めて会っただけで?」

「田中さんは何か知っているの?」

「原因については詳しくはわからないんだよ、でも多分お父さんとお母さんが仲がよくないみたいなこと言ってたような気がするから、その事と関係があるかも」

 そういいかけると田中は何か気になったようで、
「あ~もう田中さんだなんて、他人行儀な言い方好きじゃないな~」
 ちょっと目を細めて少しだけおどけた感じで言った。

「えっ?でも下の名前で呼んでもいいの?」
「う~んそれもちょっとね~自分の名前好きじゃないんだ~古臭いでしょ?」

「そうかな?いい名前だと思うけど」
「エッ?そ、それは有難うね、ヘヘ」

「まあ田中それは今は置いといて、取り合えず今回の2次活動の目標として彼女の男性恐怖症を少しでも克服してあげるってことでいいかな?」

「まあ~この手の問題は解決は難しいんじゃないの?先月あった伊藤君みたいになんなきゃいいけど」
「まあ、いつもうまく行くとは限らないよ、でも正直あれは俺の作戦ミスだった、すまない」
「いいよもう済んだことは、しょうがないんじゃないの~あのケースは、まあ結果的に事が治まったから良かったけど」
 2次活動もいつもうまくいくとは限らないのか、二人とも眉を一瞬寄せた、後悔してるのかな?気まずそうだ、一体何があったんだろう。まあとりあえず今は梶本さんの件だな。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!

オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ランの父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリーだった。 ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。 学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。 当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。 同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。 ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。 そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。 まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。  その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。 こうしてジュリーとの同居が決まった。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

処理中です...